詩人:どるとる | [投票][編集] |
まばたきの間に
遮られる誰かの死
誰かの生誕の瞬間
まばたきひとつで
何かが変わる
止まっているものなどほとんどない
人も街も1秒ごとに変わるんだ
まばたきひとつで
いろんなものがさっきとは違ってる
変わらないものはほとんどない
僕も君も1秒ごとに命が削られるんだ
まばたきの間に 次の瞬間 開いた瞳に映る夕暮れの赤や 雨空の灰色
変わりゆく街並み
色あせていく空の色
何が悲しいのかな
何が嬉しいのかな
ここにある全てと
そこにある永遠
昨日までは違っていた景色 今日は昨日とは違う 空があり 僕がいる
まばたきの間に
いろんなことが変わるんだ
いろんなものが見違えるんだ
まばたきひとつで
ほらね 簡単さ
今日も変わってる
変わり続けてる
小さな変化から
大きな変化まで
僕の中で 君の中で
いつも変わってる
変わり続けてる
ほんの少しのまばたきの間に。
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君の髪が好き
君の瞳が好き
君の声が好き
君の爪の形が好き
結局君の全てが好き
それはあらゆるリズムになって心の中響くよ
あたたかい飲み物が好き
冷たい飲み物も好き
ぼろぼろこぼれないお菓子が好き
広い部屋が好き
狭い場所も好き
結局 君と一緒ならどこでもいい
君の全てを愛したいから
君の全てが知りたいのさ
ちっぽけなことまで
全部リズムになって響くよ
雨上がりに架かる虹のようにさ
きっと幸せはめぐりめぐってまた君の顔に笑顔を取り戻してくれるよ
大丈夫さ 大丈夫さ
今に見ててごらん
声と声は寄り添うようにひとつに重なって リズムのように響くよ。
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何もかも 未遂で終わる はかない人生
ちっぽけなからだに
ちっぽけな頭
孤独をぶら下げて
歩いた道 誰もが通る道
何もかも 未遂で通り過ぎた ピンぼけの季節
くだらない出来事や
くだらない理想
いらだちを山ほど
抱えて 闇雲に駆け抜けた道
未遂で終わる ミステリー つまらない三文芝居
指先も振れられずに
さよならの時間
さよならの時間
未遂で終わる今日さ
未遂で終わる今日さ。
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変わってゆく
変わってゆく
見るもあざやかに
変わらない
変わらない
色あせもしない記憶
きみはまだそこにいる
僕をまだ見つめてる
きみは優しい人
僕を傷つけてまで
悲しいさよならをするはずがないんだ
ぼくは愚か者
その優しさに付け入って君を傷つけた
優しい人にはなれないな
それでもきみは変わらない優しさでぼくを包み込んだ
夕暮れのように
まるで当たり前のように
それがただ
それがただ
嬉しかった
優しい人にまた会いたい
風のように流れていったあの思い出の中で 微笑むだけのあの人のような。
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アトリエの中
花柄のシーツ
テーブルに敷いて
お茶を飲もう
少し休憩
長居は無用
あと少し仕事したら
ドアを開いて
帰ろうよ
空気椅子に座るようなもんだ
全く意味のない時間に思えたのに
君に出会ってから意味のない時間は
光り輝いた 光り輝いた
愛が変えたよ
見るもの聴くもの
さわるもの 全てが君を透かして見れば
きれいに見える
空気椅子に座る午後
愛というぬくもりにからだをあずけて
ぼくは我慢していた涙を君の目の前で流したよ
空気椅子に座る午後
流れる風 よくある景色 出会う人 新しい映画 会話のラリー
全てが愛にあふれてる
全てが愛に満ちている
空気椅子に座る午後
なんてことはない
いつもの午後
ほら見違えるようさ
君が笑うだけ
それだけで世界がきらめくよ。
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さよならという駅に
たどり着いた僕は
手を振り 改札を出るように夜と朝を仕切る境目をまたぐんだ
さよならという駅からまた朝へと向かい
電車は走り出す
もう帰らない日々に
手を振り 思い出となる昨日を見つめてる
涙流して 惜しむけど ほら明日が来れば 嘘のように笑ってる
そして また さよならの時間が来て 同じさみしさを感じてる
星を数えて 夢を見る夜 まぶたの裏に広がる僕だけの銀河
さよならという駅にたどり着くまで僕は
車窓から見える今日という1日を見つめてる
それだけで疲れるよ
それだけで悲しいよ
それだけで嬉しいよ
生きることは 電車に揺られること
日々 変わり続けてる
今日も 僕の中で
いつも 人々の中で
何かがね
そしてまた僕はさよならという駅にたどり着く
電気を消して おやすみなさいと言えば
もう あっという間
嘘のようにはじまる
新しい1日
それのくりかえしさ
百年つづく命の旅
百年つづく僕らの旅。
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君が笑う 君が泣く
ただそれだけで
なんて素晴らしいんだろう
君は頑張ってる
汗を流し涙こらえて
唇噛んで
君はいつも頑張ってる
僕と天秤で計ったら
比べものにもならないくらい君は頑張ってる
自分より人を気遣い思いやるその姿にいつも考えさせられる僕がいる
アイラブユー
ただいつまでも
ずっとそばにいて
アイラブユー
ただいつまでも
やさしく笑っていて
届け君の心へ僕なりのラブソング
ららら…
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この喜びを誰に伝えようか
このときめきをどう形にしようか
言葉などではもはや言えないよ
この喜びはとても大きな喜びだから
人は誰も 歌うんだ
喜びを抱きしめたとき
体中で 歌うんだ
あふれるほどの喜びの唄を
さあ みんなも歌いましょう
この喜びに気づいたら
歌うのは今
喜びの唄よ響け
この世界に
生きる悲しみ
忘れてしまうほどに
喜びの唄よ響け。
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軽くもなければ
重くもない
ふれられもしない
見えない愛が
心にのっかっている
ほら見えないのに
不思議だね
何かを背負うこと
何かを守ること
何かを愛すということ
だんだんわかってくる
だんだん見えてくる
重力が君の心に 負荷をかける
なんて愛しい重力なんでしょう
もっと 抱きしめて
もっと 寄り添って
もっと 近づいて
君のぬくもり感じたい
誰より幸せにしてみたい
ひとりぶんの君の重力 感じていたい。
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人の痛みがわからない人はたくさんいる
人の痛みなんてわからない 痛みは伝わらないけど 人を気遣ったり 思いやることはできるんだ
人の心には見えないだけでたくさんの傷跡がある
隠した痛みも こらえた涙も ほら 時間の波に押し流されてまるで無かったかのように
昨日の涙に殴られてしまうよ
思い出し泣きさ
ほら たまらない
たまらない夜
人の痛みに気づけない人ばかりあふれる
人を思いやることや気遣うこと 忘れたら人は人じゃなくなる
支え合うことを忘れたら
バカみたいな戦争いまだに続けてる国の大人と同じになる
言いかけた言葉も胸にしまったその悲しみも ほら時間の波が押し寄せるようにまた思い出す
昨日の涙に殴られてしまうよ
大人も泣きたい
たまらない
たまらない夜さ
何がそんなに悲しいのか
何がそんなに辛いのか
わからないわからない
行き場のない思いだけ 抱え たどり着いた行き止まりの今日に
ああ 曖昧すぎてよく見えない 生きる意味。