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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3295] めくるめく秋めく物語
詩人:どるとる [投票][編集]


ため息ひとつ 吐き出せば白くあらわれすぐさま外気に融ける
切なさに焦がれた胸

スケッチするように
景色に 塗りつぶされた 焦げ茶色
熱すぎるくらいのコーヒーにミルクを注ぎ足せば くるりくるりと円を描いた 不思議なうずまき模様

何が言いたいか すぐに忘れるにわとり ため息とロマンスだけ追いかけて
風に吹かれて
涙拭って
スワロー
南向きに飛び去ってゆく

あれがあれで
これがこれで
かくかくしかじかで
そんでもって
あれがああなり
これがこうなって
なんやかんやで
季節は過ぎて

再びめくるめく秋めく物語のはじまりです

さあ コーヒーをおかわりしましょう
冷めないうちにいただきましょう

深みのあるほろ苦さを 心ゆくまで

めくるめく秋めく物語のはじまりです。

2011/09/28 (Wed)

[3296] 風になるよ
詩人:どるとる [投票][編集]


なんだかんだで今日も日が暮れて 気づけばもうお空が真っ赤っか

日が落ちるのが早くなって 知らないあいだにもう夜でした

過ぎたことは早く忘れて 四の五の言わずに家に帰ろう
ため息ひとつ
こぼれたら
なぜか涙も
こぼれたよ

長い長い夜がほら
今日も静かにやって来る 切なさだけを残したまま 僕は置き去りにされた待ち人のようにただ 明日を待つだけさ

一歩も動かなくてもなにもしなくても
ただ眠ってるあいだに明日になる
明日になる。

2011/09/29 (Thu)

[3297] 週末サラリーマン
詩人:どるとる [投票][編集]


今日も一家の大黒柱
お父さん 汗水流して働くよ
だけど 所詮わたくしは社会でいういわゆる平で立場などはないに等しい

そんな僕でも毎日頑張るサラリーマン

会社では媚びを売り
愛想笑いを振りまく
どこにでもいる つまらない大人で
上司には頭が上がらない

家では奥さんの尻にしかれて 子供はもう言うこときくような
歳ではないのです
お父さん今日も ゴルフですか? 付き合いだから仕方ない
無に等しい月に一度の家族サービス 金だけ渡して 母さんと遊びにいっといで
口癖は 疲れたなあ
倦怠期フル回転
今日も憂さを晴らすようにパチンコ 競馬 競輪 果ては六本木で安上がりの豪遊気分だ

安い給料袋をぶら下げて 今日も帰るよ
こんな僕でも誰かにほめられたい
いいとこなんてないけど ひとつやふたつ探しゃあるでしょう
強がった夜
夜食はカップめん

妻に愛想つかされて
家を追い出されてもう数ヶ月が過ぎて
子供の顔が目に浮かぶけど 多分もうお父さんなんて 言ってくれないかもしれない
頑張ってるのに 認められない悲しき生き物

週末の夜は サラリーマンの天国
今日はあの店で
お酒を飲もうかな

月夜の晩に ひとり晩酌 おつまみは柿の種
ギリギリで稼げてるメシのタネ
嫌だね嫌だね
口癖がまた増えた

安い給料袋持ち帰る 今月はやすいわね
おまえになにがわかるんだよ 男の俺についてこい 般若のような顔の前で言えるわけもないその言葉
今日も 給料袋渡したらいそいそと小さな城へと帰る

週末の夜は悲しく過ぎていく
慰めてよいたわってよ
誰でもいいから

夜風が身にしみる季節 もういくつ待てば小雪混じりの切なさが 降り出して 涙も流れるでしょう

ため息ひとつ
屁を一発
ついでに
ファイト一発

週末サラリーマン
俺は孤独という名前の旅人だ
さびしい人じゃない望んで群からはぐれた孤高の一匹狼。

2011/09/29 (Thu)

[3298] 光と影
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底知れぬ闇の中から
かすかな光が見えた
力はそれほど無いが
優しさとぬくもりに満ちた どこにでもいるありふれた人だから
命をかけて 守りたい そう思った

悲しいときには 素直に涙を見せられるかい?
当たり前なこともできないんじゃなんて住みにくい世の中なんだろう
いつもいつだって
正確に物事を運ぶことばかり考えてるから 間違えることもなく なんて優秀な人なんだろう でもそんなの人じゃないや機械だろう

もがいて あがいて
転んで 膝をすりむいて 繰り返す過ちに今日も悔やんで 泣いて 時には正しさを怪しんで
誰かを心の底から愛して 誰かに愛されて
はじめて僕は僕でいられる

限界を決めたわけじゃないけどとりあえず今日はここまで
眠くなったら眠って
腹が減ったら何か食って 日が昇ったら起きて日が沈めば眠るみたいな 曖昧なでもわかりやすい時間の感覚で 毎日を過ごしたい

誰かに縛られてるようじゃ 自由なんて言えやしないや 本当の自由ってやつはねえどこにあるんですか?

教えておくれよ
ささやくように
そよ風のように

抱きしめている
果てしない愛を
母なる地球の片隅で
つつましく生きるあなたって人を
どこから見たって
平凡な人なのに
どうしてこんなに
愛しいんだろう
不思議だけど 守りたい 命なんて捨てても

あなたが光なら
僕は欲望に溺れた
影で それでも僕がいなきゃ光である君は存在できない
そしてあなたがいなきゃ 影も生まれない
光と影が交差するように 交錯するように ふたりはひとつで
ふたりでひとつで
いつまでも 変わらないまま 今日もくだらない話題で 馬鹿笑いする ような幸せ
感じて
味わって

時代のせいにするのは簡単だけど
他人のせいにするのはたやすいけど
あえて僕は誰のせいにもせずに
空っぽの頭ひとつで
この広い荒れ地を行く

車もなく 馬車もなく旅人は行く。

2011/10/01 (Sat)

[3299] 流れ者ブルース
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流行り廃りも めまぐるしい 時代の流れに逆らうように
僕は僕という
ただひとりの旅人を
いつまでも
気取ってるさ

空っ風が吹く広い広いこの大地を
身ひとつで歩く
カバンにゃ希望を腐るほど詰め込んで
ぶっ壊れたエンジン
使い物にならない
プライド
抱え込むだけ抱え込んだら ため息を飲み込んで 歩き出して行くんだ

時代の流れに逆らうように
僕はいつでも自由に生きたい

僕の求める世界を 追いかけて行くんだ

僕は所詮 時代からはじかれた流れ者に相違ないんだ
でもそれでいい
そうではなくては
はじまらない

旅人を気取るなら
流れ者でなくてははじまらない

流れ者よ いつまでも
自由なその身ひとつで歩いて 歩いて行け
誰になんて言われたって構いやしないさ
突っ走れ おまえだけが通ることを許された輝かんばかりの美しきマイウェイ

流れ者 口笛 吹いて
黄昏の中 沈む夕日を今日も見送る

流れ者の哀れむように1日を見送るその優しき瞳が何をとらえたかは 誰ひとりわかりゃしない
痛みも悲しみも…

世の中で通じてる正しいことのすべては結局人が作り出したもの 自由とは本来人の中にあり正しさとは本来人それぞれの自由な解釈にゆだねられてるはずだから
正しさなんて 誰にもきめられはしないものなのかもしれない
だから過ちも 罪も 裁きも 法律やルールの目の前じゃつまらねえ作り物の正しさに屈服せざるをおえず 僕らは苦虫を噛む

流れ者は 孤独者
自由をただ求めるだけの無害な優しき旅人

嫌われ者のヒーロー
着飾ってみりゃ なんてうさん臭いのかな
でも魂の歌はやまない

自由を求める人にだけ 聞こえる 歌声だ

ほらね 本当の正しさを示せって問いかけにすらこたえられないさ

結局は僕らは作り出されたルールの上で不満げに踊る ダンサーも同じ

マニュアルに沿って
生きる馬鹿さ加減に反吐が出らあ。

2011/10/01 (Sat)

[3300] 愛のままに
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人にはそれぞれ
悲しみがあり
喜びがある
ふれてはいけない
傷跡は
見えない心の中にある

誰もが不安を抱え
誰もが眠れない夜があるんだ

涙を流しても 流しても
消えない悲しみがあり
いくら 笑っても笑っても
足りないほどの喜びがある

今日も人はかなしみを抱きしめて
時にそれと同じほどの喜びを抱きしめて
涙を流すだろう

だけれど何ひとつ
笑っていい涙なんかない

涙を笑わないで
優しく 受け止めて

傷跡は二度と消えないとしても 癒すことならできるから
あなたの優しさで
傍に寄り添って
いつまでも
愛のままに

悲しみも喜びも
分け合って
分かち合って

今日も 僕らは愛のままに 変わらぬままに
引かれた線をなぞるように いつまでもありふれた日々の中で
ただ 愛のままに。

2011/10/01 (Sat)

[3301] 笑顔
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楽しいから見せるのが笑顔なんだよ
楽しくもないのに見せてもそれは笑顔じゃない
愛想笑いしてる大人を非難するわけじゃないけど
やっぱり本当に心からうれしいときにだけ笑いたいよ

僕はなんのために今
笑うのだろう
そして誰のために今
笑うのだろう
きっと理屈じゃなくてただ感じるままに
めぐり会った幸せに僕は笑わずにいられないんだ

この頃自然に笑ってるのは 愛想笑いもそうだけど 自然に笑うのなら 誰かに媚びを売るような営業スマイルじゃなくてさ
心からの笑顔であれ

今日も幸せのそばで
人は満面の笑顔を見せている
そして笑顔で補えない部分は涙でその喜びをあらわしている

陽射し眩しい朝も
月のきれいな夜でも
うれしいことがあればいつでも人は笑う
そんな当たり前なことが いつだって大切な時間になるんだよ

今日も幸せのそばで
心からの笑顔が咲く場所には
きっと嘘や偽りなんかなくて
ただ まっすぐで素直な気持ちが 幸せそうに笑う僕らの心の中に溢れているんだよ

今 僕はなんのために笑うのだろう?
その答えはとても簡単
ただ 楽しいから
とてもうれしいから
笑うんだよ

それが笑顔だよ

忘れている笑顔だよ

愛想笑いの下に隠された 本当の笑顔だよ。

2011/10/02 (Sun)

[3302] 人間なんて
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人間なんて不器用で
愛想がなくて 愚かで欲ばかり張って
そのくせ弱虫でわがままで
生き物の支配者か王様気取ってるバカな生き物

でも、いいじゃん
不器用だって
だから人間なんだよ
でもそのかわり
優しさと愛にあふれていればそれでいいじゃん
今日も僕はそう思うんだ
優しいだけで いいと思いませんか?
人間なんて
難しい計算や 頭がこんがらがるような
金汚さに 心を傷つけるなら 誰かを思いやれるだけでそれだけでいいと思いませんか?

今もバカみたいに 昔と何ら変わらずに
愚かな戦争続けてる国がある現実が悲しいね
だけど よく考えなくても人の命を犠牲にしてまで得られるものなどなにもないことくらいわかっているはずなのにね

頭の中にあるのは至福を肥やすことだけなのかい? そんなの悲しすぎると思いませんか?

人間なんて ばかなほうがいい
よけいなことを考えなくていいから
人間なんて 呼ばれなくってもいい
誰かにいつも優しくできるのならば
人間なんて それで人間になれる

頭だけ良くて他人の命なんてなんとも思わない人なんかよりよっぽどばかな僕らはなんてまともなんだろう

人間なんて 所詮人間なんで いつも冷静ではいられないけど
人間は腐っても人間だから 人間だからこそ 誰かに優しくできる 人間なんです

人間はなんて なんて素晴らしいんだろう

人を傷つけるための
力はいらない
人を守り 助けるためだけに力はある

それが人間

間違わないでね。

2011/10/02 (Sun)

[3303] アローングッバイ
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今日も1日ごくろうさまでした
いろんなことがあれこれありました
大したことはしてないのになんでかな
『疲れた』って言葉がつい口に出るよ

まあなんにしても過ぎたことは考えないで
極力前だけ見て歩いて行こう

こぼれ落ちる涙は置き去りにして言い訳をばらまいて嫌な記憶の追跡を邪魔しよう
まん丸い月が空に浮かんでる スキップ踏んで 切なさと手をつないで帰ろう

あっという間に日は暮れて 空はあかね色わけもなく切ないね
僕の帰りを今か今かと待っている人の笑顔が見えるようさ

泣かないで サヨナラって呟くだけで
何もかもが終わるような気がするけど
今日が終わればまた明日が始まるんだよ。

2011/10/04 (Tue)

[3304] とある冬の恋物語
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白い雪で 埋もれた道に足跡を残して
僕らは馴染みの喫茶店でいつものコーヒーを飲む
窓の外は 雪景色
綺麗だね
なぜかコート羽織る季節は
どうしようもなく悲しくなるのさ

ひとりぼっちのこの胸が凍えてしまわぬように 優しく抱き止めていて

何もできない僕だけど 死ぬまでそばにいるからそこんとこよろしくね

つまりはあなたの一番でいたいのさ

素敵な並木道も 冬になれば 何もかもが白く染まり まるで時間も止まったかのよう
それでも僕らの時間は確かに流れ続け
さよならの言葉を残して 遠ざかる後ろ姿が涙でにじんでゆく

まるで何かの映画のワンシーンのように
振り返る二人
目と目が合った瞬間に 気づくよ 愛し合った二人は

久しぶりとも言わないまま うつむいて走り去る君をただずっと見つめていた
僕の胸が少しずつ凍えてゆくのがわかった

愛とは時にこれほどまでに人の胸を寂しくさせるのか
知らないあいだに大人になったけれど
それだけに切なさを知るんだね
吹き抜けてゆく冷たい風が涙さえ凍らせる

とある冬の恋物語
都合のいいハッピーエンドは訪れぬまま
幕は降りるのです。

2011/10/05 (Wed)
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