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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2775] 無欲の果てに
詩人:どるとる [投票][編集]


欲しいものは全部手に入れたから
なんにも望まない
なんにも欲しくはない

日当たりのいい場所で誰かを愛したり
誰かの傍で 微笑んだり そんな未来を本当は夢見ていたけど
今はもういいんだ
諦めたんだ

孤独という壁に阻まれて 一歩も進めない

あふれるような途方もないさびしさ抱え
燃えるような果てしない切なさ抱きしめて
生きる毎日には
希望はない

欲しいものはもう手に入れたから
なんにも望まない
なんにも欲しくはない

無欲の果てにあるものがもしも孤独だとしても 僕なら大丈夫 きっと大丈夫

明日は明るい
未来となるだろう

確証はないけど
僕はこのままでいい

傷だらけの身体を撫でながら 彼は笑った。

2011/04/30 (Sat)

[2776] 小さな奇跡
詩人:どるとる [投票][編集]


生きてゆくことは 誰かが吐き捨てるように言うよりずっと難しい

生きてゆくことはただ息を吸ったり吐いたりしていればいいってわけでもないから

歩いてゆくことも
失敗を重ねることも
見事に転ぶことも
誰かを気遣うことも
眠れないでいる夜も
誰かのことを深く思うこともいつもいつも

その全てが生きてゆくことなんだ
太陽が昇れば沈んでゆくように いつかは命は死ぬけど それもまた生きてゆく理由になるんだ
いつか死んでしまうから 生きていられるうちにやれることをやろうと思える

誰かを愛すことも
誰かに愛されることも
夢を叶えることも
深く傷つくことでも
前に進めるのは
生きてゆこうと思えるあなたという理由があるから
生きてゆきたいと思えるんだよ

今日もあなたは何気ない言葉で僕の命を救ってるんだ
あなたは素知らぬふりして ただ優しく笑うだけだけど
あなたを愛して
あなたに愛されて
あなたに笑って
あなたが笑って
そんなふうに
生きて
時に喧嘩して
背中向けても
また仲直りして
笑いあって
寄り添って
夢の中 起きてても目覚めてもあなたが隣にいる幸せ 二人は感じてるんだよ

あなたが生きる理由が僕だったらいいな
そして
僕が生きる理由があなただから
揺るぎない思いを胸に 永遠を誓えるから永久に消えないこの気持ちを いつまでも持ち続けて
単純だけど難解な愛を二人で 形にしてゆこう

それが僕があなたに望むことだよ
難しいことは望まない
ただあなたが傍にいてくれたら それだけで僕は頑張れるから

これがね 僕が思う
「愛」なんだよ

どちらの力がなくなっても
一歩も前には進めないんだよ
愛は二人三脚のように 二人がいてはじめて前に進めるものなんだよ

あなたが僕を愛すように
僕があなたを愛すように
ただそれは当たり前のように繰り返される二人がめぐり会えた小さな奇跡 輝いてる。

2011/04/30 (Sat)

[2777] 雨のレストラン
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さよならなんて言えないよ 君につぶやいた
僕の小さな声
君は何も言わずに
ただ 飲みかけのコーヒーをじっと見つめながら ため息こぼした

世界で一番好きな人
大げさに言ったら
そんな感じかな
本当だよ

窓の外は雨 僕らの気持ち感じ取ったように土砂降りのまま
弱まる気配も見せないよ 君が飲みかけのコーヒー飲み干したら 僕らはもう

君とはもう会えない
さよならしてしまえば 僕らはもうなんの関係もない人同士さ
街で偶然出会っても
きっとお互い気まずくて 目すら合わせられない

だからさよならするなら もう二度と会わないように
悲しい記憶がぶり返さないように
世界の端と端へ
逃げ出したい

君はじゃあねと残して 僕に背中を見せるのさ

残された レストラン 向かい合わせの席なのに僕はひとり 何をやっているんだろう

外は雨
弱まる気配もない
土砂降りの雨
しばらくは
やまないだろう雨

僕はだれにもわからないように隠れて泣いた

遠い昔の恋
タイトルをつけるならば 雨のレストラン
もう潰れて今はない。

2011/04/30 (Sat)

[2778] なにかいいことありますように
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あなたが見せたあの笑顔はまるで いつか見上げた星空のように綺麗だった

僕の夢はね 遠い昔からね 変わらないのさ
それはあのねのね
誰にも負けないくらいの美人の奥さんもらうことと 大金持ちになること
子供じみた夢だなんて笑わないで

そして今はあの頃夢見ていた 未来とはずいぶんかけ離れた
未来の中 泣いてばかりの日々過ごしてる

だけれど きっとね
これが現実なんだね
泣いたって始まらないからさ 笑おう 笑おう 気楽に行こう

人生は山あり谷あり
今にいいことあるだろう そんな気持ちで生きていれば いつかきっと 今を愛せる大きな何かに出会える
そんな気がしてさ 仕方ないのさ
またそれを待ちわびることも楽しみのひとつになっているよ

我は夢の待ち人
時刻表はないけど
わからないほうが
楽しいじゃないか
ねえ そう思うだろう?

明日がやって来る前に僕はもう少し 誰かを愛せるように 頑張るから

あなたにもいいことありますように
願うよ 祈るよ 手を合わせて 願うよ 祈るよ 朝まで夢の中で

世界中にいいことありますように

今だから 今だから
伝えたい 届けたい

たくさんの悲しみが降り注いだ春をいつか 取り戻せますように

なにかいいことありますように

僕は願う。

2011/04/30 (Sat)

[2779] 
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悲しみが降り注ぐ夜
涙がまるで雪の結晶のように ぽろぽろ落ちてゆく

窓の外は大荒れの土砂降りさ
神様の存在はもうすでに信じてないから
すがるものは自分だけだ それがまた悲しくもある

眠れない夜 星は輝きをなくしてさ 見えないよ 暗闇に浮かぶのは赤々と燃える月
ああ 僕は思うよ

この辺で命のエンジン切ろうかなって

でも、まだ僕の中の生きたい気持ちは死を望んでないよ

涙が止まらない
そんな夜が誰にもある

わかってる
わかってるよ

だから僕は明日も
リアルの中を吹き抜ける小さな風のように。

2011/04/30 (Sat)

[2780] 気球に乗って
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君と二人 終わらない夢の中 目覚めたくないような 心地よさに甘えながら すがりながら 今日も ニコニコ エンエン スヤスヤ
繰り返す 日常の物語

青い空 白い雲 飛び交う鳥たち
真っ白いスケッチブックの最初のページに描くのは 君と僕の笑顔

気球に乗って 地球に乗って 遊覧飛行を楽しむのさ

ここから全ては始まるのだろう
ここから何かが始まるのだろう

今に何かが始まるのだろう
きっと何かが始まるのだろう

気球は夜も朝も 飛び続けて 鳥のように僕らを明日へ明日へ運ぶのさ

愛し合う中で 心すれ違う時もあれど 絶対断ち切れない二人の絆はきっと永遠だからさ

明日も明後日も
変わらない笑顔で
気球に乗って
地球に乗って
遊覧飛行を楽しむのさ

愛は気球のように
膨らんで
やがて落ち着くまで
僕らは僕らは
愛の限りを目指す
愛の限りを目指す

神様のお膝元にたどり着くまでのストーリー。

2011/04/30 (Sat)

[2781] 働き蟻の歌
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縁の下の力持ちは今日も世の中のために
汗水流して働いている
文句もこぼさずに
せっせと穴蔵みたいな薄暗い工場でからだを動かしてる
たまに失敗もする
たまには叱られる

それでも世の中の最下層で 頑張るその姿は仕事もまるでわからないくせに腕を組んで見下すようなえらそうにしている上司や高い椅子にふんぞり返っている社長よりも
ずっとずっとえらいんだよ

列になって小さな小さな針の穴のような巣の中に食べ物を運ぶ働き蟻のように
僕らは毎日毎日
朝から晩までなんやかんや事情に揺れても堪忍袋の結び目をきつく締めて仕事にひたすら粛々励むんだよ

人には見せられない
涙は数知れず
血反吐を吐くような時さえあるけれど

今日も働き蟻たちは世の中のため 人のために働き続けてる
その姿を少しでも
素晴らしいと思ったなら その人たちのために力を貸してあげてくれ
年下や年上生まれた時代育った場所そんなもの関係なく人として優しくあたたかくあれ
価値観や考え方を軽くこえた人と人の絆で互いの傷を認め合い迷いなく手をつなぐんだ
それが人というものだよ

働き蟻たちは文句を言わないんじゃない
文句を言えないだけだ
勘違いしないで

社会にとけ込めなくて いつまでも世の中に背中向けたままじゃ
だめだと思ったから
自分で今できることを僕なりに考えたんだ
冷たい世の中の風に吹かれて 誰かの視線が痛くても
必死でここまで歩いてきたんだよ 僕のこの足で

働き蟻たちは 笑ってるけど 本当は泣きたくて仕方ないんだよ
言いたいことも満足に言えないまま
ただ毎日堪えて耐えて 誰かの言葉に言い返したくても 黙ったままうなずいている
笑えば笑うほど 心の闇は広がって 孤独に苛まれるけど 僕ら働き蟻たちには 居場所があるだけありがたい
そんな理屈で 納得したかのように生きています

僕らのあしたは晴れるかな?

2011/05/01 (Sun)

[2782] 日常
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ねえ あなたは1日の中で どれくらい笑っていますか?
ねえ あなたは1日の中で どんなときが一番幸せだって思いますか?

つまらないことにムキになったり 簡単に人の口車に乗せられてしまったり 都合のわるいことがあるとすぐ人のせいにしたり
欲望抑えきれなくて
金に目がくらんだり
気づけば人の涙や人の躯に 埋もれた僕の心が泣いている

僕が生まれたその意味やその理由(わけ)はきっとあるようでないけれど
それでも 生き続ける僕はなんなんだろう?

悲しくても 悲しくても 雨に濡れながらでも 歩いて行くんだよ
君は 生きて行くんだよ それが僕に与えられた使命なんだってなんとなく思うから

僕の命のメーターはちょうど半分近く切ったけど
歳を重ねるにつれて
頭の良さは変わらなくても何かがわかればいい たとえば生まれた喜びなんか わかったならそれはそれは素晴らしいから

無駄な時間などない
無駄なことなど何もない

人が生まれて 人が死んでゆくまでの時間を人生と呼ぶならば
限られたその時間の中で僕が僕だと思う生き方で生きたいよ
たとえどんなに 失敗繰り返しても それがなんだっていうんだよ 僕が僕であればいい
誰かに優しくできたり誰かをさりげなく守れたりそんな小さな積み重ねが日常だって思えたなら
僕も立派な
大人だね
他の奴らと差し支えない いやそれ以上の人間だね

くだらないような
尊いような
時間は続く
時に激しく時になだらかな
時間の波に もてあそばれて命はまっすぐ空へと向かって
飛んで行くのです。

2011/05/01 (Sun)

[2783] 平々凡々、毎日
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笑ったり 泣いたりしているうちに 1日なんて終わってる

気づけば どんなに長い休みでも あっという間に 終わってしまうんだよ エブリデイ

あなたがあなたでいられる残りの時間を大切にしなさい
言われなくてもわかっているのさ
最初からそのつもりさ

自分のことなのに必死になれない
自分のことなのに頑張れない
それはなぜだろう
きっといつか
この世界から跡形もなくなくなってしまうから

ほかの人にはわからないだろう
僕にしかわからないだろう
それならそれで構わないさ
ひとり風に吹かれて生きてゆくよ

24時間の有余を与えられても 仕方ない
命なんて いつかは燃え尽きてしまう炎なんだよ

食材に賞味期限があるように僕らにも一応限界があるようで
百年くらいだってさ

悲しくても悲しくても歩いてゆこう
誰がなんて言ったって 僕の時間は僕のものなんです

せっかく与えられたこの時間だから
無駄にはしたくないけれど 面倒なことやりたくないなあ
傷だらけにならない程度に生きられたらそれでいい

光り輝く何か 手に入れられなくても
誰かに指をさされ笑われてもいいんだ
胸を張って これがおいらの生き方だぜって歌うから
気にしないさ
気にしないさ エブリデイ

平々凡々な毎日それもいいんじゃない?
ヘイヘイ そこの彼女お茶なんかいかがですか?

悲しくて仕方ない時もある でもそれは仕方ないことだから
泣き止むまで 泣いていればいい
対処法は今のところ見つからない
でも
強いのさ 僕は
だからひとりでも大丈夫

雨のち晴れのち ところにより 雷雨の可能性があります
テレビのアナウンサーが 言うけど
僕の心の天気はどうなんだい?聞きたいのはそっちさ

平々凡々、毎日
ヘイヘイ彼女 ハンカチ落としましたよ?
ヘイヘイ そんな毎日も捨てたもんじゃないね

いたいのいたいのとんどけ!もう大丈夫。

2011/05/01 (Sun)

[2784] 
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しい事は人それぞれです その人の悲しみを 涙をバカにしてはいけない

肩を落とし 泣いている人に かける言葉なくても いつか雨がやむように泣き止めばお日さまのような笑顔が悲しい事なんて忘れさせてくれる

大丈夫だよ 確かな事なんて何もないけど
僕で良かったら傍にいてあげるから

あなたの涙を見ていると なぜか僕まで悲しくて 見ていられなくなるんだ
あなたの涙は面倒くさがりやな僕でさえも簡単に突き動かす魔法のように僕の背中を押すんだよ

どうしたの?僕で良ければ力になるよ
つい口をつくそんな言葉 不思議だね不思議だね

あなたを見てると放っておけなくなるよ

雨上がりの君の笑顔が見たいから ただ見たいから。

2011/05/01 (Sun)
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