詩人:どるとる | [投票][編集] |
死にたくないな
死にてえな
山の天気のように
気持ちは変わる
心変わりはつかの間の夢幻と同じよう
神様はいないのに
いないはずのものを
祭り上げて祈る日々
どうか神様 天の恵みをくださいな
自称無神論者もこっそりとお札お守りぶら下げて雨降る日には 神頼みする
所詮 神も仏もねえ
この世は不思議もねえ つまらぬものだとほざけども神様は心の中にいるのです
いつでも 罰を与えます
いつでも 恵みを降らせます
世俗の欲にまみれて
悪の限りを尽くし
暴利を貪ろうとも
明日の天気までは
見えません
そんなときこそ
ここぞというときの神様です
そんなときしか頼りにされない神様も哀れです
神様どうかお願いします
運を私にくださいな
幸を私にくださいな。
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ああ なぜだ
ああ なぜだ
僕は迷う
僕は悩む
目の前の赤い悪魔は
偽りながら
天使の仮面を被っては時々優しい言葉を届ける
疑念は深まる
悪魔は天使か
天使は悪魔か。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
真実が見えたとき
僕は真実とは
知りながら
まだ疑いの目で
世界を見る
醜く歪んだ
心が睨む視界の果てで赤い悪魔は頭を垂れる
僕は何も言えない
僕自身さえ悪魔なのかもわからないから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何処にあるだろう
心さらけ出して
それでも
穏やかな風が吹く
そんな場所は
何処にいるだろう
心むき出しにして
それでも
優しくほほえんでくれる
そんな人は
楽園を探していたような気がします
楽園を探しているような気がします
今も昔も 相も変わらず
楽園を求めていたような
だけどそうでもないような
どこか諦めにも似た空虚感に包まれて
それでも気づいたことがある
そうだ 此処こそが楽園であり地下の牢獄でありまた天使たちの羽根を休める場所なのだと
楽園は最初から此処にあった
楽園にいながら楽園を求めていた
それでもこの楽園は僕らの理想のはるか最下層で なんの意味もなく 僕を暗闇に閉じ込める
楽園にいながら 地獄の炎に焼かれる
楽園にいながら 鬼のしごきに遭う
そんな僕らは幸せか
そんな僕らは不幸せか
楽園よ 母なる地球よ
我が父よ 我がふるさとよ
こたえるがいい
眼に浮かんで 輝く
この楽園よ。
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僕の叫びは聞こえない
小さすぎる訳でもない
ただ、闇の中
本当の痛みは見えない
万人の叫びに混じって聞こえない
嫌われてる訳でもない
光のない部屋
どこまでが壁でもなく
どこからがドアなのか
そんな概念さえ無い
部屋の中 魂ごと沈む僕はひとり、叫ぶ
それでも聞こえない
策も術もない
全然聞こえない
その叫びは闇の中
たくさんの痛みと寄り添って
同じ棚に並べられて
誰もが同じだと
気にもされない
ただ、闇の中
本当の喜びが見えない
叫びは叫びでも
これは胸の中の叫び
聞こえるはずはない
聞こえるわけもない
それでも叫んでいる
聞こえなくても
今、闇の中に
僕の本当の痛みだけが僕には見えるから。
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たしかなことはむねの中
いつも、わかっているようで 何ひとつわからない
曖昧にすれ違う 見事に
ずっと同じ場所にいるのに今日と昨日は違う曜日
なんとなく目をやった庭の木
のっそりと佇む
そのいでたちはもっぱら僕の憧れの的
楽しいこともありゃ
悲しいこともある
全く品揃えの良い世界
悲しみには事欠かない
喜びにも事欠かない
生き方さえ制限されない
だからこそ 自由という言葉が時に 人を縛り付ける
なんとなく目を閉じた 庭の鶏
小屋の中で
寝息を立てて夢を見る
それだって小さな物語
ばかにはできない
夢のある日々さ
なんとなく目をやった庭の木
のっそりと佇む
そのいでたちはなんともまあ自由であることか
僕は働く 半ば嫌々
君も働く 生きるためだけに
そんな日常からは遠く離れた 庭の木はなんて いい毎日を送っているんだろ
自由が自由がこんなに悲しい
自由なことが こんなに痛い
庭の木に のぼって
泣いた 今日の夕暮れは 記憶の中 すっかり焼き付いて
離れない
離れない。
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何を言おうとしたんだろ
何をやろうと思ったんだろ
一生思い出せなかったら
それはどんな小さなことでも
未練になる 未練になる
ど忘れしたよ
ただそれだけで何か重大なことを忘れているような錯覚に陥る
だけど忘れるだけにくだらないことかもしれないようでもある
墓場に持ち帰ろう
例えば思い出して
悲しくなるような
ことならば
だけどど忘れは忘れたころに 静かに蘇る
ああ 味噌買い忘れていた
思い出したことが
忘れていたことが
くだらなさすぎて
思わず 安心した
夕暮れの台所
またど忘れしたよ
今日も何か忘れてる
そんな不安を抱えながらも生きる気苦労よ
たまには自分をほめてやりたいな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
いい詩を書くための
詩人にはならない
自分で好きになれるような詩を書くための詩人になりたい
値段のついた詩を書くために詩人にはならない
無一文 いくらにもならなくてもかけがえのない値段のつけられない そんな詩を書きたい
いつも いつでも
夜も 朝でも
生まれるまえも
死に絶えたあとでも
詩人はうたう
またとない声で。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
生きてることの難しさなどばかばかしくなっちゃうくらいの
そんな詩を書きたいよ
真っ白い紙に 思いつくかぎりの優しい言葉を書きまくり 味方だよと笑うのさ
ばかなうたを歌おうよ
悲しいときにはね
僕の生き方見てごらん
ほらね、こんな僕だってなんとかどうにか生きている
君にできないわけはないさ ほら悲しいときにはね 寄り添える肩がある
最愛の人へ
目を閉じて祈る
あなたの幸せを
最愛の人へ
心を黙らせて願う
あなたの行く道を照らす星のかわりに
最愛の人へ
簡単なことさと
笑うけど生きることは確かに酷なことさ
それでも、生きている僕らが偉いのさ
大丈夫、開き直ってもいい
君なりにやってごらん
最愛の人へ
伝えたい 届けたい
返す言葉はあまりない
それでも素直な気持ちを言葉にするなら
愛が必要さ
だから君は僕を照らす星
だから僕は君を照らす星
勝手なほどに 寄り添おう
世界の悲しみ 世界の喜び 全て 受け入れたあとで それでも僕らは空を見上げることを選んだのなら。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君の味方になるよ
君が悲しいときは
傍にいて 夜通し
話を聞くよ
それが愛なんだよ
君の味方でいるよ
どんなときでもね
寄り添うように
涙を半分こさ
ひとりじゃ背負いきれない悲しみもあるから
ひとりじゃ心細いときもあるからさ
そんなときこそ君の味方になるよ
正義のヒーローみたいにはいかないかもしれないけれど
君の味方になるよ
涙が君の頬を伝うまえに
すぐ駆けつけるよ
情けないけれど一生懸命に
いつでも君の味方さと当たり前のように言ってみせるよ
星ひとつ見当たらない夜も
寝癖のひどい朝でも
傍にいるよ
君の一番の味方になるよ
時には 命も荷物になるそんなときもあるほど悲しいこの世界だから
せめて 僕と二人
歩いていこうよ
ひとりよりはさみしくはないだろう
ほら、頼まれなくても傍にいる
君の味方さ 僕はいつまでも。