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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[472] なんとなくブルース
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なんとなくなんだ
いつもなんとなくで過ぎてゆくんだ
魔法みたいにパッとあらわれては消えていくんだ
なんとなくですべてがはじまり終わる
そんな毎日のバラード 歌おう 奏でよう
なんとなくでも50%の思考回路が働いてる

朝、目が覚めて
一番最初に気がつくことは昨日もう少し寝てればよかったってこと
起きた瞬間から朝一番の後悔が僕を襲う

なんとなくで生きてきたよ 今まで
そしてなんとなくで生きていくよ これからも 多分ね
なんとなく生きているよ 今この瞬間も
なんとなく歌ってるアーチストがつくる歌みたいな気ままな日々を生きてるよ

それでいい
否定する理由はない
それでいいんだ
否定されるいわれはない

だから なんとなくなんだ
だから なんとなくなんだよ

僕の奏でるブルースはいつだって。

2009/11/10 (Tue)

[473] 約束の空の下で
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は今 約束しよう
世界でただひとりの君に
いつか 君を迎えに行くよ 長い長い時をこえてさなぎから孵って立派な蝶になったら飛んでゆくからと

あの日の空は心も燃えてしまいそうな茜色だったね
またこんな茜色の空の下で会えるといいななんて僕はつぶやいた

約束とは叶えるためにあるものだと叶わなくても信じよう
死ぬまではわからないから
また会える いつか会える 約束を信じよう

今 燃えるような茜色の空の下で僕は君を思うよ
あの日の約束 今は叶わなくてもきっと無意味なんかじゃなかったって思うから
君と僕の約束はあの日たしかに交わされたから

ただ未来に向かうどこかでその約束がどうでもよくなるほどの出会いをしたから君は僕から離れてそして消えたんだろう
間違いじゃないさ

今 約束の空の下で
僕は待ってる
それでもあの日の君を
涙で心を濡らして
いつ君が来てもいいようにとびきりの笑顔で待ってる

見上げた空は悲しいほど綺麗な茜色
これだけものがそろってるのにただ君だけがいなくて
君がいなくちゃこんな景色もすばらしすぎるタイミングも無意味だね

それでも待ってる僕はばかだろうか
今 約束の空の下叶うこともない約束とわかりきった上で待ってるんだ

あの日の君のあの笑顔を…
物語は終わらない
永遠の夕暮れを望む僕がここにいるかぎり
約束の空の下で僕は何度でも待ち続ける。

2009/11/10 (Tue)

[474] 僕が僕であるために
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大勢と居るよりも独りのほうが好き
協力しあうよりも独りで何かをしていたい
失敗してもくよくよせずに怒られても気にしないですぐに忘れられる

そんな自分だけれど考えてみたら独りが好きなことも悪くはないし
気にしないのも見方を変えればいつまでも根に持つよりいいかもね

だから ためらいなく
僕はそれを異常とは呼ばず普通と呼ぶ

マイナス面が逆に僕をほら救っている
異常だと思われたって僕にはいつまでも普通だから

どうせきっと独りならば困ることはないと思うことでお得意の楽天的な気持ちでいやなこと忘れてさ
明日へ行こう
明日へ行こう

僕が僕であるために
滅多なこと以外は何も変えなくていいじゃないか
持ってなきゃいけない刃もあるはずだ
自分を守るため
心を守るため

僕はたまに異常なほど普通になるんだよ
誰もがきっとそんな感情 抱えてる筈だ
僕が 私が 俺が
ありのままの自分であるために。

2009/11/10 (Tue)

[475] なんでもボックス
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いやな記憶は
悲しい記憶は
どうしても我慢できないとき人は忘れたふりだと言うよね
僕は幼いとき
なんでもボックスというあるはずもないゴミ箱を心の中につくって
消えるはずもない悲しみやいやな記憶をそこにみんな放り投げていた

なんだかそうすれば救われる気がしてた
意外にも

だけれどだけれど
悲しみやいやな記憶などは僕にとって必要なものだと大人になって少し気づいたから
なんでもボックスをひっくり返して捨てていたすべてのゴミのような記憶をもう一度思い出してみた
涙があふれてしまうほどいやな記憶でもそれは紛れもなく自分の過去の記録
だから僕は心を決めて思い出してみたのさ

やがてすべて見終わったころ
僕は気づく
悲しみの底に眠る
雨上がりの虹のようなささやかな喜びに
そうだ 喜びや幸せは悲しみのあとに降り注ぐものだと気づいた
人生は雨を避けては通れない道だと気づいた
喜びはいつでも悲しみこえた闇の向こうにあることを

なんでもボックスは教えてくれた
もう必要ないね
なんでもボックスよさようなら

ありがとう
僕に大事なことを
教えてくれて
僕はまたひとつ
きっとね
大人になれました

失敗をしたから
成功した
そんな感じで
結ばれました
僕のこの物語
またひとつ
上向きにせり上がってゆく 少し希望の兆しが見えてきた

雲間から差す光
あれはきっと希望の光だね。

2009/11/10 (Tue)

[476] あの日いた恋泥棒へ
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はじめての恋をしたのはある晴れた春の午後でした
教室の窓際の席の彼女がそうなんです
実はね
ちょっとだけの恥じらいとちょっとだけの感動を抱え込んだ僕の心
まるで何かの病気みたいに動悸がおさまらない毎日をどうにかこうにか過ごした

恋をしらない初心者同然の心に突然おとずれた春
苦しい痛みもなぜかどこか愛しい痛みに思えて
繰り返し続いてゆく日々が今咲いたばかりの花のように
薄紅色に色づいて
淡く美しく僕の中にそっとそっと咲いたんだ

用心深いこの僕でさえも気づかない間に
君は僕の心をその笑顔で射抜いた
片思いだから君は何もしてやしないんだけど恋とはいつもそういうものらしいんだ
あっちに気がなくてもこっちが勝手に萌えてしまうんだ
あの日の僕のようにね
ほら なすすべもないまま

信じられないくらい君は華麗かつ大胆に
僕の手つかずの心を慣れた手つきで盗んで行った
まるで僕のすべてを知っているかのように
恋という乱気流にぶつかった僕はなんの準備もできないまま
ただ流されるように
ただ流されるままに
虜になって君に見とれてばかりいた

だけれどその張本人はなんの音さたもなくて
さすが恋泥棒と呼ばれるだけあってあまるほどの貫禄と威厳をもっていたよ

そんな君の笑顔にそんな君のしぐさに
僕の心は貫かれたんだな
君が何気なく打ちはなったキューピットの矢よりもずっと鋭く尖った愛が僕をたやすく射止めたんだ

そんな春の思い出
遠く遠く思い出してみればちょっとは切なかったり悲しくなるけれど
初恋というものは元来そういうものというらしい

隣に君はもちろんいないけれど
空の果てからしたたり落ちる雨音がなぜかやさしく聞こえたんだ

だからねあの日の恋そんな気持ちに変わるまでのちょっとした痛みに過ぎないんだね

でもね本当に僕はジョーダンじゃなくて君を好きだった
心から。

2009/11/11 (Wed)

[477] スマイリースマイリー
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君の君の君の君の存在はねこの僕を大いに救い
君の君の君の君の思いをよそにすばらしく僕を生かしてる

朝も夜も
どんな時間帯でも
君といると
どんな事でも
乗り越えられる
やりきれる
そんな気がして仕方ないよ

君はまるで天使か女神のように僕を僕を僕を僕をねその神々しいばかりの光で照らしてくれる

「私なんていてもなんにも意味がないの…」
なんて言葉を言わないでよ
僕はそうは思わない
それを僕が一番わかってるんだから

どうかお願いします
僕が好きな君よ僕が好きな自分を蔑まないで
よしんば誰が君を嫌いでもね僕が愛しているから心配しないで
僕だけは永遠にも君の味方だから

笑ってください
心の底から
僕なんかに愛されてご不満でしたらどうぞ言ってくださいませ
気に入らないところはできるだけ直すから
いつでも君に愛されることができるのに中途半端の僕でいるより中途半端な僕で君を好きでいるよりもいつでも僕は君に愛されるに値する君が好きな僕でいたいから
いつでも心から僕が好きな君でいてほしいから
包み隠さず話してね

僕は僕は僕は僕は君のためにいるんだから
ご注文やご忠告は僕にとっての最大のヨロコビだから
どうぞ ご遠慮なくおっしゃってくだされば幸いでございます

他人行儀ですみません
いつでも礼儀を重んじる僕でもいたいんだ
うざったいですか?
ああ むずかしいものですね 恋という哲学は

それでも愛は愛は愛は愛はね愛おしいものでござります

だから止まらない笑顔
ほらほらほらほらね
僕と君の中で心が笑い出すんだ
止まろうはずもない
真面目な時だって
失礼なほどこの時間を喜んでる自分が消えない消えない消えない消えない

恋する人はみんなスマイリーフェイス
笑ってばっかでアイムソーリヒゲソーリー

何よりね君がいつでも気遣わず心休まる毎日を約束したんだい。

2009/11/11 (Wed)

[478] joy
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それはつまり君といられる今のことだよ
どんな瞬間にでもそれは生まれるのさ
喜びの涙がまるで雨のように顔中降り出したらそのままenjoy joy joy
感じるままの喜びを楽しもう

そうさいつも君といられるだけで
僕の心はどんな悪天候でも晴れやかだ
喜びの笑顔がまるで花のように顔中咲き出したらそのままenjoy joy joy
思いのままに喜びを見つめよう

その先に 目の前に
いつもjoyはある
いつもjoyがある
君の側に すぐ側に
きっとjoyはある
きっとjoyがある

俯いてる顔を上げればそこには雨も止んで虹が架かった空がある

ほら 少しだけ
ほんの 少しだけ
苦しみを我慢するだけでjoyは君を救う
広がる喜び あふれる笑顔と涙のスパイラル

探してみてごらん
それは 誰の周りにもあるはずだ
確かな幸せの形
種も仕掛けもない
喜びの魔法
joy joy joy!

2009/11/12 (Thu)

[479] 12月の風来坊
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上から下まで真っ赤な服に身を包んだ白いお髭の初老の男
毎年12月になると人々の心におとずれるサンタのおじさん
街に鈴の音とともに舞い降りる
姿は見えず靴音も立てずによくお話にあるような煙突のない家でも偏見なくたずねてくるよ
サンタは嫌われても信じられず疑われても
いつもいつも笑顔だね
街に同じような格好をした人々がクリスマスをはやし立てる

なんだかどこか特別で
その日がくると胸が騒ぐ
不思議なクリスマスの魔法に世界はかかってしまうんだ
ほらまたサンタは今年もこの街にやってくるのだろう
その白い袋 いっぱいのプレゼントを老体に鞭を打ち担ぎながら
僕らの心の中を忙しそうに駆けずり回るのです

幼い頃は信じて疑わなかったサンタクロース
だけれど今はどうだ
クリスマスが来たってサンタよりもボーナスが気になるのです

それでもサンタは笑っているよ
涙もきっと夜になる頃には雪のように溶けて消えてくよ
冬の一大行事
今 静かに
軽快な鈴の音とともに
リンドンやってくる
仏頂面のトナカイにソリを引かせながら

僕らの夢の中で
枕元にプレゼントをそっと置いていくよ
サンタクロースがお父さんだってわかってても信じて疑わない子供は無邪気で健気でとてもかわいいね
だから大人になってから気づくよ
どうしてこんなにも変わってしまったんだろうと

僕はたずねるんだ
サンタクロースに
ねえなんでだろう?
こっちが聞きたいよ
あんなにすごく愛されたワシがなんでこんなに今クリスマスが来ても子供にしか喜ばれないのかと
恋人と過ごすだけがクリスマスじゃないのさ
たまには思い出して
ワシの存在

そう渋る
忘れ去られつつある
いるのかいないのか
わからないけれど
心の中に棲む
12月の風来坊
巷じゃハイカラにサンタクロースなんて呼ばれてる
年甲斐もなく真っ赤な服を着た老い耄れサンタさん。

2009/11/13 (Fri)

[480] トムとジェリー
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何かを手に入れたいと思うその気持ちが
時おり欲望に汚れて思いもつかないものを手繰り寄せてしまうよ

正しいのは誰かの言葉に忠実に生きる事?
それともそれを無視して自由に生きる事?
僕はいつもその選択に追いかけられている

僕の後ろから凄まじい勢いで追いかけてくる不安や焦りや時間というトムみたいなどら猫が僕というかわいい小さなジェリーを食おうとする

ああ 時々仲良し
時々 フレンドリー
だけれど大体は追いかけられている

そんな 日々
トムandジェリー
いつでも走ってばっか

疲れてしまうね
ため息の掃きだめ
何もかも流したい
それでも記憶の中にあいつの嫌な顔が浮かぶんだ

ほらまた僕を狙ってる
性懲りもなく
かわいいネズミの僕をトムは
今日もおまんまにしようとしてるぜ

こわすぎて穴の中へ逃げたい
僕がジェリーでもそうするだろう。

2009/11/13 (Fri)

[481] 生きているという景色
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どこにでもあるただの夜に部屋の窓を開ければ
そこにはとてもありふれている真ん丸い月がある
でもどこか特別な景色さ
生きていられるからこそ見られる景色さ
どんな景色も

今この瞬間を…

あの真ん丸い月の輝きを浴びながら
僕は今夜もまたひとつ生き延びたよ
今 生きている
明日も生きている
そんな実感をただ感じれるだけで目の前にあるどんな他愛ない景色さえ特別なものになるんだな

それはね
とてもありふれた景色
だけれど特別な景色
生きている人にしか見ることが許されない特別な景色
生きている人には当たり前でも考えてみれば特別な景色

ほら 今夜もまた
たとえばあの月が僕の存在を証明してる
月があるから僕がいる
だから明日も生きてる
存在が曖昧になったなら月を眺めよう
きっと消えかけていた存在はまた鮮やかに光り出す 君の中で

それが そうだよ
ごらんなさい、生きているという景色だ

そう 君は生きてる
今日も確かに生きていた
大丈夫だ 僕はここにいる
いつでもつぶやくんだ
いつか噂みたいな根も葉もない存在になっても繰り返す今この瞬間だけ確かな存在であればいい
目の前に広がる景色はそれだけで特別になるのだから

僕は生きてる…
明日も生きてる…
ずっと生きてる…
このまま
何も変わらず
この場所で
月を見ては
自分の存在を確かめて
今という場所に足跡を残し夢から覚めた明日という場所で昨日残した足跡を見て
また存在を確かめるよ

大丈夫だ
僕はちゃんと存在している
ほかの誰でもない
世界でひとりの僕はここにいる
誰がなんて言ったってそれをかき消すことはできない
僕はここにいるから
その理はいつまでも変わらないから
永遠に僕は。

2009/11/13 (Fri)
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