詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたは一日に何度笑っていますか?
楽しいことは多いほうでしょうか?
人の数だけ人生があるならば無意味な人生など何ひとつないはず
生きていくことは簡単なはずはないから
僕らはいつでも傷だらけだね でも笑うのも泣くことも生きているからできることなんだ
一生のうちにどれだけ笑えるかが大事だから そのためならばどんな悲しみにも負けず 雨上がりの虹のように悲しみが通り過ぎたあと たくさんたくさん 笑えるように 雨に降られる今を生きる
生きるという事の意味は
きっと人それぞれ違うから
あなたにはこうでも
僕にはこうさ
僕にはあなたのいうような生き方はできない 僕には僕の生き方がある
きっとそれが正しい道だろう
ピアノの鍵盤の上を踊る指先のように
軽やかには生きれなくても へたくそのほうが人間らしい
そんなに落ち込むことなんてないようなことでも 傷つきやすい心には十分すぎたね
僕の曲がった猫背には 見えないけどたくさんの苦労が覆い被さってる
人には他人にはわからない 涙やドラマがあるから
簡単に人の心に踏み入ることなかれ
今日も冷たい雨に降られながら なんとかうまく生きようとしている僕の姿があるだろう それは他人には全く意味を成さないようなことかもしれないけど
無意味なことから生まれる光がある
僕は信じてるから
生きるんだ
生きるんだ
生きているんだ
そこにあるあたたかな光
そこにある冷ややかな影
そして街を望む景色
これが僕の生きる世界
美しさと醜さ
理不尽、矛盾
葛藤、劣等感
他人と自分
自分と他人
比べたがる僕らだけど自分は自分でいいんだ
そう教えてくれた
小さな頃の僕が
ほらねこの手に
握らせてくれた光
なんてあたたかいんだろう
そうだ僕は生きていていいんだ
これが生きるってことなんだ
誰がなんて言っても
僕は生きるんだ
光に照らされ 影に脅かされ 日々。
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僕の住む街に吹き始めた
秋の風に一枚薄いシャツを着込んだ
僕のこの胸を突き刺す風には名前なんてないさ
夕暮れ オレンジ色の空の向こうで今沈んでゆく夕日を見てた
なんて素敵な景色なんだろう
悲しくもないのに
涙が出てくるよ
この胸を突き刺すような切なさには名前がないから
僕がつけてやるんだ
えーとなんにしようかな
思いつかないや
ため息とロマンスを鞄にしまって ちょっと安上がりの旅に出よう
秋風はロマンス
揶揄のよう
ちょっと無理がある
だけど笑おうよ
あんなに夕日がきれいなんだから。
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僕がついた嘘は誰かを守るための本当の嘘さ
だけど嘘は嘘さ
それはいつまでも変わらない
そんな嘘つきの僕でも
誰かを愛せるかな
少しずつ少しずつ
涼しさを取り戻す街に 秋風が吹き始めるころ この恋心という固いつぼみは花を開くかな
もう何も失いたくない そしてもう何もいらないから
君だけは傍にいて
風のように
自由な君
風から自由を奪ったら何も残らないね
でも傍にいて
愛がある
夢がある
そして君がいる
それだけで
幸せは約束されるから
ああ約束は儚く散るのなら最後の嘘をつくよ
僕は君なんて嫌いさ
去り際に言い放つ
世界で一番悲しい嘘
こぼれた花びら
ため息ひとつ
時よもどれ
無理な願いは空へと消えた。
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夜の空に散りばめられた星
ひとつひとつ数えて
意味もなく笑った
どこまでも終わりがないような夜
朝が来るまでずっと二人寄り添っていた
儚く 脆い 時間の中で 時間より儚くて脆い命を繋ぎながら
炎が消えないよう守るように
僕らはゆっくり生きる
夜の終わりをたずねて朝を探しに夢という旅に出かけてゆく
移ろい行く季節の途中で少しずつ涼しさを取り戻す街に あなたの笑顔が輝けば
明日は雨降りでも素敵な日になるね
さあ 静かに目を閉じて 夢の扉を開ければ
そこはもう新しい一日
また騒がしい一日が始まるのでしょう
夜の終わりをたずねて朝を探しに夢という旅に出た 僕は今朝をみつけた そして太陽と語り合う 返事は返らないけど 楽しい楽しい午後
ああ もう また夜が来て 全てを闇に閉ざしてしまうまえに
もう一度 あなたとお話をしよう
唇に唇を重ね合わせて ぬくもりが伝わる夜に 月のライトの下で踊り明かす今夜はなんて素敵な日なんでしょう
そしてまた夜の終わりをたずねて 旅に出る僕がいる 夢の扉を開いて 時間を飛び越えて たどり着く朝でまたあなたと繰り返す毎日。
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与えられた24時間の中で何をすべきか考える
仕事に勉強
やりたいことはたくさんあるけど
やりたくなくても強いられる これが本当の自由なのかな
信号が青にならないと渡ってはいけないと同じように べつに決まりなど無いのに
なんとなくはばかれる
だから僕らはいつでもまともにまともに生きようとするんだ
抱きしめている
誰かがまた今日も誰かを
そんな安らぎの中で
愛されている
気づかないほど当たり前に
そんな幸福の中で新たに求めるものなどあるものか
先の読めない道だから僕らは日々 失敗しないようにと足りない頭をひねって考えてはみても やっぱり失敗するときはある
何もかも投げ出せたらどんなに楽だろう
愛とか夢とかくだらない友情とか あってないような繋がりとか
信号なんて赤で渡ってしまえ 車が来てなきゃいいさ わざわざルールを貫いてまで 何かを失うなんて馬鹿らしい
抱きしめられてる
たとえば心底愛する人を
そんな自信にも似た誇り抱いて
愛し続けてる
まるでそれが運命であるかのように
何も不思議に思わずに今日もこの世界でたったひとりしかいない人を愛してるんだ
愛する人を置いてゆくくらいなら 青になるまで待ちます
愛する人を危険にさらすくらいなら 赤ではわたりません
ああまともじゃなくてもいい
でも愛する人を大切にできる僕でいたい
あしたもあさっても
いつまでも
愛されていて
抱きしめられていて
愛していて
抱きしめている
そんなそんな毎日
幸せといわずして
なんと 呼ぼうか
幸福という時間。
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夜空の遠くで光る
一番星君が先にみつけた
天気予報が告げる
あしたの天気
どうやらあしたは
全国的に晴れるらしいんだ
これといって何もない夜 ふつうってことは言い換えりゃ幸せってこと
でも何もする事がない夜 kissでもしましょうか 拒む理由がないのなら また今夜も
優しさを拾い集めて
いつだって笑えるように あなたを守れるように
それなりに頑張って
日々 生きて
何もない夜だから
僕らは何もない夜を楽しむんだ
何もない夜だけど
何もないなら何もないなりにする事を探すんだ
愛がある
夢がある
若さがある
ロマンがある
何もないわけじゃないのさ
多すぎる幸せに隠れて見えないだけさ
何もない夜は
本当は幸せな夜
ほら 見つめてごらん
気がつけば見えるものの全てが幸せだといえるようなもの
何もない夜なのに
なぜか満ち足りた気持ちになれる
不思議な夜
重ね合わせた唇が
愛などほざけば
寂しさなどすぐに埋まる
あとはただなるように なるように。
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いつもの朝に目覚めれば 美味しそうな匂いがするんだ
テーブルの上で湯気を立てる具だくさんの君のつくったおみそ汁
それほど美人ってわけでもないけど優しい奥さんと それほど頭がいいってわけでもない二人にとてもよく似た子供 三人そろったら朝ご飯を食べよう
『いただきます』は忘れずに
今日は早く帰れそうだから たまには
外食でもしよう
金はあんまりないけど たまには贅沢をしようね
君のみそ汁があれば十分だけど
いつもじゃさすがに飽きるから
みそ汁 湯気を立てて今日も僕を待っている
そしていつものように今日も三人そろって朝ご飯食べるんだ
食卓にはみそ汁
そしてみんなの笑顔
それだけで
美味しさは増すよね
幸せの調味料
さしすせそじゃなくて
愛してるよにしましょう
きっときっときっと
甘すぎもなく辛すぎることもない絶妙なバランスの幸せがいい
僕らは今日も幸せを完食するんだ
残さず いただきます
そしてまた何度でも朝が来る
そしてみそ汁が早く食べてねって湯気を立てる。
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いつもの朝に目を開けば そこにはいつもの見慣れた景色がある
当たり前な部屋の中に差し込む暖かな陽射しとそよ風を相手にダンスするカーテン
まるで昨日と何も変わらない
どこにでもあるような普通の日常風景
でも当たり前なこんな景色でさえ 幸せなはずだから 鼻で笑うことはできない
愛すべき日々
大事にすべき時間
なんとなくだけど
そう思うんだ
知らず知らずのうちに人は人を傷つけて
知らず知らずのうちに人は人に愛されている
時折そんなことにも気づけずに僕らはまた同じ過ち繰り返しながらも 幸せに今を生きている
僕は嘘つきだったよ
ごめんね
僕が悪いよね
愛されすぎると 見慣れた景色の中にある美しさに気づけない
でも
愛しすぎると 図々しさに気づけない
だから僕らは少し距離をとって 生きるんだ
君との距離
それは永久に
埋まらない距離
踏み込めない
愛の境地
踏み入れない
心の中の開かずの部屋
でも愛してる
でも愛されている
僕らの日々は 変わらずつづく。
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生きていると悲しい事がたくさんある
だけどさ 生きていれば時々は嬉しい事もあるものです
正しいような間違いのような僕らの価値観で全てを決めつけることはできない
その人にはその人の歩きたい道がある
その人にはその人の叶えたい夢がある
誰もその人のやり方に口出しはできないのさ
生きているっていうことは ここにいるってことだから
あなたがただ ここで笑うだけで生きている確かな証になる
生きてゆくっていうことは 明日もここにいるってこと
悲しいと思ったり 傷ついて 落ち込んだりするってことは
そう全て生きている証
大丈夫、今日も生きている
予報にもない雨に降られた夕暮れ 傘を忘れた僕は濡れながら
帰り道 家へと急ぐ
なんてまぬけなんだろう
でもたまにそんな自分をかわいそうだと思うのは誰より自分の辛さとか 悲しみを知っているから
分厚いアスファルトの壁に囲まれて 逃げ場をなくしてしまうよ
僕の存在はなんだかあってないような
そんな感じなんだ
生きていきたいって思うのは まだまだこの世界に未練が残っているから
生きていることの喜び感じるっていうことは 死ねるわけも暇もないから 明日もやっぱり生きている
ため息とロマンスを抱きしめて
見上げた空に虹が架かる午後に感じた
ひと時の幸せ
熱いくらいの涙流れて 気づいたら夜だった
そんなふうに歳を重ねてゆけたらいいな
生き方は乱暴かもしれないけど
生きているって素晴らしい
迷いもなくそう思える僕がここにいる。
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さよなら その一言で僕らの今までの素敵な時間は雪のように解けて 淡く消える
最終列車の窓から手を振る 君をずっと追いかけもせずに見つめてるそんな夢をいつも見るんだ
記憶はあの日のまま
そこで止まったまま
いつまでも 涙する君の場面だけ 繰り返されるよ 何度でも
まるで後悔しているみたいに
あの日にかえれたらいいのに…なんて思ってる僕がいる
曇った窓ガラスに両手をついて 指で書いたさよなら
かき消してその下にまた会おうねって書きたかった僕だったから
いくつもの季節を乗り過ごして なんだかいろいろなことに遅れてる気がする僕だけどまだ君に会いたい僕がいるんだ
さよならじゃなくて
僕が言いたかったのは限りなく また会おうねだったのに
巻き戻らない時間が憎いよ
ああ もうあの日の君はどこにもいないね
追いかけても追いかけても 追いつけないはずだよね
今度こそ永遠にさよならさ
最終列車は行ったきり戻らない
片道だけの恋さ
長いため息吐き出して涙拭った夜。