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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3285] 命の影
詩人:どるとる [投票][編集]


人が死んだあとには
ただ悲しみだけが残り
その人の生きた証といえるものはその人を知る人の記憶の中だけに残る

命には影が出来るのかな
夕暮れ電柱の下に影が出来るように
見えない影だけど
影といえるものがあるならそれは その人の残した笑顔 その人が浮かべていた涙
その人を知る人の中の記憶が消えても
きっと命の影は消えずにいつまでも
その人は完全に消えることはなく 大切な場所に残り続ける

それが命の影
あなたにも僕にも
あるはずだよ。

2011/09/25 (Sun)

[3286] 弱肉強食
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弱い者が強い者に逆らえば 食われることも覚悟しなきゃ
逆らう事はできない

弱肉強食のこの世界
強い者だけが生き残り弱い者は世の中の隅っこに追いやられる

何が正しくて何が間違ってるかなんて
誰にもわからない
誰も決めることはできない

強い者に従ったところで裏切られるのがオチならば 僕は強い者に逆らえるバカでいたい

弱肉強食のこの世界
弱い者は理不尽にたたかれ蔑まれ追いやられ お涙ちょうだい 情けすらかけられず泣きを見る
泣きを見る

弱肉強食のこの世界
今日も誰かの遠吠えが聞こえるよ 弱い者の捨てぜりふ
浮き世をただよう笹舟さ

メメントモリを胸に刻み 我、今ここに生きるのさ

弱肉強食のこの世界で。

2011/09/25 (Sun)

[3287] アカルイミライ
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『人情』なんてもう 時代遅れの死語なんだろうか
望むだけ無駄なのかな
教えてよ神様

自分が何故生きていて
それよりも前に何故生まれて
悲しみに濡れながらもいまだに生きてるのか

何もかもが不思議なのに それを不思議に思わない僕らは
ただ いつもいつものように 笑っているけど
生きることより難しいことはこの世界にはないね

腐るほどあふれる
人の数に
腐るほどあふれてる
人の愚痴やため息
望めば望むほど
期待は削がれてゆく
なんとなく
生きているけれど
宙ぶらりんな僕の命は今にも 消えちまいそうだよ

絶え間なくあふれる
人波の中に 幸せはありますか? どうでもいいことだけど明日は晴れますか?

生きていけばいいことがある そう教えてくれたのは 大人たちのはずなのに 生きていけば生きていくほどその大人たちのいい加減さが垣間見えてくるだけじゃないか

新聞の片隅でひっそりと死を報せれた
人の命はけっして無駄じゃないけど
意味のある人生を生きたとは思えない
だから僕は生きていく

悲しみの中でも笑えるかい? 涙の雨に降られても 平気な顔して笑えるかい?
それなら大丈夫

明るい未来が待っている
君たちの未来はばら色だ

軽はずみな気持ちで
そんなことをほざく
大人に僕はだまされていた

そしてまた季節はめぐり何ひとつ得られずに
明るい未来は程遠く
またひとつ歳をとった

ひらり 落ち葉が靴の先に落ちて
見上げれば秋空と
頬を撫でる涼風

遠ざかる
遠ざかる
僕の後ろ姿。

2011/09/25 (Sun)

[3288] アンダーワールド
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僕は今何のために生き
何のために生きてゆくのだろう
わけもなくただ生きて
なんとなく生きている

欲望に汚れきった瞳でも大事なものを見落とさず 見つめることはできるかな

絶え間なくあふれる人の中に幸せはありますか?
こぼれ落ちる涙に救いの歌を届けたい
もうひとりぼっちでも明日なんて来なくてもいいから
幸せっていうものを僕に見せてくれ
幸せっていうものがどんなものなのか
見せてくれ

旅の終わりを告げる鐘の音に言った 命なんてくれてやる。

2011/09/25 (Sun)

[3289] 明日に旅立つために夢を見よう
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今日も どこかで 誰かが 笑ってた
そしてどこかで誰かが泣いてた
同じような顔で
僕も泣いたり笑ったりしていた

本当の気持ちは 誰にも言えないまま
悲しみも 切なさも胸に隠したまま
家まで持ち帰ったよ

今日も とりあえず
1日が終わります
四の五の言わないで
過ぎたことは忘れて
食卓に並んだ
美味しいご飯を食べて 眠くなったら夢を見る

いい夢見れるといいな
いい夢見れるといいね
もう 今日は終わりだけど明日も晴れたらいいな

今日は今日で
悲しいことがあった1日だった人も
楽しかった1日だった人も
みんなそれぞれの今日を終えて 家にたどり着けば ため息さえも 時間が経てばすぐに笑い声に変わるから
大丈夫

明日に旅立つために夢を見よう

今はただ 言葉を胸の奥に引っ込めて
ただ いい夢見れるように それだけ考えればいい

今日の涙を 笑顔に変えるような明日がきっと待っている
だから明日に旅立つために夢を見よう
そして 明日は笑おう。

2011/09/26 (Mon)

[3290] 自由の歌
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自由ってよく言うけれど 自由の意味も知らないまま
大人になった僕らは
はたして幸せなのかい?

誰かに従って 媚びまで売って そうしなきゃ生きていけない
そんな僕らの自由はどこですか?そんな僕らが自由っていうのかい?

もがいてあがいて
孤独になるのが
嫌で 嫌で
とりあえず
群れている
あいつは僕から見れば孤独なやつより
ずっと悲しく見えるぜ
群集の中の孤独に埋もれて 本当の自由ってやつを見失う
そんな酔いつぶれたようなバカな僕に自由の意味を教えてやってよ

そしてまたおんなじ言葉に立ち止まる『自由』ってなんなのさ

自由って言葉を平気で使う僕らだけど
本当の自由なんて
一生手に入れられない
誰にも縛られず
誰にもとがめられない
そんな自由が欲しいのさ

今の僕はなんの力もない その辺に転がってる石ころと何ら変わらないさ

でも石ころみたいに
誰かに け飛ばされて
道の端っこに投げ飛ばされても ひたすら自由を信じたい

空っ風に吹かれて
寒い日も暑い日も
田んぼの真ん中で
立っている案山子のように誰に何を言われてもムスッとした顔でひたすら耐えて
いつか自由を手にするよ

旅人と名乗るのもおこがましいけれど
自由の人とでも呼んでくれ
群集の中の孤独を味わうなら 孤独だっていい その寂しさが僕を強くしてくれる

群集の中の孤独なんて 僕は願ってもいらないから
自由ってやつに憧れて 旅立つ僕なのさ

ラララ 口ずさむ
歌 名前がないのでは悲しいからね
自由の歌とでも
名付けて また僕はひとり旅に出る

風の吹くまま
思いのまま

男は黙って 旅に出ろ
這いつくばって
空見上げて

ロマンを追いかけて
すがる女を置き去りにして

夢のない時代には
時代遅れの歌でも
歌って 僕は僕で歩いていこう

本当の自由を探して。

2011/09/26 (Mon)

[3291] 旅人
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人生は旅のようなもの
産声ははじめての旅立ちの合図
聞き逃さないように
しっかり耳を
すまして旅立とう

いくつもの分かれ道
いろんな道があるけど
分岐点なんてかっこいいもんじゃなくただの獣道

精一杯傷ついて
精一杯悲しんで
時々は笑って
目一杯疲れ果て
目一杯悔しがる
そんな旅がしたい

苦労知らずで何が悪いのか ルールなんてあってないようなこの世界 現実なんて幻だろう いつか僕らは死んじまうんだ

道なき道を行く旅人よ
今日もその途中 見上げた空は青いかい?

いいさ 孤独でも
旅は孤独なもんだ
気にしなくていいさ
ため息なんてのみこんで笑い飛ばせ
旅人よ なにがためおまえは今生きているの?

誰かに従って いるんじゃ自由なんていつまでもわからない
だから今 孤独な道を選んでおまえは旅人になるんだよ

諭すように
説き伏せるように
僕は言うのさ
おまえに言うのさ

旅人よ 旅に出ずして旅人とは語れない

さあ夜明けが来たら
迷わずに 第一歩を踏み出せ。

2011/09/26 (Mon)

[3292] 今日はいい日だった
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今日はもうおしまい
もうおしまいだから
過ぎたことは忘れて
お家に帰りましょう

一秒前のことすら僕には昔話だよ
さっきまでの涙が嘘のように今は笑顔に変わっているように

振り返らずに歩けるかい?
前を向いて歩けるかい?
さよならグッバイ夕日が沈んだら涙流さずにはいられない

その悲しみはいつまでも持っててもしょうがないから
道端に捨てて
かわりに笑いましょう

今日はいい日だった
それでいいじゃないか

悲しい出来事は 偶然に起きることはないのか
そんなことないからこそ 人は悲しむのだろう
今日も悲しみの雨は降り続き
弱い者の頭の上で雨雲が立ちこめている

長い長い夜だな
暗い暗い夜だな
長い長い影が
僕の胸をかっさらっていく
そして 僕の影を追い越していく

とりあえず笑おう
今日はいい日だったと
それでいいじゃないか。

2011/09/27 (Tue)

[3293] 十人十色
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人が生まれ そして死んでゆくその間の百年間もの時間の中で
様々な事がある
様々な壁にぶつかり
様々な悩み 様々な迷いがあります
人生は長いから
いろんな事があるだろう
いちいち迷ったり悩んだりするけど
生きていくことの喜びを知っているから
まだ僕はこんなふうに生きているのです

光に照らされて
影に脅かされて
悲しみに泣いても
過ちを犯しても
途中で命を投げ出せば何も残らない

だから 生きていくことだけが僕に残された道だといつだって思っていたい

胸を突き刺すような切なさに 頬を流れる雨の冷たさも 耳に聞こえる誰かの優しい声も すべてが

生きているという証だというなら
僕はその証を消さないように生きることが必要なんだね

幸せを考え出したらきりがないけれど
きっと生きていれば
生き続ければそのうちわかるだろう

先人しかり幸福とは心の中にあるものさ

探しに行こう 長きに渡る道の向こうにあるはずの幸せという楽園をからだひとつで旅という名前の百年間もの人生の中で

笑い、泣き そしてまた笑う 繰り返す中
今日も旅をする
僕は旅人

人が生まれ そして死んでゆく 場所に咲く花の名前は十人十色

大丈夫 君は君
僕は僕で 生きていこう

大丈夫 今日は今日
明日は明日で 生きていこう

風向きが変わったら
また 歩き出そう

なくした笑顔を探しに。

2011/09/28 (Wed)

[3294] 北風の時代
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街を行き交う 何人もの人 人 人
同じような かったるそうな顔で歩いてる
どこへ向かうのか
何をしに行くのか
明日の行方すら
ままならない日々に

明日は晴れるのか
雨なのかより
明日は笑えるか
笑えないかのほうが大事で
くだらないことを考えている暇もない

なんだか滅入った夕暮れ 疲れ果ててたどり着いた部屋の万年床に倒れて眠った

今日の君は笑っていた?それとも泣いていた?

バカでのろまで 不器用で失敗ばかりの僕だけど それでも人間らしくっていいじゃない

笑えるもんか こんな荒んだ時代に
笑えるもんか 大人は簡単に笑えと言うけど
笑えるもんか 楽しいことも無いのに
働くことが すべてなんて悲しすぎる
大人だって 時には声をからして 泣いたっていいじゃない
笑えるもんか 日々消費していく命と若さと元気
この頃はなにがあっても無関心になって
誰かの冗談など お世辞にも笑えない

笑えるもんか 先行き不安だらけなのに
笑えるもんか 老後より今だけでも心配で心配で心配で
早死にしそうさ

笑えるもんか 同じような顔で交差点を行き交う 人が言うよ
笑えるもんか 仏頂面で 過ぎ去る季節を素通りする

並木道はもう 徐々に秋の色に染まって
風が冷たくなって
人も冷たくなって
僕は独りのさびしさよりずっと群集の中の孤独に寒さを感じて 見えない襟を立てたい気分だ

笑えるもんか ため息を引き連れて 歩く帰り道 黄昏模様 夕暮れ ポケットに切なさを押し込んで 家路をまっすぐ行くんだ

笑いたくなきゃ笑わなきゃいい
無理せずに生きろ
そんなふうに言ってくれるいい加減な優しい人はいない

笑えるもんか みんな計算高い 頭ばかり良くって いかれちまった大人ばかりで
つまらない世の中だ

数字の羅列に四方を囲まれて身動きができない
がんじがらめの時代に吹く風はなんて冷たいんだろう。

2011/09/28 (Wed)
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