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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3625] ズー
詩人:どるとる [投票][編集]


小さい 動物は
大きい動物を食い
生きる

その大きい動物は
さらに大きい動物に食われ 生きる

そんなふうに
繰り返される
食物連鎖

僕ら人間も
豚を食い
牛を食い
いろんなものを
食いながら
命を もらってる
感謝を忘れちゃだめさ

平気な顔でいる人は悲しい人さ
動物だって生きてる
生きてるけど僕らに食べられる
それは決まっていたことじゃない
動物だって食われたくなんかない

でも僕らは 勝手に
動物を食べてる

それは生きるため
それは生かさせてもらうため
だからこそ
感謝しなきゃね
動物たちに

朝食や夕食に並んだお皿の上に 乗せられた豚肉や牛肉や野菜たちの 命を分けてもらってる
そして僕らは生きてる

生きるため動物を食う
今日も動物を食う

君は忘れちゃいないか? 感謝を

いただきますとごちそうさまを

暮らしの中に 欠けてないかい?

ズー 君の胃袋の中で泣いてるよ。

2012/01/14 (Sat)

[3626] 夫婦
詩人:どるとる [投票][編集]


離婚届に判を押すか押さないかで喧嘩してる 夫婦を見る子供の目が心なしか濡れている
そんな子供の目を見ると 夫婦もそんなことしてる場合じゃないと 喧嘩していた自分たちを恥じて考え直すのさ

夫婦って考えてみれば 違う人間同士がひとつ屋根の下で暮らすことだよね
だから意見や気持ちが合わない時も時にはあっても当たり前なんだ

だけど やっぱり 子供からすれば 夫婦はいつでも 仲良くいてほしいものさ
だから お母さん
お父さん 世界中の愛し合う夫婦たちよ
その愛を死ぬまで貫いてね
あなたたちを見つめるその子供の目を笑顔を裏切らないで

たとえ時間や季節が夫婦の姿形を 老いが変えようとも 変わらない愛の形もある
もう離れることもないね 僕らは 時を重ねて あたためた日々抱きしめて

これが夫婦なんだってものを見つけたんだよ それは些細な日々の中に 隠れてる小さな幸せの積み重ねだったりするんだ

思い出してごらん 君と僕が出会い いつの間にか 君のお腹にできた僕たちの新しい家族
名前を一生懸命考えてつけたあの日の夜
眠れずに 君のそばに寄り添った雪の降る夜

そうだよね

やっぱり夫婦は お父さんとお母さんがいてこそ夫婦だ だけどふたりがいつまでも変わらない気持ちでいることが ただの夫婦を 輝かせることができるんだよ

今日も たくさん笑い
たくさん泣こうじゃないか 強がりも わがままも 素直さも
さみしさも すべて
裸のままの心 向き合わせて 傷跡さえ隠さずに 向き合おうよ
理想の夫婦の姿はまだまだ見えないけど
僕たちが思うような夫婦とは きっと
僕たちが 築いていくものだから

そして いつか 君で
あなたで 良かったと思える 最後の日に
生前の汚れを落とす真っ白い あしたが
来るときまで
どうか 当たり前なほどふつうならどこにでもいる夫婦でいようね。

2012/01/15 (Sun)

[3627] 輝く日々
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当たり前なものとはいいながら 大切ないくつでも この広い世界の中には
腐るほどたくさんあるんだ

たとえばね 輝くような 誰かの満面の笑顔
何も よけいなこと
考えず抱きしめたい

少し きれいごとを
言い過ぎたと思ったら 照れ笑いして
ありのままの僕と君で 明日を描こう

特別なものなんて
何もないよ
ただ君と僕が
ここにいるだけ
日常という
よき友に胸をあずけ
いつでも季節という背もたれに腰掛けている

そんな僕らの輝く日々

永久に咲き誇れ
いつまでも。

2012/01/15 (Sun)

[3628] 生まれてはじめて
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なんのために君は
ここに生まれて
なんのために僕は
ここで生きているんだろう

わけも知らないまま
宛もなくさまよう日々

生きていく意味など
まだ見つからない

咲いては散りゆく
花を見たときに
はじめて
命には限りがあると
知ったくらいだから

人に生まれて
生まれてはじめて
恋を知り
夢を知り
絶望を知り
悲しみを知り
喜びを知り
そして
生きることの
幸せを知りました

何が僕を急かすの
なぜ君は急ぐの

時間に限りはあっても急いだって仕方ない

一分一秒さえも
気が抜けないのなら
疲れ果ててしまうね
だから 人は休むんだ

休むことなく 時を刻む 秒針がうつ死ぬまでの永遠の中 何を糧に君ならば進む?



人に生まれて
生まれてはじめて
愛を知り
欲を知り
恥を知り
痛みを知り
安らぎを知り
そして
生きることの
大変さを知りました

だから意味などなくてもいいんだよ

心が前を向いていれば
いくらだって 立ち上がれるから。

2012/01/15 (Sun)

[3629] 主人公
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私は私という名の物語の中の主人公なのだ

だから 自信を持って 胸を張って 歩いていったらいい

悲しみさえも 冒険にはつきものさ
障害物だと思って 笑い飛ばせばいいさ

誰も私という名の物語の中の主人公だから

焦らずに急がずにゆっくり生きればいい

間違わずに 生きるのは思うより難しいだろ

でも過ちを犯すことおそれていたら何もできない

だからこそだからこそ主人公になるんだ

主人公になって ばら色の明日を目指すんだ

主人公になって 煌めくような 未来を目指すんだ。

2012/01/15 (Sun)

[3630] それなり幸せなら
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それなりに大きな
大きな 家に住んで
それなりに安定した
安定した仕事に就いて
それなりに恵まれた 恵まれた毎日を過ごせる
時々は 泣いて 楽しいことがあれば笑い
ふつうに生きる

当たり前なそんな毎日
誰もが聞いて 笑うような そんな毎日生きるのは なかなか難しい

人は働いて 金を稼いで 上から下から 睨まれて 何を糧に生きていくのか 迷い悩む日々を進む
向かい風の中 立ち向かうように
一人僕はまた今日も進む

特別なものなんて何もなくてもいい
それなりに幸せなら
構わない

どんな明日がきても
僕ならば きっと大丈夫

とりあえず ドアを開けよう その先に何が待っていようとも

それなりに幸せなら
構わないさ。

2012/01/15 (Sun)

[3631] 生きるひと
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亀はゆっくり進むよ
限られた人生を
急ぐことなく
ゆっくり生きるよ

僕ら人間が生き急ぐそばで

街はだんだん変わってゆくよ
都会は あちこち 毎日のように工事をしているよ
新しいように
きれいなように
何かを 塗りつぶすように

誰かとすれ違っても挨拶もしない人ばかり 思えばこの僕もその中の一人かも

だけど それでも 何かを見つめてるんだ
流れてく風の音
耳をすまして つかまえる

生きるとは
歩くこと
食べること
眠ること
そのすべてが
生きること
失敗も過ちも
その中に
入るのかな

でもね
生きるというだけで
本当にたいへんなんだ
息を吸い吐き出すばかりじゃ生きるとはいえないから

もうすぐ雨の降ってきたそうな空の色
傘を忘れた 僕は 急に駆け足になる
だけど 人生は いついかなる時も 悲しみは 予測できないから
身を守るすべもなく
人は悲しみに濡れる

だから 時には誰かにすがりつきたい時がある
それがたとえば大好きな人ならば素敵だね

季節が 音もなく 訪れては また 静かに
過ぎ去ってゆく

生きるとは
泣くこと
笑うこと
しゃべること
怒ること
思いやること
そのすべてが
すべて生きること
そして生きる人は皆
生きる人と生きる人の中で生きる人になる

星の数ほどの街の人ごみの中
愛を忘れた人が歌う
ただ悲しいだけのブルースは 僕には勇気のうたにきこえたんだ

生きる勇気をくれたんだ。

2012/01/15 (Sun)

[3632] 明日のためにできること
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明日のために今日できることがある
明日のために今日やれることがある

明日のために今日頑張る僕がいる
明日のために今日汗を流す人がいる

明日のためにできることはちっぽけなこと

だけど後々役に立つ
塵も積もればなんとやら

それが明日のためにできること

小さなことでもコツコツと

明日のために 何かをするよ

明日のために 何かをやるよ

何ができるかより何をするかだ

それが明日のためにできること

きっと明日のためにできること。

2012/01/16 (Mon)

[3633] 五番目の感情
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泣いたり笑ったり
それなりに忙しい日々

笑い飛ばした昨日も
またすぐに 涙に濡れる

いつも 五番目の感情で動いてる

優しさでも ぬくもりでも 穏やかさでもない

凛とした 不思議な冷ややかさで包み込む
あの人の 独特な仕草

笑ってるようでも
まるで違うよう
泣いているようでも
なんか違うよう

喜怒哀楽の中にはない 五番目の感情で
笑ってる 泣いてる
あの人は 生きてる

いつも。

2012/01/17 (Tue)

[3634] 灰色
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誰も人は皆
完全に白い人間なんていない

誰も人は皆
嘘もつくし多少は悪い事もする

何もしたことないなんて嘘だ 僕は信じない

灰色の影を 引きずって 人は生きる

白い人間なんているわけないだろ 赤ん坊以外はね

生きてくうちに汚れてくんだ
生きてくうちに曲がってゆくんだ

僕らは 多少の風にさえ身じろぐ やわい心を持っている

だから今日も 何かしら 悪い事をする
そして 思いのほか 誰かを傷つけているかもしれない

だから僕らは灰色
黒と白で灰色さ

灰色の影を引きずるようにして 生きてる

巧妙に悪意を隠してあたかも潔白なように装いながら

隠しきれずにたまに誰かを傷つけている

無実な人などいないんだ 小さな嘘も罪のひとつ

あなたも私も灰色だ
黒くないだけ 救いだね

少しは悪人かもしれないけれど
多少は正しさも心得てる

そんな灰色の影を引きずって 今日も歩く

灰色の影を引きずって 今日も生きてる

灰色の影を引きずるようにして 生きてる

誰かを傷つける一方で誰かを思いやる

矛盾した 僕らだけれど 一応悔やむのさ

灰色だから 完全には黒くはなれない

だけど完全には白くもなれない

だから灰色のまま 誰かを愛すんだ

だから灰色のまま 誰かと向き合うんだ

少し汚れた天使のように 微笑んで
きれい好きの悪魔のように 変わり者の

灰色の人が 同じように灰色の人を好きになる

目につくものすべて灰色の世界で。

2012/01/17 (Tue)
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