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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[3736] 静止画の向こう側
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動かない静止画の向こう側には
きっと 素敵な世界が広がってる

想像や妄想だけで
百万通り いやそれ以上のイメージ

しゃべらない 人物画は 今にも 話し出しそうな脈動感
ほら、動物も 花もまるで生きてるよう 不思議

動かない静止画の向こう側では
きっと 理解を超えた世界があるんだろう

当たり前な日々
それもいい
だけどそれだけでは
つまらないのです

だから 求めるのさ
途方もないようなロマンを

例えば静止画の向こう側の世界に。

2012/02/26 (Sun)

[3737] 自画像
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自分を描くと 自分じゃない人になる
他人を描くと うまく描ける

自分を描くのは なかなか難しい
自分を理解するのも なかなか難しい

自画像とは親しんだ 自分の絵のこと

わかってるのにわからない

どんなに似せて描いても 心や気持ちまでは 描けない

だから自分と他人のあいだにはいつも
大きな 大きな 違いがあるんだね

だから 自分が傷つくと たまらなく痛いんだね

他人の痛みはどうも わからないんだね

そのくせ描いてる 自画像はいつも てんで違う人。

2012/02/26 (Sun)

[3738] 8ミリ
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そこに映る 景色は焼き付けられた情景は
古ぼけた映像は 今じゃ流行らない
回らない 映写機の向こう側に閉じこめられた記憶は 8ミリフィルムの中でずっと笑ったり泣いたりする

ああー 悲しみも喜びも ほらね瞳のスクリーン 映し出す。

2012/02/26 (Sun)

[3739] 忘れん坊
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時間に追われるあまり僕らはいつのまにか大切なものを忘れてしまっている
心から笑うことや
心から泣くことを忘れたら あとはただむなしく生きるだけさ

風に笑われながら
忘れん坊は。

2012/02/26 (Sun)

[3740] オセロ
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とかく嘘ばかりのこの世界
人はまだ愚かな争いを続け 殺すことさえいとわない人たちが今日も 笑ってる

オセロのように簡単に白と黒を分けられたらいいのにね
簡単にはいかないのがどうやら現実だね

記憶のアトリエの中で 描いたありのままの姿 醜い中にも美しさはあるものと
誰もがきれいごとをぬかす今日に

きっと 大切なものはいくらでもあるんだよ
わかっているのにわからない 僕らは頭はいい だけど心はいつでもちっぽけだ

ああ 黒が白にはさまれて白に従い黒になる白い駒
弱肉強食の構図はいささか血なまぐさい
だけど 平和平和と言いながら メスを入れれば 垣間見える
この世界の影と陰
ああ ほらまたオセロのように 弱い者が泣いている

だけど人と人との争いは 結果の見えない戦いだ
だから、オセロはまだ続く 終わらないリバーシゲーム
せめぎ合う様は椅子取りゲーム。

2012/02/26 (Sun)

[3741] 永遠
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愛し合うことには意味はない
ただ一緒にいたい
単純な理由さ

できるなら永遠に一緒にいたい
だけど無理だから
せめて死ぬまでは

たくさんの思い出をつくり
たくさんの人たちの優しさにふれて
生きるんだよ
短い永遠の中を

歳を重ね シワが増えても
僕らの愛は永遠の中で 光ってるんだ。

2012/02/27 (Mon)

[3742] 茶柱
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何もない 休日の朝
ベランダに出て しばらくぼんやりしていた
空を見上げ ふと気づけば もう日は暮れて 耳に届いたチャイムの音

ああ 悲しいような
うれしいような 僕らの毎日は思えば泣いてばかりだけど
ほらねあとから考えると小さなことが幸せだったりするんだよなあ

当たり前な日々 それが一番幸せなこと
わかっているのにね
僕らはいつも 欲ばかり張って 気づかずに幸せな毎日を鼻で笑っている

茶柱が立っていた
今朝のときめき
あんな気持ちでいつも笑えたらいいのにね

ため息が出る
僕は何を欲しがっていたんだろう
走っても走ってもそこにはなにもないのに意味のない時間を生きていた。

2012/02/27 (Mon)

[3743] エブリデイ
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当たり前な日々
鼻で笑わないで
それが一番幸せ

並べ立てた言い訳が
テーブルの上散らかって それさえ平らげてくれる愛が今日もそこにある

泣いて笑って ただそれだけで過ぎていく1日もいいと思うから

難しい事は考えずに目の前の今日という1日を どう生きようか決めようよ
大したことなどできなくても構わないから
無理しない程度で
汚れ傷つこう
変わり映えもしないけどどこか穏やかなエブリデイ

なんとなく生きてる
理由など考えもせずに 流れるままここにいる そして日を浴びて育つ

だらけた生活の中にも輝く何かがあって
きっと 捨ててはいけない 強がりやわがままがあるのも本当

並べきれない言い訳は 心に空いた穴を埋める優しさで 負った傷跡や人を憎んだ弱ささえ 今ならもう忘れられる
陽射しのようなあたたかな愛があるから

泣いて笑って また泣いた 二人が刻む時間の中 ただ、寄り添ってるだけで幸せ

抱きしめたり 抱きしめられたり
愛したり 愛されたりする ただそれだけの毎日だけど
ただそれだけで 全てがゆるされるような
そんな気持ちになれるんだ
目と目で見つめ合えば大切なことなどすぐに見えてくるよ

特別なものなんて何もないけど
この世界で一番誰よりも君を愛してる この気持ちは僕の誇りだよ
繰り返される日々の中 また差し込む陽射し
君の笑顔さ それさえあればそう何度でも幸せになれる
そんな単純な僕を乗せて 流れるエブリデイ。

2012/02/27 (Mon)

[3744] 明日のために
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明日のために
今日何ができるかな
考えて考えて
それだけで日は暮れて

今日のために
昨日何ができたのかな
過ぎたことさえ
思い悩んだらきりがない

未来のために
これから何ができるかな
備えあれば憂いなし
そんな言葉に振り回され 無駄に急ぐ街

ああ 今日も街に灯る明かり ちらほらとね 切なさを連れて 夜がやってきました

多分 明日のためにできることなどなにもないよ ただ今日は今日の僕ができることをやればいい
今日の笑顔は今日だけしか浮かべられない
今日の涙は今日だけしか流せない
難しい事考えるよりとりあえず 今日のために笑い 泣こう

明日のために 生きているんじゃないよ
僕は今日のために常に 生きているんだ

そんなこともわからないようじゃ 明日もまた 雨降りさ

ああ急ぐあまりに空回りするくらいなら
いっそ何も考えず
頭空っぽにして生きよう

お腹抱えて 息を切らして走るなら
ゆっくり のんびり
歩きたい

だから明日のために生きるんじゃなく いつでも今日のために 僕は笑い 泣くよ

そのほうが ずっと
人生は楽しいよ。

2012/02/27 (Mon)

[3745] 涙がこぼれたら
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人ごみの中に紛れて 僕は似たような顔の中 似たような声を発する

ああ今日も疲れたな
慣用句があふれ出す夕暮れ

街の明かりを いくつも通り過ぎれば
なんだか ため息が出てくるよ

ああ涙がこぼれたら
言葉は役に立たない
慰めひとつで立ち直れるほど 簡単じゃない

ああ夢から覚めたら
現実はあまりにも退屈だ どんなに素敵な人生も 夢にはかなわない

だから涙がこぼれたら
痛いくらい抱きしめて
苦しいくらいキスをして

現実は美しいと言い切って
君の存在が光
今日も僕を照らしてる。

2012/02/27 (Mon)
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