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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3445] 幸せの小石
詩人:どるとる [投票][編集]


その辺に どこにでも転がってる小石のようにきっと 幸せはありふれた景色に咲く
珍しくもない花

小さく光るたくさんの星に名前がないように 僕や君が生まれる前には 誰一人 呼び合える名前さえ無かったんだよね

当たり前な風景の中に
幸せが見えるよ
朝起きたら
食事して
歯を磨いて
一連の繰り返し
それのように
僕らの毎日も決まったリズムで流れてく

比較的小さい小石 まあまあ大きい小石
丸い小石 三角の小石
大きさも形も様々だ
幸せも同じ理屈だよ

さあ 君の生活に 密接につながる
どこか懐かしいようなリズムが だんだん愛しくなってゆく

僕の小石は ちょっと小さいけれど
きっと光り輝くような素敵な色をしている

抱きしめてしまおう
受け止めてしまおう
何もかも あれもこれもどれでも
道端に転がってる
幸せの小石を
自分だけの幸せを

見えているようで
本当は見逃してる
当たり前のようで
特別な毎日の中に
転がってる
幸せの小石

調子づいていたらつまずいて 心傷ついてやっと気づいたんだ

コロコロ 転がる
幸せの小石
あなたには見えますか?
大丈夫さ
目を閉じて 考えてみてごらん
自分がどれだけ幸せか

幸せの小石は教えてくれる

愚かさも 喜びも
後悔も そして
たくさんの幸せを。

2011/12/02 (Fri)

[3446] 世界は鏡
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メビウスの輪のように 永遠から永遠へ行き交う 僕らの変わらない理論
話し合いには剣も盾も必要ない
ただ 優しさと人の話を聞く心の余裕があればいい
突然だけど世界は鏡というらしい
だけど世界が鏡なら
僕自身の心を映し出すのは僕自身じゃないのかい?
僕も世界と同じように鏡なんだよね

僕自身は僕自身を映し出す鏡。

2011/12/02 (Fri)

[3447] 黄色い線の外側で
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世の中の掟を
理由とか関係なく守りましょう
例えば
黄色い線の内側で電車を待つように

枠をはみ出した想像が僕を暴落の彼方に誘(いざな)うよ

大人たちが口々に
口を酸っぱくして
言うような
世の中の真実
正しさの神髄
でも僕には
それさえ
誰かが決めた
多数決の結果に
過ぎないと誰かが掲げたこの世界の掟を鼻で笑った

さあ 何を破り捨てようか?
ただ僕は そこで掟に縛られて遠い空に浮かぶ太陽に手さえ届かない現実に溺れてる
悪い奴らはたくさんいる それなのに
涙をのむのはいつも弱い立場にいる人たちだ
何かおかしい
何かが間違ってる

黄色い線の外側にある答えが知りたい

雨音のような雑踏に紛れたたくさんの足音の中に 救いはない
言葉を交わすなら ネットでもなく携帯でもなく 面と向かって話したい
くだらないことのすべてを そのくだらなさの限りを
僕らは追い求め
最近あったこと
様々なたわいもない会話の中に隠れた小さな幸せを
僕はただ 聞きたい
話したい わかってもらいたい 嘘でもいいから…

共感を得たいんだ
ただ同情が欲しい
そんな悲しい願いすらも 叶わぬ世の中ならば 俗世に吹く風は嘸や寒かろう 寒かろう

ただ 当たり前な毎日にそっと寄り添うように 存在する曖昧なリアクションの一つ一つ 覚えきれない人の名前とか 朝のニュースのあの人の死とか そんな出来事のすべて
黄色い線の内側でだけ起こる 変わり映えのない一風景
なんてくだらないんだろう
だけどそのぶん愛おしいな

黄色い線の外側へ踏み出せない僕には
勿体ないくらいの毎日だ

ああ 巡り来る新しい季節は 暖かいストーブを必要とする雪と聖誕祭の季節

身構えることなど何もない

ただいつものように
黄色い線の内側で電車を待つように

正しい行いに基づいて 毎日をただそれとなくやり過ごせ
それがおまえにできる精一杯。

2011/12/02 (Fri)

[3448] モザイク
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白い月が浮かぶ真昼の午後天気は薄曇り
太陽は雲間から
わずかに輝くだけ

馴れ合いは嫌いだから友情愛情すべてくだらない
そんな心にもないこと 寂しさに負けて口にする

画面の端から端
覆うような
雨音のようなノイズ
モザイクの雨が画面中に突き刺さる
もう何も見えない
正直明日が見えない

僕はなんのため
今誰のため
生きているんだ?
あの日どんな使命を持って生まれた?
そんな大昔までさかのぼってしまうほど
自分の存在に自信が持てない今日を生きている 宙に浮いたような大地に足をつけない日々をもう何度繰り返したかしれない

ああ わからない
わからない
わからない
それだけじゃ伝わらない 通じない
それこそわからない
わからない
わからない
モザイクの中に埋もれた自分は もはや砂嵐の中の一粒
雨粒に相違ない
でもそれも嫌だ

言い訳の数だけ
答えがある
言い訳だって
答えだって
僕は信じたい
聖書の中だけの神様よりも
ここにいる自分のほうが素晴らしい
神も仏もないような世界じゃ道しるべは自分じゃないか

画面の端から端
覆うような
雨音のようなノイズ
モザイクの雨が画面中に突き刺さる
もう何も見えない
正直明日が見えない
それでも信じられる希望はある
期待はされないけれどこちらからの期待は許される
無力で非力な僕だとしても きっと何かができるはず
そうして踏み出した一歩が今日という日を創るんだ

さあ モザイクの雨が止んだら歩き出そう

かかとをつぶした履き慣れた泥だらけのスニーカー
履き直して

偶然の産物は増減をくり返しながら日々生まれては死に絶える

モザイクの中から
晴れ渡る空が
青々とした海が
自由という翼を広げる鳥たちが
笑い 泣く 僕ら人間を

そして 絶え間ない愛や優しさが 溢れるように 悲しみの傍寄り添う。

2011/12/03 (Sat)

[3449] 大大大丈夫
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大丈夫だよ
何があってもね
命に関わるような
危機に陥らないかぎりは生きていればまだ大丈夫だよ
希望捨てることはないよ
期待しない手はないよ
大丈夫だよ
大丈夫だよ
なんの保証もないけど落ち込んだって仕方ないよ
笑うが勝ちだよ
泣くのは負けだよ
でも泣かないのも
変な話だよ
笑わないのも悲しいよ
まあとりあえず
無理しないよう
頑張るのもほどほどに できるだけ
お腹は腹八分
心も同じく八分目くらいがいいよ

大丈夫、大丈夫
大丈夫だよ
世界が広すぎるから
迷うのも仕方ない
悩むのもわかるよ
そんなに落ち込むことはないさ
泣いたっていいさ
あがいたっていいさ
もがいたっていいさ
雨はやまないよ
いつだって降ってるよ
でも大丈夫 大丈夫
大丈夫だよ
単純な話
生きていけばいいんだよ 死んじゃったら悲しいよ
だから明日も泣きながら泣きながら 生きていけばいいじゃない
君なりの君なりの生き方ってもんをさ
見せてやれ 見せてやれ 分からず屋たちに
大丈夫 大丈夫
大丈夫だよ
迷ったり悩んだら
言い聞かせればいい
なんとかなるさと笑い飛ばして
大丈夫 大丈夫
保証のない慰めもたまにゃ役に立つ
大丈夫 大丈夫
気づけば笑ってる
大丈夫 大丈夫

大丈夫でも足りないなら
大大大丈夫
何度だって生きていけたらきっと今日の決断を明日の僕は幸せに思うはず

明日は晴れる
そう思うことで
拭い去れ涙
立ち上がれ心

黄昏模様の空の下
僕はまた嘘をつく
きれいな嘘さ
大丈夫 大丈夫
大丈夫 大丈夫

そういうことにして
歩いて行こう
振り向けば 夕陽が優しく街を照らす
あんな風景の中にこそ 生きている喜びはあるはずだから
信じよう
つまずく日々も
重ねた傷跡も
あのさよならも
すべて
信じよう。

2011/12/03 (Sat)

[3450] 光と影
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絶え間なく行き交う人波に 優しさを求めるならば
それは大きな間違いだと今すぐ知りなさい
みんな自分のことで精一杯だから
他人の心配なんてしている暇なんかないんだよ
本当は僕だって君だって人と交わりながら生きなくていいものならば 今すぐ群れから抜け出して
一人になりたいんだろ?

地図もなく ヒントもなくただ唐突に始まった旅路は
掟を守ることだけ教育されて
頭の良いだけの人がごまんとあふれ
心の中が腐ってる奴らばかり

世の中に吹く風は
冷たすぎて 下手をしたら 自ら命を絶ってしまいそう

あなたの瞳に映る世界は僕の瞳に映る世界とどう違うんだ?
何も変わりなんてないさ
だけどあなたはよく笑う

人ごみの中に紛れたら 誰が誰かわからなくなるほど 大して特別でもない容姿だから
そんなちっぽけな存在でも ちゃんと輝いているかな

光のようにあたたかく
影のように冷ややかな
人の心を信じきることもできなければ疑いきることもできない毎日だけど

あなたが傍にいることで何かが吹っ切れるんだ
笑っていて
傍にいて
そしてくだらない話を続けて
影は伸び 夕暮れ
夕闇も迫るころ
電柱の森を抜け
ただいまとドアを開ければ すべての悲しみから解放されるわけじゃないけど
なぜか悲しみが 薄らいでいくような気になれる

優しさは多分 この街にもあるはず
ふと気づけば小さな花が目立たぬ場所に咲いていても気づかないように
当たり前な毎日に寄り添うように
咲いている
咲いている

あなたがいて
僕がいて
話すまでもないような
毎日がここにあって
あれやこれや
繰り返してさ
光のようなあたたかさと
影のような冷ややかさを併せ持つ
僕ら人間の心の中に宿る 果てしない愛だけは真実って気がするから 抱きしめてみる 目の前でただほほえんでる 汚れのない人に 心を傾ける

もう誰も疑いたくはない。

2011/12/03 (Sat)

[3451] それについて僕は正しい見解を持たない
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たくさんの迷いがある
たくさんの悩みがある
たくさんの苦労がある
たくさんの罪がある
たくさんの夢がある

失ってきたものもある
得てきたものもある
僕に残ってるものはなんだろう

ほこれるものはこれといってないけど
それでもいいやって
またひとつ何かを諦めては振り返ると少し もどかしくなる

何が正解で
何が間違いで
そんな考えはよして
ただ思うままに
心のままに
生きたいのにね
目の前に掲げられた
掟がじゃまくさくて
時々 自分の今がひどく惨めに見えてくる
それでも生きていくのだ
それでも笑いたいのだ

なぜ生きて
なぜ生まれたか
それについて僕は正しい見解を持たない
それでも、生きたい
それでも明日も笑いたい

熟した果実が枝から落ちるように
その時が来るまでは何かを信じて生きてゆく

すべてを疑ったら
何も信じられない
嘘をつかれたって
信じることは
疑うよりもずっと
素晴らしいことだと
思うから

明日もたくさん
笑い
そしてたまには
泣くこともあるさ

だけどいつも変わらないのは 僕は僕で
君は君で あなたはあなただということ

忘れないで
忘れないで
忘れないで
『自分は自分』
当たり前な事実を

さあ 夜明けなど待たずに まぶたを開くのだ

コインの表より事実は裏にあり
手の平より手の甲にこそ答えは隠されてる

さあ 行こうよ

のべ数億人にものぼるそれぞれの物語

答えは人の数だけある

正解なんて 有り得ないよ

だけど間違いも 有り得ないよ

さあ 行こう

青空を青空と思わないような見解で
見たまま 感じたままに 描く絵のように
それぞれの心に映った自分になって。

2011/12/03 (Sat)

[3452] ばら色の人生
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果てしない
闇の向こうに
見えた
一筋の光
それは
いつかの星のように僕らの瞳の中光り輝いていた

何ひとつ わからないけれどただ君の笑顔がずっといつまでも
時間も忘れて 見ていたいと思っただけ

このひろいひろい世界で一番 誰よりも
愛してる 愛してる
そんな人を見つけたときから
僕の人生は輝きだしたんだ
うまく言葉にはできないけれど
いつまでも
ただいつまでも
僕の傍にいてくれないか

悩ましい胸の中の
秘密は 大丈夫
雨が止むように
そのうち消えてしまう

振り返れば僕の人生
いろんなことがあった きっと何ひとつめずらしいことなんてなかったと思うけど あなたに出会ってから僕の人生は彩り鮮やかに 染まった 気がしたんだ

このひろいひろい世界の中で あなた一人だけに愛されて
そして僕一人があなたを愛せる そんな形がけしてゆがまないように
少しの意見の食い違いも優しさで埋め合わせることだって
容易いはずだから
僕はあなたがいればそれでよくて
あなたは僕がいればそれでよくて
ただそれだけで二人は二人になったのです
そして二人はひとつになっていくのさ

ばら色の人生と呼べるようなそんな人生を歩いていこう
特別なものや
めずらしい時間を期待なんかしなければ
いつだって二人は顔をあわすだけで幸せになれてしまうんだ

優しいピアノの音色のように耳に 届く
あなたの声が今日も僕の心を包むから
何度でも 何度でも
言い放ってしまうよ
愛してる…愛してる

きっと悲しいことは尽きないけれど
二人が二人でいるかぎり幸せも尽きることはない

ばら色の人生と名づけられた物語の中の主人公とヒロインになって明日も台本もないまま幕は上がる

セリフがあるとすればたった一言さ

愛してる それだけ。

2011/12/03 (Sat)

[3453] なみだ雪
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雪が降り続く 真冬の街
賑やかなメインストリート
寒さにかじかむ手の平に息を吹きかけて
プレゼント胸に抱え
楽しそうな笑みをたたえ 駆けてく子供をすらりとかわす

サンタクロースは大人にはプレゼントをくれないのかな
それとも僕は大人にすらなれなかったのかな?それはわからない

ああ 冬の街は雪の中
空を見上げれば 星が空一面を 覆い尽くす

何かが名残惜しいよ
何かが今足りないよ
この手を握ってくれる愛が此処にあれば
僕の胸に降り積もる
切なさもさびしさも
もう少し優しくみえるのかな
涙が雪をとかしてく

君の名前を呼んだよ
こんなにも 愛してるのに僕の声は届かない
涙のような冷たい雪に降られ 僕の心はだんだんと感覚を失ってゆくように
君のぬくもりさえも
思い出せない
記憶さえ凍りついたように 雪の中 埋もれながら ただ君の名前だけ 呼んでいた

街灯が照らし出した
淡い雪の平原
君は言ってたね
雪が光ってるみたい
そんなかわいげのある言葉ももう聞けないんだね
僕は映画館の中
いつまでも流れるエンドロールを独りきり 飽きもせず目もそらさず見続けてるようなそんな気持ちさ

何かがおかしいんだ
隣にいるはずの君が
見つからない夜なんだ
僕の胸に降り積もる
切なさもさびしさも忘れてしまえと言ってるように思えてくるんだ

静寂の中に咲く僕の声は君の名前を呼んだのに 悲しく響くだけ
愛してる 愛してる
何度でも変わらない結論(こたえ)
それでも君の結論(こたえ)は決まっているんだね
もう終わった恋なんだね

わかっていても
心から愛していたんだよ

なみだ雪 はらりはらりと 頬をやさしく撫でるように 降るから泣きたくなるんだ

ああ 冬の街
行き交う恋人たちと輝くネオンとクリスマスに向けての装飾
泣きたくなる
泣きたくなる

何度もよぎるあの頃の思い出があまりに優しすぎて。

2011/12/03 (Sat)

[3454] 美しいもののすべて
詩人:どるとる [投票][編集]


心から美しいと思うものを僕は知ってる
それはたとえば当たり前な毎日の中にそっと隠れてんだ
ほら見てごらん
あそこにもここにも
見つからないように幸せは尻尾だけをのぞかせてる

平坦な道の上
単純な話をして
いつもの
ルートで帰る
決まった時間に
決まった仲間と
ゆっくりのんびり急ぐこともなく

何もない部屋の中に
誰もいなくなった
線路沿いの道に
美しいものはちゃんとあるじゃないか
欲望に目がくらんでいるから見えづらいだけなんだよ

君の中にある
何か 不具合なもの
そうさ 特別なものとして受け入れてみればわかるさ

それこそがまさに美しいもののすべて

それをのぞけばこの世界に美しいものなんてありゃしない

明日の天気なんか正直どうだっていいんだ
ただ少しだけでも
笑えるか
それのほうが心配で
枯らしてしまった鉢植えの花は 庭に埋めて また新しい花を買い換える
簡単な行為さえ
命を手の平の上で弄んでる

美しいものはいつだってここにあるんだよ
幽霊と同じかもしれないな
見えていないだけでそこにあるんだな

退屈な毎日が
ただあくびしてくしゃみして終わるだけの1日も すべてすべてすべて 美しいものの中に含まれる
かなり裕福ってわけでもないけど貧しいかといえばけっしてそんなことはなく
どっちかっていえば幸せすぎるくらいだろう
そうだろ?

君が鼻で笑いバカにしてる 出来事が
どんなに幸せなのか君だって本当はわかってるはずさ
だから目を閉じてごらん 暗闇の中に光がほしいだろう
だから目を開けるんだ
心の目さえ 全開にして あらゆるすべてのものを見過ごさぬよう視界の中にとらえよ

簡単なことさ
目に見えないものの感謝を いつでも忘れずに 努々 気を抜かぬよう 努めよ!

それがきっと美しいもののかたち。

2011/12/03 (Sat)
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