詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕にだって いいところのひとつやふたつ探せばきっとあるはずなんだよ
言いたいことがあったって黙っているしかない日々 自分の弱さも愚かさも本当はわかってるけどいつも最後にはつまずくんだ
何かに縛られて
思うように
生きられない
こんな自分もかわいそうだと思うほどに僕はなんてお人好しだろう
さんざん死にたいなんて言ってるけど
そのわりにはいざ死ねとか言われると切なくなっちまう
そんなもんなのさ
人間なんて
わがままでばかで
身勝手で おかしいんだよ
でも人間は ばかな分 人に優しくするときは機嫌が良ければ
その分 精一杯誰かに尽くせるんだよ
頭のいい人 悪い人
視力がいい人 悪い人
いい悪いでははかれない人間の持ってる優しさやぬくもりってものが人間にはたくさんある
人間なんてって思うときもあるけど
人間だからって誰かを好きになる時もある
わがままだけど
身勝手だけど
ばかな分
誰かに優しくすればいい
頭が足りない分
誰かの役に立てればいい
人間なんて
1ばかりの通信簿でもきっと人間の通信簿ははなまるだらけ
人間はきっと頭の良し悪しじゃないんだよ
心があるか 無いかだ
それだけで 人間なんて決まってしまうよ
涙が出るほど優しくされた時 自分のしてきた過ちの多さに気づいて 思わずすまなさで包まれるけど
そんな僕でさえも
包み込む優しい
人がいてくれる
そんな幸せがある
きっとそれだけで
人間なんて
案外満たされている
人間なんてって思った時には あなたを思い出すよ
そしたら人間なんて
なんて 思わない
人間なんてって思っちまう人もいるけど
人間なんて なんて
思っちゃいけない
ような人もいるのさ
夜の灯りの下 口ずさむ星影のワルツ
人間なんて
人間なんて
あなたがいるから
優しさをなくさないでいられるんだよ
僕も人間だ。
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生きることって
なんでこんなに
むずかしいんだろう
ただ誰かの言うとおりに生きてればきっとそれで 誰とも争わずに仲良くいられるのに
なんでだろう
それじゃ
心が許さないのさ
『僕はだめな
人間なのかもしれない』よぎる己を非難する気持ち
それでも なんだか
自分が愚かなのは
わかってるんだ
自分の弱さも
悪いところも
見えているはずなのに生きているだけで欲張りになっちまう
人に優しくされた時にはどうしてってくらいあたたかい気持ちになるよ
そして
人に優しくされた分だけ 誰かに優しくしたら なんだか幸せになるんだよ
意味なんて探したって多分ないと思うけど繰り返す毎日が少しだけ明るさをとり戻す
生きることには 決まった形なんかないから ばかみたいでも
聞かん坊でも
人間なんて結局さ
人に優しけりゃいいでしょう
人間なんて結局さ
頭じゃない 心でしょう
忘れていたような
遠い昔聴いた歌が
なんだか 落ち込んだ僕のあたまに流れる
大事なことなんて
教科書にも
聖書にも書いてない
多分ね本当に大事なことは心の中に書いてあるのさ
人間が当たり前って吐き捨てるような
ことが実はさ 一番大事なのかもしれない
結局さ あたま悪くたってさ 人に感謝される人はいる あたまが悪い分だけ ほかのところが秀でてる人だっているよ
人間なんて 人間なんて あたまなんて悪くてもいい 心が 心が大人になればいい
でもさ 体と心が時に行き違うんだ
切なさなんてため息と一緒に飲み込んで
なかったことにして
笑っていればいい
悲しみなんて通り雨か天気雨 知らないあいだに笑ってる僕がいるから 涙に濡れながらも拳握りしめる僕の強さが次の扉を開く鍵になる
いないいないばあで
悲しみなんて
もうどこにも
ありません
大人も子供もそれぞれの今日を抱えて
さぞ苦しかろう
その苦しさに順番はなくても。
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どこか遠くまで行きたい
風連れて 夢連れて
ロマンを鞄に詰め込んで
遠くまで どこか遠くまで
君連れ立って
たまに笑って
風まかせ 運まかせ
見えない地図を広げて
どこか遠くまで行きたい
そんな季節。
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もしも 今日誰かが生まれても 僕には多分関係ない
悲しくもないし
うれしくもない
もしも 今日誰かが死んでも 僕は泣かない
僕の生活に関わらない人なら 悲しむ必要はない
冷たい人って言われても べつに構わない
もしもが重なって
偶然僕が生まれて
当たり前のように
今も生きている
それは川の流れのようにただ流れるままに順調に歳をとり
太りもするし
痩せたりもするのさ
もしも 僕が生まれなかったとしても きっと何も変わらない
変わらないさ
今ある全ての当たり前が偶然 僕やあなたを生み ここで泣いたり笑ったりする今を繰り返させてるだけ
好きでもなく
嫌いでもなく
ただ僕は生きて
偶然今日は雨で
偶然明日は晴れるだけ
たくさんのもしもに埋もれて何が起きてもきっとね偶然で片づけられて
いつしか僕も灰になる
もしもなんて考えては 次の災難に備える暇もなく ぼんやりしているあいだに
季節は次の季節に移り変わり
咲いた花も散る
人が生まれりゃ
死ぬこともある
珍しくもないさ
でももしものことを考えてみたら 悲しくてうれしくて言葉にもならないのさ
だから全てに感謝して 生きてる今にありがとう
明日死ぬかもしれないから
今のうちに言っておく
もしものことを考えて
いつでも今日を精一杯生きるのさ。
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時々自分を信じられなくなるのさ
どうしたらいいのかわからなくなるのです
時々自分というものがわからなくなる
大丈夫って言ってても大丈夫じゃない
涙に埋もれて
愛想を振りまいて
媚びを売り歩いて
疲れ果てた夕暮れに
立ち止まる帰り道
何に見とれてる?
何を考えてる?
目を閉じて 数回の深呼吸のあとに 押し寄せる切なさ 波のように
いくつも季節は過ぎ
あなたを写した写真は色あせて
それでも地球は回り続けて 今日も僕はあくびなどして
誰かの悪口を言い
ふて寝する日々
さびしさを隠して
ひとり黄昏ては
暮れゆく空眺め
予報にもない涙がぽろぽろ
そんな日常。
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三丁目の猫は今日も元気に鳴きながら
青空の下
散歩してる
僕らが働いてるあいだも猫は遊んでる
でも猫は猫なりに
苦労も知っている
三丁目の猫は ツナ缶が大好き
三丁目の猫は草村が大好き
今日も夕暮れ
眺めながら
三丁目の猫は
まるいお目めで
僕を見つめる
そして
背中を向けて
去ってゆく
三丁目の猫
しっぽを
ゆらゆら
揺らせながら
気づけば
そこにいて
気づけば
すぐいなくなる
そしてまた今日も
どこかで三丁目の猫は鳴くのです。
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誰が死のうが僕には関係ない
誰が泣こうが僕は悪くない
無機質な気持ち抱きしめたまま
無気力な日々を生き
無関心が服を着て歩く時代
働きもせずに 楽をして生きようとする人もいるだろう
働くことに生きがいを見つけて毎日汗を流しながら 人の中で生きてる人もいるだろう
いろんな悩みを抱えて
いろんな壁にぶつかって
それでもみんなそれぞれの今日を死に物狂いで生きてるのさ
何が間違いなんて
何もないけど
きっと他人のことよりも自分を優先するような人の中には何もない 空っぽの心さ
すれ違うあの人が例えば 何かの事情で自殺しても 僕にはきっと関係ないし 知る由もないことだから
新聞やテレビでは報道しきれないほどの事件や事故がある
1日にどれくらいの人が死に1日にどれくらいの人が傷つくだろう
そんなことなど考えることさえ無駄だ
僕にはなにもできない
人間なんて所詮面倒な事には関わりたくないと思うのが普通だから 僕も誰かの死体を見てもきっと誰にも知らせずに知らん顔したままでも平気でいられるような愚かな人間なんだよ
自分の中の悪を見つめ
相手の中の悪を諌めて
それでも足りないなら
エゴだ理不尽だと看板に書きなぐりそれを掲げて
世の中のせいにして
騒ぎ立てればいい
今日も僕の知らない場所で人がまた一人死んでるかもしれない
それでも僕にはなんの関係もないことだ
そして僕は思うだろう 人間なんて所詮そんなもんさ
そんな人に他人の悪を非難する資格はない
だから僕は人の悪に批評などしない
テレビの悲しいニュースの被害者を見てももはやかわいそうだって思うことすら
見慣れてしまえば
しなくなるんだよ
人間なんて所詮
そんなもんさ
だけど身勝手に
人はたまに
思うんだよ
誰かの優しさに
ふれたとき
気づくんだよ
人の中の優しさに
人は気づくんだよ
人間もいいもんだと。
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人を傷つけたその口で誰かを救うこともできるんだ
不思議だね
人は身勝手だから
すぐに態度を変えるけど その反面心があるから下手に 人の心を傷つけることは好まないんだ
どうせなら 人を傷つけるよりも
人を救えるような
人になりたいんだ
そう思わないかい?
この街に住む幾人もの人の心にある 優しさやぬくもりに問おう
その言葉で あなたは今日誰を救い誰を傷つけるのですか?
ルールなんて僕には必要はない 必要なのはどこまでも限りなくつづくような単純な優しさだけなのさ
無駄なものが多すぎるあまり僕らはその無駄なものに 目を奪われ 金をつぎ込み
そして気づけば
心まで汚れた人間になっているだろう
空があって 海があって 動物たちがいて
必要最低限のものがあればそれでいいのに 僕らは便利なものに頼り いつしか苦労をすることを 少しでも省くため 機械を生み出し 楽をする生活に慣れてる
人は知らず知らずのうちに病気をしているんだ 犯されていることにさえ気づかないくらい 僕らの病状は進んだ
ああ 取り返しのつかなくなってから気づく
僕の中には何もないこと
意味のあるものは何ひとつない
それでも不幸せだとは思わない
麻薬中毒者のように
快感に溺れて 思考は微生物へと逆戻り
僕の中には何もない。
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一日に一度は笑えますように
神様に願い事を捧げるとしよう
どんなに悲しい事があってもね
命だけは投げ出すわけにはいかないんだよ
世間の風に吹かれて
人間を嫌いになっても結局帰る場所には
人 人 人 人
僕らは人しか愛せない
そして人しか憎めない
一日一笑 これが僕の
人生のタイトルさ
怠け者だけど
愚か者だけど
それでもちゃんと
生きているのさ
これだけはほめてもいいんじゃない
それは当たり前の事なのかい?
僕はそうは思わない
僕はそうは思わない
いいさ 風に吹かれて
黄昏て 空を見上げて
何もない景色に描く
僕なりの日々
一日一笑 これが僕の人生のルールさ
まもってゆこう
それさえまもれりゃ
きっとあたまのいい人間はなれなくても
優しい人間になれるだろう
誰が否定しようが
僕はそう思ってる。
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今日はあいにくの雨だけど あしたは晴れると信じて 傘を差して歩こう
いつもの道に咲いている どこにでもある花が 雨に濡れて 少しさびしそうに見えても あした晴れたら僕と同じように背筋を伸ばして 元気な顔で咲くよね
どんなことがあったって下手にかっこなんかつけずに いつもの僕でやっていきましょう
人間だからそりゃ失敗もするさ
落ち込んだり へこんだり つまずいたりすることもあるさ
でも そんな僕だってさ 人には言えないような悩みがあるんだ
他人に自分の悲しみや痛み伝えたところでわかるはずもない
だから 他人に同情求めるより あっけらかんと歩いて行こう
人間だから そんなにうまくいくはずもない人生を なめてかかるよ だから失敗をするんだ でも結局気づけば本能のままに嘘をつき こびを売り
猫なで声で にゃんにゃん。