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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3726] ブランコ
詩人:どるとる [投票][編集]


揺られて 揺れて
命は 何度でも
同じ場所に咲く

そして 僕らは
また ブランコに乗り
時間という靴を飛ばす

何ひとつ 無意味なものはない
でもたまに意味のないような時間を生きてる 意味のない時間も必要なのさ
入れすぎた空気を抜くように 食べ過ぎた腹を抱えるように
僕にも休養が必要なのさ

揺れて 揺られて
街は何度でも
命で満たされる

ブランコが揺れるように それはただいつものことのように

始まり終わる

さだめのように。

2012/02/24 (Fri)

[3727] わすれもの
詩人:どるとる [投票][編集]


もう忘れよう
あの日の悲しみや
唇噛んだ夕暮れは
過ぎ去った今では
もう昔話
幻と同じさ

記憶の果てにわすれものしてきたような気がするからね
たまらない
たまらない

今日が最悪なら
もう今日以上
最悪な日は来ない
大丈夫さ
忘れよう
もう忘れよう
忘れてもいいころさ

夜が来たなら
夢を見て
こぼした涙を
そっと風に流すんだ

忘れたように
見せかけて
たくさん泣いた
たくさん笑った
今日もやがて
忘れていくんだろ
悲しみや痛みさえ
安らぎが変えるよ
悪い思い出も
いい思い出に変わるよ

きっと 忘れてしまえば 涙も笑い話になるように

わすれたものはいつか 自然と 消える。

2012/02/24 (Fri)

[3728] 通りを歩けば
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言葉にならない気持ちや 胸に秘めた切なさが あふれ出す 街並み
通りを歩けば わかる 人の涙や輝く笑顔
ほら 夢のように
過ぎ去ったきのうのように思い出す
素敵な日々

ポケットにつめこんだ愛すべき記憶
通りを歩けば 思い出す あの笑顔 あの涙。

2012/02/25 (Sat)

[3729] 魔法のうた
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嘘ばかりのこの世界
誰かを疑いたくなくても結果的に疑ってしまう世の中 目の前の愛は本物なのかな
目の前の友達は本物なのかな

ビルとビルに囲まれた街の中
なんだか 行く手をふさがれているようで
窮屈だな

魔法のうた
シャラララ
世界中に響く
手をつないで
笑ったり泣いたり
そんなことの繰り返し
あしたも明後日も
変わらない気持ちで
お互いを笑わせあう
そんな毎日が幸せだってこといつまでも忘れなければ
幸せはすぐにでも訪れる。

2012/02/25 (Sat)

[3730] 空蝉
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実態のない影につきまとわれ日々生きる僕らはいつか来る終わりに曖昧なものを感じてる

生まれ変わったら
何になろう
魚になったり
鳥になったり
一度きりの人生が
終わったら
その時は
その時は
きっと何度でも大好きなあなたのそばで僕も笑っていたい

空蝉が次に生まれる
命をまたこの世界にはこぶなら 僕は特別なことは望まずに当たり前な幸せを願うから

さあ もう一度 生まれよう

君と笑うため
陽射しのあたるこのベランダでまた笑うため。

2012/02/25 (Sat)

[3731] リレー
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生きることはとても
悲しいこと
生きることはとても幸せなことでもある

転んだ傷跡 埋めるのは 多分時間じゃない
優しさだったり情けだったりするんだよ
逆に心に風穴空けるのは
誰かの思いやりのなさだったり 良心のなさだったりするんだな
たびたび生きる自信をなくしては自分の存在自体を疑うけれど
それでも生きることはいいことだ
だってこんなにも楽しくて うれしくて
たまに思うよ
僕は生きるために
昨日死ぬのをためらった
それは正しい選択だったと
だって後悔してないから だから

ナイフのような悲しみに 胸をえぐられる時は これからも生きているかぎり 来るけれど
その痛みは言ってみりゃ生きてる証拠
大丈夫 大丈夫
確かに僕は生きている

だってこんなにも 悲しくて でも うれしくて 生きることがたまらなく たまらなく
声にならないくらい 素晴らしいと思うから

明日も命をつなぐ
リレーを続けるよ

明日の僕に命のバトンを渡して

泣いても 泣いても
泣き足らないほど
生きてる喜び 教えてあげるよ

生きる悲しみも
生きる喜びも
いつか たったひとつの明日のために 消え去るけど

それでも 僕はリレーを続けるよ

明日も命を懸けて
リレーを続けるよ

明日の僕に命のバトンを渡して

ゴールはまだ見えない

ゆっくり ゆっくり
急がず 歩こう

リレーは始まったばかりさ

歩くように生きよう
競うんじゃなく
争うんでもなく

心から生きるために生きよう。

2012/02/25 (Sat)

[3732] 世紀末ラブソング
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嘘ばかりのこの世界
矛盾だらけの街の中
人の心は冷たくて
視線合わすのもためらわれる世の中さ

どうして 目の前の人を ただ 当たり前に愛せないのかな
何もしなくても命をとられるような 理不尽な世界で 例えば本気で誰かを愛しても
ほらね 些細なことでこじれる人と人との仲
僕はさみしくたって独りでも 笑えるさ

愛想笑いとお世辞を忘れないようにね
いい大人にはなれません

ラブソングも 血なまぐさくなったら世も末だね
僕は道化師 笑うことが仕事さ だけどたまには悲しくて
泣きたくなるのが人なんです

世紀末にこそふさわしい 点のような終わり奏でる ハーメルンの笛のように
僕ら惑わす このメロディ

愛してるよと言いながら
目では 憎しみ 煮えたぎる
そんな景色の片隅で
子犬のように ふるえてる
僕らが歌う歌の名は
世紀末ラブソング
優しき時代の葬送曲。

2012/02/25 (Sat)

[3733] 子犬のルンバ
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負け犬の遠吠えのような愚痴や文句が ほら 今日も悲しく小さく聞こえるよ
利益がなけりゃ満足に人を思わぬ世の中さ
甘く見てるとなめられる
なめられたくなきゃパソコンのように感情殺し生きなさい
機械で組まれた子犬たち まるでロボットのように 正確に仕事をこなす偉い奴

子犬が踊る 躍らされる
ルンバ ルンバ ルンバ
サーチライトで照らす未来
鮮やかなのは当たり前
作り物の色だから

子犬が跳ねる かわいく笑う
機械のような 動きでインプットされた行動だけを忠実にこなしていく日々
まるで僕らは社会の飼い犬 それもロボットのよう

ルンバ ルンバ ルンバ

さあ 僕のまねをして
パントマイムで踊ろう
嘘だらけの会話をしよう

腐りかけの国で。

2012/02/25 (Sat)

[3734] 透明な午後
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君は君じゃなくて
僕は僕じゃなくて
ただの君と僕さ

なんにもない部屋で
ただ日だまりに横たわり テレビを観る
ただそれだけの午後

変わらないものや
変わってしまう街の景色
悲しかったり
切なかったりする日々
時間はどうしようもなく流れていくから
歳を重ね 時間をかけて僕らは 少しずつ生きる理由を探していく

なんて 透明な午後なんだ 向こう側が透けて見えるよ

本物と偽物 見比べて どちらが白でどちらが黒かなんて決めるのはやめよう

ただ 目の前の幸せに 当たり前のように泣いて笑って それだけでいい

僕は君がいれば それだけでいい

人に自慢できるものなんか何もないや
それでも 君を世界で誰より愛してる気持ちは自慢できるな

何ひとつ 変わらないよ 昔からずっと
多分僕は僕で君は君だ
嘘もつくし たまには背中向けあう時もある それでもまた寂しさが二人を引きつける いつものことだ

雨上がりの街 虹を探すために 散歩がてら いかがですか?
たまにはいいだろう

ああ 汚れた世界なんだ だから人の心だけはせめて美しくなきゃ

本物と偽物 見比べて どちらが白でどちらが黒かなんて決めるのはやめよう

ただ 目の前の幸せに 当たり前のように泣いて笑って それだけでいい

僕は君がいれば それだけでいい

濁って見えるのはきっとそれだけ この世界が汚いからだろうけど それでもそんな世界で透明なものは たくさんある

ふとした瞬間 生まれる笑顔ややさしさが
濁った世界に 美しさを取り戻してくれる。

2012/02/26 (Sun)

[3735] 僕の椅子
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僕が座る 椅子は
いつも 君の膝の上

世界で一番 平和な場所さ それは君の膝の上

暖かな午後 洗濯物が風に揺れる いつもの午後

僕の椅子が 傷つくときは 全力で 全力で笑わせてあげるんだ

僕の椅子が 落ち込んだときは 慰めてあげる 言葉があるんだ

世界中でただひとつの特注の椅子 特別な椅子 僕だけが座ることをゆるされた 愛すべき椅子

僕も君の椅子になりたいよ 悲しいときはどうぞ 座ってね

君だけの椅子になりたいよ さみしいときは遠慮せず 今日あったこと話して聞かせてね

悲しいこと嬉しいこと素敵な景色 おいしかった食べ物些細な出来事 たくさんのこと 君は教えてくれる ああ ありがとう 愛してる
世界中さがしてもここにしかない
僕の 僕だけの椅子
今日も座るよ
座ればすべてわかるよ
ぬくもりを分かてば
涙も乾くよ

ららら…

2012/02/26 (Sun)
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