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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3115] すべて時代のせいにして
詩人:どるとる [投票][編集]


新聞の一面に載っている無惨やな ニュース
『息子が実母を殺めた』

それも時代のせいだと ひとくくりにして コーヒーを飲む

テレビの中にうつる犯人の顔 フードで隠されて 見えないけど 一体どんな顔をしているかと思えば どこにでもいそうな普通の人の顔

今の時代 いつ殺されてもおかしくない時代だよ

そんな時代にしたのは誰だ 誰でもないね
すべて時代のせいにして 都合の悪い自分らのダメなところはモザイクで隠してしまえばいいよね

傍観者のように なんやかんや言うだけで
かわいそうとは思いながらも なにもしない僕らは 貧しい国に募金する事さえ やらない あまのじゃく
行動と気持ちが整わない 僕らはへそ曲がり

時代のせいにするだけして 僕らは蚊帳の外で 酒をあおり 肴を食い散らかして 肥え太り 笑ってる

本当に悪いのは時代かな

目も合わせないおまえの顔は時代を責めておいて 少しも緊張感のないゆるんだ平成が生んだ 欠陥品

そのゆるんだ頭のネジをしめてほしいもんだ

街にはびこる
非常識という服を着た無関心という看板掲げて歩く誰かさん

悪いのはきっと時代じゃない

通りのショウウィンドウに映るおまえの間抜け面。

2011/07/30 (Sat)

[3116] 明日は晴れる
詩人:どるとる [投票][編集]


毎日のように流れる
絶え間ない惨たらしいニュース
親が子を殺し子も親を殺す悪しき道徳なき世界
僕の目の前を行き交ういくつもの人 人 人 人
変わり映えのないなんのおもしろみもない景色だ

誰もが他人を思いやれる世界なら きっと戦争など起きない平和な世界になる

感情があるから 僕らは争う 意見が食い違う でもそんな邪魔な感情さえも無ければ僕らは満足に分かり合うこともできない

不器用だろうとありあわせの言葉で誰かとの距離を縮めていくことはできるはずだ
言葉を交わすなら背中で向き合って話すんじゃなくて 人の目を見て話すんだよ
電車の中でのマナー
会社や学校でのルール
常識と呼ばれる
社会通念上の規律
守るべきものがたくさんある 縛られてばかりの僕らだ
でも自由になるのにはあまりに僕らは
小さすぎるから
囲いの中で
笑い
囲いの中で
泣くくらいが
ちょうどいいのさ
今日も悲しみを受け止める傘さえないけれど 信じられる何かがきっと僕にもあるから 差し出されたその手を握りしめて
僕は歩き出す

無視することのできない 現状に胸が痛むけど

きっと明日は晴れるだろう

なんの保証もなく
僕は信じるんだ

そこに人の優しさやぬくもりがあるかぎり世界はまたその美しさを取り戻せると
僕は思う。

2011/07/31 (Sun)

[3117] 今だから言えること
詩人:どるとる [投票][編集]


常識なんて靴のつま先で蹴っ飛ばして
僕は好きなように生きるのさ

青い空 見上げれば 時は幾度も流れ 誰もが気づいたときには大人になっているんだ

鳥かごの中の鳥のように世の中に飼われているような僕らは
餌が無ければ 生きていけない 立場なんて最初からないものだって決まってるみたいなもんだ

僕のため息が 切なくあふれる真夜中に
言葉はなくても 悲しい そればかりが 頭の中 回り続ける

拳をいくら握りしめたって その拳で誰かを殴れもせずに
抱え込む苛立ちは
進路を誤った船のように どこへ怒りをぶつけていいものか迷ってる

常識なんて靴のつま先で蹴っ飛ばして
僕は好きなように生きるのさ
そう言っていた昔の僕の影がいつまでもつきまとうよ
僕が夢見て憧れていた未来は幻でした

今だから言えることさ

でも振り返らないよ
あとはもう進むだけ
進むだけ 進むだけさ。

2011/07/31 (Sun)

[3118] 希望の唄
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僕はここにいるのに
まるでどこにもいないみたいさ
悩んで 迷って
たどり着いた場所に光はあるのかな

希望っていう保証のないものを信じても 現状は変わらない
危ういままだ
時々自分という存在さえも 信じられなくなるのさ
どんなに巧い言葉で言い聞かせても 僕らの存在などは死ぬまでしか許されないとてもちっぽけなものだから

いつか全てが跡形もなく消えてしまうまで 僕は無駄な抵抗だろうと きっと現実にあらがうように 孤独でも 悲しくても
雨にうたれながら
ひたすら自由を叫ぶさ

泣いて笑って また泣いて 同じような日々を狂ったように生きて やがてたどり着く死という終着駅で待っている あなたに会いに行くのさ

はじめて希望を見た気がしたよ 保証のないものでも 抱きしめただけでわかるような 愛を僕は手に入れた

何もできないけど
何をする気もないけどただそばでいつもそばで泣いたり笑ったりするだけで それが二人ならば 特別になるんだね

悲しみという雨はいつまでも この世界に降り続くだろう
だけどあなたがそこにいてくれただけで
希望という光に変わるまばゆい 陽射しになって 涙し落ち込むこの僕にそっと差し込んだね

もうこの世界にはあなたはいないけど
あなたのぶんまで
生きるって僕は決めたからこの身がいつか病に犯され 使い物にならなくなるまで
あなたには会えないけど いつもあなたに話しかけてる
今日あったこと
見つけた綺麗な花や
おいしかったお店の話
あなたが好きだった
あの場所から見える夕暮れの色合い

今日もあなたのいない部屋 静かに電気を消したら不思議なほどに深い眠りに落ちる

希望はまだ死んでないよ
あなたがくれた勇気があるのさ

降り続く雨の冷たさに耐えうるような
強さで生きていくよ。

2011/07/31 (Sun)

[3119] 雨の日曜
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人はなぜ人を傷つけるんだろう
人はなぜ人を殺めるんだろう
そんな中で人はなぜ人を愛すんだろう
なるべくなら人と仲良くいたいと思うんだろう

流れ行く街の中
ただよう陰鬱な気配
手を伸ばせば
届きそうなくらい
空が低い
ひと雨きそうだな
鳥が低空飛行する

傘を忘れた少年がひとり雨の中 駈けていく 転ばなきゃいいけどって思うけれど

どうでもいいような景色が 目の前にただ広がってる日曜日
サンデードライバーがゆっくりとドライブを楽しむ ワイパーがせわしなく視界の中で右に左に行き交うよ

覚えておくことなどこれっていって何もない 真っ白な1日だ
自殺でもしようかな
縁起でもないジョーダンをこぼす助手席の友を睨むよ

さっきの少年が走ることを諦めたように
とぼとぼと雨にうたれながら 横断歩道を渡る

雨の日曜

降ったり
止んだりする雨が
うざったくて
苛立ちばかりが
かさばる日曜日。

2011/07/31 (Sun)

[3120] 朝をしらない瞳
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目の見えない人間には昼も夜も関係ないんだよ
友達は言った
サングラス越しの閉じたまぶた 悲しそうに俯いた

僕は何も言葉をかけられずにあなたを見つめていた

何も見えないその瞳に映る闇に問うよ その眼差しよ その切なさよ 燃えるような悲しみよ 黄昏の海に沈む 夕日に僕は涙を流す

さよなら
さよなら
夏の道に
のびた影は消え
闇の中で
夜明けが朝を待つ
猫は細目を開けて
瑠璃色の夢を見る
全ての光が途絶え
この街に光が
もどる時人は目を覚ます

でもあなたの瞳にはあの太陽の光さえ映らない
でもあなたの心の中に朝はやって来る

朝をしらない瞳に
また今日も
朝は静かに訪れる。

2011/08/01 (Mon)

[3121] 振り返ればいつも黄昏
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誰もが家に帰ってゆくよ 影さえも持ち帰るんだ
カラスだって家に帰ってゆくんだね
何を言ってるかはわからないけど 鳴いてる

オレンジ色の空に
今日あったことを
ひとつひとつ
思い出しては
まぶたの裏映してる
気づいたらもうこんな時間

ただ優しいだけで
きっと人なんて
それで十分なのに
どうして僕らは
迷ったり悩んだり
面倒くさいのかな

慰めなんていらないよ
下手に慰められても嬉しくなんかないよ
振り返ればいつも黄昏
空は真っ赤っか
抑えきれない涙と
わけもなく切なくなる不思議
抱きしめて
受け止めて
立ち止まり
見上げた空に
月がただ輝く夜

無に等しい程に救いはない。

2011/08/03 (Wed)

[3122] 眺める人
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思うように生きられない
思ったように歩けない
気づいたらいつも
傷だらけだ

笑えることなど何もない
笑ってみたところでむなしくなるだけの日々

特別なものなんて
何もいらないから
願い事がひとつだけ
もしも叶うならば
僕という存在を
最初から無かったことにしてほしい

それぞれの心の中にひとりに必ずひとつ
人から秀でたところがあるというなら
僕の場合はなんだろう?神様の期待もむなしく欠陥品として生まれた僕の存在はなんだろう?

時として僕らは
人を平気で傷つけ
時として僕らは
人と手に手を取り合い
目的もなく
僕らはいつでも
人と名乗るよ
一方では人を
殺めても何も感じず
一方では人を
助けることに喜びを見いだし
何が正解なのかなんてこの世界で築かれたルールの中での正義がそう言ってるだけであって もともと世界にルールなんかあってないようなもんなんだよ
だから今日も繰り返されるバッドニュース

個々に託された
選択の自由がある

あなたの中の正義に問いかけよう

あなたにとって正義とはなんだ?

あなたにとって生きるとはなんだ?

正義を謳いながら
政治家は汚職をし
産地は偽装され
学校ではいじめが横行し世の中は荒みきり今日も誰かが自ら命を絶つ

そんな現状に目をつむる僕らはただ遠くで 他人事のように
惨事を 眺める人。

2011/08/03 (Wed)

[3123] 今日はおやすみ
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そこにある1日の始まりと終わり

そこにある夜明けと夕暮れ

日が昇るから僕らは目覚め

日が沈むから僕らは帰るんだね

特別な理由などなく
特別な意味もなく
ただ生きたいから
生きてる 正直それだけのためにここにいるんだよ

泣いて笑ってたまに迷っていろんなことに悩んであがいてもがいて悲しくて 嬉しくて たまに死ぬほど死にたくなって
それでも生きてる
わけなんてあるようで本当はないけど
いいじゃないか
それでいいじゃないか
面倒くさいから生きる意味や理由なんて決めないまま
ただ生きたいから
ここにいるんだよ

さよなら
その一言で1日が終わる

さよなら
その一言でなんか肩の荷がおりる

さよなら
会う人会う人にばらまくよ

さよなら
疲れたなあ
腹減ったなあ

さよなら
出来損ないの1日も
またいいじゃないか
人間らしくて
簡単じゃつまらないよ
まあそういうことにして今日はおやすみ

まぶたの裏に
宇宙がひろがる

星ひとつない
静かな宇宙に
朝が迎えに来る迄。

2011/08/03 (Wed)

[3124] 1+1
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ねえ あなたの声をもっと僕に聞かせて
むずかしいことなんか言わないから
君は君のままで
無理はしないで
僕のそばにただいてくれるだけでいいから

ねえ 君も僕もいつか時が経てば みんな
跡形もなくこの世界から消えてしまうんだから
どうせなら楽しく生きよう
どうせならもっと笑おう

心の中を空っぽにして 君だけを思うから
死ぬまでの長い間
ずっとそばにいてね
何度でも押し寄せる悲しみやさびしさを
ともに分かち合ってゆこう

口には出さないだけでみんな 苦労してるんだね ただそれを我慢したりしているだけで壊れそうな時はいつでもあるんだね

ねえ ピアニストの指が鍵盤の上をなめらかに踊るように
きれいに生きられなくてもその人にはその人に合った生き方があると信じてる

1+1みたいに簡単に答えを割り出せたら 苦労なんてしないよね でも人には1+1では割り出せないたくさんの答えがある 血のにじむような苦労があるんだよ
だから誰もその人の全てを知ることはできない

1+1の答えは2だよね でも僕らが合わせれば1+1以上の力が出せる お互いに不器用だけど その不器用さを埋め合わすのは優しさだったり愛だったりするよ
きっとどんなことよりも人間には大事なものなんだよね
完璧なんかじゃなくてもそれでいいのさ
時にはつまずいて
時には失敗もする
だけど考えてみればそれが人間だから
恥じることなんかないさ

1+1 僕一人と君一人 その答えは様々

この世界にいくつあるだろう

1+1から増えていく いくつもの無限の可能性

こんなふうに笑いあえば笑いあうだけ絆は強くなる 強くなる
土砂降りの空の向こう 雨上がりの虹にも似た希望が差し込む
明日となれ

今日も僕は君の隣で君は僕の隣で
不器用さも隠さず
僕は僕のまま
君は君のまま
合わさって
計算不可能な答えになる。

2011/08/03 (Wed)
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