詩人:どるとる | [投票][編集] |
流した涙はどこに行くのかな
行き場のない思いだけが置き去りのまま
季節は流れていく
かっこつけてもかっこつかない僕だけど
誰でも 精一杯生きる 今日という1日を
誰もほめてくれないなら自分で自分をほめたいよ
自分に乾杯!
明日もね
自分に乾杯!
いつでもね
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空を見上げたら
太陽があるように
君にも同じ
太陽が見えてる
ただそれだけで
なんだか
心だけはそばにある
そんな気がする
果てない距離さえ
感じない
空を見上げたら
星や月があるように
君にも同じ
夜があるから
この空の向こうで
同じ空見ている
ただそれだけで
気持ちだけは
寄り添える
そんな気がする
離れてるけれど
同じ空でつながってる
そんな空を見上げたら
勇気が 勇気がわくんだ
さびしいけれど
空と空でつながってる
そんな空を見上げたら
元気が 元気が出るんだ
空を見上げたら
君の笑顔を思い出す
そんな今日がある。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいことなど
あるはずはない
それなのに
『べつに』で済ました今日なのに
『べつに』じゃ済まない事がある
誰かを憎んでも
仕方がない
それでも
『べつに』で済ました昨日なのに
『べつに』じゃ済まないほど憎い
うれしいことも
あまりない
当たり前な日々の中
『べつに』と言ったはずなのに なにもないはずはなかったよ
ただごまかしただけなのさ
悲しいよ
でも言えないよ
憎いよ
でも言えないよ
だから『べつに』
そんな言葉で僕は目をそらしたんだよ
みんな目をそらしているんだよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕を生んでくれて
育ててくれて
お母さんありがとう
お父さんありがとう
いつも遊んでくれて
相談にものってくれる友達にありがとう
これからもよろしく
たくさんのありがとうがこの世界にはあふれている
そして今日も響くのさ
『ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう』
あっちからこっちから聞こえるありがとうの声が
感謝すること
感謝されること
お互い様ね
そうだよね
今日も明日も
ありがとうと言い
ありがとうと言われ
続く日々にもありがとう
全てにありがとう。
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愛し合うよ 今日も
老いるほどに 輝くよ
それが夫婦愛
分かち合うよいつも
喧嘩するほど近づくよ
それが夫婦なのさ
若い夫婦も 老いた夫婦も この世界中の夫婦はみんな
それぞれの営みの中
それぞれに暮らす
僕なら僕の君なら君の夫婦愛をつらぬいて
ありきたりなほどに
今日も愛を謳うよ
それが夫婦愛
それこそが夫婦愛。
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切っても切っても
また生えてくる
不思議な不思議な
とかげのしっぽ
それはまるで
僕らの日々みたい
過ぎても過ぎても
また同じ今日が
やって来る
それでもいつかは
誰もがあの空の上
神様になるんだな
とかげのしっぽみたいな命だけど
根元をたたれたらあとがない 命がない
ああ永遠なんてなかったんだなと気づいた時から僕の命には限りが決まったよう
それを知らなければ
とかげのしっぽみたいにいつまでも永遠を信じていられたのに悲しいな
とかげのしっぽだけが残ったって命が消えたら 話すことも笑うこともできないから
いっそ跡形もなくなくなって 空の上で優雅に暮らそう
そんなこと思った
昼下がり 雲眺め
自由に憧れた
自由に憧れた
そしてまたとかげのしっぽを切るように1日は終われども
またとかげのしっぽみたいにまた今日がやって来る
くたばるまでは
くたばるまでは
涙とも苦しみとも
おさらばできねえな
悲しいような
うれしいような
不思議な気持ちで
昇る朝陽を見つめていた
動かなくなった 遺影の中で 笑うおじいちゃんもおばあちゃんも 今ではしっぽなどなくても 笑ってる
あの空の上 寄り添いながら しっぽのない永遠の中 笑ってる。
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君はそこにいるよ
僕以外の人には
見えなくても
猫の額ほどの
庭で春の陽射しが笑ってる
君がいなくても
テーブルにはいつでも
君の分の食事も
並べている
さよならの向こう側には何もないのかな
君だけが 空気に融けていなくなったあの日から何もかもが壊れた
僕の時間は止まったまま君がいた頃と何ひとつ変わらない毎日を続けてる
燃えるような夕焼け空を夕闇が 包み込むと 夜の腹の中におさまる街並みにさみしさが降る
君はどこなの?
本当は見えないよ
それでも会話をするよ
それでも泣いたりしないよ
君はここにいるんだ
消えたりなんかしてないさ
さよならの向こう側には幸せはあるのかな
手のひらで隠した涙
指の間からこぼれ落ちて さみしさに勝てない夜だけど
君はいなくなったと言いきってしまえば
君は本当に僕の心からもいなくなってしまうから 今日も見えない君と話をするよ
見えない君と愛し合うよ
誰もいない空間に向かって 微笑むのさ
テーブルをはさんで
向かい合う今日だ
まだ君のぬくもりがこの手の中 残ってる
まだ君の匂いがこの部屋には残ってる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
そんなに急いでどこへ行くのかな
どうせいつかは終わってしまう人生なのに 急いでも仕方ないのにね 生き急ぐ人々ばかりさ
群れをなす 人の中をかき分けて たどり着いた部屋ただいまも言わずにふとんに倒れ込みそのまま眠る
行き場のない 悲しみが心の中に積み重なってゆく
君の頬をかすめる涙
きらりと光る夜がある
でも 生きたい
生きて生きて
生き抜いて
今日も生き延びてる
それだけで幸せかもね
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ほほを流れる涙の川 心についた傷に しみわたってゆく
けっしていい記憶とは言えないけど
きのうの僕の涙や笑顔を 覚えていたいと思うんです
うずくまっているよ
膝を抱えて
鍵をかけた部屋
かくれんぼはそろそろおしめえだ『泣き虫さんみっけた』
泣いてもいいよ
大人でも
泣いてもいいよ
当たり前だよ
人はみんな
泣きながら
強くなるんだからね
笑えないときも
笑いなさい
それが大人だろ
世の中は嘘つきばかりだな
泣いてもいいよ
子供じゃなくても
泣きたいときは
泣くのがふつうだ
心に嘘をついでまで
涙をごまかして
笑う大人は嫌いだ
だけど僕も
笑っているよ
悲しいことを偽って
まるで当たり前みたいに
悲しい生き方だな
世の中って面倒だな
大人になると
嘘がうまくなるよ
世事と愛想笑い
忘れないようにね
上司が目で言うの
大人って嫌な生き物だな
大人がつく嘘やつくり笑いって汚いな
みょうに謀っているようで
大人の涙はいちばん
美しいんだ
この腐りきった世の中では 涙は宝物。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
あなたにも僕にも家族がいるように
誰にも家族がいるよ
一家の大黒柱も
台所の女神も
おもちゃの城の
小さな王様も
茶の間の仙人も
みんな家族なんだ
困ったときには
必ず助けになってくれる だから 家族の笑顔の中へ帰っておいでよ
君は この家を出ても家族なんだから
悲しいときには
その涙を見せに来い
愚痴や文句を言いに来い 黙って聞いてあげるから
一人 二人 三人 家族は 多いほどいい
将来 家族を持つなら いつだって 帰ってきたくなるような家を つくりたいな
不器用なお父さんも
優しいお母さんも
話の長いおじいちゃんも みょうにマイペースなおばあちゃんも 妹や 弟 お兄ちゃんやお姉ちゃんまで
みんな家族なんだ
そして当たり前みたいに家族は 今日も
この世界の中で いつでも家族として
たくさんの家族が暮らすよ 笑顔と涙 抱きしめて
なにがあっても家族だと言えるような
そんな家族なら
幸せだって言葉にしなくてもわかるよ
わかるよ わかるんだよ
家族は今日も歌うよ
家族にしかわからない 血のめぐった やさしいうた
愛してる
それだけの短い
ラブソング。