詩人:どるとる | [投票][編集] |
帰って寝るだけの
つまらない日々の中で
何か足りないもの
なぜか有り余ってるものあるでしょう
単に暇ではいたくなくて
そんな忙しくしてもいたくなくて
気持ちはいつでも苦楽の境をさまようのさぶらぶらふらふらっと
まだ誰も見たことのない明日に向ける思いで細胞のひとつひとつがほら昂奮している
はじけるように少しずつ光をおびてゆく
虹のように悲しみと喜びのあいだにのびる橋がまるで目に見えるようさ
さあ 明日の地図を自分の両手でおそれないで広げて自分なりのルートをそこに描こう
地図は何も描かなければただ真っ白な紙で終わる
夢を叶えたい人
何か成し遂げたい人
今すぐ地図にその行き先までのルートを描くのだ
可能性や確率なんて無視して誰かの声にも左右されずにただ自分が思ったままに進めば
たどり着いた未来はきっと鮮やかなはずだ
笑い声がこだまする楽園のはずだ
手にした地図にはきっと幸せへの道のりが見える
そのためにした失敗も後悔も過ちも自分が決めたことで被ったらさほど悲しくないから
大丈夫だ
みんな同じだよ
さあ さあ
明日の地図を開いてごらん
決まりなんかないんだ
君の心に広がる地図を開けばいいんだ
少しずつでいい
君を描こう 明日に
やがて未来でそれは大きな地図になるから
涙でぐっしょり濡れた日でさえやまない雨はないよ
明けない夜はないよ
そう自分に語ることで落とした元気取り戻して
ねえ 歩いて行こうぜ空には太陽
僕をとりまく大気
所詮この世界などただの偶然の産物
などと毒づいて笑う僕なのさ
ライオンみたいな
獣はいれど
幽霊はいない世界
だからおそれることはあっても
不可思議なことにはいつも巧妙なトリックが隠されている
ほら箱を開ければいつもどんなことだってくだらない答えでしょう
だから明日の地図を君の手で開くのだ
不思議な不思議な。
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おとずれた朝
夜明け間近の朝
僕は光と影のさなか
船出を待つ待ち人
やがてまばゆい朝
おとずれる朝に
僕は静かに
オールを漕ぎ始める
目指す場所はどこだろうか
目指す場所なんて決めていたか
いつも後悔と失敗が僕を追い抜いてゆく
僕を追い越してゆく
輝く光さえ見つけられないままモノクロの朝がほら今日も来たよ 素知らぬ顔で
そんな 船出の朝
僕は暗澹たる
気持ちでむかえた朝
夜明けをむかえた朝
モノクロの心を
朝陽が申し訳程度に照らす 同情するみたいに照らす
そんな 船出の朝
僕はオールを手放してしまいたくなった
生まれたときから放すまいと握ってきたオールでさえいつの間にか薄汚れて手放したくなったよ
そんな船出の朝だから
気持ちも暗澹としているから
行き先など見えなくなるはずだ
そんな 船出の朝
僕は暗澹たる
気持ちでむかえた朝
夜明けをむかえた朝
モノクロの心を
朝陽が申し訳程度に照らす 同情するみたいに照らす
そんな 船出の朝
それでもおとずれた朝
夜明け間近の朝
僕は光と影のさなか
船出を待つ待ち人
やがてまばゆい朝
おとずれる朝に
僕は静かに
オールを漕ぎ始める
今 瞳に映るうつろな世界
今 僕の眼前 飛び込んできたゴタゴタ
静かに静かに生きていくしかなかった
命を投げ出す勇気もなく引かれた白線をはみ出す度胸もなくただ生きているしかなかった
ただそれだけ
いつも
なぜ?って聞かれても答はいつも多分変わらず
ただそれだけさ
そんな船出の朝だった。
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大きな
地球に
ある日
涙が落ちた
それでも万有引力さえ無視して
僕の悲しみはずっと
僕につきまとう
だからさ
悲しみは無重力
付け入る隙があればいつでもどこでも人を奈落に誘い込む
簡単じゃないんだ
いつでも
地球規模の問題なんだ
軽く見るなかれ
死にそうなんだから
小さな涙ひとつでも
悲しみには違いないんだからね
できれば
見逃さないで
その涙
その悲しみ
光ってるはずだから
あなたのあなたの隣にもきっと涙は光ってるから
泣き止んだって
悲しみは晴れることはない
悲しみはストレスと同じで心に蓄積されるものだから
爆発は死を意味するんだよ
だから 悲しみは無重力なんだ
重力を持たずいつまでも人を悲しみの空に浮かせているから。
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楽しみにしていた本日は生憎の雨模様
アスファルトに水玉模様がほらおしゃれだね
街中に咲く七色の傘の花
美しく花開いている
だけれどその花の下でとぼとぼ歩く人たちはみんなちょっと憂うつな顔
街も化粧を落として眠りにつくころには
きっと僕も心の中に降り続いていた雨を受け流すための傘を折りたたんでまたしまうだろう
人はいつも涙のち笑顔で一日を暮らすのさ
一日だって欠かさずに悲しみを抱きしめている
僕は今 悲しみの中
悲しみの雨に濡れている
もう心もからだもびしょぬれさ
街中にあふれているため息を数えても
きっと数えきれないから数えないけれど
きっときっと今日もたくさんのため息と同じくらいの涙が雨とはべつに人を濡らしたのだろう
人の心を冷やしたのだろう
いうなれば悲しみ雨
ふらりふらり
降り出せば
僕はもう
悲しすぎて
楽しい夢さえ見る気もしなくなるよ
足音も立てずに去っていく一日をただ見送ってさ 少し笑うだけ
月が浮かぶ夜空に
誰かの笑顔を重ねてはまた涙があふれて
目覚めても起き上がってもひとりぼっちの世界に降る雨
きっときっと簡単にはやまないだろう
だからねだからね明日もまたひきつづき降り続きます
心の中に雨は降る
見えないだけで
押しつぶされそうなくらい苦しんでいるんだ
ただ、空を見上げては早くやまないかなと殻に閉じこもるように屋根の下で雨宿り
ゆるしてくれなんて言わないよ
だってそのくらい悪いことだとは思わないから
外は雨
だけれど
それ以上に
心はもっとどしゃ降り
他人に見せられないのがちと残念だ
そのくらい
そのくらい
身も心も濡れ鼠さ
カクジツに僕の心は
今や
雨よりも雨
その言葉に尽きるよ
伝えたいのはいつもそんな気持ちなのに
誰も見向きもしない
まるで通り雨のように
僕の雨降りハート
上手にかわしてゆく。
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いくつもの夜を
いくつもの朝を
死ぬまでどれだけ繰り返してゆくだろう
新しい朝をむかえた今日もどうしようもなく考えてしまう
そんな若者らしくない年寄り臭いことを
夜明けが来ても
胸高鳴らない一日
イヤなことが僕を待ってるんだ
まるで行く宛のない旅人に憧れてしまうこの気持ちはいっそ雲にでもなりたいと苦笑いを浮かべてる
始まりの朝
終わりの夜
一日はいつも
いつだって
同じことの繰り返しさ
それでもその一日にしかない涙や笑顔がある
ほら戻りたいような戻りたくないような昨日にはきっと悲しみと喜びがどうしようもなくあふれている
始まりの朝に泣いてても終わりの夜に笑っている
そんな一日の心模様が曖昧な愛をそこに残してゆくよ
だから
僕は帰りたくない
かといって
帰りたいと思わないわけじゃないよ
ああ いつでも
過ぎ去った日々は愛らしいままこの胸の中にある
戻らないからこその輝きがほら鈍く光ってる。
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僕の脳髄を麻痺させる浮き世の諸事情
まるでそれは何かの竹篦返しのように僕を苦しめる
いくつもの夜
いくつもの朝
繰り返してきた
でもいくつ夜をこえてもいくつ朝をむかえてもどれだけ歳を重ねてもわからないものはわからないま
ま
脳髄カルテにも未定とだけ書かれてるよ
横のものを縦にはしない世の中に少しでも斜めにすること許してくれる心の豊かさがあれば常識も少しは愛せるものを
ただ常識はいつまでも完璧な形のまま人に言うのさ
ほら1ミリの狂いが自分を困らせると
そんなことを嫌みのようにとばしてくる
僕の頭のフォルダはもう知識を詰め込みすぎて押し込む隙さえないんだ
ほらそれでもいつでも常識は僕の脳髄に食い込むように割り込んでくる
悲しいなあ…
切ないなあ…
カルテに申し訳程度に書いておこう 恨み言つらつらと
そんなことしても意味はないとわかっててもせずにはいられないから
脳髄の中 びっしりと恨み言で埋め尽くしてしまうのさ
浮き世のバカヤロウ
そうつぶやいただけでなんか少しだけ片付いた気分になるから。
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押しては引いていく
波のように…
そんな簡単なたとえ話だよ
言葉にすればどんな事でも簡単に形になってしまうね
それでも僕の心の中に棲んでいる悪魔は簡単には笑ってくれない
あふれる憎しみと色欲の日々
僕を腐らせてゆく
あろうことか中身から
じわじわと
押しては引いていく波のような…
そんなたとえ話でも少しは
僕を救うのは
なんなんだろう
僕を生かすのは
生かしてるのは
なんなんだろう
なぜかもわからないまま僕はここにいて生きている
それこそ波のように寄せては返しながら続く日々をただただ
平々凡々にヘイヘイ
少しおどけながら
それでも心の中で強く強く激しく激しく波打ち際に波が叩きつけている
断崖絶壁の眺め
ほら喩えれば
そんな今さ
僕は波打ち際の人
死のうか死ぬまいか
命を長らえるか
命を捨て去るか
考えている
僕は波打ち際の人
下手をしたら
そのまま数十メートルから真っ逆様さ
悲しみの底へ落ちてゆくだろう
僕は半分死んでて
半分生きてる
簡単に傷つけてしまわないで
べつになにかをおそれてるわけじゃないけどさ。
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僕は人気者の道化師
誰も偽善的なピエロ
みんなみんな
心の中に道化師を飼っているんだ
道化師さながら
みんな笑いたくもないのにね
愛想笑いにお世辞のパレード
おそれながらもやせ我慢の苦笑い
綱渡りに空中ブランコ
世の中に嘘で固めた笑顔を振りまいている
笑いたいとき笑っていて
泣きたいとき泣いている
そんな感情さえ捨てたら道化師になってしまうよ
笑顔だけで人は生きれない
だから弱虫ピエロでいいじゃないかい?
泣いていたほうが人間らしいから
悲しいときは悲しいなりに泣いてさ
うれしいときはうれしいなりに笑ってさ
そんな当たり前な毎日を生きた方が楽しいはずだ
そうはいってもそうできないもどかしさが辛い世の中だから
ピエロになるのを完全にやめることはできないけれど
それならピエロと人間の心を共有すればいいじゃないか
そうじゃないか
だから僕は感情を捨てずにピエロになって
心の中では笑っている そんな自分を
そしてそんな自分が情けなくて泣いている
サーカスのような世界の中ではじかれぬように生きていくことを嘆きながら
それでもピエロの役目をピエロは果たしてゆく 今日も
悲しいかな
それがピエロとしての仕事なのさ
だけれど心は置き去りにはしないよ
いつも心はずっと胸のあたりで高鳴っているんだ 同じリズムで時々はずみながら
弱虫ピエロは懸命に毎日を生きている
本当は弱虫なんかじゃないのさ
ただ誰もみんなサーカスから抜け出せないから ためこんだ涙が時々あふれるだけだ
今日もサーカス小屋の裏の茂みで泣いている僕なのさ
そっとそんな僕を照らしてた月だけが寄り添う夜なのさ
神も仏もない世界
血も涙もない世界
信仰心も向上心も
何もない僕だけど
これだけはわかってほしい
笑うだけがピエロじゃないってこと
見てほしいのは隠しきれない涙なのさ。
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夜にもたれ掛かっている
僕はもうひとりじゃ生きれない
だから誰かのそばにいたい
だけれど離れない孤独の影 ぬぐえぬ涙
月夜の晩に ほら
たくさんのため息が言葉になって街中から空に立ち上ってる
石焼きいもの
リアカー引っ張りながら
煤で顔を真っ黒にしたおじさんが渡してくれたおまけの石焼きいもになぜか涙が出た夕暮れ思い出していた
幸せはそんなものでいい
これ以上の幸せなどいらない
願えばきっと罰が下るだろう
そして夜空を見上げればもう月が輝いていて
僕はそれを眺めていた
石焼きいもを輪切りにしたような満月がほら見えるかな
君にも 君にも
なんてきれいで
切ない夜なんだ…
ため息も蒸発しそうなあたたかな夜に。
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笑うことは難しいだろう?
泣くことよりずっとずっと勇気をつかうからね
笑顔を簡単に使いこなせる人は涙を流すことにも躊躇しないのでしょうか
わからないけれど
笑えたらそれはそれとしてどうでもよくなるから笑えた勢いにまかせて泳いでみよう 浅瀬まで
スマイルにあふれた一日を幸せと呼ばずしてなんと呼ぼうか?
スマイル満開の一日こそ幸せ満開の日さ
愛想笑いとか嘘っぱちの喜びとかのないありのままの幸せにあふれた素晴らしいホリデー
僕らは明日に向かって咲いてゆくんだ
根の張れないところまで 咲いてゆこう
シャララ
鼻歌でも歌いながらね。