詩人:どるとる | [投票][編集] |
降り続く雨
永久に止まない雨
僕の心を濡らす雨
今も降っている
誰の心も濡らしてる
からだをすり抜けて心だけ濡らす雨が
今日も世界中を濡らす
世界中の人の心を濡らす
この街のちっぽけなこの僕を悲しませるだけならば十分すぎるほどの悲しみが
バケツをひっくり返したように僕を襲う
おかげで心の中はずぶ濡れだよ
降り続く雨
降り止まぬ雨
僕を濡らすよ
なぜこんなに悲しんでなきゃいけないのかな?
永遠の雨に心は濡れ
て
もう何も言えない
レイン…
今日も降り続く 街に
レイン…
この世界を悲しみで濡らして
レイン…
すべての心を濡らす
レイン…
降り続く意味と降り止まぬ意味さえ知らない
僕を すべての人を
この街を濡らす雨
そんな雨とはべつに心を濡らす雨
今日も僕は涙を流してめいっぱい悲しんでる
それを受けるための傘もないまま
直に浴びる 雨
レイン…
すべてを
レイン…
何もかもを
レイン…
濡らす雨
濡れる僕
言葉にさえならない
さび付いてしまうから。
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なんとなくはじめた趣味もなんとなく三日坊主で終わり
なんとなくですべてがそんなふうになんとなくでジ・エンド
なんとなく開いた本のようになんとなくで生きている僕なのさ
悲しみは悲しみのまま
喜びは喜びのまま
今日も規則正しい時の流れの上で切磋琢磨 四苦八苦 諸行無常の響き 聞き耳立て右耳で聞く
なんとなくバラード
バラバラのバラード
僕は歌うのだ
なんとなくバラード
バラバラのバラード
僕は生きるのさ
それでもなんとなく
風の吹くまま思いのまま生きてくのさ
つれづれなるままに
つれづれなるままに
つれづれなるままに
わがままをわがままとも思わずに
消えそうな消えそうな光を信じて
誰かが蹴飛ばした花を愛でて
そうなんとなく
そうなんとなく
僕は頑張ってる
多分それでも
頑張ってる
僕は頑張ってる
そのへん
わかってほしいだけ
曖昧でもなんとなくでも頑張ってる僕を
この涙を
よくできた笑顔の裏に隠した孤独な痛みに気づいてほしいだけさ。
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ねえ
今にも消えてしまいそうな蛍光灯みたいな僕の心にぬくもりをください
特別な愛とはいわないからさ
あたりまえな愛と優しさをください
世界中に愛されない人なんかいやしないと願いたい
愛だけが人の心を救えるから
恋人でも親でも友達でも誰かのつよい愛を感じて生きていてほしいのさ
人は愛されてはじめて人を愛せるから
愛を知らない人に今すぐ愛をおしえてあげて
愛ってこんなに素晴らしいんだと
愛を憎まない優しい人にするには愛がひつようなのさ
愛は愛でしか救えない
心は心でしか救えない
優しいぬくもりのある声でしか心には届かない
だからあたりまえでも素敵に響くのさ
人の心にはね
それが真実の愛ならば
やがて僕も誰かを愛せる
誰かに教わったように
だからいつか誰かを愛せるように愛を僕にもおしえてよ
人は愛を教えられないと人を愛せない生き物だから
愛を知らない人ほど悲しい人はいないから。
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今日も1日がはじまりそして終わったね
お世辞にもよくできた日だとは思えないけど
自分なりに頑張った
自分なりに頑張ったんだ はなまるをあげたいくらい
正解とか不正解とか
よくわからないんだ
ただ僕は僕のありのままを歌うように過ごしてただけだよ
ああなぜだろうね
いつも嘘みたいに今日がはじまって終わるのさ
こんなにもこんなにも
せつないほど
涙が夜空に浮かぶ月を溶かしてゆくよ
人は生きてゆく理由や意味を見つけてそれを生きがいにするというなら
僕はただその生きがいをごまかすように言いたい
明日へ旅立つために今日はあって
だからそのために今夜は夢を見るんだと
だから今日を生きなきゃ駄目なのさ
言い訳みたいにこぼした言葉がいやに気に入ってしまった夜
僕は僕なりに生きてゆくよ
どこまでいっても僕は所詮僕でしかないから
これ以上でもこれ以下でもない僕を目指して僕は日々を走るだけだぜ
窓から入る
少し肌寒い夜風
口ずさむ馴染みのあの歌
風上に消えてゆく
意識はやがて黒々とした思いもいっしょに真っ白なミルクのような夢の中へ落ちてゆく ひゅるひゅるり
明日も頑張ろう
ただそんな言葉が
自分をさりげなく
救うんだ
だから僕は生きていくのかもしれないね
悲しみにさえ笑って
切なさにさえ笑って
今日1日を生きた自分にはなまるをあげて
夢の中で傷を癒やしながら目覚めたときにはいやなこと忘れてますように
願いながら今日も眠る
静かに電気を消して
明日へ旅立つために夢を見る
僕はただひとり今日も夢を見る。
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願わなくてもたやすくおとずれる1日に
何か言うことはあるのだろうか
ありがとうは違うし
ごめんなさいも違う
なんなんだろうな
軽く手を振って
言える言葉は
なかなか見つからない
だから
僕は言う
明日 また会おう
明日 また会える
僕には明日がある
悲しいことだ
嬉しいことだ
素晴らしいことだ
気持ちはまばらだ
いつも いつも
それでもつぶやく言葉はなぜか変わらない
また明日
また明日
僕は今日も手を振る
傷つけられても
殴られても
明日にまた明日
今日にさよなら
僕はいつも手を振る
それが礼儀でもあるかのようにね。
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言葉にならない気持ちをもしもあきらめてしまったら
僕は永遠に誰も愛せない
言葉にならない気持ちだからこそ届けなきゃいけない気持ちなんだ
そんな言葉って伝えるために伝えにくくなってるんだ
だから僕は君に
この世界でただひとりの君に伝えるよ
ただ素直なままに
思ったことをそのままに伝えるよ
気持ちはいつも真っ白
君に伝える気持ちだけは
気持ちはいつも真っ白
君に伝える気持ちだから
すべて真っ白になりたいな
その日まで愛は愛でなく愛とは呼べない
そんな気がする
僕と君のあいだに降る雨。
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今、何してるの?
今、どこにいるの?
気になるよ 君のこと 君の居場所
今、ひとりなの?
今、会えるかい?
思わず声がマジで聞きたくなる
こんな孤独な夜は尚更
数えきれない淋しさと
日々膨らんでゆく焦りにも似た名前のない感情
僕を容赦なく包んでゆく闇
君と話したい
君と夜を過ごしたい
君なしじゃどんな灯りさえ暗く見えてしまうよ
だから電話する
君の声を聞きたいから
月明かりの差しこむ部屋で覚えたてのギターを爪弾く
君にも届くかな
拙い言葉の花束
愛の言葉の花束
夜はただ過ぎてゆく
朝へと向かうために
夜はただ明けていく
朝へとなるためにね
僕を追い出すように
朝になれば出かけてく
昨日の僕はもういない
だけれど昨日の淋しさは消えてない
ほらまた夜がくれば淋しさは舞い戻り
僕を淋しさの最果てへと追いやる
なんて悲しい夜だ
なんて淋しい夜だ
君がいたら 君がいれば
こんな夜も楽しく過ごせるだろうに
ただ君がいないだけで暗いだけで眠いだけの夜なのさ
ほら灯りもなんだか義務みたいに僕を照らすただの気休め
夜はそれでも過ぎてゆくよ
そしてまた朝はやってくる
それの繰り返し
行き交う時間の波
そして今日も
やってくる夜
君を想う夜
まぶたをあければ
そこにはもう
君を想ってた朝
なんて単純な生活なんだろう
淋しさはそれでも消えやしねえ。
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はるかな宇宙のどこかで生まれた
小さな小さな星が僕らを包み込んで
いつしかそれは地球と名づけられて
僕らはその星の中で暮らしていた
君とめぐり会って恋をしてこんなふうに毎日を楽しくばかばかしく過ごせる今が目と鼻の先にある幸せ
それはまるでギフトかプレゼントのように僕らに届けられた
悲しみと喜びのギフト
今 僕らはそれを抱きしめてる
命の脈動が明日を繋ぐ
まるでそれは素敵な出来事さ
今 僕らはそれを目の当たりにしてる
ほらね 青い星の中で日々生まれてる
心の中に生まれてる。
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太陽の光をめいっぱいあびて咲き続ける花になりたい
僕のささやかな未来の夢なんだ
こうして今日も日は暮れて流し足りないぶんの涙もあふれて
窓の外をもの憂げに眺めて感傷に浸る夜に気がつけば僕はいて
時計の針は摩訶不思議な力でくるくると待ちきれないほどゆっくりと進む
陽射しをあびて野菜だって動物だって生きてるんだ
だから僕も日陰ばかりにいないで陽向に向かってゆこう
おおきな花になるために
未来でちゃんと咲けるように
しっかり光合成しよう
未来はすぐそこさ
まばたきしてるあいだにやってくる
だから今をないがしろにしないでいつでも立っているその場所は生まれてから一秒あとでさえ過ぎてしまえばそこは未来なんだから
気を抜かないで
気を確かにもって
太陽をあびよう
明日を見つめよう
人間だって陽射しをあびないと萎れちまうからね
生きるために花になろう 太陽の真下で。
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ここは嘘吐きの国
嘘吐きしか住んでない国
だからみんながみんな嘘ばかり言う
だけれどある人がそれを知らずにその国に住み始めた
当然その人は人間だから嘘もつくけれど嘘吐きの国の人たちほど嘘はつかないから
嘘吐きの人たちを信じては裏切られていた
だけれど不思議なのはいくら嘘をつかれてもだまされてもだまされてもその人は笑ってまあいいやとすましていた
やがて嘘吐きの国の人たちは嘘をつくのがつまらなくなって
嘘をつかれても信じてくれるその人のあまりの優しさと心の広さに嘘をつくことをやめた
それ以来 嘘吐きの国は雰囲気を変えて
互いが互いに助け合い協力しあい信じ合う
そんな愛の国に変わったとさ
そして人々の心にはあったかなぬくもりが生まれたんだ
たったひとりの人の力でおおきな国の闇は消え失せた
そしてその人はやがて年老いて死んでしまう
そしてその人が死ぬまえに残した言葉があった
人は人に信じられる から
人は人を信じることができる
人を疑っても得られるものはなにもない
もし信じてそのあげく裏切られても信じつづけることでいつかはその人の心を救えると言った
果てしなくばかばかしい気の長い話だと笑う人もいたけれど
それを聞いた街一番の嘘吐きの男は泣いて泣き明かしてもう俺は嘘で人を傷つけないと誓ったんだ
嘘吐きの国の人の心をわずかでも救ったその男の生き様は長く語り継がれることだった
嘘吐きの国でゆいいつ嘘に染まらずに人を愚かなほど信じ続けた人の話が語り継がれる
嘘吐きの国の黒歴史にきざまれた素晴らしい素晴らしい白歴史。