詩人:どるとる | [投票][編集] |
羽をもがれた蝶のようにもがいている
社会の中で 居場所を探して あがいている
見るもの聴くもの
すべてなんてくだらないんだろう
誰かと仲良くするのももうやめたやめた
僕らは腐った生ゴミのように もう使い物にならない理性を抱きしめたまま
灰色に濁った空を日が暮れるまで 独り眺めていた
もうこの世界に
未練などあるはずもないのになぜか
もう少し あなたの声を聞いていたいんだ
見る人によりゃ地獄にも天国にもなる
この世界の掟に従って歩くのももう疲れ果てたけど 生きることを選ぶなら仕方ないね
僕にはもう 進むべき道などない
ただまっすぐ のびた獣道を 歩いていくしかない
明かりひとつない
僕の人生に もしも救いがあるとするならばそれは きっと
あなたの笑顔
そしてあなたの優しいその声なんだろう
確かなことは何もわからないけれど
生きることの喜び
人を愛する喜び
信じることで見える明日があるような
気がするから
僕の頭の中の時計は もう動かない
同じ時刻で止まったまま もう誰も信じられないはずなのに
裏切ってきた数だけ
信じられて
傷つけてきたはずの
愚かな僕でさえ あなたはまっすぐに見つめてくれる
特別なものなど何もないけど
僕を照らす 光よ
どうか 願うなら
ずっとこのまま
僕だけを照らして。
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期待もむなしく
拍手ひとつなく
静かに終わる
僕の茶番劇
24時間を
あっという間に
飲み干して
胃袋に流し込めば
テレビ放送も終わった真夜中に
僕は羽をもがれた蝶になる
もがいてあがいて
あがいてもがいて
たどり着いた未来
涙で濡れる悲しいだけの今日にモザイクをかけて何も見えなくなるように何も見えずにすむように
僕は世界から目をそらした
悲しみに今こそモザイクを
何も映らないテレビにあの日の微笑みを。
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今日あなたは何回笑いましたか?
そしてどんな事が悲しかったのか教えて
予想にもない出来事に不安を隠せずに
ふいに誰かのせいにしてしまったことや思い当たる罪がたくさんある
雨上がり 病み上がり
やっとできた逆上がり
雨の音にかき消された必死の君のSOS
神や仏などいやしないんだ
どんなに悲しくても
どれだけ悲しくても 生きることを決めたならもうあとにはひけないから
もしもの雨に今日も降られて あるはずもないのに幸せを追いかけている旅の途中だ
この手を握り返すあたたかな幻に今日もふと笑いかけた僕なのに 夢から覚めるように雨が上がれば 嘘のように耳障りな笑い声が窓の外にあふれ出す
届かない 伝わらない僕の声をあなただけが受け止めてくれるから 僕は歌い続けるよ この雨が止むまで 誰に認められたいとか慰めてもらいたいとかもうどうだっていいさ 僕にはあなたがいるから
幻だけど なんて素敵な幻なんだろう
このまま僕は夢に溺れて死んでしまいたい
言葉もなくただ漠然と思うのさ
あなたが好きだと
幻に抱きしめられたことはあるかい?
今日僕は笑えなかった
多分明日も笑えない
だから幻を創り出して 僕は幻を愛すのさ
雨はいつか止む
だからそれまで
笑えるように
雨に濡れ
夢を見て
幻に笑いかけるのさ
ほほを伝う絶望に打ちひしがれていた昨日までの僕はもう庭に埋めたから
今日はなんて素晴らしい日なんだろう
僕は独りじゃない
幻だけど愛する
人がいるんだ
今日あなたは何回笑いましたか?
僕は一度も笑えなかった
でも幻は僕に笑いかけていた
幻に僕は笑いかけていた。
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テレビには悲しいニュースが流れ
今日も朝から憂うつになるんだ
焼けるような夏の陽射しから逃れるように日陰に逃げる 人の群れ
平気で人前で ゴミを投げ捨てる人や
優先席を我が物顔で占拠する奴
お年寄りが吊革につかまってても席を譲ることもなく話し続ける愚か者
あろうことか人が転んでも心配することもなく 通り過ぎる人の笑い声 最早情けは死語なのかい?
愛されている 狂おしいほど 僕は愛されている
でも愛されているだけで誰かを愛したことはないんだ
だからいつかは誰かを僕もあなたが僕を愛しているように僕も誰かを愛してみたいんだよ
資格や権利なんてどうだっていいのさ
僕の不器用な優しさやぬくもりを受け止めてくれる人を僕は愛すだけだ
特別なことなんて
何ひとつなくていい
それとない言葉でも慰めくらいにはなるさ
また今日も夜が明けて賑い出す街 カラスがゴミを漁る
うだるような暑さに
誰もが一様に『暑い』と言っているさまは滑稽で笑えるね
感情論に持ち込んで
たとえばあなたが同じことをやられたらどうだとか 僕は世の中の腐った連中に言ってやりたいよ
単純に人を愛して
単純に人を気遣える
それだけできっと
人なんていつだって完璧なんだよ
頭がいいとかスポーツができるとかそんな事よりずっと大切な忘れかけてる何かを今こそ思い出して
すぐそばで泣いている誰かに君なりの慰めをくれてやれ
誰かが心配だとか
まず後先考えずに
誰かを守れるとか
何かそんな
迷いのない
優しさだとか
ぬくもりだとか
漠然とした愛だとか
もっと僕らは持ったほうがいいな
そうだろ?
難しいもんなんて何ひとつないよ
ただ誰かを心の底から素直な気持ちに従って 心配したり思ったり気遣えるだけでおまえの中の良心が泣いている誰かを抱きしめているから
うまくなんてできなくていい 目の前の人を自分と同じように愛すのさ。
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なんとなく あなたが心配だから 傍にいるよ
あなたが 好きだから
あなたを愛してるから
いつもの夜に いつもの珈琲を飲もう
変わらない味
変わらない街並み
都合のいいような出来事などなくていいさ
楽しいこと何ひとつなくても あなたが傍にいればいい
抱きしめている
強く 抱きしめている
僕のぬくもりや
優しさを拒まない
あなたを 死ぬほど僕は
愛している
そっと 愛しているんだ
やまない愛も情けのない人の笑い声も
すべて 夜の闇のなかへ消えてしまえばいい
そしてあなたの笑顔や声だけで僕の時間が満ちればいい
ただあなたが笑うだけで ただそれだけで僕は幸せになれるから
今日も僕はあなたの隣に 当たり前のように 座ってる
それが僕らの愛なのです
それがこの上なく幸せなのです
なんでもない時間も
あなたと一緒なら
不思議なくらい
特別な時間になる。
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何かに頼ってすがらなくちゃ まともに歩くことすらできない僕らを
愛してくれる人が傍にいることが今は何よりの救いだね
正しいことばかりを教えられた子供は
多分将来正しい大人になるけど きっとそれ以上にさびしい人間になるね
愛や優しさや何が正しいか何が悪いか
そんな事のすべてを
教えられても過ちを犯してしまうのが僕ら人間だから
大切なのは過ちを犯したことを悪いことだと素直に認めて
なおかつ反省できること
間違えるのは人間だから仕方ないから
大切なのはつまりそういうことだと知ったのです
単純な僕としては
単純な世の中であってほしい 難しい理屈やうざったいきまりで縛られるのはごめんなんだよ
迷いもなく『自由になりたい』って思ったんだ
だからそのためなら
独りきりになっても
多少さびしい思いしても 精一杯笑って
精一杯泣いて
転んで 膝をすりむいても 決してやめちゃいけない人生がある
僕は風に吹かれて
地に足をつけて
気をぬくといつも
命まで投げ出してしまいそうになるけど
まだまだ 歩けるさ
こんな僕だってまだまだ 若いんだ
だから できることがあるはずだ
出来損ないだけど
僕は僕なりに今を
精一杯生きてるんだ
夜明けがやけに眩しいよ
生きてるんだ
当たり前だね
生きているから
悲しみだって
痛いくらい
感じるんだ
風に吹かれて
地に足をつけて
たまに笑って
たまに泣いて
今は昔とはまた違う苦労を重ねているけどそんな今も愛したいから生きて生きて
何度でも風に吹かれて
まだ生きてるって喜びを抱きしめたい
夜明けの眩しさも
風の冷たさも
ほほを伝う涙も
誰かを思う気持ちも
突き刺さるような
陽射しの温度も
すべて考えてみりゃ
生きてる証じゃないか
僕は生きてる
僕は生きてるんだ
答えなんかないけど
生きてる証がここにある
僕は生きてる
僕は生きてるんだよ
だから。
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泣いて笑って
また泣いて
その繰り返しで
日々が流れてく
世の中の掟を
時に怪しんで
ふと気づけば
いつも大衆の中で
孤独を味わっていた
腐った大人たちのはびこる世の中に本当の幸せなんてないんだ
いつも大切なのは
守るべき未来は
人々の笑顔だったり
何気ない優しさだったりするんだ
言葉にもならない悲しみや喜びを抱きしめて 歩いていけるなら僕はそれ以上何も求めない
つまらない欲望に目を光らせて生きていても本当の幸せに気づけないんだよ
だから僕は独りだって生きていける強さを求めて旅に出るんだ
今日もあたりまえのようにして訪れる夜明けに 迎えられるようにしてまぶたを開ければ新しい朝の光が僕を包み込むよ
答えのない日々を生きて 完璧じゃない人と交わって 僕は生きていきたいんだ
不器用だって指さされたってべつに構わない 旅人を気取って風に吹かれて 僕は生きていくだけさ
この僕の中に広がる孤独の宇宙は やがてひとつの答えにたどり着く 新しい光が僕を包み込むだろう
今日よりも明日よりももっともっと素晴らしい1日に出会えますように かすかな祈りを込めて 僕は羽ばたく鳥のように
踏み出すんだ 新しい一歩を
悲しみさえも愛すことができるかい?
きっとそしたら本当の幸せにも気づけるだろう
そしてまた僕は
泣いて笑って
また泣くのさ
ふざけたこの世の中で唯一信じられる何かを抱きしめて。
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今世界中の僕や君ができることがある
悲しんでる誰かの傍で話を聞いてあげるだけでもいい
人はひとりじゃ生きていけないから
誰かの助けが必要な時もあるんだ
不器用だとか
頭が悪いとか
そんなもの
なんの言い訳にもならないさ
あなたが大好きだから僕は愛すだけだ
目の前にいる誰かを
心の底から愛して
目の前にいる誰かに
心の底から愛されて
今僕は幸せさ
君は幸せかい?
どんな出来事がこの先あっても
あなたを守るから
ずっと傍で
いつも傍で
笑っていて。
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出来すぎた偶然に
導かれて
出会ったような
二人だから
簡単には離れられない
いくつもの季節が二人の瞳の中を通り過ぎて また同じ季節がやって来る
思い出なんてたいそうなものになるような特別な記憶なんてないけど
あなたと笑うとき
あなたと涙するとき
そのひとつひとつが僕の誇りだと思うんだ
抱きしめている
愛されている
でも
抱きしめられている
愛されているばかりであなたに何もしてあげられずにいるよ
僕が愛されているように
君が僕を愛すように
僕もあなたを愛したいんだ
抱きしめている
この世界でたったひとつの愛を
そしてこの世界でたったひとりの人を
愛している
そんな同じような毎日が繰り返される日々 街並みは今日も日暮れを迎える
真っ赤な空にあなたの笑顔が太陽よりも輝いて 見えたよ
僕の太陽 永久に僕を照らし続けておくれ。