詩人:どるとる | [投票][編集] |
さよならしたって
またいつか会える
そう信じていれば
散りゆく葉っぱにも
行き場所はある
宛もなく さまよい続ける 旅人たちが
目指す場所は
同じ 土の中さ
大丈夫だよ 季節が過ぎ去ろうと
きっと雨がやむようにたやすいことさ
喜びが君に向かって駈けてくる
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
暮れゆく空に
浮かんだ 鈍色の雲
自由の意味を教えている と同時に自由の悲しさを そっと伝えてる
傘を差して 雨をしのぐように 悲しみからも たやすく 身を守れればいいのに
悲しみが降り出しても 心が濡れないようにすることは できないもんかな
もの思いに ため息ひとつ 憂いを帯びた声が ためらいがちに生まれた
サヨナラの輪郭をなぞるように また悲しい記憶を思い出すその時 あなたなら何を思いますか?
サヨナラの輪郭が消えてしまえば 悲しいサヨナラも思い出からも 消してしまえるのに あまりに美しすぎるから
忘れることさえ 心がゆるさない
悲しみだけが 消えないシミのように
いつまでも 心に 残っている
そんなそんなシーンが 過(よ)ぎる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分自身の似顔絵描いてみたら
そんなに似てないな
自分自身を見つめ直したら
自分のことあまりわかっていなかったね
数え切れない たくさんの自分の中に
みんなが 知ってる
本当の自分は いますか? それも似顔絵のように 誰もが 知ってる 自分の姿なんて 人それぞれ違うから
重ならない
重ならないね
僕は 僕でもあり
僕じゃないとも言えるさ
誰かの心に描かれる僕の似顔絵の中に 少しでも やさしい一面があるのなら
僕も生きててもいいのかな
なんてことを思う
この頃さ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
望めば
なんでも
手に入る時代に
お金では
買えない
ものを大事にしたい
家族かい?
友達かい?
恋人かい?
なんでも
大切なものさ
きれいごとで固めた
言葉の中にも 素直な気持ちは隠れてる
気恥ずかしさを隠しながら 僕は笑った
時代に足りないもの
数え上げたら
きりがない
時代に必要なもの
上げ始めたら
それこそ
きりがない
僕らに足りないものも必要なものも
時代に足りないものも必要なものも
ありすぎるほどに
僕らは まだ
何も持ってない
何も持ってない
きらめく宝石も
高い車も
何もいらない
それより
思いやる気持ち
やさしさ 情け深さ
慈悲深さ
そんな目には見えない何かが必要で 今一番足りないものさ
時代に足りないものは僕らに足りないもの
時代に必要なものは僕らにとっても必要なものさ
わかるだろ?
君にも 関係があることだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
嘘ばかりついていると 本当のことまでも嘘っぽく なってしまうんだよ
心に嘘をつくことに慣れてしまえば 嘘をつくことが当たり前になってしまうんだよ
僕が描いた自画像はいつの間にか 薄汚れてしまった
あんなにもあんなにも 笑っていたはずなのに
僕の描いた自画像が涙を流してるのは 鏡に映った僕が 泣いているから
僕を描いたはずなのに 君が描いた僕の絵は僕にちっとも似てなくて 笑ってた
だけど君が描いた僕の似顔絵が 本当の僕かもしれない
僕が思ってる僕の姿は いつわりの自画像
理想の域を出てない
かりそめの自画像。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日もどっかで 泣いていた人もいれば
今日もどっかでは笑ってた人がいるよ
当たり前な話だけどね
そんな毎日が本当はね一番 幸せだったりするんだね
時々わけもなく 泣きたくなるときがあるんだ
そんなときはきっと
誰もが 悲しい気持ちには逆らえない
慰められたいわけじゃないけど
ただ ひとりじゃ心細いだけ
素直になれないときこそきっと誰かの優しさが身にしみるんだよね
きっと 誰かが微笑みかけたその時こそ
涙をぬぐうときさ
あしたも きっと
きっと きっと
そんな場面があるさ
責任感って重たい荷物を背負って歩く大人たちは 大変なんです
だけどそれも仕方ない 仕事さと笑う大人もたまには 子供に戻ったように泣きたいときがあるんだ
なんとなく さりげなく すれ違う人と人
偶然でも運命でも
きっと 出会えたことが 幸せと思うのは
きっと人の優しさや温かみに触れたときにわかる見えない光
慰められたいわけじゃないけど
ただ ひとりじゃ心細いだけ
素直になれないときこそきっと誰かの優しさが身にしみるんだよね
きっと 誰かが微笑みかけたその時こそ
涙をぬぐうときさ
あしたも きっと
きっと きっと
そんな場面があるさ
あしたも きっと
きっと きっと
いいことがあるよ
泣きたいときは無理せずに 悲しい気持ちに逆らわずに
素直に泣いてしまえ
誰もがわかってるのにね 大人はすぐに人前だと 恥ずかしいなんて言いながら涙を押し殺すんだよね
それってなんか変さ
金がないわけじゃないのに貧しい僕ら
心の中には 優しさが不足しているから
すぐに人を傷つけても平気な人が多いな
心は人と向き合うことできっと育ってゆくものだから
人に背中を向けて生きていると いつの間にか心は枯れるんだよ
だから だから
だから 涙をぬぐうときを 逃さずにいて。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の中には何もない
人の中には何もない
空っぽ がらんどう
優しさはあるかい?
心にゆとりがあるなら つまらない欲を出さないで 優しさやぬくもりで人に 気遣える人になりなさい
思いやりこそが人の心を 救うんだよ
真面目に生きろとは言わない
ただ、人を一途に思うような当たり前な優しさを忘れないでいてほしい
今の人に願うことはきっと ちっぽけなこと
空っぽのその脳みその中で 難しい計算ができるなら
きっと人に優しくできるはずだ
何に逆らい人は生きる? 風に逆らい人は生きる 技術は神様に逆らい進む
時代は 少しずつ変わってく でもどこか人の心が 寒くなってる気がするよ
僕に言わせりゃ空っぽさ
街にあふれるため息の数 愚痴や悪口の数
集計すりゃ悲しくなるほど 僕らはなんで人をこうも 憎むことができるのだろう?
本当は誰とでも 仲良く 手をつなぎたいはずなのに
空っぽの心じゃ あしたは本当の意味では晴れないな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
大人はどうして嘘ばかりつくんだろう
心にまでも嘘をついて悲しいのに笑ったりする
まるでその姿はサーカスのピエロのよう
お客さんの前じゃ 泣けないルール
気持ちに嘘をつけばごまかせるわけでもないのに
涙を押し殺してまで笑う価値はどこにあるのかな?
僕らの 心は泣いている 本当の気持ちを内に閉じ込めているから
泣きたいのに
泣きたいのに
笑ってるんだよ
笑顔って本来
素敵なもののはずなのに 涙より 悲しい笑顔もあるんだよ
嘘っぱちの笑顔さ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
重たいからだを引きずり ため息をつきながら
帰る道 帰り道
今日もお疲れさまでした
1日いろんなことがあったね
だけどあまり自分を責めないで
頑張った自分をたまにゃほめてあげようよ
何かと生きるという事は面倒なことが多いから たまにイヤになってすべてを投げ出したくなるのさ
だけど 不思議なんだ
夢から覚めたときには昨日ほどは あんなに泣いていたはずなのに 心がかるい朝がある
そんなもんさ
そんなもんさ
1日は時計を一回りしてまた 夜が朝になり朝が夜になる
目覚めたと思ったらまた 眠ってる
そんなもんさ
そんなもんさ
単純な僕には 計算するよりも その場その場を 精一杯生きるほうが むいてるみたいだな
あまり結果はついてこないけれど
笑ったら次は泣くくらいが ちょうど良かったりするんだな
そんなもんさ
人生なんて
みんな
似たようなもんさ
そんなもんさ
人間なんて
みんな
似たようなもんさ
笑って 泣いて たまに怒って 後悔がはしって 振り向いたら
また 誰かの優しさに気づいて また泣いて
喧嘩したことも忘れて 僕ら また手をつなぐ
そんなもんさ
繰り返すことさ
毎日に寄り添う涙
寄り添う笑顔
そして愛。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の中には悪がある
誰の中にも悪がある
わからない人は気づいてないだけ
正しさを裏切る
行為をする
嘘をつき
人を騙し
欲に走る
正しいことばかり
している人はいない
誰でも誰の中にも悪はある
今日も 新聞の中
悪を見つけました
なんの罪もない人を殺めた悪を見つけました
小さな悪を 数えりゃ僕も相当の悪人だ
だけど 法律から見たら 僕など悪のうちには入らない
自分を見つめ直したら たくさんの悪が見えました
嘘をつき 人を騙し
何度 自分をごまかしてきたかわからない
鏡を見つめ
そこに映った自分自身に 嘘はつけないな
心の中に 描いた理想の自分は 醜く笑ってる
街を歩けばたくさんの悪に気づくだろう
平気で車の窓から
タバコをポイ捨てする人 ゴミを 放置する人
人の良心を 利用して 人を騙す人
命まで奪う人
ああ 悪は 僕の中にもあるから 人を指差して 責めることは僕にはできないな
僕は今日 どれだけ
悪に手を貸しただろうか
悪は 僕の中 君の中
あなたの中にある
誰かを傷つける その行為こそが 悪だ
悪を憎め 悪を排除せよ
でも正しいことばかりしている人も なんだか 嘘っぽい
人は見かけじゃない
人は姿形じゃない
中身だよ
だけど
悪は外からじゃ見えない
悪は 人の中にあるから
見えない悪は 見えない悪は 自分がなんとかするんだよ
見えない悪を 見えない悪を 制御するのは自分だよ
自分の中の悪を見つめたら 何が悪いか何が良いのか考えて
人を傷つけるのなら
自分の中の悪を 懲らしめろ
悪は自分の中に
悪は人の中に
悪は街の中に
誰が良いも悪いもなく
悪は すべての人の中にある
悪は捨て去ることはできない
一生ついて回るさ
だから何度でも何度でも悪を 見つめ直すのさ
誰かを傷つける
その悪を悪と
思える心こそが正義。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人が人を愛し
人が人を憎むこと
それは紙一重
紙一枚ぶんの差だよ
人が人を尊び
人が人を蔑む
それも紙一重
紙一枚ぶんの差だよ
ああ 嫌な世の中だ
ああ 面倒な世の中だ
どうして人は人を憎むんだろう
愛しながらも
どうして人は人を殺めることができるんだろう
当たり前なことだってわかってるのに
どうして愛と憎しみは紙一重なんだろう
僕らの関係も紙一重だ
愛だといえば愛だし
愛じゃないといえば愛じゃないともいえる
憎しみの中にも愛はある 愛の中にも憎しみはある
すれ違いながらも
また 手をつなぎ
愛し合う僕らは紙一重
人と人のあいだに生きる人間さ
ギリギリのところで人間さ。