ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3015] 夏物語
詩人:どるとる [投票][編集]


雨上がり
かたつむり
あじさい咲く
夏の道を
ひとり歩けば
見慣れた街並みもどこかいつもより美しく見えるから不思議だ

風鈴の音色がチリンと鳴りゃ
6月 7月 8月と月を重ねるごとに暑さ増して やがて 残暑残る9月も後半にさしかかれば いつの間にか 暑さも引いてゆくだろう なぜか毎年暑さが引くたびに
切なさが残るのさ

祭りのお囃子がいつまでも 耳に残って消えないよ
水風船 金魚すくい
たこ焼き 焼き鳥
輪投げに 杏子飴
みんなで花火大会
河川敷に集まって
人ごみの中から
見上げれば いろんな色をした花火が
夜空に打ち上げられる

夏物語

鼻緒が切れるように
暑いぶんだけ記憶に残るはずなのになんだかそのぶん慌ただしくて幻のような 季節

汗が引いてゆく
汗が乾いてゆく
寝苦しい夜がつづく
それもつかの間の出来事

線香花火のように
ポタリと時が過ぎれば はかなく散りゆく露に濡れた花びら
水の張られたバケツの中に落ちて
かすかな火薬の匂いだけを残して 遠ざかる

夏物語

手を振るまもなく
静かに 過ぎ去る季節

焼けた肌も もとの白さを 取り戻せば
汗だくの毎日も恋しく思えるような 不思議な幻だけを残して消え去る

夏物語。

2011/06/25 (Sat)

[3016] 僕のために
詩人:どるとる [投票][編集]


自分の幸せを 人の幸せと比べても 所詮人の幸せと自分の幸せは違うから比べることなど馬鹿らしいことさ
人は人
自分は自分
人が笑うようなことでも僕には幸せなのさ

誰かが 指を指して
笑う 小さな幸せに
これ以上無いほどの喜びを感じられたら
欲望に負けないで
何不自由なく生きている今を心から愛せるはずだ

あなたが生きる世界は悲しい事もあるけど 嬉しい事もある世界

悲しいときは 我慢せずに泣きたいけど 泣けない時もあるから
そんなときは 悲しむ自分にそっと心の中で言うのさ
今は我慢してあとで目一杯泣けばいい

素直な気持ちだけでは生きられない世界だけど 全てを嘘で偽ってしまえばただのうそつきになってしまうから せめて自分の生きてる意味だけは偽らないでいたい
僕は誰のためにも生きてない 僕は僕のために生きてるんだ

悲しみはいつまでも僕につきまとうけど
見上げればほら いつだって空が見える
特別なことなど何もなくてもそれで構わない
ここで普通に毎日生きれるのならば
時々泣いて時々笑って
間違いを犯して
転んだり後悔したりもする それが人生というものだと思うから
うまくなんて生きれなくてもいい
僕の人生にとっていちばん大事なのは
生きていることを
心の底から幸せに思える 瞬間に出会えること それが生きていることの最大の喜び

僕は誰のためにも生きてない いつでも
夜も朝でも
僕は僕のためだけに生きてるんだ
そして
僕は僕のためだけに生きていくんだ
これからも

時には誰かに救われることもある
時には誰かの優しさに助けられる
だけれど僕はやっぱり
僕のために生きたい

時には誰かのために
何かをするのもいいけど 僕の人生は僕のために用意された時間なんだと思うから
人に何かをする中で
自分にも何かをしたい
そう思う毎日だ

さあ夜明けとともに新しい朝を抱きしめよう。

2011/06/25 (Sat)

[3017] 家に帰ろう
詩人:どるとる [投票][編集]


一日お疲れ様
大人も子供も
関係ないさ
一日頑張ったのなら
それはなんとも素晴らしい一日だったね

ため息を何度もついたけど 大人は大人の大変さがある
子供は子供の大変さがある
その中でみんないつも頑張ってるんだよ

みんな頑張ってる
頑張ってない人なんて一人さえもいないんだよ その涙がそれを証明してるじゃないか

お腹が減ったから 今すぐ家に帰ろう 君のお腹黙らせる美味しい夕飯が君を待っている
人には誰も帰る場所がある 君の帰る場所はもうすぐそこまで
その角曲がれば あたたかい明かりのともるあなたの家
ドアを開ければ
そこには優しい家族の笑顔

元気な声で言ってやる
ただいま 帰ったよ

サラリーマンも
学生も
それぞれの一日を
終えてみんな それぞれの悲しみの中で何か笑えないかと考えながら 今日も 生きてるんだ
馬鹿らしいことや
くだらないことでも
笑わなくちゃ 悲しみにどんどん沈んでいきそうでこわいんだよ

今夜の夕食何かな
考えながら 会社や学校からの帰り道を歩いてたり 走ってたりしたよ
イメージしただけで
お腹がぐーっと鳴ったよ 夜空に浮かぶ月さえなんだかハンバーグみたいで よだれが止まらない

だから家に帰ろう
まっすぐ 寄り道せずに帰るべき場所へと

僕を君を待っている人のもとへ

みんなそれぞれ悩みや不安を抱えてる
それでもみんな頑張って生きてる それだけで表彰もんだよ
お疲れ様 本当は誰より自分に言いたいはずなんだ

愛する人の笑顔や
待っていてくれる家族の笑顔に
僕は今日も変わらない
声でただいまって言うからおかえりって言ってほしい
子供にも大人にも
それぞれ帰る場所がある ひとり暮らしでも アパートでも一軒家でも 立派な家さ
無理しない程度で頑張りゃいいから
せめてただいまって言うだけの余力は残しておいてね
さあ四の五の言わずに家に帰ろう。

2011/06/25 (Sat)

[3018] 愛してる
詩人:どるとる [投票][編集]


愛する人がいる
救いたい人がいる
助けたい人がいる
大好きな人がいる

24時間でも見つめていたい人がいる
その人の全てを知りたい僕がここにいる

とても普通だけど
ちょっと特別な
そんな毎日がある
そんな生活がある

ちょっと安価な
ちょっと狭い
そんな部屋にいる
そんな僕らだ

今日も何かが嬉しくて
今日も何かが悲しくて
僕はそれに笑ったり
泣いたりしていたよ
明日も何かが嬉しくて
明日も何かが悲しけりゃ
僕も君もそれに笑ったり泣いたりするだろう
そんな風にいつまでも繰り返すだけの日々だけど ただそれだけなのに あなたといると楽しくて幸せになれるんだ

優しさという種をお互いの心に蒔いて
お互いがお互いに水をやりお互いがお互いに育てるんだ
そしてやがて咲いた幸せという花が揺れると なんてことのない出来事も特別になるから 不思議なくらい 僕らは幸せになれるんだな

今日もあなたの心に
今日も僕の心に
種は蒔かれ
種を蒔いて
僕が笑えば
君も笑い
悲しみも
それと同じように
君が泣きゃ
僕も泣き
そんな風にいつまでも続いてゆく物語

身も心も枯れるまで
僕らは 咲き続ける
それまでは永遠なんて夢みたいなことも信じさせておくれ

優しさの種を蒔けば
幸せという花が咲く
今日も誰もが誰かに
僕はあなたに優しさの種を蒔く

そしてあなたが笑っただけで僕は幸せになれる

愛する人が傍にいるならばきっと同じ気持ちになる

時には悲しみに濡れる日もあるけど あなたが傍にいるだけで
僕は何度でも立ち上がれるんだ

今日も何かが嬉しくて
今日も何かが悲しくて
そしてたまに喧嘩して
でもまたすぐに仲直りして
そんな風にいつまでも
世界で誰より
愛する人の傍で
世界で誰より
愛されて
世界で誰より
見つめられて
言葉にならない
気持ちだけれど
これだけは言えるよ

愛してる。

2011/06/25 (Sat)

[3019] 僕の今
詩人:どるとる [投票][編集]


みんなどうして常識とか正しさにのっとって 生きていけるのかな
みんな自分を守りたいために仕方なく世の中に従っているんだろう
そんなの馬鹿らしい
そんなのくだらない
常識や正しさなんて僕は嫌いなんだ
生きていくのは生きていきたいからじゃない
生まれちまった以上
生きていくしかないだけだ

みんな僕の悲しみや痛みを知らないくせして えらそうに見下したり えらそうに人の心を踏み荒らしたりするんだな
それこそ人間から外れた愚かな行為じゃないか
僕は馬鹿だし不器用だけど 生きているんだよ 傷だらけになっても 弱音吐いても必死に這いつくばって
確かに世の中で通じるような人間じゃないかもしれないけど
この涙やこの叫びは多分永遠に誰にも伝わらないけど
認められたいために僕の存在はあるんじゃないよ

だから僕はこのままで
笑われても馬鹿にされてもいい
僕は僕を守りながら
死ぬまで 馬鹿でいよう
死ぬまで 愚かでいよう

群から望んではぐれたはぐれ者のように
僕は生きていくから
それでいい
それでいいんだ

百年ほどしかない時間を生まれてから
まだ数年しか生きてないけど もう人生に疲れ果てて
まっすぐ歩いていくことさえできそうにないんだ

闇の中から 生まれたような命だから いつか闇の中に消えてゆく
でもまたお日さまの下 いつでも嬉しいことがあれば笑えるから
人より数倍苦労する人生なのかもしれないけどそのぶん僕は生きていたことを忘れられないだろう

足跡を残すように
自分の今にこの詩を捧げたい

これが僕の今だ

渦巻く不安さえ
静まる真夜中に
やっと 気づいた
何物にも混ざらない
孤高の色
それは確かな意思。

2011/06/25 (Sat)

[3020] 最後の光
詩人:どるとる [投票][編集]


人生をひも解けば
生きたいように生きる
それがその人の人生だろう

生き方なんて全てその人が決めるんだから
誰かの言葉や指図に従うのは嫌だ

たとえお払い箱にされても
世の中に必要のない人間になっても
俺は強く生きてく

冷たい雨に濡れて
僕は思う
若さなど自由に生きるためにはなんの役にも立たない
自由とは本来
何物にも縛られないことをいうはずだ

だから僕は風に吹かれて宛のない明日を目指そう
今気づいたんだ
二十歳の僕は
気づいたんだ

馬鹿にされたっていい
笑われたっていい
世間体や 常識やルールよりも大切なものがある

それは生きるということの本当の答え

それは生きるということが楽になる魔法

苦しいけれど
つらいけれど
誰かには認められなくても 僕が僕自身を生きさせる ただひとつの残された方法

僕の中に生きる
たくさんの僕を
殺さずにすむ
最後の光。

2011/06/25 (Sat)

[3021] はぐれ者の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


何を信じて生きていけばいいのか
わからないよ
何が良くて
何が悪いのか
僕にはわからないよ
常識なんて なんの救いにも答えにもならない
ただそれが正しいからと押しつけられてるだけさ

世の中で通じるような人間になれば
それが本当に正しい人間なんだろうか

僕には

ほかの人間のように
まっすぐには生きられない 生きたくもない
だから笑われたって
認められなくても
仕方ないことだと思うんだ
だけど僕は常識を守れるような人間よりもずっと僕がなりたい人間になったほうが それは素晴らしい人間だと思うから
人間なんて心を持っていれば 頭なんて悪くたって間違いだらけだっていいと思うんだ

僕の人生は僕が描くよ
僕の人生を描くための鉛筆は誰にもさわらせないよ

それが僕の人生
傷だらけだけど
きらびやかに輝いてる まるで星のように
信じられるものが自分だけなんて悲しいと本当に思うかい?
でも今は自分しか信じられない 信じたくないんだよ

だって僕は人には言えない悲しみや痛みを背負って生まれてきてしまったから

悪いことじゃないはずだ
僕は群からはぐれるよ

本当の光は 僕にしか見えない
僕にしか 見いだせない

はぐれることで見える答えもある
はぐれることでしかわからない答えがある。

2011/06/25 (Sat)

[3022] 不安
詩人:どるとる [投票][編集]


ああ 何も見えない

不安だ 不安だ 不安だ。

2011/06/26 (Sun)

[3023] 赤提灯にさそわれて
詩人:どるとる [投票][編集]


会社からの帰り道
お父さんはおでん屋の屋台を見つけて
今夜は飲んで帰るかなって 熱燗飲んではんぺんと大根を食べた
今夜は長い夜になる
なんだかいつもより気持ちのいい夜

同席している 口数の少ないおじさんと 屋台のオヤジと三人で世間話や奥さんの悪口や文句に夜遅くまで花を咲かせた

赤提灯ともる
優しいぬくもりに
今夜も誰かが
足を止め
赤提灯にさそわれて暖簾くぐればつい飲みすぎる

今夜はベロベロになるまで 飲んで飲んで飲み明かすんだ
口数の少なかったおじさんも酒が入れば
奥さんの文句も
世の中への愚痴も
僕と同じように
腐るほどあるじゃないか

今夜もみんな 赤提灯見つけりゃ 財布の中に金がありゃ
なぜか理由は様々でも 酒が飲みたくなる
会社での鬱憤晴らすためって人もいるし
純粋に仲間と飲みたいって人もいるだろう
僕はあの赤提灯に優しさを感じたから
さそわれたんだ

今夜は飲んで飲んで飲んで飲みまくって
ベロベロになるまで
奥さんの悪口も言い
世の中への愚痴も言い 胸の中にたまってるイライラを全部吐き出すんだ アルコールに今夜は寄りかかって
赤提灯にさそわれて
僕も飲みすぎるだろう

酒といっしょに悲しみも飲み干すんだ。

2011/06/26 (Sun)

[3024] お母さんの唄
詩人:どるとる [投票][編集]


お腹を痛めて 僕を生んでくれてありがとう
大したことはできないけど いつも感謝してるよ
僕がここにいられるのはあなたのおかげだね
時々わがまま言ったり 生まれたことを間違いだと勘違いする日もあるけど 時折見せるあたたかな優しさに触れて僕は気づくんだ

お母さん 僕はやっぱり生まれてこれて良かったよ
生きることはただ普通の毎日を送るだけで様々な苦労があって 悲しいこともあるけど 一つ一つ乗り越えた先に幸せがあるとあなたは僕に教えてくれた
そんなお母さんが僕は好きなんだ

いつも弁当ありがとう
時々 涙を流しながら食べてる
こんな馬鹿な僕に
優しさをくれて
ありがとう
いろんなありがとうがあるけど いつももらってばかりで この感謝のお返しをしたことはないね

でもね

何もできなくてもあなたは 私の世界でただひとりの子供だということ これだけは忘れないで 何があっても変わらないから
悲しかったら 悲しいとちゃんと言うのよ
1日に何か嬉しいことがあったら私にも聞かせてね
いつでもあなたは僕のこと考えてくれているんだね
言葉が今は見つからないけれど 僕はいつも思ってるよ
あなたがお母さんで良かったって
単純だけど言葉にしてみるよ ありがとう
言葉にした瞬間
あなたに泣きながら抱きしめられる僕がいたよ

ああ 僕にとっても
この世界でたったひとりのお母さんだから
大切にしたい

せめて長生きしてね
いつかは お別れする それが運命だけど
せめて 1日でも長生きして 僕に世話をかけさせてね 世話をかけたぶん 僕はあなたに精一杯の愛を持って向き合うから
お互い歳をとっても
お母さんと呼ばせて
あなたの子供でいさせて 僕の名前を忘れないで いつまでもいつまでも変わらない優しさで僕を包み込んで

いつかぬくもり消えても特別な物は何もないけどあなたと過ごした大切な時間がここにある。

2011/06/26 (Sun)
8416件中 (2901-2910) [ << 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 >> ... 842
- 詩人の部屋 -