詩人:どるとる | [投票][編集] |
世界中の人のおやすみという声がする
世界中の人の寝息が聞こえるような気がする
生きている 誰もかも
あなたも僕も生きている
明日には 明日には
今日の涙は笑顔に変わるかな
期待と不安 抱え込み
僕は夢から覚めるまで 眠りの中で朝が来るのを待っている
おやすみと言った時から僕はもう昨日の僕じゃない
夢から覚めた時からもう僕は新しい僕なのさ
歩いていこう
何度でも繰り返す
おはよう、おやすみ
何度でもかわりばんこに昇っちゃ沈む月と太陽
ああ、世界中の人の幸せそうな顔が見える
ああ、ぐっすりと眠るあなたはどんな夢を見ているかな
窓の外 空の上から見下ろす月がこっそり
あなたを見つめてる
悲しいことも嬉しいことも ずっとは続かない いつかは終わる映画のようなもの
だから ひとつひとつのおはようやおやすみに思いを込めて
今日も言うんだよ
ほら、聞こえるでしょ
ほら、見えるでしょ
あなたの耳や瞳に
誰かのおやすみの声が
例え最後でも きっとそれは 素敵に聞こえるから 聞き逃さないで。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただなんとなく暮らしているようで
誰にだって生活の所々に涙のあとや隠れた傷跡があるものさ
今日も不器用に働いて
日が暮れたら帰ります
切なさ引きずり自転車漕いで 住み慣れたアパートへ
この窓からは 夜が広がりまぶたを閉じれば 宇宙のようにたくさんの想像が星のように輝きます
文句や愚痴も言いますが、実際 結構 満足してる
世界中見渡して知る自分の幸せの度合い
もう何ひとつ願いません
もう何ひとつ求めません
ただ、長生きはしたいしまだやりたいことは山ほどあります
だからまだまだこの街で幸せ探していたいのです
生きる人を幸せな雰囲気に包むような不思議な街よ
悲しいこともまだまだありますが
いたらなさなど優しさと持ち前の機転の良さで 補って
明日も変わらず 歩いていきます
そんな幸せな街の住人は 今日もなんとなく暮らしているようで たまに子供のように泣き崩れる
それを知らない人たちがどれだけそいつを傷つけようと
神様などいないこの世界では報われることのほうが珍しい
それでも何度だって立ち上がり それでもそいつは生きるんだ
幸せな街の雰囲気に包まれて 志取り戻し 傷だらけの体 引きずって 優しさだけはなくさずに 歩いていきます
地図さえもない いい加減な神様が いつしか蒔いた種から 生まれたような僕ですが
明日も笑って 生きていきます
人に愛されるより
人を愛せるような人を目指します
例えそこに意味は生まれなくても
僕は気にせず 笑います
幸せな街で今日も
変わらない街の雰囲気に包まれて
あくびなどして
歩いていきます。
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わずか数時間で死ぬ人と
長寿記録を更新するような長生きの人
命の長さもいろいろ
だけどどんな人にもそれぞれの寿命があり 生きれるところまで生きていく
寿命は決められないしその時にならないと正確にはわからない
だけれどせっかく生きるならなるべく長生きをしたい
若くして死ぬのはもったいない 悲しくてもまだまだ泣き足りない 言い訳のようにうそぶけど 本音はきっといい加減
せっかく生まれた僕だから
まだまだたくさん泣くべきだ
まだまだたくさん笑おうよ
寿命がどうのこうの言いますが
死ぬことを考えて人は生きない
生きることを前提に人は生きる
例え僕の寿命が明日で尽きるとも
僕は最後の最後まで笑っていたい
今日が最後の1日だって寿命がわからない以上いつでも
今日が最後 最後の1日だからね
寿命がどうのこうの言うのなら 笑うことだけ考えたい
百年あればそれ以上
あと数年ならばそれ以上
濃い人生を歩いていきたい
物事をなんでも計算して 物差しではかるようならば
そんなものはくだらない
命の物差し 迷わず折れる勇気を僕にくれ
願うなら 金よりも。
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明日はどんな日になるだろう
悲しいことや嬉しいこと色々あるけど
当たり前な毎日ほど一番 幸せなんだよね
明日のためにできること
探しても見つからない
だって僕はばかだから
間違えて謝るくらいがちょうどいい
あらゆる概念から
解き放たれたい
ノーヒットノーランの試合のように
箸にも棒にもならない日でもきっと
意味のない時間など何ひとつないから
刻々と流れる時間に沿って僕らは いつでも終わりを目指す
明日のためにできることはほとんどない
今日は今日を精いっぱい楽しみたいから
あまり先のことは考えない
そう先を急ぎなさんな あっという間に人生が終わるよ
ゆっくりゆっくり
のんびりのんびり
歩いていこう。
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例え誰に認められなくても 大好きな詩をうたいたい
理屈じゃないさ
僕が見つめているのは
例え誰に貶されようとも 自分の信じる言葉でうたうよ
常識は要らないさ
僕がたどり着きたいのは
きっと 同情よりも
なんとなく素晴らしい
なんとなく素敵じゃないかな
そんな曖昧な誉め言葉
輝いて 僕を包み込む 一寸先は闇でも ほら、すぐ傍で笑いかける愛がある
そして僕は限りなく果てのないやさしい闇に融けていく
宇宙の無限に抱かれて
もう言葉は役に立たない
その代わり、言葉などでは言い表せない ものが闇に光を描くだろう。
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何も特別なことは多分できないけれど
精いっぱい 愛すからね 一度しかないこの時間をなるべく楽しく生きていきましょう
時には悲しいこともあるでしょうが そんなときこそ優しさを忘れずにいれたら
嵐の過ぎ去ったあとのような 散らかった毎日に愛が傷を癒すようにしみていく
胸に 胸に 溢れる
君への思いは
永遠のないこの世界で唯一限りないものだから
僕と 君で 描いてく
一枚の絵には
沢山の思い出と当たり前と見間違えるほどの幸せがあざやかに彩ってゆく
いつしか神様が薄く下書きした人生という輪郭をなぞるようなつまらない時間はごめんだね
予想もつかないような 悲しい だけど 嬉しい 毎日を君と今日も描くんだ
たまには間違えたりするのも人間らしくてすてきじゃない
君からもらう言葉は全て愛の詩と受け取るよ
大好きな君の笑顔と
なんてことのない朝や夜に 生まれる安堵のため息
筆を持つ手がふるえている
命の脈動(リズム)がほら直に伝わるね
さあ新しい一歩を踏み出すように 一筆入れましょう
ただ、愛してると
きりもなく言うために僕は生まれたのかもしれないから
僕は悲しいことなどまるでないように
笑い 君と抱きあうのさ。
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何もない 何もない
僕の中には何もない
君の中には何がある
僕の中には何もない
なんでもない なんでもない
僕は君より幸せで
君は僕より不幸せ
そんなに大した差はない
人と比べてどうこうよりも
自分と自分比べてみよう
悪い自分と良い自分
たまには交互に出たり入ったり
あとで気づくよ人の涙に
あとでわかるよ人の痛みが
右手に悲しみを
左手に歓びを
乗せてみよう
見えないけれど
想像するんだよ
あまり大した
差はないだろう
そうさ、全てくだらない
悩むことなど無意味さ
何もないさ 何もない
どこを探しても何もない
机の下 本の間
夢の中 引き出しの奥
大事なものは 見えない場所にこそある
ほら、君のむねの中や 僕の瞼の裏に…
右手に愛を
左手に優しさを
乗せてみよう
あるつもりで想像するんだよ
見えないのになぜかその尊さや重さがなんとなくわかる不思議に
そうさ、全て当たり前
迷うだけ損さ
だからもういちど眠ろう
本当の朝に目覚めるために。
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目だけでは人の痛みや涙には気づけないよ
ありのままの景色しか映らないから
大事なものを見つけるときや人の心を見るときは
目より心を働かせて人の痛みを知るのだ
他人というだけで人との間に見えない壁をつくって 関係を拒んでも
生きている限りは人との関係は断ち切れない
だから時には人を死ぬほど憎み命さえ奪いたくなる
だけど時には人の優しさにふれまた人が好きになる
今日も人の中 僕も人 あなたも人
人として 変わらない営みの中 生きているのです
花が咲いたらいつかは枯れてしまうように
形あるものには定められた終わりがあるから
僕もいつかこの道の果てで跡形もなく消え失せるだろう
だけどだけどそれでも生きていく
明日もまた笑いたい
人の中 あなたやあなたと ありふれた会話の中 ふつうの毎日を当たり前くらいに思ってるけれど
たまには誰かに感謝したりもして
なんとか 生きているのです
人として 世知辛いこの世の中 耐えているのです
人として 変わらない営みの中 生きているのです
笑っているのです
泣いているのです
いらいらしたり怒ったりもするのです
それでも 生きているのです
それはなんと素晴らしいことか。
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僕が見ていた明るい未来はくだらない幻でした さようなら
見上げた空には 一面の星空 美しいという言葉よりも
僕には自分の叶わない夢に 苛立ちを拭えず 誰彼構わず憎んだ
もう逃げ場はない
始まりも終わりもない
入り口も出口もない
生まれたときから
運命は決まっていた
僕らはどうせ最後には幻のように消えてしまう つかの間しか輝けない光だ
さようならを言わせておくれ もう帰らないあの人の後ろ姿に
一秒さえ戻ることはない日々の中 何かで取り返そうと 走るけど むなしさだけが時計を回す
幻だけが 瞼の裏で ぼんやりと 仄かな光を放つのさ
生きている意味なんか どこにも無かった
救いなどは かけらもなかった 神様のいないこの世界じゃ
笑うことも 泣くこともなんて むなしいのだろう
僕は次の言葉をすっかりなくして
会話を繋ぐことさえできずに 黙った。