詩人:どるとる | [投票][編集] |
この一歩からすべては始まったようなもんだね
この一歩ですべてが終わるんだね
何がそんなに悲しいのだろう
何がそんなに嬉しいのだろう
何がそんなに憎らしいというのだろう
多分すべてくだらない
僕のすべてはくだらない
誰かの頑張りに比べたら天と地ほどの差だろう
それでも僕はこの一歩から また 始めようと思います
心新たに 何かを
苗を植えるところから始めます
まずは友達から始めます
この一歩から すべてははじまる
この一歩から すべては変わる
風向きが変わった
この一歩から。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
街中の電気を吹き消すように ほら 人影すらもない街の夜
とある街の夜
街は今夢の中
悲しみさえも見当たらない
涙のあとさえ暗いのが幸いして見えないよ
大丈夫明日になればきれいさっぱり忘れてる
あしたになれば笑ってる
ちっぽけな言葉がたまには役に立つ
ダイジョーブ
ダイジョーブ
笑ってごらん
泣きながら
笑ってごらん
そのうち
心に赤みがさしてくる
あしたになれば
あしたになれば。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰も知り得ない
あしたの消息
誰も追い越せない
時間の流れには
死んでいった
人たちだけが
知り得る
明日の消息
追いついてみれば
ほらね簡単なんだろう
明日はいつでも目の前にある ほら目と鼻の先
だけど追いつけない
近づけない
誰もつかめないんだ
あしたの消息。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どこかの家で時を刻む古時計
もう何十年も動きつづけてる古時計
同じ時間でも違う景色 違う人間模様
映すように 時計は見てきたよ 人の醜さも優しさも
今日も1秒の狂いもなく動きつづけてる古時計
狭い部屋 流れる時間に少しずつ変わる部屋
いろんな人がこの家には住んだ
年寄りや若者外人さんに小さな子供もいたなあ
古時計は見てきたよ
人の笑顔も涙も
古時計は聴いてきたよ
人の悪口も愚痴や優しい言葉も
古時計はどの主人にも似てないけど
何も言わないかわりに今日も一秒の狂いもなく動いてる
古時計はふるいから
いつかは壊れてしまうだろう
それでも死ぬまで
動きつづける
そしてまたこの部屋に新しい人を迎えます
そしてまたこの部屋で新しい人とお話します
次はどんな人なのかな
古時計は悩ましい日々を生きている
時にはからだを拭いてくれるおばあちゃん 時には放っておかれる若いあんちゃん
今日はまた新しい人が来る日です
古時計の恋人を抱えたおじいさんがおばあちゃんと一緒にやって来ました
2つ並んだ古時計
愛し合いながら
いつまでも
暮らしたとさ
暮らしたとさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人生悪いことばかりじゃないからさ
気楽に行こう
考えすぎはからだにも悪いから
あまり考えすぎずに
歩いて行こう
きっと 思うより
いい方向に風は吹いてる
風向きは南向き
あたたかな未来へ
僕らはこんでゆくよ
振り返れば過去の涙など笑い話だぜ
生きてれば良いこともある
死んじゃったら何もない それじゃつまんない
だからどちらかを選ぶなら やっぱり生きることを選ぶね
きっと考えてるよりは明るい未来が君を待ってる
今は雨の中でも
明日になれば
見違えるくらいの
喜びに出逢えるかもしれない
だからそのまま進もう 泣きながらでもいい
きっと思うより
いい方向に風は吹いてる
風向きは南南西
ばら色の未来へ
僕らを連れてゆくよ
見上げれば 太陽が眩しいくらい輝いてる
生きることは大変だけど生きているからこそ味わえる喜びがある
だから歩いて行こう
ぶきようだっていいじゃない
生き方なんて人それぞれじゃない
運や実力も善し悪しじゃない
大丈夫 いい方向に風が吹いてる 風は吹いてる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も僕らは なんの不自由もなく 泣いて笑って当たり前に
食っちゃ寝食っちゃ寝繰り返す
いつも僕らは 素知らぬ顔で 目の前の当たり前な幸せ 鼻で笑ってさも当たり前に
ゴミばかり出して無駄遣いばかりする
有り余る時間の中
見渡してみりゃ
わかるはず
裕福じゃないけど
ほらね、毎日平和に暮らせてる
それだけで幸せだと思わなきゃばちがあたるよ
好きな洋服着て
好きなものをたらふく食べて
好きな場所に住み
何が不服なのかな
少し古くなったからってすぐに捨てて
また新しい服に着替えて
野菜の葉っぱや皮
まだ食べられる食べ物を生ゴミにして
散らかりっぱなしの部屋 文句ばかりこぼす日々
世界中の恵まれない人に比べたらあなたなどどれだけ幸せで
恵まれてるかも知らないで 自分の私腹を肥やすことで頭いっぱいなのかい
それでも あとから胸が痛むのは本当はわかっているからさ
ほらね 振り返れば空いっぱいに広がる夕焼け空や青い空
そんな当たり前な景色のほうが何倍も素晴らしい
何が幸せで何が不幸せなのか それより
何が大事で何が必要なのか そんな当たり前なことが欠けてる
僕らの日常
この先の未来 大丈夫かな
街に溢れる人ごみの中 優しさは消えやしないかな
何かといろんなことが心配だな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らは 憎しみを持って 生まれてきてしまったんだね
知らなければ良かった 愛や優しさを知るたびに人の闇が一層醜く 見えてくる
悲しみを抱えて 生まれてきてしまったんだね
誰かを愛するたびに誰かに傷つけられた記憶がよみがえる
何もかも 脱ぎ捨てて 生まれたときと同じように裸になって 向き合おう
どうして人はこんなにも人を愛せるのに
どうして時にむごいほどに人を憎めるのかな 答えのない闇の中をさまよい続ける
そんなさだめに身を焼かれながら 僕らは今日も刻々と刻まれる時の中 喜び悲しみ怒りそして深い眠りから覚め
迎える朝に 何を思うだろう 千の夜明けをこの眼に映してもわからないものはずっとわからないままだ
フラッシュバックのように唐突によみがえる記憶
いくら記憶をたどっても生まれるまえどころか幼いときの記憶さえあまりない
日々、大事なものを失いながら 生きているようで時にとてつもなく悲しくなる
断りもなく押し寄せる波にのまれるように たどり着いた今日にまた僕は 立っている
その気になれば多数の人間を幸せにできる力があるのにそんな力を悪用する罪と罰を背負う僕らの行く末は果たして
フラッシュバックのように突如として回想される過去のメモリー
いつか誰かがつけた足跡の上に生えた大きな木を見上げれば絶え間ない歴史がそこに垣間見える
そして長い時間の中 積み上げた思い出に僕らはタイトルをつける 悲しみだとか幸福だとか
気づいたら ここにいた
気づいたら 跡形もなく
僕も君もたったそれだけの存在ならば
すべての出来事にそれぞれ意味を見出すべきだ
そうはじめから何もかも意味のない仕掛けられた旅なのだからせめてその旅に絶え間ない歓びを。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もかも 意味のないことさと笑った
何もかも 無意味さと鼻の穴 おっぴろげて
白紙の紙の上に いつか はるか昔 生態系が築かれた 描かれた 丸い出来損ないの地球
そのうち人が生まれ
そのうち恐竜は滅び
そのうちそのうちと言ってるあいだにビルが建ち並び 技術は人の寿命さえも伸ばした
何もないところから
何かが 生まれた
何もないからこそ
なんでもありさ
白紙でもそこに鉛筆があれば ひとつのきっかけになって
何もない空間に 線が引かれやがてその線から ひとつの立体が生まれる
色をつけりゃ立派な絵になるさ
白紙だからこそ生まれる可能性は無限大
何もないところからすべてははじまる
すべては生まれる
すべては回りだす
スケッチ創世記。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
人は恋をすると 魔法のようにさ
その人を好きで好きでたまらなくなるのさ
人は恋にやぶれると 夢から覚めたようにさ
心が痛くなる 心が痛くなる
それが恋っていうものさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何も知らないということは幸せなことだろうか
何も知らないということは不幸なことだろうか
僕らは知らなくてもよいことを知っているわりに
知らなくてはならないことを知らない人が多すぎる
僕は一体あなたの何を知っているのか
あなたは一体僕の何を知っているのか
ひとりの人の心さえわからないのに
万人の人の心を理解できるはずはない
それでも無知だからこそ僕らは割合人間らしくいれるのかもしれない
すべてを知ってしまったら神様と同じ位置に並んでしまうから
知らなくてもいいことは知らないまま
僕らは 無知なままでいよう
遠い異国で死んだ同朋や
しばらく会っていない知り合いの死
無知なままでいればどんな悲しみでさえ 涙には変わらない
無知なことも案外 利口なことかもしれない
無知だからこそ僕らは 今日起こるであろう悲しみや苦しみになんのおそれもなく突き進んでいけるのだから
無知とは考えようによっては 幸せなことでもある
例え目の前に見えない槍を突きつけられていようとも突き刺さるその一瞬まで僕は笑っていられるから。