詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は僕自身を描く
画家なのです
愚かさも罪深さも
思慮深さも
すべて一枚の絵の中に閉じ込めて
酒の飲みすぎで
赤らんだ顔に
咲いた笑顔
今僕はここにいる
誰かと見つめ合ってる
ゆっくりと流れてく時間に
沿うようには生きれないけれど
せわしくまわる日々
それでも
僕は僕なりに
自分自身を描いてくよ
百人いれば百通り
千人いれば千通り
それぞれの生活
それぞれの毎日
色鉛筆のように
たくさん人の数だけ
生き方はある
性格も様々
歩き方だって様々だよ。
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削れば 少し 短くなる
鉛筆のような 命だね
尖っている鉛筆だけど
横に寝かして
見てみりゃ丸い部分もある
転がしてみるよ
コロコロと
斜面を転がる鉛筆
縦に使えば 細い線
横に使えば太い線
濃さだって違う
十人十色
僕ら 人のように
老いさらばえて短くなったら
年老いた自分にふさわしい生き方で生きる
鉛筆一本ぶんの長さの人生
短いか長いかは その人の考え方次第
鉛筆のように尖っている 心もあるけど
違った角度から
見てみれば ほらね
角張っていたりするけど なめらかな部分もあるさ
たくさんある鉛筆の中に ひとつしかない君の濃さで 描いていくのさ 人生という名画を
鉛筆の一本ぶんのはかない人生を歩く
どうせ終わってしまう時間さ 急いだりあわてることはない
ゆっくり
のんびり
鉛筆のように
気の長い時間を
背高のっぽな
心で 歩いていくのさ
コロコロ 転がって
いろんな今日にぶつかりながら 行くのさ
鉛筆だっていろいろある 色のある鉛筆もある 濃さもかたちも様々だろう
僕ら人間も鉛筆のように様々な人がいるんだよ
そりゃ生き方だって違うはず
あたりまえな話さ
無重力に身をあずけ
心は数センチ宙に浮かんで 軽くなる 気持ちまでもが優しくなる
たくさんある鉛筆の中に ひとつしかない君の濃さで 描いていくのさ 人生という名画を
鉛筆の一本ぶんのはかない人生を歩く
どうせ終わってしまう時間さ 急いだりあわてることはない
ゆっくり
のんびり
鉛筆のように
気の長い時間を
背高のっぽな
心で 歩いていくのさ
そしてやがて人生に別れを告げる日がやってきて 使い物にならなくなった命は鉛筆だから 引き出しの中 骨だけを残してさよならだ
たくさんある鉛筆の中に 同じ鉛筆の中に一人一人が違う濃さで今日もここにいる
ただの鉛筆だけど
それだけでは語れない。
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押しては引いてゆく
波のような 書き留めるまでもない時間が
今日も沖の向こうへと静かに消えていく
波打ち際の波もおだやかな気持ちに もどれば
優しく微笑んで
あなたの傍で
たゆたうように流れるだろう
ああ 夕暮れ 黄昏
カラスが二、三羽飛んでいる
かなしいことなんかじゃない
かなしいことなんかじゃない
生きることは
かなしいことだけじゃない
かなしいことだけじゃない
生きることは
生きていればこそ
喜びは消えない
悲しみも同じだとしても
生まれたからこそ
こうして笑ってる
笑っていられる
涙さえ 愛しくなる
答えはいつも草の影に 木陰で鳴く虫たちの声に
気づかされるものなんだよ
街の雑踏の中に
数万数億の靴音の中に
そっと揺れるその人だけの生き様の中に
宿るものなんだよ
繰り返し繰り返し巻き戻して再生しよう
あの日感じたときめきやあの日感じたきらめきを忘れぬように愛も優しさも憎しみも悲しみも淋しさも隠さずに ちゃんと絵に描いてごらん
君のタッチで描いてごらん
リピートすればわかるだろう
悲しいほどに流れてく 時間が無意味に消し去るとでも?
それは大きな間違いさ
僕らが生きる意味なんて僕ら自身が決めるんだ
神様はいない
そうさ
だから僕らがかわりに神様を名乗る
たとえば何もない
殺風景な部屋の中
涙を流したり
愛しあったり
笑いあったり
今日も明日も巻き戻したように同じ流れで始めます
昨日と明日のはざまにいます
生きる意味や理由なんて 考えることさえくだらない
ただ僕はあなたといたいだけ お湯がわくように何ら不思議なことではない
でも当たり前とも思わない
今日の君のぬくもりが明日も続きますように 窓辺にたち空の星に願う
あなたを好きな今日の僕が明日もあなたを好きな僕のままでいられるように
ただ同じことを繰り返すだけ
また同じ場面まで巻き戻す。
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人が人を愛すのに
理由なんて 要らない
人が人に愛されることに 意味なんてない
ただ幸せが形をなすだけ
言葉では表せないほど
人が人を愛し
人が人に愛される
そんな毎日があるだけ
そんな幸せがあるだけ
ただ幸せが形をなすだけ
愛すことも
愛されることも
当たり前なほどに
思ってくれれば
簡単に愛せるし
簡単に愛される
つまらないことはいい
くだらないことはいい
ただ今日も幸せが
僕の中で 生まれるだけ
大馬鹿者が鼻で笑うようなちっぽけだけど 素敵な幸せが
形をなすだけ
人が人をただ
人と人とがただ
人のように
生きるだけ
不器用なほど
変われぬまま
愛し愛され
人が人に
人しかできぬ
愛や優しさを
人と人とが
人しかわからない
やり方で
愛というものを互いの心に描くだけ
当たり前のことを当たり前のように
絵に描いたような人が歩いているだけ
そんな毎日が
そんな日常が
幸せという形をなしただけ
幸せという形に変わっただけ
幸せが形をなしただけ。
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心というものは
こわれやすいものだから手荒にあつかったらすぐにこわれてしまう
愛されることの
素晴らしさも
人を愛することの
素晴らしさも
いつかは知りたい
何度でも何度でも
繰り返すのさ
アイラブユー
アイラブユー
愛のうた
何度でも何度でも
繰り返すんだ
アイラブユー
アイラブユー
君だけに
ノートいっぱいに描いた君の絵は あまりに似てなさ過ぎて
ひとり部屋で笑った
他人が思う以上に人は傷つきやすい
きっとみんな同じだね
さみしさ埋める人を探していた
だけど愛はすべてを満たすと知ったんだ
寄せては引いていく波のように
すれ違おうともまた同じ場所に帰ってくるから
何度でも何度でも
繰り返すのさ
アイラブユー
アイラブユー
愛のうた
何度でも何度でも
繰り返すんだ
アイラブユー
アイラブユー
君だけに
何度でもアイラブユー
この世界でいちばん
愛してる 君だけに
伝えたい 届けたい
そんな 言葉がある
何度でも何度でも
繰り返すのさ
アイラブユー
アイラブユー
愛のうた
何度でも何度でも
繰り返すんだ
アイラブユー
アイラブユー
君だけに
言葉の海を越えた向こう側にある
僕らだけの居場所
輝く未来
今、夜が明ける
照らし出された街
瑠璃色に輝いて
最初で最後の愛を抱きしめよう。
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空に満月が
光り輝いてる
あの裏側には
うさぎがいるのかな
小さなおかしな話を
まだまだ 長ったらしく 続けていこうじゃないか
ビー玉を転がして
幼子が戯れるように
簡単な法則にのっとって
君だけが
僕だけの
一番星だから
傍にいて
行かないで
そっと微笑んでいて
僕だけが
取り残されたような
独りきりの夜
満月も同じ
寂しさを抱えてる
そんな気持ちに沈んだら
優しげな微笑みで
包み込んでしまおうよ
悲しみも胸の痛みも
淋しさも 苛立ちも
憎しみも うらみつらみも すべて
夜空に棄てよう
僕だけは
いつまでも
君の傍にいるから
忘れないで
忘れないで
言葉では
伝えきれないことがある
だけれど
愛してる
永遠を描くように
二人で踊る不器用な人生というワルツ
たまにはつまずき
足がもつれるだろう
何てことないさ
大丈夫だよ
優しさがそっと支えてくれるだろう
僕の傷跡は
君の優しさが埋めてくれるだろう
君の傷跡は
僕が埋めてゆくのだろう
それだけを
ただそれだけを
繰り返すための人生でも惜しくない
愛してる
愛してる
忘れないで
忘れないで。
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自分のことが
一番わからない
目を閉じて自分といざ向き合うと 自分の愚かさがまず先に見えるから自分から目をそらしている
ある日 戯れに 描いた自画像は あまりに似てなさ過ぎて笑えた
人のことはいろいろ文句もつけられるけど
自分ばかり甘やかして 棚に上げてしまうのは人の悪い癖だろう
僕は僕自身を どう見ているのかな
そんなに強いはずもない
そんなに 弱いはずもない
もう少し 自分のことをわかっていたいよ
自分が一番の理解者のはずなのに
時に自分のことが 一番信じられないときがある
自分を理解する事が一番難しい
自分を信じる事が一番難しい
自画像がうまく描けたら きっと僕は自分を今より もっと愛せるのだろう
自分と他人 比べたら きっと劣った部分が垣間見えて 羨んだり つまらない憧れを抱いてしまいそうで怖い
同じ立ち位置に立たされたら 一目でわかるほど 僕はちっぽけだ
自分の一番悪いところを知っているから
それを突かれることがたまらなく嫌なんだ
自分の悪い部分も知っている
でもそれを知っていても 僕は変われない
たまにそんな自分がひどく惨めに思うよ
僕は僕自身をどう変えていきたいのかな
そんなにすぐ変われない
そんなにすぐは変わらない
だけど変わりたい
そして誰かに愛されるような人に本当はなりたいんだ
そして僕も誰かを愛せるような人になりたい
時に自分のそんな悪い部分がよぎる
悪魔のささやきに耳を傾けてしまう
そんな僕にも描けるのかな 下手くそでも あたたかい自画像が
自画像とは自分自身を描いた絵だろう
僕が変わらなきゃ
自画像は歪んだままだ
だから僕は今
少しずつ 自画像を描き直すように 自分の行いを省みるんだ
心から変わりたい
心から笑いたい
優しく微笑むようなあたたかい自画像が描きたい
嘘をつかずとも見たままの自分を描きたい いつか。
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手のひらにのせた一枚の言の葉
ひらり ひらり
誰かの耳に届いたら
優しく響くその言葉
優しく響くその言葉
いつでも 聞こえる
その声はまるで音楽
安らぐようなメロディ
曲をつければ歌になる
きっと優しい歌になる
素直な言葉を集めれば 一つ一つが歌になる
あなたに伝える
言葉になる
あなたを救う
言葉になる
だから僕は言葉にする
当たり前だから言葉にするまでもない言葉を
愛してる、大好きだよ、ずっと一緒だよ
明日もまたよろしくね
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
頭の上にのせた一枚の言の葉
ふらり ふらり
落とさぬようにはこんでる
とっておきのその言葉
とっておきのその言葉
いつでも 聞こえる
その声はまるで音楽
安らぐようなメロディ
曲をつければ歌になる
きっと優しい歌になる
素直な言葉を集めれば 一つ一つが歌になる
あなたに伝える
言葉になる
あなたを救う
言葉になる
だから僕は言葉にする
当たり前だから言葉にするまでもない言葉を
愛してる、大好きだよ、ずっと一緒だよ
明日もまたよろしくね
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
おはよう、さよなら
おやすみ、また明日
そんな会話の中 うまいことはさむような一枚の言の葉
合い言葉は愛言葉
呪文のように唱えるよ
合い言葉が愛言葉
合い言葉は愛言葉
口癖のように 言う
合い言葉の愛言葉
優しく響くその言葉
優しく響くその言葉
とっておきのその言葉
とっておきのその言葉
あなたのために
言う言葉
あなたに伝えたい
愛言葉。
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見上げれば満月が
昇ってる
目を下にやりゃ
吐きだすため息が凍ってる
見上げれば満月が
消えている
目を上にやりゃ
君の涙を見なくてすむ
見上げれば満月が
また昇る
目を横にやりゃ
君がやっぱり気になるよ
今日は満月は
見ないでさ
満月よりも
君を見る
勘違いだよ
君の笑顔が
見たくなった
ただそれだけ
胸の中が
空っぽだから
僕の顔から
笑顔が消えたから
君の笑顔で
埋め合わせる
ただそれだけ
見上げれば満月が
そして僕の横にも負けないくらいの満月が光ってる
誰よりも 輝いてる。
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明日の窓に映るのは僕の笑顔か 涙か
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
期待と不安の両方を鞄に詰めて 開くドア
明日の窓に映るのは僕の素顔か 愛想笑いか
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
希望と失望の両方を鞄に詰めて 開くドア
昨日の窓に映るのは
重ねた失敗と 過去の自分
昨日の窓は 割れたから もう はっきりとは見えない
だから 明日の窓を見つめてる
明日の窓を見るためには 明日が昨日にならなくちゃ 見えない 見れない わからない
だから明日を知るために僕は今日を生きるのです
昨日そうしていたように 明日の窓のまん前で生きる誓いを立てるのです
明日の窓に映るのは
今の僕の姿と 理想の自分
重ね合わせたところでむなしいので
目をそらすのもいいだろう
明日の窓が曇るのは
僕の瞳が汚れてるから
単にそれだけ それだけさ
明日の窓に映るのは僕の笑顔か 涙か
明日の窓が曇るから
何も見えない わからない
期待と不安の両方を鞄に詰めて 開くドア
明日の窓に映るのは
明日の僕と 素敵な景色
重ねたイメージが正夢になれば
僕はきっと幸せだ
だから明日の窓に映るのは 笑顔で決まり 笑顔で決まり
白昼夢のよう
ゆらゆら揺れて
遠ざかる
目覚めてみれば
当たり前
目覚めるまでは
わからない
正夢なんだと
気づくこともなく
ただただ
窓はまた曇る
明日の窓を見つめてる
僕と窓が残るだけ
僕と窓が残るだけ
正夢がまた正夢に
その正夢も正夢に
窓の向こうに
映るだけ
今日と明日がかさばって
昨日に憧れ 今を嘆き
未来に 期待をしまくって
正夢になれと
嘯くの。