詩人:どるとる | [投票][編集] |
空いた穴をふさぐのは
誰かの優しさ
誰かの笑顔
悲しそうだね
そう思うなら
優しくしてよ
少しは心配してよ
空いた穴から流れるのは涙だけじゃない
笑顔もそこから消えていく
ほら 夕暮れ あっという間に カラスも鳴いて 電柱の影も街灯の下 長く伸びて
切なくなる
空いた穴を 隠すのは気休め程度の手のひらさ
だけど 嘘や強がりじゃ 簡単に 悲しみは溢れ出す 滲み出す
隠せない ごまかせない
だから 優しさがほしいのさ
だから 笑顔がほしいのさ
人は一人なんかじゃ笑ってみてもむなしいだけだからね
人は一人なんかじゃそれほど何もできない
時間持て余してばかりだ
お金は貯まる一方だ
それじゃつまらない
だから 欲張りな人とでも 同じ時間を過ごしたい
空いた穴から さみしさが たずねてくるから
だから 穴をふさぐのは
誰かの優しさ
例えば君の笑顔
君の笑顔さ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
すぐそこにあるのに
気づけない
気づかない
幸せとはそんなものさと笑う人がいる
きっと大きな幸せよりも小さな幸せのほうが気づかない
ほら すぐそこにあるのに気づけない
日々の隅っこに転がっている そんな幸せのひとつひとつを数えたら僕は案外幸せすぎるほどでした
繰り返されるハッピーエンド
少しくらいの傷など次に来る幸せに比べたらくだらない
喜びの唄 響く時
ときめきはよみがえる
繰り返されるハッピーエンド
生まれたときから僕はずっとずっと幸せだったと気づいたよ
だって こんなにもこんなにも 僕はありふれた日々に飽き飽きしてる
でも何ひとつ 不幸じゃない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
産声を上げて
生まれてきた命の旅
永遠ともたない命は
小さな病魔にも太刀打ちできない時もある
産声を上げて
育っていく時の中
種を産み落とし やがて萎れていく命を看取る種たち
ああ この世界に生まれてきた宿命に
理由もなくただ僕らは無理しても生きる不思議 抱いたまま
産声を上げて
今日も生まれる
命に 果てない愛を見る
優しさや希望を見る
回る地球の片隅
形(なり)は小さくてもたくさんの輝く宝石 携えてる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
業を抱いて 欲にまみれて 僕らは生きる
今日も明日も 風のように 流れるように
笑い 泣いて たまに嘘もつき 誰かを傷つけて
山あり谷ありの人生
上り坂 下り坂
いろいろあるけど
進め 進め
行き止まりまで
立ち入り禁止を乗り越えて
危険も承知と笑わば見える
スリルとロマンに富んだ未来
ほらね 鮮やかだろう
ほらね 煌びやかだろう
退屈はしないはずさ
きっと きっと きっと。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
絵本の中の童話はいつもハッピーエンドで終わるのに
現実はハッピーエンドにならない
バッドエンドでもまだ死ねない
主人公になるのは簡単
漫画の中じゃどんなにバカな奴でも主人公になれるんだ
頭の悪い奴でも絵本の中では主人公
現実は頭と体力がなけりゃ働くこともいい大学入ることもできない ほらそこからして漫画とは違うだろう
童話の中では魔法も使える
童話の中では楽しい冒険ができる
悲しみなんて まるで無いかのようさ
涙のいらない楽しいだけの絵本の中
僕が見た主人公はいつも笑っていた
僕が見た主人公は笑うことしか知らないみたいに笑っていた
ハッピーエンドじゃなくてもね きっときっと 大丈夫
主人公にはなれなくても脇役でもきっときっと 大丈夫
僕には僕の毎日がある
魔法はなくても それなりにいろいろある
童話の世界に現実を重ねても悲しいだけさ
悲しくてもね現実は童話とは混ざらない
それがまさしく現実だ
だから悲しいときは泣いて泣いて
泣き止んだら笑う
それが僕が見つけた朝にたどり着ける一番の早道
絵本を閉じて 僕は大人になるけど
夢は何度でも 繰り返し見る
そのたび切なさが胸を突き刺すけど気づいたんだ
童話の中じゃ こんなに 泣けない
こんなに 生きる喜び 痛いほど 感じないね
生きているから悲しい
そう思う幸せ 角度を変えれば それは喜ばしいことさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
雲が空を泳ぎ青い空が瞳いっぱいに映る
ただの1日
なにをしてても変わらないさ
肝心なことだけは
当たり前な毎日だ
特別なものなんてなにもない
ただ僕がいて
君がいて
それだけなんだ
だけど生きていくこと不思議なくらいに悲しくてうれしくて
たまらない
だけど行けるとこまで進む
いつも空には太陽が
見渡せば青空が
どんなに悲しいときもあるからね
失敗したって大丈夫
転んだときも大丈夫
そんなに急がなくてもいい
ゆっくりゆっくり生きていけばいい
後悔したって仕方ない
不器用だから優しくなれる
ものは考えようさ
そうだ まん丸いハート 抱きしめよう
そうだ なにはなくても空には太陽が昇ってる
だから僕は 涙乾けばまた 歩き出せる
だから誰も 雨上がりの虹のようにね
また 何度でも 笑えるんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
無理して笑っても 悲しくなるだけ
だけど無理までしないと 大人の世界では生き残れない
愛想笑いやお世辞を毎日振りまいて 他人の目を気にして生きてる 大人って疲れるね
どうしてこんな時代に生まれてきてしまったんだろう
たまに後悔するけど
たまに生まれてきたことを心から喜んでる僕もいるんです
どうして嘘をつくのか わからないけど
気づけばね僕も嘘つきの仲間入りさ
今日も心に嘘をつく
こんな時代に流されて
こんな時代にしたのは誰だ
こんな時代に変えたのはなんだ
こんな時代に
こんな時代に。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
さあお手を拝借
踊りましょう
手に手をとり
そして愛し合おう
永遠を描くように
二人は今夜の月が照らす 舞台の上で口づけを交わすんだよ
僕はかっこつかないジェントルマン
無駄に嘘がうまい
僕はかっこつかないジェントルマン
男のくせに涙もろい
そんな僕にもまっすぐな愛をくれる君だけのジェントルマンさ
君だけのために用意したんだよ 今日の舞台
ほら 美しい星空が二人を包み込むだろう
踊りが下手でも
大丈夫だよ
ルールはない
好きなように
生きていけばいいだけ
泣いて 笑って 日々は過ぎる まるでワルツを踊るように
回る 回る 二人の世界
ジェントルマンを気取りながらも 時に紳士らしくない僕がいるね
僕はかっこつかないジェントルマン
無駄に嘘がうまい
僕はかっこつかないジェントルマン
男のくせに涙もろい
そんな僕にもまっすぐな愛をくれる君だけのジェントルマンさ
僕はまるでだめなジェントルマン
意地ばかり張っているだめなやつさ
僕はまるでだめなジェントルマン
君の心のさびしさに気づけなかった
そんな僕だって優しさをくれる 君こそがジェントルマン。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
過ぎ去った時間を追いかける旅
失った時間を取り戻す旅に出かけよう
ロスタイムラン
今 出発の夜明け
さあ この一歩から
すべては始まり
そして終わる
獣たちが退化をたどり
僕らは猿に逆戻り
素直な気持ちのままに裸で りんごをほおばる
楽園に行こう ただ緑が生い茂る 場所へ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
禁断のりんごを食べた二人の
僕の体の中にも血がめぐる
裸で笑い 裸で泣いた遠い昔の絵空事
緑に囲まれた 部屋
呼吸する木々や花の中で アダムもイブもパンドラの箱の悪夢も見ずにただ幸せだった
ほら、僕もアダムとイブのように
ただ 愛のままに 生きたい そして
生まれたときから欲望に支配されたこの心の中にもう一度あの日の美しさを
りんごを食べたい
その欲望が生まれたばかりに僕らは悪魔をこの心に宿してしまった。