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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3676] 小石
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かが 見つけた小石がひとつ
いつか 見つけた小石がひとつ
僕は拾ってみたんだ
丸い形 四角い形
小さいのや大きいのいろんな色の小石は 様々な時代を映してる
人の悲しみも喜びも知っている
美しい夕暮れも澄み渡る青空も雨空も知っている

小石は今日もただそこにある
今日も人の生活を見ているよ

あなたの足元で
笑いもせず
泣きもせず
ただ転がってるよ

星空の下
いろんな場所
いろんな形で
小石はただ
そこにあるよ

僕より長生きしてるからたくさんいろんなこと知ってる小石さ

いつか誰かが拾った小石さ

何年先もそこに転がって 人の生活を見ているよ
人の人生を見ているよ

優しくもなく
まして冷たくもない
感情のないその瞳で
黙ったまま 生きる
小石さ

そして僕は小石をもとの場所に置いて
僕も小石のような
この世界に転がってるたくさんの人の中のひとつだと思ったら 笑えたんだ

さっきまでの涙なんか忘れてしまうほどに
さっきまでの悲しみなんかどうでもいいみたいに。

2012/02/04 (Sat)

[3677] なにもないところから
詩人:どるとる [投票][編集]


なにもないところから何かが生まれる

なにもないところから僕らが生まれたように

いつの間にか 空の下 ふたつの足で立っていた
いつの間にか 土の上 歩き方を覚えてた

悲しいことも嬉しいこともそんなに大差はない
すべて なにもないところから 流れる涙や笑顔が花や葉っぱになって ほら君の顔に咲くんだよ

なんでもありそうでなにもないこの街の中 なにもないところからまた 何かが生まれ 何かが消えていく
今日も

街の片隅 ポツンと佇み 黄昏れば 街灯がぽつりぽつり ともりはじめるよ
そしてまたなにもないところから 君の笑顔が今 咲くんだよ

泣きたいときさえ泣けない世の中に
溢れる嘘の中 本当の事だけを 僕は大切にしたいだけ

なにもないところから見えない何かが咲いた昨日のように。

2012/02/08 (Wed)

[3678] 明日死んだら
詩人:どるとる [投票][編集]


もしも明日世界の最後の日を迎えるなら
僕に残された一日はどんなふうに過ごそうかな

縁起でもないけど
そりゃそうだけど
明日死んだらってことを考えたら
案外思ったより思いつかないもんだなあ

あれもやりたい
これもしたい
一日じゃ足らない
あそこへも行きたい
こっちへも行きたい

うまく笑えない
笑っても笑えない
だから泣いてみたよ
だけど悲しくてたまらなくなったよ

だからそんなこと考えるより今日を精一杯生きることにしたんだよ

たとえ明日が僕の最後の日だとしても
僕はずんずん進む
この道が行き止まりにたどり着くまで

明日死んだら どうかじゃなく
今をどう生きるかに専念しよう

明日のことより今日のこと
今をどれだけ精一杯生きれるかを考えよう
答えは最初から決まっていたね。

2012/02/08 (Wed)

[3679] 自画像
詩人:どるとる [投票][編集]


自分自身を描くこと
それは自分自身の悪を見つめ直すこと

自分自身を描くこと
それは自分自身の善を見つけ出すこと

どんな自分も紛れもなく自分だ
嫌でも受け入れるしかない

毎日を生きながら 自画像を描く日々
誰もが自分を描きながら生きている
自分に嘘をつき本当の心を塗りつぶしてもまたすぐに塗りつぶした色は剥げる

あなたには自分自身を直視できるほど自分自身は心も中身も美しいかい?
時に垣間見える醜い自分も自分自身だと受け入れられるかい?

自画像は生きたまま
自分自身を映すように描かれる

醜いようで美しい
美しいようで醜い

僕らの生き様を書き写すように
自画像はほんの一瞬の悪をも逃さず鮮明に描く

名画と誉れ高き
自画像の中にも
人の手による
隠しきれぬ油断があるように
僕らの人生もまた同じ

自画像は描かれる
今日も描かれる
ありのまま
生きている様を
描写する

悪魔のような天使のようなその微妙な気持ちの揺れようさえすべて書き写す

だから自分自身を偽ることは自分という名の自画像を書き換えるということに相違ない

自画像は云う

さりとてすべてを露わにすればあとから嘘の必要性に気づくと。

2012/02/09 (Thu)

[3680] 矛盾の宴
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人と人とが殺し合い
時には互いを庇い合う

まるでこの世はコロシアム

負った傷跡舐め合えど
消えぬ痛みに気を違え

夜も明けないコロシアム

活字の海に 溺れた民の群れの中
僕らは叫ぶ 己が自由を

そうさこの世はコロシアム

人と人とが殺し合う
それが喰らわれ喰らう本道さ

長い年月の果てに忘れた獣の本性を
解き放てば 食らいつく その喉元は女の小さなケツの穴

人と人とが憎み合い
時には互いを讃え合う

まるで光と影のコロシアム

月は夜に躍り出て
朝にゃ太陽しゃしゃり出る
僕は塀に身をひそめ
己が罪を正当化

ああ この街もやがて海の底
時が変える遠き最果ての明日の景色

結局この世はコロシアム

今なお続く争いに
呆れた僕らは
ぬるま湯の中
幸せに恍惚の顔を張り付けて
他国の不幸を笑ってる

ああ 人の心の中がコロシアム

心の調律 誤れば たちまちこの世は焼け野原

アルマゲドンにはまだ早い

さりとて この世はコロシアム

最後の手段は 決まってる

己が愛をただ信じ
明日をもしれない
希望の光
その拳に握りしめ
僻まず 憎まず
争わず

人の隙間を縫ってでも 私は綺麗を装います

盾も貫くその剣
剣も砕くその盾

どちらもただの盾と剣

交えてみても仕方ない

さりとて 人は殺し合う
罪なき人を殺めても少しの痛みも感じない
そんな世でも人は生きる

平和こそがすべてだと口にしながら殺し合う

解せぬ矛盾が多すぎる 理不尽だけが遺される

矛盾の宴は続くのだ
夜明けも日暮れも
違えなく 宴は終わらず続くのだ

まるで己だけが 善いように
まるで己だけが 秀でてるように。

2012/02/09 (Thu)

[3681] 人との間
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交わるわけもない
人との隙間を
安い優しさで埋める日々

好きでやってるわけじゃない

ただ 白と黒との分け目を つけるため

僕は人とのあいだに距離をおく。

2012/02/09 (Thu)

[3682] 審判の日
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どうして争うのか
人と人は今日も
間違いを犯す
どうして憎み合うのか
優しさでその怒りを消せないものかな

愛はかげろうのように揺れて 揺らされて今日も目の前 笑う

何かが 決まる 今日の日は大げさな日
審判の日だと人はいう
何かが 変わる 今日の日は素晴らしい日
審判の日だと皆がいう

ああ いざ立ち向かわん あの荒波に。

2012/02/11 (Sat)

[3683] 幸せになりたい
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悩んで 迷って
苦しんで
時に悲しい運命に
涙抑えきれずにかんたんには立ち直れないある
人に生まれた喜び
もっと知ろう
いつか 心から
笑える日を僕は待っている

幸せになりたいよ
僕のことを心から
愛してくれる人と
幸せになりたいよ
僕のことを世界一
好きでいてくれる
そんな人と永遠を誓いたい。

2012/02/11 (Sat)

[3684] 夕日に泣かされて
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今日も何かをなくしたよ
でもそのかわりに
何かを手にしたような そんな気がする

明日になれば 今日の悲しみなんて
きれいさっぱり 忘れられる いつまでもそう信じていたんだ

自転車に乗って 夕日の中を駆け抜ける
肌寒い夕暮れの風
この身体を冷やす
心まで

人のやさしさが身にしみる夜は 夕暮れのように ただ そばにいてくれるだけで
満たされる心のようにあなたのぬくもりが大切なこと教えてくれる

夕日に泣かされて
うつむき佇んだ
帰り道 アスファルトに影を落とした昨日の僕よ

ああまた今日も 夕日に泣いてるよ

悲しいような嬉しいような こんがらがった気持ちを抱いて
今日も夕日に泣かされて
今日も夕日に泣かされて
今日も何かに 救われて
今日も何かに 裏切られ

それでも 僕は 頷くよ 流れる風に淋しさ乗せて 見上げる空に愛を見た 愛を見た。

2012/02/11 (Sat)

[3685] あなたの背中
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今日も この空の下
たくさんのあなたが泣いたり 笑ったり
生きているね
そうだ 生きている

たまらなく 悲しい日もあれば
たまらなく うれしい日もあるな
雨のち晴れ 天気みたいに気まぐれに心模様も変わります

上司に世話焼く
部下の背中や
愛想笑いで隠した
涙やため息
押し殺す
大人の背中
小さな子供や
家事に洗濯
育児に 奮闘する
お母さん

この街に生きる人の背中には たくさんの苦労や汗や不安が見えるでしょう
でも笑顔や夢や希望さえ見えるでしょう たまには息抜き
荷を下ろし自分の時間をつくろうね
背中が泣くような
そんな日には何も言わずにいよう
ああなんでだろう
なんでだろう
この世界は優しさが足りない
愛が蔑ろにされがちな毎日だ
孤独からは 逃げられない

だけどそんな世界でも誰かを気にするあなたの背中
誰かを思うあなたの背中
必死に働くあなたの背中

最高だね 素敵だね
あなたの背中
あなたの背中
僕もそんな
背中を見習いたい。

2012/02/11 (Sat)
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