詩人:どるとる | [投票][編集] |
ここにある命
大切にしよう
そこにある命
大切にしよう
どちらが
どれだけ重いとか
軽いとか なく
みんな等しく
命は重い
ここにある時間
大事にしよう
そこにある時間
大事にしよう
誰が誰よりとか
そんなのじゃなく
みんな等しく
誰でも大事だ
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慰めという種を蒔いたら
笑顔という花が咲いた
労いという種を蒔いたら
僕の心にまで同じ花が咲いた
感謝という種を蒔いたら
ありがとうという花が咲いた
謝罪という種を蒔いたら
ごめんなさいという花が咲いた
悲しみという種を蒔いたら
涙という花が咲いた
安らぎという種を蒔いたら
平穏という花が咲いた
責め苦という種を蒔いたら
傷だらけの花が咲いた
後悔という種を蒔いたら
戒めという花が咲いた
理不尽という種を蒔いたら
不純な花が咲いた
溺愛という種を蒔いたら
同じような色をした花が咲いた
蒔いた種次第で どんな花が咲くかが決まるんだ
君が蒔いたように
育てたように
子は育ち
教えたように
見たままに
その子は
花を咲かす
笑顔も涙も
花びらの一枚さ
今日はどんな
花を咲かすだろうか
そしてどんな
種を蒔くのか
間違いも過ちも
さも良いことのように教えればそれに通じた花が咲くことだろう
優しさという種を蒔いたら
柔和な色のかわいい花が咲いた
ため息という種を蒔いたら
元気のないしおれた花が咲いた
今日はどんな
種を蒔くのかな
そしてどんな花が咲くのかな
すべての人の営みに寄り添うように
花は咲くんだ
君の顔に咲いた
花は笑顔ですか?
涙ですか?
君がいつも
笑っていられるように些細な出来事でさえもくだらないことなど何ひとつないと思うから
僕は君を悲しませないように 君が幸せになれるような花が咲く種を蒔く
家族だって
友達だって
身近な人にだって
誰にだって
無関係のすれ違っていくだけの人だって
すべての人に
与えられたこの時間の中誰もがみんな
それぞれの今を生き
泣いたり笑ったり
花のようにほころんだりしおれたりする心を抱きしめてる
そしてまた僕は君に
種を蒔くのさ
水も肥料も必要ない
必要なのは多分愛と優しさ
そう難しい事じゃないはずだ。
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悲しみも喜びも
すべては
人がその価値も
傷の深さも
決める
誰ひとり
きっと楽して
生きている人なんかいない
みんな何かしら
心の中に
隠してる
傷跡や記憶がある
今はもう小指の指先さえ届かない
遠い過去に残してきた宝箱はさび付いて動かない その宝箱を開ける鍵さえもうないのさ
ただ フィルムのような断片的な記憶だけが思い出すと悲しくて 切なくて 時々おかしくて
たまらないんだ
ふと目を閉じれば
思い出すよあの日の涙そして笑顔
止まない雨の夜の明けない都合のいい世界で
いつまでも悄げたまま幼い心の部分で煮えきれない思いをかみしめてる
わがままな宇宙は広がってゆく
いつまでも止まらない観覧車
乗り合わせたのが最後だと フッと笑って 誰にもばれぬように そっと泣いたんだ
ああ こだまする
子供と大人というふたつのボール 左手と右手で お手玉するようにかわるがわる
僕は大人になったり
子供でいたかったり
するんだよ
そしてため息が夜の片隅 さびしげに
窓硝子を 曇らせたらそこにはもう
雨は降ってなくて
夜も明けていて
急かされるように
仕方なく出かける
僕の姿が あるんだ
それでも 昨日のあの痛みがじわりと 胸の中に 残ってるんだ
忘れないさ
忘れられないさ
嘘つきにはなりきれないさ
最後の悪あがき
もう少し子供でいたい
いいじゃないか
そんな気持ち
死ぬまで消えなくても
わがままな宇宙に
光り輝く自分だけの星
何よりも 輝いてる
The beautiful star
golden golden star
いつだって輝いてる。
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言葉よりも
思いよりも
大切なものがあり
夢よりも
理想よりも
優先すべき大事なものがある
形のない宝物
ただなんとなく
何気なく
僕らのすぐそばに
寄り添うように
いつもあるのです
尊いような
ちっぽけなような
そんな毎日は素敵で
単純だけど
当たり前だけど
一番幸せな
風景でしょう
欲にまみれ
業を抱き
自分見失ったら
笑顔さえも
悲しすぎて
見れたもんじゃない
色もない宝物
僕らの
話すまでもない
ありふれた
毎日の中
視界の端っこに
咲いている
小さな花のように
ちっぽけだけど
美しくきれいに
いつも あるんだ
幸せはいつも
僕らのすぐそばにある
気づかないだけで
そこにも あそこにも幸せはあるんだよ
振り返れば 今までの道のりも とてもとても長い道のりだった
まだ終わらない旅だ
明日もたくさん笑わなきゃね
もとをとるように
たくさんの幸せを
探すんだ見つけるんだ
ほらね 頬を流れる涙の冷たさは きっとどんな日だって変わらない
だけれど生きている幸せはいつも同じあたたかさだよ
ほら見てごらん
僕のそばに
君のそばに
幸せはある
本当の幸せが
欲張りな人には
物足りない幸せだけど 十分な幸せが
あるのです
変わらぬ重さの幸せは 何もない部屋の中でなら きれいに咲くのにね 物であふれた世の中では石ころと変わらなく見える
ああ 幸せはいつもそばにあるのに。
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傷ついたとき感じる痛みの 深さに関わらずに 誰かの痛みも自分の痛みと同じように感じれたら
きっときっと
人の痛みが身を持ってしれるだろう
でも僕らは所詮
自分の痛みしか
わからない
人の痛みを知りたくても人の痛みは伝わらない
ただ 心が人の痛みのイメージを 曖昧に伝えるだけ
優しさだけじゃ救われない
でも優しさ無くしては どうしようもない
優しさと少しの厳しさを 併せ持つ僕らの心には 人の痛みを感じる余裕はあるのでしょうか
人の痛みの度合いは
わからなくても
わかること
きっとたくさんあるはずさ
だから僕らは人の涙や傷つく様を見たときに 目を閉じて広がる暗闇の中に 答えを見つける
何が悲しくて
何を求めてるのか
人と人が連ねれば
思いはさらに
深まって
人の痛みをのぞこうと あらゆるすべを試せどもわからぬ痛みもあるけれど
それでもわかることがある
何かしなくちゃ
何かがしたい
そう思う気持ちだけは人の痛みをわかっている
だから僕らは見えるはずもない人の痛みを見たつもりで
その人の傷跡に
慰めの言葉を
かけるのさ
それがなんの意味も果たさねちっぽけなおせっかいとわかっていても それが人というもので
何かしなくては心がきつくしめつけられる
だから僕も君もあなたも誰も人の痛みに心を研ぎ澄ますのです
ありふれた優しさもすべて寄せ集めてでも誰かの痛みを慰める唄をうたいたい
たとえば一言
『大丈夫かい?』
それだけでもきっといいんじゃないか
きっと心が少し安らぐよ
痛みの唄は今日もいたるところに 風のように吹いている
人の心から人の心へと 見えざる痛みを伝えてる
目を凝らせども
目を凝らせども
見えぬ痛みではあるけれど
優しさを透かして
見つめることで見えるものがある
痛みという名の単純な言葉の裏に隠された
いくつもの滲んだ
日々を連れ立って
今日はまた始まる。
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昨日の上に今日が降り積もり今日の上に明日が覆い被さる
今の上にさらなる今が重なり
今の今とは違う今が今か今かというまに
今じゃない今になり
その今も今じゃなくなる
上から下を見下ろすよ
懐かしい景色が見えるよ
下から上を見上げるよ
たくさんの夢が広がるよ
理想が尽きないほど
明るい未来を期待して
若さを糧にして
不安さえ蹴散らし進む
上へ上へと
時は流れてるのに
下へ下へと
命だけは少しずつ削られる
今日も
昨日の上に今日が降り積もり
いくつもの今日が連なって 重なるように積み重ねられ
高い高い塔の上僕は今日という名の柱をつなげて天国への道をつなぐ
まだまだ天には届かないけれど
いつしか僕も消え去るだろう
見えない塔を残してやがて崩れ去る命だから 無意味だなんだと笑うこともばかばかしいから ただ黙々と 流れ作業よろしく僕は今日も繰り返す
ああ 天までとどけ
そして何もかも
昨日になってしまえ
心にもない願いを胸に生きる今よ
繰り返すむなしさ
永遠のない儚さ
すべてが無意味なら
僕が生きることも
生まれたことも
意味はない
だから意味を見出すように繰り返し繰り返す
天までとどけとばかりに
いつか辿ってきた道振り返るその時
ありがとう、幸せだった そんな気持ちになれるような
今を勝ち取るそのために僕は生きるんだ
天までとどけ 命よ
そして何もかも
幻だと気づいても
命の影は消えません
命の影は消えません
ああ 天までとどけ
そして何もかも
昨日になってしまえ
さよならという言葉だけを残して。
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命にも影ができるという
その影は見えないけれど
僕らの心の傍らに寄り添うようにできるという
影とはいっても何も人にとってだめな部分だけじゃなく
人の良さも影になって心の傍ら寄り添う
人に優しくできること
人を敬えること
人を尊べること
人を思いやれること
人に感謝できること
人に犯した過ちに反省できること
人に気遣えること
それがすべて命の影
ゆらゆらと揺らめくように 僕らの心の傍らで 揺れている
僕らがお辞儀をすれば影も同じ動作をするように
命の影も同じで
僕らが良い行いをすればするほど心もそれにふさわしい形になる
対象に僕らが悪い行いをすればするほど心も歪んでいく
それがつまり命の影
僕らの心をいつでも
試している
心をどんなふうに扱えるかを見定めている
君の心は あなたの心はどんな形をしているんだ?
心の中に生まれた影は自分自身をちゃんと生かしきれているかい?
生きているだけでは駄目なんだ
心が生きていなければ
心の影はだんだんと消え失せていく
心に影ができないと僕らは笑うことさえできなくなるんだ
人から優しくされてるかい?
人から大切にされてるかい?
自分自身の心の中に影が生まれる
光と影 寄り添うように 時に人を傷つけ嘘もつき 過ちも犯せども 人に優しくすることも人を気遣える自分もちゃんとここにいるんだ
ほらね君の命の影はどうやらまだ消えてはいない
少しずつ少しずつ
影が命を包み込むように また生まれるよ
そしてまた 生きているということの意味を知る時が来るよ
人から優しくされること
人から気遣われること
人から尊ばれること
人から敬われること
人から
人から思いやられること
人から感謝されること
当たり前のように優しさとかぬくもりだとかもらってはじめてわかることがある
何もないところから
何かが生まれる不思議
影すら鮮やかに。
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僕は今日笑えるかな
笑えたらいいな
たくさんの星が降り注ぐ夜に
愛する人と手をつなぎ永遠の海を泳ぎだい
冷たくもなく
熱くもない
ちょうどいい
適温で伝わる
ぬくもり
貧しくもなく
豊かでもない
僕の懐を
あたためてくれてるのは形のない
なんの価値もない
ただひとつの愛です
耳にも心地よいメロディ この調べははずむリズムに乗って
また同じ場所に
向かって引き返してくるよ。
明日へのメロディ
誰もが奏でながら
今日も生きてる
あなたの傍で
私の傍で。
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理想と現実のはざまで僕らはいつもせめぎ合い
白か黒かで仕分けされていくつまらない世界の掟に沿い
今日もまた何かを得る代わりに何かを失う
理想と現実のはざまで僕らはいつでもせめぎ合う
YESかNOかだけで選択を委ねられ それに該当しない回答は認められない
今日もまた何かを犠牲にする代わりに何かを残すだろう
そして 誰もが
理想と現実のはざまで生きている
昼と夜
光と影
交差し
交錯する
時の中
今日も理想と現実のはざまにいる
僕らは理想と現実のはざまにいる。