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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2875] 黄昏エスカルゴ
詩人:どるとる [投票][編集]


繰り返す日々の中
夜と朝同じ時間を絶え間なく行ったり来たりして 今日もくたくただよ

僕は どんなときでもなるべくマイペースで生きたい
亀のように ゆっくりでも大きな夢を目指すんだ

他人の速さや世の中の速度にいちいち 合わせてたら身が持たないよ
だから 笑いたいときに笑って泣きたいときに泣きたいんだ

黄昏時のしんみりとした気持ち 胸の中で渦を巻く 切なさを
甲羅のように背負ったまま

それはまるでかたつむりが背中に背負ってる 貝殻のように
くるくると僕の胸の中で回り続ける
不安という竜巻

黄昏の中
誰もいない公園でブランコが揺れているのを 一体誰が知るでしょう?
僕の涙も君の涙も
ブランコと同じさ
誰にも知られず
強がりや笑顔で
隠せば 誰も気づくことはない悲しみさ

救いなど要らないよ
僕はかたつむりだ
渦巻く不安を背負って生きる 貝殻をなくしたらかたつむりは生きられない
だから僕も不安をなくしたら きっと生きられない

ゆっくりのんびり歩いていこう 赤く染まった空の向こうまで
たまには自転車から降りて自転車を手で引いて 沈む夕日をゆっくり眺めながら
頑張った自分にお疲れさまを言おう

切ないのに 心地よいこの風に吹かれながら 僕の口笛がチャイムのように鳴った

だんだん小さくなる僕の後ろ姿
誰もいなくなった土手にのびた長い長い道には もうすぐ優しい夜が訪れる。

2011/05/25 (Wed)

[2876] 心の旅人
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青い空に浮かぶ 白い雲になりたい
自由になりたい
ひとり気ままに旅に出たい

見えない心の地図を開いて 地球儀を回して

心の中を旅するように 夢のある イメージを膨らませよう

割れた風船の心配なんかしてないで
これからもっと 輝くんだ

心の旅は目覚めた瞬間 始まる

さあ 考えてる余裕などないんだ。

2011/05/25 (Wed)

[2877] 遠い初恋
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中学校の頃たまたま隣の席になったときにさ
はじめて言葉を交わした 君はとてもかわいくて 勉強もできたけど 僕と同じで変わったものが好きだったね

その内家にも遊びに来たりして
名前で呼び合う仲にもなったね

あの日君と二人で見た 星空は今も僕の胸に焼き付いてるよ

中学を卒業したら引っ越すって聞いたときすごく寂しかったよ
でも約束したんだ
また会おうねと

引っ越す前の日に交わした口づけはとても切ない味がしたよ

君を乗せた引っ越すのトラックを追いかけて 手を振る君に叫んだよ

僕は君が好きなんだ

今は遠い初恋 でもいつの日にか 君と寄り添ってまた 笑いあえるように 流れる季節や移ろう時間を飛び越えた明日に夢を見ている

元気ですか?
もうすぐ暑い夏ですね

二十歳になるとあなたは 結婚したね
寂しかったけど
あなたの幸せそうな顔を見たら 何も言えなくなった

手元に残ったいくつかのエアメール
途切れたままの二人の距離はあの頃よりも 離れてしまったけど
それでもあなたが幸せならば僕は幸せだよ

あなたとの思い出
ひとつひとつ思い出しながら
僕はそっとつぶやくんだ

さよなら 愛すべき人。

2011/05/25 (Wed)

[2878] 陽炎
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真っ赤な空に浮かんだ茜雲と どこまでも延びたレール

野球帽を被った少年がひとり 壁に向かってボール投げて遊んでる

もうそろそろ帰ろうかな ママも心配してるから
寄り道せずに家に帰ろう

道草を したがるのにはべつに理由はないけど なんとなくなんとなくいつも気づくと道草してるんだ
わざわざ遠回りして
どこまでも続くあぜ道をひとり 駆け足で風を気取った夏

その目にはどんな景色が映っていたかな
今はもう多分 どこを探しても 見つからない空だね あの日見た きれいな夕焼け

言葉になんてならないくらい 僕の瞳の奥で めらめらと燃えていた あの日の夕焼け空は 今も心の中に少しも色あせずに広がってるよ

少しずつ時を経るごとに遠ざかる思い出は 切なさや悲しみをただ心に残すだけじゃなく 忘れられないからこそ覚えておきたい思い出だから
いつまでもいつまでも 思い出すたび 胸に突き刺さるような痛みも 時として心地よい安らぎに変わる

太陽の涙のような陽射しが景色に彩りを添える1日の中でいちばん好きな夕方に
優しい思い出が
心にともった
どっかで豆腐屋の
ラッパの音
数羽のカラスが鳴き声を田畑に落として

揺れる 陽炎 夢、幻

振り返るたび 涙が頬を伝うけれど
心配することはないさ
思い出はいつまでもこの胸の中で生きている
目を閉じれば ほらね燃えさかる 夕焼けの茜色がまぶたの裏の暗闇の中にそっと 咲くんだ。

2011/05/27 (Fri)

[2879] 大行進
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歩き出さなくちゃ 何も当然始まらないよ
何か大業を成し遂げたいならばなおさら 苦労をまとめ買いするように炎の中へも突っ込む勢いで生きていけ

現実はゲームじゃないから リセットは基本利かないけれど 機会と若さと元気があるならば何度だってやり直せるから
数回の失敗にもめげずに挑めよ 各々方

人生は諦めが肝心ですか?
それとも
人生は諦めないことが大事ですか?
迷うとこさ

とりあえず なんだって がむしゃらに若さを糧に あれやこれや試してみたいのさ
だめならだめで はい次はい次と 切り替えも早く 挑む感じで

若いから 投げやりでいい加減なところもあったりするけれど
人間、誰もみんなそういうところあるだろう? だから自分を棚に上げないで
同じ目線で
追い越したり追い越されたりして同じ大地に足を生やして歩こうよ

人間共の大行進だ
てくてく、せかせか
みんな違う夢を抱きしめて 同じスタートラインから それぞれの未来へ向かって歩き出すところ

いつの間にか白いスニーカーは泥に汚れ傷だらけ

今日もなんだかんだで 1日 頑張れたよ
最後 笑えたら それでいいんじゃない?
もしかして今の自分がいちばん輝いてるのかもね 若さが際立つ夕暮れ 光る汗と見えない努力が 帰宅後のビールをよりうまくする

さあ今日も皆さんお疲れさまでした

細かいことはあとからグダグダ言わないでさ

笑える隙を探すように 隙あらば笑おう

若さが猛威をふるう真夜中に ムフフな夢を見て。

2011/05/27 (Fri)

[2880] ケセラセラ
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ヘイ どうしたんだい?そんな浮かない顔して
そんなんじゃ幸せのほうから逃げてゆくよ

何か悲しいことがあるなら気がすむまで泣くといいよ
こんなあたりまえなことしか言えない僕だけどさ
いつもすぐ傍で
太陽が不在の雨降りの朝は
僕が太陽のかわりになってさ
月が雲に隠れて いつもより暗い気持ちに沈む夜は
僕がお月さまのかわりになるよ

悲しい出来事に
今日もしてやられて
どうでもいい話をふられて 曖昧な世の中の情報に泳がされて
たどり着いた 夕暮れ

さよなら バイバイ
今日の僕に手を振るよ

どんなに 希望を失っても 期待をするより仕方ないから
僕は 泣くより笑うんだ 矛盾という風
吹き荒れる世界で
ただ まじめに毎日
働いて 今日も定時まで頑張る僕だよ

きっと 明日になれば今日 笑えなかった分まで笑えるから
きっと 明日になれば
なくした元気取り戻せるから 大丈夫

不思議な言葉さ「ケセラセラ」ってつぶやいたら また歩き出せる

五時のチャイムに
見送られるようにして カラスが巣へと帰るから仕事切り上げて僕も帰るよ
ゴートゥザマイホットスイートホーム

帰り道の途中で涙やため息なんて
空の彼方へボールみたいになげてしまおう

今日の涙が嘘のような明日が訪れる
疑いもなくそう信じられたら
きっと
霧が晴れるように
僕の顔に笑顔が咲くよ

魔法の呪文さ「ケセラセラ」ってつぶやいたら ほら笑い出せる。

2011/05/27 (Fri)

[2881] エブリデイモーニング
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赤い自転車乗って
花屋の角 曲がって
ポストに新聞届き始まる朝

路地裏の猫が目覚めて
僕は寝ぼけ眼で二階から降りてきて
まず顔洗って
熱い珈琲飲むんだ
ブラックで

ハムエッグとトーストにバターのっけて
まだ少しぼんやりしたまま 気づけば食べ終わっていた
面倒だから 食器洗うのはあとにして 庭の植木鉢に水をやる

僕の一週間はとても規則正しいリズム
どこにでもある朝だけどとても素敵な朝
休みの日には
朝早く出かけてく
散歩するため

赤い自転車乗って
心は雲に乗って
気分は晴れ渡って
空も晴れ渡って
今日はなんだか
いいことありそうな気がして 微笑んだらもう8時過ぎ
寝坊助の僕ん家の犬も散歩から帰れば
元気にお帰りって吠えるよ

それが僕の日常の風景
なんてことはないけどなんだかいいだろう?

それはくたばるまで日々繰り返される
不滅のエピソード

エブリデイモーニング

エブリデイモーニング

エブリデイモーニング…

そしてまた僕は
赤い自転車乗って
動き出した時間に
風景の一部になる
自由の翼で 空を飛ぶ。

2011/05/27 (Fri)

[2882] 今と昔
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はじめて詩を書いた日のこと 覚えてるかい?
もう忘れちゃったかな?僕よ

どんな詩書いていたっけかな
今よりもっと自然体で 知ってる言葉の中で精一杯書いていたよね

はじめての僕の詩は今よりずっと 輝いていた気がするから
なんだかこの頃
考えているよ
でも今の僕には
昔みたいな詩は書けないと思うんだ

今は昔 はるか遠くの夏に 描いた 詩も
まるで 日に焼けたようなリアルな描写で良かったのにね
春の桜のはかなさや
秋の切ない情景や
冬の凍てつく寒ささえ僕は 描けていた

でも僕は今 そんな詩書けない
だけれど 今は今の僕の詩を書いていくよ

認められなくても
わかってもらえなくてもいいから
僕は僕の気持ちを
素直に描くよ

今と昔 比べたって
仕方ない事だよ
だから今は今 昔は昔
割り切って 別にして考えていこう

ひとり抱えた
問題に
僕がひとりで
答えたような
そんな
無意味なようで
意味のある自問自答
僕なりに導き出したその答え 正解じゃなくてもね抱きしめて
受け止めて ゆくから
たとえ 非難の雨に打たれても ここでもう少し 詩人でいたい

今と昔 過去と現在
比べたって 仕方ない
いいんだよ 今は今
昔は昔の良さがある
いいんだよ 人は人
僕は僕の良さがある

きっと

信じてるんだ
形のない 何かを
見つめてるんだ
見えない 光を

僕は描くよ

僕を詩人と呼んでくれる優しい人がいるかぎり。

2011/05/27 (Fri)

[2883] 目に見えないもの
詩人:どるとる [投票][編集]


目に見えるものだけが全てじゃないよ
目に見えないものも信じられたら
きっとそれは素晴らしいはずだよ

目に見えるものだけが全てなら
人の心は嘘になる
人の思いだとか
人の気持ちだとか
優しさやぬくもりは目では見れない
悲しいじゃないか
目に見えるものだけが全てなんて
だから目に見えないものも信じたい
僕は抱きしめたい

あなたがくれたこの
勇気やこの優しさは
目には見えないけれど目に見えるもの以上の価値がある

あなたが傍にいてくれるだけで それだけで僕はここにいる
何もしてくれなくたって 何も話してくれなくたって 大げさな話 僕はそれでいい
大事なのはあなたが傍にいてくれることなんだ

目に見えないものに今日も僕はずいぶん助けられているよ
目に見えるものが与えるつまらない美しさよりずっと
目に見えないものの美しさは思い描くその人の頭の中でひとりひとり違ったイメージの美しさに変わる

雨上がりの虹のように
泣き止んだあとの笑顔のように

悲しいことをこえたその先で待っている幸せがある

目に見えないものよ
目には見えなくても
僕にはわかるよ
あなたの優しさも
あなたのぬくもりも
ただ こんなふうに
肌と肌を触れあわすだけで 全てがわかるような 気がするんだ

不思議な力も 特別な魔力も 何もないけど 僕にはあなたがいる
あなたには僕がいる

きっとそれだけで僕は幸せ。

2011/05/28 (Sat)

[2884] あなたという窓
詩人:どるとる [投票][編集]


何もいいことなんて
ないけれどさ
なんだか幸せだよ

こんなふうに 毎日 笑ったり泣いたりしているのが 幸せっていうのならそれは間違いじゃないね

今日も夜明けが訪れて 朝からどんより曇っていても 心だけは晴れやかでいよう
だって君がいるから

困り果てて たどり着いたあなたという窓を開ければ きっと
魔法の笑顔が 見られるはずだから 今日も元気もらうよ

シャラララ いつまでも いつまででも
このまま お幸せに
何も特別なことなんてなくてもいいから
あなたの笑顔をずっと見つめていたい

困ったときの神頼みより あなたという窓を開けるよ 土砂降りの心さえ あなたの笑顔見れば 不思議に笑いたい気持ちがこみ上げるから
今日も勇気もらうよ
明日も元気もらうよ

困ったときは あなたという窓をそっと開くよ

今日も僕に元気ください

雨だとか 晴れだとか
気持ちがどうだとか
関係なくて いつもあなたの笑顔を見ていたいのさ

今日も窓を開けるよ

僕だけに開けられる
あなたという窓
美しく 輝いてるね。

2011/05/28 (Sat)
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