詩人:どるとる | [投票][編集] |
矛盾ばかりの世界で
僕らはなんとか息継ぎしながら生きている
たくさんの不安まで抱えて 長い長い日々を 思い出と名付けて かたつむりのように 背中に渦巻く 現実を背負ってる
誰かを愛すこと
誰かに愛されること
誰かを傷つけること
誰かに傷つけられること
繰り返すのはみんな似たような日々さ
『生きる』って 『死ぬ』ことと同じ
『死ぬ』ことって『生きる』こととあまり変わらない
だって僕らはいつ自分が消えちまうかわからない立場にいるから
限りある 命 抱きしめて この先の長い道を歩く
今日か 明日か わからないけど いつかは終わる 長い映画を観てる気分さ
悲しいだけの映画にはしたくないんだ
映写機のような1億3000万人の瞳に映る今日が巻き戻しするように過ぎ去った時間を思い起こすその時に 伝うものはあたたかい涙なのか 浮かべるのは輝く笑顔なのか
ラストシーンを飾るのは やさしい雨なのか 冷たい陽射しなのか
僕らは 今しか生きれない 先を知るためには 生き続けなきゃならない
だから悲しいだけの映画なんてつまらない
涙と笑顔の 両方と手をつないで 歩いていきたい
一本の映画が終わるように 1日の終わりは センチメンタルになるけれど
また明日になりゃ
笑えるからね
今日は今日の涙
流したなら
明日は明日の笑顔
浮かべりゃいい
簡単なもんさ
悲しいだけの映画は救いのない映画だ
やっぱり CGや いろんなものに頼った映画はつまらない
リアルな現実こそが一番大好きな映画
見てごらん また 始まるよ まだ見ぬ第二章
予告のない上映会。
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冬の日に 降る雪の白さに 僕の心の汚れが浮く
愛しい あの人に会いに行く この道は ときめく ロード 雪の道
ああ どうして
あなたはあなたなの?
私は私なの?
ロミオとジュリエットのように
いつまでも
傍にいて
ずっとその声を
そのしぐさを 見せて 聞かせて 僕を困らせて 愛をおしえて
雪の降り止んだ朝に
僕は 雪だるまつくる
手袋とマフラー コートを着込んで 風邪牽かないように 準備はばんたんさ
耳をすまして
長い夢から
覚めたように
まぶた ひらいて
窓をひらいたら
そこは白銀の世界
まるで 冬の国
懐かしい気持ちになるよ 寒いのも忘れて子供のようにはしゃいだ
冬が来るたび 訪れる この夢のような景色煌めくようなスターダスト光る
ああ どうして
あなたはあなたなの?
私は私なの?
ロミオとジュリエットのように
いつまでも
傍にいて
ずっとその声を
そのしぐさを 見せて 聞かせて 僕を困らせて 愛をおしえて
不器用に伝えてる
口づけ交わしたら
甘さの中に
切なさが見え隠れ
街並み 照らし出す
太陽が 昇れば
白い世界に魅せられるように飛び出す子供たち 君たちを呼んでる 冬。
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長い夢から 覚めたらそこは いつもの僕の部屋
殺風景な 部屋の片隅に 本棚がある
あまり 読んでない本だけどあらすじは想像できる
くだらない 毎日に
重なり合うように
すがりつく このからだ
元気と健康だけが取り柄です
揺るぎない夢と
昔からずっと変わらない理想で
僕は 毎日
長い夢見てるよ
君と二人
長い夢から覚めたその時 隣にいるのがあなたで あれば
幸せは もう 約束されたようなものなのです
長い夢の中で君と二人 笑ったり泣いたり
なんて ありふれた日々
だけどそれが一番
素敵なんだよ
長い夢を見てるような
毎日の中で
走り出したばかりの恋は 幻のように儚く そして もろいとさえ思う 僕よ
心配事は 増えていくだけ
ああ 夢なのか
夢なら覚めないで
あなたは愛しい
僕の恋人。
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どうして 人は 争うことでしか分かり合えないんだろう
分かり合うだけなら
いくらだって 方法はあるのにね
カレンダーにおどるたくさんの数字に追われて生きる日々
僕には似合わない
スケジュールはいらない
心が涙を流すから
やりたいことだけやればいい
好きなことだけすればいい
ああ そんなわがまますらも 言えないけれど せめてもう少し素直に生きたいと思う
心が涙を流すから
心が涙を流すから
ああ街の明かりが
遠く揺らめいて
儚げに 曇る
レストランの
窓際の席で
煙草ふかして
しばらく
ぼんやりしてたよ
あの夜はいまでも
あの夜はいまでも
忘れられないんだな
心が記憶を繋ぐから
心が記憶を離さないから
ああ 明日の天気や
運のなさや
間の悪さ
そんなのくだらない
せめて明日は一度は笑えるように願うだけ
眠れずに過ごす夜観ていたカラーバーのように
それにはなんの意味もない行為だとしても 僕には無意味には思えない 毎日なのだ
心が涙を流したら
心が涙を流したら
立ち止まって深呼吸
迷ったり悩んだりした時には とりあえずあのレストランへ行く
なんとなく
心がちょっとだけ
救われる
心がちょっとだけ
軽くなる
あの夜忘れない
あの夜忘れない
歳を重ねた その歳の数だけ 何かを知って 何かを得たのだろう
でも何かを失ったともいえるね
ああ 今夜は眠ろう
カラーバーは観たくない
カラーバーは観たくない
心が涙を流すから
心が涙を流すから
あの夜を思い出すから
あの夜を思い出すから。
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涙って不思議だよね
悲しいときも
うれしいときも
そばにいてくれる
寄り添うように
寄り合うように
涙は そばにいる
流す涙によって
意味も気持ちも変わるけど
涙を流すとなぜかすっきりするだろう
涙 流したくなったら
がまんせずに流せばいいんだよ
涙 流れそうになったら
心に素直になって
涙流せばいい
君の気持ちは誰も
きっとわかってくれない
人を気遣えるほど
他人様は 暇じゃない
きっと僕も君も
みんな 自分自身の手で涙を拭うしかないんだろう
それなら 君の涙を拭う手になりたい
いいですか?
人の涙を笑い飛ばす
ことは誰もできないんだ
だってあなたは 自分自身の涙を 笑い飛ばせますか?
やれるもんならやってみせろよ
涙が今日も いたるところで 流れる
たくさんの涙
悲しい涙も
うれし涙も
同じ世界の中
同じ街の中
同じ道の上
同じ空の下
あなたの隣
あなたの胸の中
涙は 流れるよ
その手で その手で
人の涙を 拭うんだ
その手で その手で
涙を流した人の手から
優しさは生み出されるんだ
涙を拭う手になれたら
きっと うれしくて
また泣いちゃうね
涙を拭う手になってくれたなら
きっと たまらなくなって 言葉をなくしちゃうね
でもいいんだよ
何も言わずに
黙ったまま
お泣きなさい
それが人だよ。
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僕がついた 小さな嘘が人を 傷つけるなら
君がついた 小さな嘘を僕は 責められない
世界中の人がついた
小さな嘘が あるなら
世界中の人がついた小さな嘘の中に僕の嘘は紛れてる
僕がついた嘘は 小さな嘘だけど
僕がついた嘘の切れ味だって 傷つく人がいる
知らないあいだに
人は人を傷つけているんだね
知らないあいだに
人は人が思う以上に傷ついているんだな
それを 反省できる心がそれを省みれる気持ちが 嘘を 嘘じゃなくする ただひとつの方法なんだね
僕がついた嘘のすべて
その概要は 小さなもの
だけど 嘘ついてごめんね
だけど ゆるしてくれてありがとう
同じ嘘はもうつかないよ
だから 笑って
いつもみたいに
ああほんのちょっとした油断で 心に 雨雲を呼ぶ
むずかしいもんだね
だけど、愛してる
いつも、愛してる。
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すさんだこの世界だからこそ 本当に美しいものは 本当に美しく見える
そして美しい世界だからこそ 本当に汚いものは 本当に 醜く見える
白の中に浮く 黒のように 汚れは目立つ
白は黒を責めて
黒は白を責めて
終わらない言い合いの果てに 結論なんて出ないのさ
所詮 光と影は 交じり合うことはあっても 混ざり合うことはない
だって 白は黒を嫌い
黒は白を嫌うから
白の中の黒
黒の中の白
互いの存在を 否定し合う 日々の中
人も獣も みんな
白は白 黒は黒でいいのに みんな その小さな違いに 目を血走らせて 食いかかる
ああ 醜さは そんな人の心のなさの中あるんだよ
オセロのように
互いに背を向け合い
向き合おうとしない僕らは 悲しい日々を歩く
区別し、区分けし、何もかもを分けたがる
僕らは 人の中の黒は責めても自分の中の黒を責めることはない
オセロは続く
黒も白も せめぎ合う
意味のないウォーゲーム。
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きらきらと輝く
まぶたの裏の星座たち
やさしく囁く
愛や 優しさ
暮れゆく街が
夜を 食べたら
何もない
お皿に 明かりが灯る
白いお皿の上には
色がないのに
色鮮やかな僕らが笑い 泣く そんな日々がある
ああ まぶたの裏には今日も 星座が広がる
まぶたを閉じれば 暗闇の中 さみしさを照らすように 輝く星座
輝く星座
お皿の中で 今日もまた朝が 盛り付けられ
また朝は夜な食べられる
腹が減ったら 日は暮れて 夜に 朝は食べられる
そんな繰り返し繰り返す日々の中
まぶたの裏には日常が広がる
人が歩き ただ 生きるため 働く
単純な 日々の中
泣いたり笑ったり
それだけの日々
それだけの日々
死は まだ 先
あなたには あと少し
ああ 僕にはあとどんくらい?
どんくらい歩いたかな
そんなことさえ くだらない
今日もただ生きるだけ
あなたがあなたであるように
僕は僕であるように
理由のないことさ
ああ やさしい言葉の 星が輝く夜に
僕は憎きあいつをうらむため 汚い言葉を言うけれど
どんなに醜くなろうとも 心は いつでも白かった
ああ 理由は多分ない。
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君は僕を照らす灯り
僕は君を照らす灯り
まるでそれはランプみたいさ
悲しみさえも消えていく
夢を見せてくれてありがとう
幸せだよ 幸せだよ
笑顔浮かべるあたたかい日々
きっと誰かが誰かの灯り
きっと誰かが誰かを照らす灯り
まるでそれはランプみたいさ
僕のすべてになってくれるから
僕を愛してくれてありがとう
何も言えない 言えないよ
涙流れるあたたかい日々
ランプが 灯る
消えないランプが灯る
僕を照らす灯り
あなたのそばにも
きっとあなただけを照らすランプがあるはず
ランプはいつもそばに
当たり前なほどの
やさしさで
あなたを照らしている
特別なこと なんて
思いもせずに
ただ当たり前に
ランプはあるよ
そして君の涙を鏡にうつしたように泣いて
君の笑顔を鏡にうつしたように笑うだろう。
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君の心をうつしたように ありのままにうつる
人の瞳は心を見透かす鏡
嘘をつけば 嘘がうつり
真実を言えば真実がうつり
愛を 思えば 愛がうつり
夢を 願えば 夢がうつり
鏡は あなたを見つめる
鏡は 僕を見つめる。