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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3425] 幸福論
詩人:どるとる [投票][編集]


ただありふれた日常風景の中に
気づかないだけで幸せは隠れているものなんだ
欲張りな僕らは普通の幸せじゃ物足りないと平穏で何不自由ない毎日など見向きもしないよ

幸せはいつも
目の前にあるのに
絵に描いたように当たり前すぎて僕らの目には輝いて映らないようだ

世界を見渡してみれば僕などどんなに幸せなんだろう
腐るほどあふれる人の中で 僕は今生きていて 笑い泣くことができる 平和すぎる毎日の中で平和と引き換えに何か大切な気持ちを見失っている
この頃

形あるもの色を持つもの
思えば幸せは目にも見えないものじゃないか
だから最初から幸せをつかもうとしても簡単にはつかめるわけがないんだよね
幸せとは形じゃなく
心の中で感じる気持ちのことをいうのだ

何事もなく今日も日が暮れる 幸せとはまだいえないような日々だと 言ってても
うれしいとか 悲しいとか思うことが もう幸せじゃないのかい

僕らの思うような幸せは偽物 まがい物
幻かもしれない

本物を見極める目があるのなら
今すぐ 目の前にある毎日を心から幸せだと言ってごらん

不平不満を抱きしめて 生きるよ
道端に咲く花すら美しいとは思えない
僕らに与えられた
幸せなど なんの価値もないゴミ屑さ

騒がしい街にも
家の中にも
学校にも
会社にも
それ相応の
幸せがある

世界を見渡してみれば僕などどんなに幸せなんだろう
腐るほどあふれる人の中で 僕は今生きていて 笑い泣くことができる 平和すぎる毎日の中で平和と引き換えに何か大切な気持ちを見失っている
この頃

案外僕も幸せだったんだね
今笑っていられる
今楽しいと思える
それだけで幸せ
それだけで幸せ
心の中の霧が晴れて 青空がのぞいた

あそこにもここにも
どこにでも幸せは
見えないだけで
確かにあるんだ

ほら、感じることのすべてが幸せの形。

2011/11/25 (Fri)

[3426] 地球儀をまわす
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青い地球の中に
生まれた
僕らの命は
花が咲くように
いつかは枯れる
それでも
地球が回るように
僕らは生きて
笑い 泣いて
たまに怒り
今日も疲れた顔で
『眠いな』などと
ゴタク垂れるだろう

地球儀をまわす
くるくる
宛もなく
いろんな場所へ
行きたい
言葉 はずむ
楽しいリズム
奏でて

さあ さあ
階段を一段抜かしで上るように
気楽に行きましょう

地球儀を回すように
難なく 暮らした1日 おぼろげな記憶つなぎ止めるように
ほら 思い出せばすべてがまるで宝石のように輝いてる

壮大でもって大げさなストーリー ここに。

2011/11/25 (Fri)

[3427] うまれてはじめて
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歩き続けて 僕はこのままどこに行くのか
生まれたときからずっと同じこと考えていた

まるで一本の長い道を歩いているように
変わり映えしない日々 幸せとはなんだ?

ただ人は歳を重ねて 幾重にも繰り返す季節を行き交うだけで
やがて枯れ葉が舞い落ちるように その時がやってくるんだろう

僕の中には何もない
誰かを思うことも
誰かに抱く気持ちも
曖昧な深層心理
すれ違うように
少しずつ離れてく

うまれてはじめて
誰かを好きになったよ
だからなんなんだろう
わからないけど心からあなたが好きです

人を愛すこと
人に愛されるということ
まだ歩き出したばかりの恋

心に吹くすきま風を埋めるような二人の愛は優しい笑顔に宿るよ

はらはらと落ちては
クシャリとしなる落ち葉のように
いつか僕も時代に埋もれ消えていくとしてもあなたを愛し続けて 眠りたい

うまれてはじめて
自分より大切なものを見つけたんだ
不思議だけど
あなたの前では嘘がつけない
すべてさらけ出せるんだ
愛してる 愛してる
うまれてはじめての気持ちだよ

二人の隙間を埋めるのは 優しさだったりぬくもりだったり
ちょっとした気持ちのかけらだよ。

2011/11/26 (Sat)

[3428] ひとりはみんなのために
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嫌いの反対は好き
憎たらしいの反対は
愛おしい

光と影を行き交うように繰り返す
僕らの日々
振り返ればそこに
涙があって そばには寄り添うように笑顔がある

うれしいことばかりじゃないけど
悲しいことばかりでもない
そんな世界の中
僕は今日も生きるよ
ひとりはみんなのために
みんなはひとりのために
みんな 手を繋いで
生きてる

今と向き合って
たまに戸惑って

ノートの片隅戯れに描いた落書きのような日々を僕は生きて
誰のためでもなく
なんのためでもなく
僕は今を生きるよ
明日も生きていくよ
このまま。

2011/11/26 (Sat)

[3429] やさしいだけで
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君の心の中にある 悲しみを慰められたなら 笑ってくれるかい?

泣いている人のぶんまで 笑うなら
愛する人のために
その涙を感じたい
胸の中に隠した
痛みもすべて

やさしいだけでほら
人と人はこんなにも笑いあえる
やさしいだけでほら
ぬくもりは心から心へと伝わってゆく

そのぬくもりが
伝わってゆく

僕の心の中にある 悲しみさえも笑い飛ばして元気をくれる君

泣いている
隙なんかないほど
楽しくて
楽しくて
時間も忘れてしまう
振り返れば見える
雨雲の向こうに

やさしいだけでもう
きっと十分さ何もいらないんだ
やさしいだけでもう
ただそれだけで満たされていく心の中

二人ならば
きっと大丈夫

やさしいだけで
悲しみなんて
やさしいだけで
喜びも膨らんで
やさしいだけで
穏やかな時間

ほらね ありふれた毎日が やさしいだけでばら色に変わるんだ

2011/11/26 (Sat)

[3430] イチョウの気持ち
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紅葉の舞う季節
葉っぱも鮮やかな
色に染まり見頃を迎えたよ

並木道歩けばはみ出した両手や首筋を撫でる木枯らし
なんだか切なくて
頬を染める
赤い夕日の中でも
昼下がりの少し肌寒い空気の中でも
同じようにきれいな景色さ

イチョウや紅葉の気持ちになって そして僕もはらはらと季節を流れる 時の水面をたゆたう木の葉のように
ただ流れに身をまかせて 明日からまた明日へと歩いてゆく

イチョウの気持ちになれない人などいなやしない
みんなそれぞれの切なさを抱えながら
気づけばはらはらとその頬を流れる涙です

イチョウの気持ちになったから 僕は切ない色に心まで染まって 振り返れば木枯らしがふゅるり さびしそうに鳴いた

ふと懐かしく思い出す歌のように

入り口も出口もなく
ただその時が来ると
ゆっくりとだんだんと 僕らは色づく景色を眺めながら
秋や冬や夏や春を
見つけるんだ

そして僕は暮れかけた街の片隅に佇み
イチョウの気持ちを感じながら
家路を歩く

夕暮れの一番きれいな季節なのに
美しさに隣り合うようにある切なさにほろり涙がこぼれるよ

始まりも終わりもなく
僕は『さよなら』という栞をはさんだ
明日はまた宛もなくここからのらりくらり始まるだろう。

2011/11/27 (Sun)

[3431] 人と人〜震災の記憶
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悲しみも喜びも
皆に等しく
与えられているはずなのに
どうして時に人は人より大きな災難に出会うことがあるのか

どんなに美しく清く正しく生きている人さえ悪い人より早く
命を落とすような
明日は免れないのかな

人と人とが織りなす
限りあるストーリー
追いつめられて
災難が降りかかる時
僕らの絆が試される
あの日あの時
僕は人に優しくできたかな
人を思いやれたかな

人と人の中で生きている以上
人らしく 人を守りたい 人を愛したい
傷ついている人
涙に暮れる人
慰めたい
労りたい

記憶に焼き付いて離れない 幸い被害のない僕らには夢の中の出来事のようでも
家族をなくした人
兄弟身内をなくした人
悲しみは死ぬまでずっとつづいていく
僕らにできることは一体なんなんだろう
なんとなく
悲しくて
なんとなく
不甲斐ない
無力感だけが残る
僕のちっぽけな手のひらで包めるものはあるかい?

時に人の力が必要な時があるんだな
あなたが僕の力を必要としてくれるなら
今すぐ行くよ
まだ完全な復興とはいかない場所もあるけれど その心に刻まれた悲しい傷跡を僕だって判っているつもりさ

僕なんかが語るのもおこがましいほど
あの日の記憶は 被害のない僕の心にも 大きな傷跡を残したように思うんだよ

人と人とが織りなす
限りあるストーリー
追いつめられて
災難が降りかかる時
僕らの絆が試される
あの日あの時
僕は人に優しくできたかな
人を思いやれたかな

人と人の中で生きている以上
人らしく 人を守りたい 人を愛したい
傷ついている人
涙に暮れる人
慰めたい
労りたい

震災が奪ったものは
たくさんあるけど
命もそうだけどもっと人の中になくちゃいけない何か
単なる優しさじゃなくて
人のぬくもりや
家族のつながりや
あなたがくれた愛や
単純なのに複雑な
言葉や思い
人と人を繋ぐ見えない絆。

2011/11/27 (Sun)

[3432] 人と人
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人と人の繋がりってそんなに大事なのかな
時に傷つけあって
時には愛しあって
繰り返す日々の中
人と人は生きて
様々な出来事に
左右されて
選択を責められ
生きているのです

今日 笑っている人
今日 泣いていた人
流れ行く時の中で
人と人はすれ違うように生きる

人から人へ
また人へと
伝わってゆく
優しさや
ぬくもりだけを
人のすべてと
信じられたら
どんなにいいだろう

人には憎しみも
怒りも 妬みも裏切りも
欠かせないものなんだ

人と人は今日もこうして生きていく
なんてことのない
何気ない日常の中に
ふつふつとわき上がるように浮かぶ命の重さなど 考えもしないような忙しさに負けてばかりの日々

意味のなさ それを考えることの無意味さ
僕は何度でも 生まれた意味や生きていく理由を考える
人だからこそ

人と人 ひとりじゃただの人だけど
人もたくさん集まればにぎやかなもんさ

人と人との繋がりを拒んで生きていくのは 難しい
嫌でも人の中で人と人というその形を崩せない

僕は今ここにいる
意味をなくしながら
意味を得ながら
今 みんないる
ここにいる

昨日泣いていた人も
明日は笑えるだろう
大丈夫 悲しいことばかりじゃないさ
希望ばかりとはいえない世の中でも信じられるものは確かにある

人から人へ
また人へと
伝わってゆく
優しさや
ぬくもりだけを
人のすべてと
信じられたら
どんなにいいだろう

人には憎しみも
怒りも 妬みも裏切りも
欠かせないものなんだ

それでも、
僕らは人を愛し
人に愛されたいと思うんだ

どう転んだって
人からは
はみ出せない

人よ 今日も 人ならば 人を愛してみせなよ
そして笑ってごらんよ。

2011/11/27 (Sun)

[3433] さよなら
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木枯らし吹きすさぶ並木道
枯れ葉舞う季節
バス停に佇む
君はとても美しい

バスがやってくるよ
君を迎えに
また新しい季節へと
君だけを連れて行く

不甲斐ないばかりの僕を許してくれよ
いつも言葉足らずの愚か者だったよ

さよなら 君を乗せたバスが だんだんと見えなくなる
そして僕の記憶からもやがて君は消えていく 散りゆく葉っぱのように

ふゅるり 風がやむように そこにはただ暗い暗い夜があるだけ

北風が身にしみる街並み
裸の木々
枝が丸見え
とても寒そう

バスは遠ざかれば遠ざかるほどに なぜか僕の心の中 寄り添うようにそばにいるよ
君の面影だけが

不甲斐ない僕だけど
愚か者の僕だけど
君を思えば なんだって頑張れる気がしたんだよ

さよなら 君を乗せたバスが だんだんと見えなくなる
そして僕の記憶からもやがて君は消えていく 散りゆく葉っぱのように

ふゅるり 風がやむように そこにはただ暗い暗い夜があるだけ

さよなら その一言で終わってしまう 簡単な繋がりじゃない

だけどさよならさ
もう会うこともないね

風がさらっていった恋物語
チョコレートのように溶けて消えた

うたかたの夢。

2011/11/27 (Sun)

[3434] 言の葉
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言葉は時に人を救う
言葉は時に人を傷つける

誰にでも扱えるけれど
使いこなせるかは別だよ

言葉をつかってるつもりでも
言葉につかわれているというほうが正しい僕らの毎日

言葉で誰を 慰められる?
言葉で何を 救えるかい?
言葉で何が 守れるのかい?
君はどんな言葉を知っている?
君が知っている言葉も
僕が知っている言葉も
すべて言葉と呼ぶのなら
無駄な言葉など何ひとつないと思いたい

言葉ひとつで人の心が見えるかい?
言葉ひとつで人の痛みがわかるかい?

言葉は言の葉
一枚の葉っぱ
使い方ひとつで
枯れもする

心の水面に
言葉が落ちる
優しい言葉は
その流れに
憩うように
落ち
汚い言葉は
その流れを
乱す

あなたの言葉はどうですか?
誰かの心を傷つけてはいませんか?

言葉は刃物です
その切っ先で
使い方を誤れば
誰かを傷つけられる
包丁に背と腹があるようにふたつの面を持っている

言葉の背は
人を慰めるために
言葉の腹は
人を
傷つけるために
だけど腹では人を守ることはできない

だから僕は切れないほうの背を向けて
言葉を背にして
誰かを優しく
慰めたい
誰かを優しく
包みたい
言葉で誰かを
守りたい

言葉で誰を 慰められる?
言葉で何を 救えるかい?
言葉で何が 守れるのかい?
君はどんな言葉を知っている?
君が知っている言葉も
僕が知っている言葉も
すべて言葉と呼ぶのなら
無駄な言葉など何ひとつないと思いたい

言葉ひとつで人の心が見えるかい?
言葉ひとつで人の痛みがわかるかい?

言葉の向こうにある
本当の意味
その切れ味
あなたは
迷わず
言葉とは
人の心を
癒すため
人の心に
憩うため
あると言うのです

その言葉こそが
本当の言葉

言葉が持つ本来の意味が間違った形で使われる世界で

丸みを帯びた言葉だけは今日も人の心を穏やかにする。

2011/11/27 (Sun)
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