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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2995] 思い出の吸い殻
詩人:どるとる [投票][編集]


幼い日の思い出は
記憶の瓦礫に埋もれて今じゃ掘り返そうと思っても 多分無理だろう

あんな事もあった
こんな事もあった
僕らはいつも
くだらない事で笑っていたね

遠い遠いあの日に置いてきた 秘密基地に置いてきた
思い出は燃えカスも残らないくらい燃え尽きて消えてしまったよ
消えてしまったよ

思い出の吸い殻
頭の中の灰皿の上で
煙を立てていたけど
もう煙も出ないくらい消えてしまったよ。

2011/06/19 (Sun)

[2996] 夜の旅人
詩人:どるとる [投票][編集]


要らないものは 脱ぎ捨てて ありのままの僕で 終わらないようなどこまでもつづくような この夜に

あなたに会いに行こう
あなたに会いに行こう

月の砂漠のような 果てしない夜空に輝くのは美しい満月
必要なのは互いを思いあう気持ち そして少しの下心

あなたに会いに行こう
あなたに会いに行こう

僕は夜の旅人
時をこえて
距離をこえて
百万年光年の旅から帰ってきた
帰ってきた

だから あなたに会いに行こう
会いに行こう 会いに行こう

誰でも夜の旅人
悲しみという
トンネル抜けたら
きっとまぶしい朝だよ

大好きなあなたに会いに行こう
あなたにいますぐ会いに行こう

会いに行こう
夜空に船を出し
夜の旅に出る
僕は夜の旅人。

2011/06/19 (Sun)

[2997] 夕暮れのように
詩人:どるとる [投票][編集]


日が暮れると 理由もなく切なくなるんだ
オレンジ色の空がなんだかそんな気持ちにさせるんだよ
雨も降ってないのに
涙で頬が濡れるよ

宛もなく街をぶらぶら
口笛吹いて
燃えてる空を見上げて
涙をこらえたよ

どうしてこんなに夕暮れになると切なくなるんだろう?

一日が終わってしまうからだけじゃないよ
うまくは言えないけど なんだか切なくなるんだよ
手を振ることもできないまま夜を迎えてしまうけど なんだか月が空に昇るころには 切なさもきれいに消えてしまってた
でもそれもなんだか切ないんだよね

それは明日も明後日も繰り返すことさ
切なさを抱き また解き放たれて
そんなふうにいつか
なんて考えるのはよそうね

たとえば あの夕暮れの空のように
心のきれいな人になりたい

切なさの中にある
美しさを あの空の色に見ていたよ

なんてえらそうに
前口上していた夕暮れ時の僕だったよ。

2011/06/20 (Mon)

[2998] あいのうた
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片時も 離れたくない
片時も 離れられない

ずっと一緒にいたい
いつまでも一緒にいたいよ

情けなくて 不器用で何もできない僕だけど 情けないのも不器用なのもお互い様だろう

同じ時間の中で 生きているけど
うまくいくことばかりじゃないね
でも どんなに悲しいことがあっても 君の笑顔を見ると 泣いていたことなんか忘れてしまうよ

いくつもの夜と朝を
繰り返して二人で生きてゆこう
どんなことがあっても 何度すれ違っても変わらない 気持ちがここにあるから
僕らはいつまでも
情けなくて
不器用なままだけど
ただこうして寄り添っているだけで
幸せになんて 簡単になれてしまうから
もしかしたら愛なんてたいそうなものじゃないかもしれないけど 限りなく僕らはお互いを世界で誰より愛しているんだよ

あのね二人だけに 歌えるあいのうたがあるんだ

それはとてもとても短い一言だけの歌

愛してる それだけで僕らは 今日も幸せ

特別なものなんか何も要らない

それだけで いつか着いてしまう人生の終着駅さえも永遠の時間に変わる

今日も歌うよ
あいのうた
たった一言だけ
愛してるって。

2011/06/21 (Tue)

[2999] サヨナラ
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涙が頬を流れたら
サヨナラの時間さ

友達に手を振って
恋人に手を振って
また明日ねと
別々の道を行こう

カラスも巣へと帰るから 僕らも帰ろうよ
おいしくてあたたかい夕飯が僕らを待っているから

仕事帰りのお疲れサラリーマンも
勉強に運動に たいへんな学生たちも
みんなそれぞれの一日を終えて 誰もが帰り道を歩く

オレンジ色の空の下手を振る誰かの影
また明日会おうってサヨナラしているんだね
切なさを花束抱えるように胸に抱えて
涙を押し殺して
微笑んだのは明らかな強がりに相違ないけどなんだか優しい気持ちになるような
夕暮れだから
ただいまって扉を開けたその時 こらえていた涙ちょっとだけ流れたけど
すぐに笑顔に変わったよ

十二時を過ぎても
まだまだ眠れない僕だ

でも今日にサヨナラ
言い捨てるように
僕は夜空に叫んだ。

2011/06/21 (Tue)

[3000] ああサラリーマン
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愛想笑いにお世辞がついた Bランチなどいかがですか?
今ならなんと媚びがただでついてきます
おだてられて喜んでたらそれはただのブタだよ
下っ腹の出た二重アゴの上司に
生き方がどうだのなんて言われたくないぜ

僕の人生の縮図はまるで満員電車 押して押されて 若者に時代を手渡すっていうよりかっぱられるっていうほうが正しい気がするんだぜ

奥さんには尻にしかれて
会社では部長に頭が下がらない
給料が安いとか 待遇がどうだとか 言いたいことは山ほどあるけど 言えるような立場じゃございません


こんな俺を慰めてくれるのは 帰り道の途中にある 行きつけの飲み屋 気づけばベロベロで後輩に担がれてご帰宅と相成る

理不尽で 矛盾だらけの 張りぼてでごまかされたようなこんな社会に僕の居場所を求めるのも変な話だけど 今時の若者はっていうよりもう時代自体がおかしいんだ

ネクタイ風になびかせて かっこつけてるつもりなのさ
いつかでかい夢を追いかけてこんな会社なんて辞めてネクタイなんてほっぽりだして
そんな夢みたいなことを言う毎日さ

ああ サラリーマン
お疲れさまです
明日も頑張れ。

2011/06/21 (Tue)

[3001] 時代
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今の時代遠くに居ながら 他人と会話がいつでもできる
形様々色とりどりの携帯電話がある
現実の友達などいなくても
ネットの中で会話のやりとりができる
チャットもある
ゲームだってひとりでコンピューターを相手に対戦できる

便利なものにうずもれて大切な何かが
失われてるような気がするこの時代を嘆いても
それが時代だと 割りきるしかないよね
歩くスピードの速い時代の後ろ姿に追いつけず だんだん置いてゆかれる人が言うよ 『そんなものなくてもどうにでも生きられる』

コミュニケーションがなくなりつつある日々に 面と向かって話すこともいずれなくなってしまうような気がするよ

どれだけ時代を嘆いても きっと時代は進むだけで 後退することはないだろう
だからついて行ける人もいれば置いてゆかれる人もいるんだ
だけど大切なのは
いつだって 発展しすぎた時代から外れた場所にある
便利じゃなくても
あるもので十分楽しめていたような そんな時代

昔と今じゃずいぶん変わってしまったよと 僕の親もおばあちゃんもおじいちゃんも言うよ
昔じゃ遊ぶって言ったら 外で駆けずり回るのに今じゃ遊ぶって言っても部屋の中でゲーム
なんだかさびしい時代だと口々に言う人がいるのさ
僕もそう思った

でも時代は進むんだ
戻ることはないよ
便利になればなるほど人々の手間はなくなってゆくだろう
でもそれが本当に良いことなのかはわからない

苦労しても手間がかかってもそれが当たり前だった昔を知ってる人は言うよ
『時代は進みすぎた
私らには逆に生きづらい』
僕は黙ってることしか出来なかったよ

それも時代 しょうがない それもまた正しい答え
でもだからこそ 変わらない何かがある
それもまたひとつの答え
どんなに時代が進んでも変わっちゃいけない何かがある
僕は知ったんだ
それは新しい物の中にうずもれてる 笑顔や涙。

2011/06/21 (Tue)

[3002] その涙は無駄じゃない
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努力しても 報われないのは 努力が足りないからだよ
吐き捨てるように言われ続けてもう何十年が経ったろう

僕にはきっと 才能がないんだよ
半ば人生諦めたように 僕は猫背の背中をさらに丸くした

月明かりさえも なんだか僕を誰かのついでに照らしてるような気がして なんだか眠れない夜
枕に顔をうずめて
涙に溺れた

繰り返す日々
押し寄せては
引いてゆく時間の波
夜が訪れて
また夜が明けて
朝が来て
また夜が訪れて
その繰り返しの先にある あっけない終わりが目に見えているようで なんだか不思議な気持ちだ

僕に若さなどなんの力にもなりはしない
努力なんてしたくないし 頑張っても頑張っても 悲しいだけさ

でも楽しいことがあれば僕は笑い 悲しいことがあれば泣きます
それは僕がここで紛れもなく生きている証だ

いつも僕は自分自身に言い聞かすのさ
その涙は無駄じゃない

いつか輝く星になる
そして大きな月になる

さあ 明日も頑張ろう
無理などしなくていいから できる限りの僕で行こう

悲しいときは 限界感じたら 泣いたっていい
嫌なときは 限界感じたら 逃げたり刃向かったりしたっていい

一番大切なのは本当にそれが自分のやりたいことかどうかだけだ 他人の言葉などなんの意味もないよ

自分の笑顔を輝かせられるのは自分だけだ
自分の涙を止められるのは自分だけだ

だから無駄なものなど何ひとつないさ
その涙も無駄じゃない
君の人生も無駄じゃない

いつかわかるよ
いつかわかるさ

歩き疲れ休んだ時道を振り返った時

輝く星が
大きな月が見えるよ
そして君を照らすよ

だからそれまで頑張ろう。

2011/06/21 (Tue)

[3003] 死ぬより生きる
詩人:どるとる [投票][編集]


生きているということはどんなことを言うのかな
ただ息を吸ったり吐いたりするだけが
生きているということならば 笑ったり泣いたりすることなんて全くの無意味だね

時には笑ったり
時には泣いたり
落ち込んだりするから
人生は面白いんだよ

生きているということは一言じゃあらわせられない
生きているということはとても簡単なようで難しい

あなたは生きていますか? 泣いたり笑ったりしていますか?
こんな世界を本気で心から愛していますか?

生きているということはあなた自身が心から思えることを言うのです
他の誰でもないよ
あなたが決めるんだ
もう一度聞くよ
あなたは生きていますか?
あなたは生きているといえますか?

かっこうなんてどうだっていい
泣いたり笑ったり
繰り返して
時々は落ち込んで
突然の雨に降られて
約束されたように
予報通りの晴天の青空の下で 今日もあなたは一日と格闘していますか?

死ぬのは嫌だ
痛いのは嫌だ
苦しいのは嫌だ
だから生きる
生きることにも
死ぬことにも
苦しみや痛みはあるけど生きることには時々楽しいことがある
だからそのために生きてみても無駄じゃない 無意味じゃない
だから僕は死ぬより生きるんだ

簡単な理由だ
でも大切なことだ

誰もがみんな
同じようなことで悩んで 迷って
時々は泣き叫びたくなる そんなときがある

悲しいけど 苦しいけど生きることにしたよ
さびしいけど切ないけど 時にはそれにも耐えるよ
時々は大人でも子供みたいに泣いちまうんだよ
でもおかしいことじゃないのさ
生きているから悲しいし
生きているから立ち直れるのさ

苦しくても辛くても
生きたいと思える
理由がこの世界にはあり そう思わさせる何かがあるから
まだ生きたい
まだまだ生きたい
この世界にはまだやりたいことが沢山あふれてるから
僕は死ぬより生きるんだ。

2011/06/21 (Tue)

[3004] 泣き叫びながら生まれてきた子供たちへ
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僕らは 産声を上げて生まれてきた
この世界に生を受けてから もう何十年の歳月が流れたろう

時には雨に降られ
時には太陽に熱せられて
僕らは生きてきた
そしてこれからも
僕らは生きてゆく

泣き叫びながら
生まれてきた
子供たちへ

今僕はそのひとつの種だということを知り 少しだけ強がれるだけの余裕が出たよ
だから悲しみにも 切なさにも必死で耐え抜いて 道なき道を進むんだ

泣き叫びながら
生まれてきた
子供たちが

時をかけて
ほら今日も
笑い 泣いてる毎日の中で 誰もが頑張ってるんだな

生きるということは十字架を背負うことだと思う日もあるけど 時には生まれてきたことを幸せに思う日もあるから
僕らは生まれてきたことを後悔することはないよ

泣き叫びながら
生まれてきた
僕らは生まれたくて生まれたくて 生まれてきたんだよ

神々の恩恵を受けしチャイルドたちは
それぞれの道を歩く
目の前の扉を開けばまた新しい夜明けがほら 見えるよ

不安と期待渦巻く世界で今日も僕は生きる

生まれたての朝を体中で抱きしめて

百年ほどしか動かない時計が刻む針の音だけが 聞こえる闇の中で光がまたたくような

そんな 短い生涯だからこそ輝く人の命
今日も 十二個の数字に囲まれて 僕はその真ん中でせわしく動くゼンマイのように
生きているよ。

2011/06/21 (Tue)
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