詩人:どるとる | [投票][編集] |
むやみな努力と
無意味な頑張りが
なぜかいつも空回り
眠れない夜が続く
窓の外に目をやれば
月の光で かろうじて照らされた道を誰かが背中丸めて歩いている そんな帰り道
寂しさと切なさを
心の秤にかけて
どちらが重いか
確かめても
どちらも同じ
重さだってことに
気づいてため息
ゆらり
ムーンライト
さびしい誰かの帰り道を照らす光となれ
ムーンライト
眠れない誰かの夜にそっとしのびこんで夢だけでも楽しい夢を運びたまえ
輝く月の光のような
まばゆいムーンライト
空回りしてる僕の毎日をそっと照らすような月明かりよ
眠れない夜を
優しいその光で包んで
ラララ…言葉にならない夜
僕にだってあるのさ
だから
ラララ…そんなときは何も言わずに
おだやかな夢に身をまかせて眠るんだ
ムーンライト
少し開けた窓から
差し込む月明かり
優しく 僕を照らす
優しく 君を照らす
ムーンライト
名前も知らない誰かの帰り道 その背中
月明かりが どうか
その人にも優しく届きますように
願うよ祈るよ
夢見るよ 寝言繰り返すよ そして寝返りうって 気づきゃ朝だよ
ムーンライト
カーテンの隙間からそっとしのびこむ夢のごとし
優しく照らすよ
夜風に舞う光の妖精のダンス
綺麗だね
夢の中ならどんな悩みも 忘れられる。
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煩悩と邪念だらけの僕のロンリーハート
孔子の教えは 僕にはなんの役にも立たない
行き場なくした
鳥のように
悲しい泣き声をあげながら 雷鳴とどろく豪雨の中を必死で生きる
周りの草花に句を詠めることもなく
忙しなく過ぎる日々に身を委ねてロンリネス
憧れてはいたんだ
孔子の教え
だけど裏切ってばかりだ
憧れる資格はない
サヨナラ
サヨナラ
孔子説いて曰わく…
その全て憧れははるかはるか遠ざかる
終わらない夜が僕を
永遠の夜に閉じ込めたから 僕の涙は闇の中じゃ見えない
光らない
届かない
憧れただけ無駄だとは思わないけど
孔子に背を向けて
恐れながらも
歩き出す茨の道
憧れよ 夕陽のように沈んでゆく
今、その瞳に映りし幻は信号のよにまたたいて、力尽きるまで
その命 没すまで
お粗末な 時間は続く
孔子よ
僕は憧れていた
あなたに
憧れていた
サヨナラ
サヨナラ
憧れの人
サヨナラ
サヨナラ
憧れの人
違う道を歩くよ
闇の中でうたうよ
人生とは間違いなどひとつもなく正解すらひとつもない
まことに複雑なもの
あなたは言うだろう
愚か者と言うだろう
僕は笑い飛ばすよ
憧れはもう棄てたの
あなたの姿は僕の瞳にはもう美しくは映らない 映らない。
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平均台の上を歩くような 不安定な世界
オンリーロンリー曖昧なルールにのっとって 続くよライバル蹴落としてのし上がるような弱肉強食の強者だけが勝ち上がるシーソーゲーム
バランス崩したら
命はない
足元ふるえても
時代から乗り遅れるな 流行りに目を配れ! 流行りの服を着て流行りの雑誌チェックして 流行りをいち早く取り入れたファッションで街を歩け
きらびやかな時代の風の中 颯爽と歩くカラフルな髪色の若者
たむろした謎の集団
彼氏待ち。
何フェチ?
ザ・都会育ち
自由なだけが
僕らのステータス
今、時代は平成も真っ只中 弱肉強食なんて当たり前
学歴が一番の時代は終わったの 今や資格のほうが必要なの
弱肉強食のこの時代を生き抜くためにはコネよりカネだよ
些か汚いやり口でも
穴を開けさえすればどこにだって滑り込めるんだ
さあ間違いだらけのこの時代に説教は届かないぞ
怖いものなんて何もない 間違いだらけのこの世界で 一番美しいものはなんだ?
恐竜のような程度の低さに呆れたあなたの口が塞がらない
学歴だけなら勉強すれば簡単です
就職難
さあどうする?
成人迷子たちよ
明日に希望はあるかい?
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変わり映えしない部屋の中
独りきり閉じこもって
さびしさと向かい合わせ 見つめ合ってラブラブ
性格は悪いほうさ
他人のことより
まずは自分を一番に優先したいんだ
僕が夢見ていた
未来は全て幻
蓋を開ければ
よくできた嘘偽り
目を開けて
脳を呼び覚ませば
目の前には何もないことがわかるだろう
罪を犯すことに罪悪感などまるで無い
死にたいやつは勝手にどうぞ死んでくれればいいさ
あなたが今いるこの世界は幻だと思えば幻に変わる
あなたが今感じている喜びや浮かべてる笑顔も信じないというならば真っ赤な嘘に変わるだろう
大事なのは理由を問いただすより 神様が仕掛けたこの壮大な時間を生き抜き
幻じゃない何かを
垣間見ることにある
この世界がもしも幻ならば僕自身も幻になるけど 僕は幻なんかじゃないと思うから 僕の世界はリアルへと変わるのです
さあ今日も嘘か本当かわからない世界の中 様々な人間と戯れて 時に抱き合って
命の炎を燃やす
壮大な百年ゲームをクリアすべく生きるのだ
夕焼けはどんなに燃えても 燃え尽きることはない
ちょうどいい加減でいつも燃えている
ほらね
もうすぐ
夜がそこまで
来てる
幻を連れ帰るように
1日という時間に
区切りをつけるため
僕らの瞳に美しい幻を最後見せるよ
そろそろおやすみ
そろそろさようなら
幻は赤く 燃えながらやがて 闇にのみこまれて 無口なその口を閉ざす
さようなら幻よ
また会おう幻よ
この場所で
長い夢から覚めたら
あたりまえのように
おはようと言うから
その時はどうぞ
僕を受け容れて。
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言葉にならない夜
独りきりの帰り道
ため息ひとつ
咲いた月夜の晩に
誰かの靴音だけが
遠ざかってゆく
遠ざかってゆく
生きてる意味
生まれた理由
探しても探しても
見つからない
ここにいる意義
ここにいる不思議
ぬぐってもぬぐっても
降りきれない疑問符
今夜も眠れない夜になるだろう
「明日になれば
きっと何かが変わる」
そんな希望すら持てないくらい沈んだ僕の心は青ざめて
涙も笑顔も枯れ果てた
今夜も眠れない夜になるだろう
言葉にならない夜
独りきりの帰り道
さびしさを引きずって開けるドアの重さとひとり誰もいない部屋につぶやくただいま
言葉にならないね
涙も出てきやしない
ああ今夜も眠れない夜になるだろう
だからどうした?
べつにどうもしないよ
でも、悲しさは隠せない
今日何回笑ったっけ?思い出せない
思い出せないよ。
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春の風が吹き始めれば 思い出すだろう
あの日のさよなら
多分二人は これ以上ないくらい 愛し合っていた
でも完璧だったはずの二人の愛に終わりが来るのは桜が散るよりも早かったね
ゆらゆら 揺れる影法師が いつの間にか
ひとつになったとき
僕は気づいた
もうあなたはいない
桜色の季節だね あたたかな風に吹かれながら 歩き始めた僕の旅路は 期待よりも不安が先立って素直に笑うことさえもできないのさ
桜はそんなことなんてお構いなしとばかりに咲いている
青空にあなたの面影が浮かんでいる
飛行機雲がたなびいている
そんな春の日に
こぼれた涙ひとつ
旅人が残した足跡さ
この悲しみは始まりに過ぎない
これからが本当の人生だ
心して行け 旅人よ。
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誰も僕のこと 信じてくれなくてもいい
悲しみをひとりで請け負って生きてゆくから
へそ曲がりだって思われたっていいよ
さびしさに果てなどないことくらいわかってるから
終わりのない映画の中でやまない雨に濡れながら 別れる別れないでもめてる恋人たちにはどんな明日が待ってるんだろう
孤独だって構わない
ひとりだって構わない
そこら中に転がってる汚いマネキンとワルツを踊るから
切符も銭もいらない
安上がりな旅行さ
君と僕との愛が歯車になって回るんだよ
楽園はここにある
潤いを求めるなら
乾きから抜け出たいなら 愛を探すことだ
楽園を与えよう
神様がいないとか
いるとか なんだとか賛否両論 野次飛ばし口げんかもいいけれど
まずは愛を探すことだ
話し合いの場をここにもうけよう
楽園はここにある
ディベートで和をつくろう
楽園はここにしかない
少し汚れたマネキンはひとり芝居する僕を悲しい目で終始見つめていた
嘘だろう?
嘘だろう?
楽園はないことを知る
僕は愚かな堕天使も同等
楽園が僕を裏切ったのか僕が楽園を裏切ったのか
終わらない映画は続く
セリフを待つ恋人たちを寒い桟橋の上に残したまま
僕らの話し合いも続く
僕らの楽園を手にするための明日を願って。
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この広い世界で誰より愛する 人たちに順番なんてつけられない 全て愛してる
僕を友達と呼ぶ人
僕を息子と呼ぶ人
僕を名前で呼ぶ人
様々な人たちの中でたどって行けばいつも そこには僕がここにいる理由を与えてくれた人たちの笑顔がある
ただあなたの傍にいたいから なんにもできないけれど傍にいさせてね
あなたを思う誰かがきっとあなたの一番近くにいる
あなたが思う誰かはきっとあなたが思うよりずっと優しい心を持って あなたを見つめてる
本当はいつだって迷うことなくそう思いたいんだ
疑う気持ちなんて押しのけてさ そのぬくもりに全てあずけたいんです
愛してる
愛してる
渾身のアイラブユー
誰かを愛せば愛すほど人の闇を知る そうだとしても
あなたが傍にいてくれるから 僕はここにいるんだよ みたいな
あなたが傍にいてくれるから いつも笑っていられる みたいな
そんなこと言えたならいいと思うんだよ
だからどんなに裏切られても信じられる人が傍にいるだけで
心だけは悪魔にならずにすむんだよ
アイラブユー
アイラブユー
愛してる
今一番言いたい言葉さ
自分を天使だとは言わないけど
自分を悪魔だとは言えないんだよ
弱さとか強がりとかいろんなこと思うけど ただ純粋に僕はその真ん中に立っていたい
悪魔でも天使でもない堕天使のような心で あなたを曖昧でもある瞬間確かに愛してる そう思える時があるならば僕がここにいる意味もあるだろう
だから何度も言うのさ
愛してる
愛してる
なんの混じり気のない真っ白いアイラブユー
あなたに あなたに
あなたにも あなたにも届けたい 伝えたい
最前線で頑張る人たちのひとりひとりの魂に呼びかける歌。
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自転する地球の中で
僕らは 劇のような物語の主役を死ぬまでつとめることができるかな
誰もが主人公で
誰もが脇役で
誰もが悪役で
誰もがヒーロー
いろんな役柄を
いつもひとり何役もこなす 芸達者な僕ら
神様が与えた台本にはなんにも書いてないから決まりもないし規則もないけど
この世界には法律というものがどうやらあるようで その中でゆるされるかぎりの善行と悪行をしたい
なんの変哲もないいつもと同じこの1日を見つめ直してみればわかるよ
そうさ どんな1日も一度しかないんだってこと 気づいた
たまに忘れてる
たまに思い出す
僕らはヒーローでも悪役でもない ただの人間だ
人間に台本はいらない
でも劇じゃないから
血も涙もいつだって
生々しい世界
今日も誰かが誰かを殺めることなんて珍しくもないからさして驚かない僕に驚くね
人生は血もしたたるリアルなストーリー
絵本みたいな 子供には見せられないけど子供だってその中で生きているんだよ
今、必要なこと
今、やるべきこと
曖昧だけど
知っている
歩き出せ
迷いなど振り切って
躊躇いの壁を壊して
リアルなこの世界に夢を散りばめよう
あふれる笑顔に涙に
現在地から 発信してゆくのさ ひとりひとりの力強い声を。
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人は誰も仮面で本心を隠してる 僕だって隠してるのさ
言いたいこと 言いたいけど 言えないから黙ったまま
口をふさいで嘘しか言えないよ
まるで仮面で本心を隠してる僕らは 常識という舞台上で踊っているようだ
嘘をつくことも
愛想笑いも
うまくなってしまったよ
仮面を剥ぎ取って
素顔で笑いたい
素顔で生きたい
だけれど今日も素顔さらせずに本心に蓋をするように仮面で自分を隠して生きている
嘘ばっかりの世界
信じられるものはごくわずか
それでも
それでも
あなたを信じたい
自分も信じたい
そう思うのさ
闇の中に咲く
光を帯びた花
一輪揺れている。