詩人:どるとる | [投票][編集] |
ポケットにさびしさを隠して
必死に涙こらえていた
それでも僕らは背中向けて さよならという言葉を交わして
二度と交わることのない明日へ急ぐんだ
これは 現実だから
痛みも伴うんだ
何度振り返ってみても 思い出の端っこに
冷たい雨が降っている
見えない君の心の中
傷つけた僕はおろかでした
あんなにも愛されて
あんなにも守られていたのにわがままだったね
振り返れば振り返るほど 自分の浅ましさが 罪といっしょにこぼれるよ
抱きしめていた
愛されていた
僕なんかが思うより
ずっと それ以上に
君は必死だった
僕は浮かれていた
永遠であったはずの愛が 壊れた
僕が引き寄せた結末さ
幸せの片隅に
咲いた 過ちという花の棘が 君の心を傷つけてしまった
弁解の余地はなく時は残酷に過ぎ
空隙に降る冷たい雨
ほほを濡らした
夜明けの空に
見つけた太陽の光さえ
僕の心には届かない
電球の切れた蛍光灯のように 真っ暗な胸の内 笑う気にすらならないんだ
さよなら 降るように こぼれ落ちた声は僕に明けない夜を見せている。
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それは何度季節が過ぎようとあざやかによみがえる甘い記憶
まるで何度切ってもまた生えるトカゲのしっぽ
暮れゆく空に 瞳を向けて 至極おだやかな時間に 身も心もゆだねてる
そうこうしていると夜はあっという間に訪れて 舟を漕ぐようにうつらうつらしていたら
銀河の流れに逆らうように寄り道してる流れ星が群から遅れて空から群を追いかけてあわてて駆け抜けていった
尾を引いて
何度でも何度でも
僕らはすれ違うだろう
だけどそのたびにそのたびに
トカゲのしっぽのように ほら
何度でも何度でも
仲直りして笑いあえる
そうさいつだってどこにいたって
僕たちは僕たちは
トカゲのしっぽのような関係
根深く根付いてる
僕たちの気持ちは
どんなにどんなに
離れようともまた引き寄せあう
まるで 磁石だね
何度だって生まれ変われるんだ
春 夏 秋 そして冬
季節がいくら過ぎようと僕たちは ふたりいっしょだ
いつまでも
それは何度季節が過ぎようとあざやかによみがえる甘い記憶
まるで何度切ってもまた生えるトカゲのしっぽ
ステキな夢のつづきを見るように 僕は 幸せな気持ちで
今日も 君と
笑いあい そして
愛し合うよ
寄り添って
様々な出来事にゆらゆら揺れて…
ほら星が流れたよ
願い事はしたかい?
僕はしなかったよ
だってもう願い事は叶ってるから。
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なんだろう この気持ち
君を思うとなんだか
胸のこのあたりが熱くなる
これが世にいう恋っていうのかな
君を思うだけで
夜も眠れないから
なんとか君に会える
口実を考えて
まともに仕事も手につかないこの頃
たいへんに恐縮ですが 僕は君が大好きです
もしもよければ この僕とこれからをいっしょに歩んでいかないかい?
君に比べたら 欠点だらけの僕なんだ
だけどそれを一番わかっているのも同じく僕なんだ
だからあまり 痛いとこ突かないで おおらかな気持ちで 受け止めて 向き合ってくれたら案外 うまくいくような気がする
そんな大げさな事じゃないさ
誰にだって訪れる青い春の季節
今 扉を開けて
踏み出したその一歩からすべてははじまるのさ
いつか頃合いを見計らって ふたりでそっと結ばれよう
世界を敵に回しても
君だけは守るから
この僕とふたりで楽しく これからを暮らさないか?
人間の良さって本当に頭とか 世の中ルール守れるお利口さんかどうかで決まっちまうのかな
君だけは僕の良さに気づいてくれたね
愛してるよ 心から
この夜空に輝く 星の数よりずっとずっと
いつまでも 変わらない気持ちでいれたなら何度すれ違っても何度でも肩寄せ合い笑いあえる
そんな気がするんだ
そしてかっこつかない僕だけど 顔に似合わない言葉を 君に捧げるだろう
I love you
たったひとりだけ
この世界で愛する人だけに 捧げるための言葉さ
受け取ってくれるかい?
悲しみも喜びも二分割にすれば 大丈夫
大丈夫だよ
悲しいときは 悲しみに負けないように
ぎゃくに笑おう
それでもたまらない時には 僕の胸で泣けばいい
押し寄せてきた波がまた引くように
1日は 波のように
寄せては引いてゆく
暮れゆく空に 雲がたなびいて 昨日忘れたはずの 切なさが また心にともるよ
優しく微笑む
君のそばで。
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恋文 書いたのよ
大好きなあなたのために
恋文 書いたのよ
汚い字だけど時間をかけて一生懸命書いたのよ
この燃えるような熱いあなたへの思い まっすぐあなたの心へと伝わればいいな
大好きさ この広い世界の誰より 愛してる
カッコなんかつかない僕だけど あなたを愛しちゃいけないはずはない
もしも良かったら
僕と これからの日々 共に手を繋ぎながら歩いていかないか?
恋文の中に込めた思いが あなたの心に届いたら
きっと あなたは優しく笑ってくれるだろう
そしてあなたは僕の手を握って 同じ気持ちになってくれるだろう
だから恋文 書いたのよ
大好きな 大好きな
あなたに宛てた恋文。
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悲しみなんて
通り雨
降ったと思ったら
すぐにやんでしまうよ ほらね 時間の問題さ
大丈夫 生きていくことは誰にとっても
簡単なはずはないよ
だから失敗したって
見事に転んだって
それはあり得ないことではないんだから
人を指さして 人を見下す人なんかを 僕は人とは思いたくない
君の味方さ いつでも いつだって どんなときもどんな場所にいても君が僕を思ってくれるように
僕も君が笑ってくれるなら
傷だらけになったってみんなから 突き放され 君とふたりぼっちなったって構わないよ
雨の次の日には
晴れるとは限らない
雨の次の日もまた雨が降っても ちっとも不思議なことじゃない
悲しみだって 雨続きの日々のように いつまでもつづいたら
たまらない
だけど悲しむ以外何もできないんだ
だから 君のそばで君が悲しいときは 僕が君を慰めて 僕が悲しいときは君が慰めて
そんなふうにふたりで 互いの傷を癒やしあう日々
君が笑ってくれたなら
君とふたりぼっちになりたい
ふたりが心から幸せでいれる場所へと 逃げるんだ
愛を言い訳に
線路からはずれて
僕は線路のない
道を走る 列車になりたい
そして 君の笑顔を見続けていたい。
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時代が流れていくよ
懐かしい景色が増えてゆく そのたびに色あせてゆくものも増えてゆくんだ
変わらないからこその良さ
変わるからこその良さ
ビルが建ち並ぶ都会の街 懐かしい景色を消さないで
僕が生まれ育った
ふるさとの街は
いつしか
僕の知らない
景色に変わってしまうんだろうか
帰る場所がある
帰れる場所がある
だけど そこには
懐かしい景色と
あの頃とは違う
新しい景色を見ると
なぜかさびしくなる
変わらないもの
変わってしまうもの
たくさんあるけれど
変わってしまう
悲しさと
変わってゆく
真新しさと
さびしさが混在する世界で 永遠に変わらないものがあるとするならそれは僕の中にある 心の風景だろう
本当のふるさとは人々の心の中にこそあるんだ
帰ろうよ
帰ろうよ
あの頃の僕がいた
懐かしい
景色に会いに行こう
胸の中にしまわれた
アルバムを開いて
今の街と重ねよう
あの頃と今の街
変わったもの
変わらないもの
その良さとそのさびしさを両方抱きしめて
なおも変わらないものを見つけよう
流れ行く時代の中で
ほのかに光る宝物。
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感情があるがゆえに
僕らは傷つきあい
互いを憎み 妬み 時にはうらんだりもする
だけど感情があるがゆえに救われることもある
感情とは様々な気持ちの総称で
それぞれが思う
喜びや悲しみをまとめてそう呼ぶんだ
たとえば僕が君を思うこの気持ちも感情のひとつといえるだろう
感情がなかったら
人を愛すことも
人を憎むことすらできないよ
それじゃ人間じゃないね
感情があるから 僕らは誰かを愛すことができるんだ
感情があるから 僕らは誰かに愛されているんだよ
感情があるから 僕らは悲しいときは泣いているんだよ
感情があるから 僕らはうれしいときには笑っているんだよ
そんな当たり前なことがなんでこうもステキに思えるんだろう
忘れがちの気持ちを
思い出してみれば
すべてが感情がともなってはじめて僕らは自分の心さらけ出して生きている
今日も誰かに愛されて
今日もどこかで傷ついて
明日も誰かを愛して
明日も誰かを傷つけて
光と影を行き交うようにたまにゃ過ちも犯すけど 感情があるからね 後悔も反省もできるんだよ
良くも悪くも僕らは感情のままに生き
感情があるから いつだって 自分というひとりの人間としての生き方を大切にできるんだ
感情があるからね
今日も生きたいと思い そしてたまには消えてしまいたいとも思うんだよ
感情がありすぎてもなさすぎても困るけど とりあえず
今日も感情を頼りに
生きている
それが僕の感情論。
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失敗の数だけ 成功があると人はいうけど
そんなに物事はうまくいくはずもなく
失敗してきた数のほうが成功した数よりずっと ずっと たくさん増えてしまったね
いつだって うまく生きようとするんだけど なぜだか頑張りもむなしく空回りしてばかりだ
だけど遠回りの人生も悪くはないさ
人生はいつかは必ず終わるんだから
焦ることもあわてることもないよ
ゆっくり自分のペースで歩いていけばいいんだよ
そしてやがて 積み重ねた日々を 振り返るその時に生まれたその意味が だんだんとわかる日がやって来ると僕は信じてる
涙の数だけ 幸せは訪れる 聖書のような合理的な人は 疑いもなくそう言い続けるけど
現実はきびしくて 時には途中で命まで投げ出してしまう人がいることも事実です
いつだってうまくやろうとするけど 慎重になろうとすればなろうとするだけ 肩肘を張ってしまい 思わぬ過ちを 犯している僕です
毎度毎度遠回りの人生だけど
人生は 楽しいことばかりじゃない
悲しいことがあることくらい覚悟して生きている
人生は ひとつの生き方に何もこだわる必要はない
いろんな生き方があり
どんな生き方にしろつきまとう不安や悲しみ そしてそれぞれの苦労と喜びがあるんだよ
でもなんにしろ急いでばかりの人生なんて楽しくないから
あまり 深く考えすぎず 遠回りでも 少しずつ少しずつ 大人になればいい
ひとついいことを教えよう
人生には法律やマナーといったルールを除けば生き方に規制なんかないんだよ
だから自分の思ったように生きていくことは悪いことじゃない
思うままに
心のままに
今日も遠回りして
人生を人より
何倍も楽しもう
何倍も笑おう
涙の裏に隠れた
笑顔を 早く 取り戻せるように
雨が止んだら
すぐさま笑おう
遠回りで何が悪い?
時間の制限はないさ
ゆっくり歩いて行こう
遠回りで 遠回りで。
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見渡してみれば どれもこれも 大切なものばかりだ
なんでもかんでも あれもこれも 宝物だよ
輝いてる
失ってきたもの
得てきた何か
すべて
数えたところで
いくらも無いね
若い僕には希望があって可能性があふれている
そんなにうまくいくわけもない現実を 努力という言葉ひとつで渡っていけるのかな
僕の自信はたやすく折れ曲がり 弱気のひとつもこぼしてしまいそうさ
どこに向かっているんだろう 僕や君は
あの人もこの人も何に追われているんだ
せわしく生きる日々
捕らわれの心
僕の中に残ったもの一つ一つ 数えてみても何もないのだから数えても意味はない
この広い世界で 何に僕は救われ生きているんだ? 歩いてく道の先には希望はありますか? そしてまた日は暮れて 僕は誰にもばれないように
涙をそっとこぼすだろう その時世界は少しだけ 優しい色に染まるんだよ
夜の帳が今 おりて
僕の からだの中流れる赤い血潮も波立つことをやめ おだやかな流れを取り戻し
月の輝く空を見つめる瞳に 星が流れる
あなたには 明日がちゃんと見えていますか? 明日何が起こってもそうやって笑っていられるかい?
何が起こるかもわからないような曖昧な世界での基本的なルールは 社会の秩序を乱さぬよう清く正しく生きろという 看板を背負って行くことだけだ
教科書にも聖書にも書いてない 本当の笑顔で 心から笑えた時
人は本当の喜びを 知っていくことができるんだろう
うつむいていた顔をそっと上げれば ほら君を照らす月や太陽が 見えるだろう
嘘偽りは通じない
白と黒がはっきりした世界なら シビアすぎて人は生きれない
心の瞳は 生まれてから死ぬまで 盲目だから 感じたままにしか 答えを出せない
だけどこれだけは見えたんだ
君と笑いあう明日の消息が
今日からまた今日へと向かい僕らは消息を絶つ。
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嘘ばかり ついて
自分を棚に上げて
全くいい気なもんですね
上手な世の中の渡り方 心得てるみたいだ
べつにうらみはないですが 誰でもいいから殺したかったから
殺してみただけ
平然とした顔で
語る壊れた心を抱えた 人々の中にも 僕らと同じ血潮が流れている
辞書で 引いてみた
希望や愛という言葉の意味には その裏に隠された闇は書かれてなかった
僕らの生きるこの世界は 面倒なことばかり あふれている
そして人はまた人に嘘をつき 僕もまた誰かに嘘をつかれ
誰かのことを知らず知らず傷つけて 僕も同じように誰かに傷つけられ お互い様に傷だらけ
世情や時代といえば
それでおさまってしまう話だが 悲しい時代だね むなしさがあふれている
遠い遠い昔話の中に葬られている人々の努力や 苦労が 忘れられていくような
時代に埋もれてゆくような そんなイメージを 僕は拭えない
それも世情や時代だから仕方ないといえば笑うこともできるだろう だけど拭えないむなしさが 切なさが 僕の心に雨を降らす
世情や時代という言葉でごまかされ 大切な何かにモザイクがかかって 何も肝心なことが見えない
群集の中で感じる孤独のように
広い海の真ん中に取り残されたような
そんな気持ちがぐっと僕の心をしめつける
世情や時代という言葉で片づけられてしまったら きっとなんでもかんでも それでごまかされてしまえるね
僕の住む街の中
誰かが働く会社の中
勉強にいそしむ学生たちであふれた学校の中
たくさんの場所に
咲いた 世界にもある残酷な場面
うまく言葉にならないけれど
僕が見ているのはほんの小さな範囲
まだまだ おかしなことはたくさんあるぞ
ほら 君の傍にも
そんな時代に必要なもの
そんな時代だから必要なもの
あるはずだよ
何かが足りず
何かがおかしな
世の中に欠けたピース
全く絵にならない世界。