詩人:どるとる | [投票][編集] |
心のお腹が空いた
さながら空腹だ
目の前に用意された
いくつかの料理
欲望、希望、期待
そして、裏切り
空腹ならば
目の色変えて食らいつく
金欲しさに 欲張って 心満たす 人の愚かさが 目に見えて わかる
こんなに苦労して 散々疲れ果てても
やがては くたばる 運命なら全て無駄だ
そんな気持ちで日々
生きて 楽しいわけないよ
心のお腹が膨れたところで笑っても空気の抜けたタイヤのように むなしい音がするだけ
空腹を満たすなら
人の愛や優しさだけで十分さ 欲望なんていらない 捨てたい
空腹を満たすだけなら 人の愛や優しさが必要だ 金があっても買えないものもあることを知れ
そしてまた
心のお腹が空くよ
さながら空腹だ
僕に身近な愛があれば 優しさがあれば
空腹だ。
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単純に誰かを好きになる 理由もなくその人を好きになれる
戦争やいじめがある
世界でも そんな世界があることも嘘みたいに思える愛がある
口づけひとつ 交わしたい あなたの唇を盗みたい
あなたの隙を盗んで
唇をひとり占め
お金も地位も名誉もなんの価値もない場所で 感じる 気持ちや 交わし合う言葉が 愛なんだね
僕はわかったんだ
大切なこと。
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なみだは優しい人にしか流せないものなんだ
人を思う気持ちがなみだに変わるんだ
なみだは心がある人だけに流せる世界でいちばんきれいな水なんだ
泣いて笑って たくさん転んで たまには失敗や後悔も呆れるほどして
人に冷たい目で見られて
世の中の全てを憎んだ事もあっただろう
それでもなんとかここまでやってきた
今日までの長い長い道のり思うとまたなみだ
なみだは優しい人だけが流すことを許されたきれいな水なんだ
どんなにどんなに悲しくても
どんなにどんなに辛くても
明日があるから今日がある
そしてまた陽は昇る
難しいことなんて何もないさ
ただ僕は僕のまま
いつもみたいに不器用でよく転ぶような人でも心優しくいれば
きっといつかいつの日か きれいな明日が見えるでしょう
きっといつかいつの日か きれいななみだの水たまりが海になるころに
流してきたぶんだけの悲しみが 喜びに変わるから
今はただまぶた伏せて ただ生きていくことだけに真面目になりましょう
真面目になりましょう。
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笑うように 泣いて
泣くように 笑って
逆さまの気持ちで
生きています僕らは
愛想笑いしてても
胸の中じゃ泣いてる
他人のご機嫌をとるためだけに笑ってる日もあるさ
そんな大人の中
僕もそんな大人だ
今日も笑いながらも
本当は泣きたかったんだよ
それでも、歩いていこうと言ってくれる人が傍にいるから
僕はまた昇る朝陽に背伸びして おはようと元気に言えるんだ
悲しみも喜びもいつかひとつに重なって
いつの日か全て束ねて「思い出」と言える日まで ひたすら歩いていこう
いつかあっという間に 今日が明日になって
やがて風が吹き抜けるように その明日も何年後になって
そして、気づけば僕もおじいちゃんで
縁側でひなたぼっこしてたりして
目を閉じてまぶたの裏に大好きな人を思い浮かべたら なんだか悲しい気持ちも消えたように 思える
だから、生きてる
かんたんな話さ
生きていけばいい
たったそれだけ。
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生きて行けばいい
たったそれだけの
ことが辛いんだ
生きて行けばいい
百年くらい経って
くたばるまで
かんたんに言うなよ
案外難しいもんさ
やろうとしてやってもいつも空回り
ペダルひとつぶん足りないよ あと少しなのにどこかでまたつまずく
空気の抜けたタイヤのように 元気なく笑った
自転車に乗って
あの夕日を目指そう
もうため息つく元気もないけど とりあえず行けばいい
誰かさんが言うように
自転車に乗って
今日より少し遠い明日を目指そう
もう歩くのも辛いくらい毎日がいやいやだけど とりあえずなるようになるさ
なるようにしかならないさ
生きて行けばいい
かんたんに
街は言う 人は言う
大人は言い切るだけ
その辛さを乗り越えた場所にある 何かを指差すように
「生きて行け」と言う
それは僕には ただの投げやりな 答えなような気がして迷いが深まった
夜がやってきたのも気づかなかった
階段に腰掛けて ふっと気づけば そこには昨日となんら変わらない明日があった。
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隠したいことばかりだ 心の内も外も
ごまかしたいことだらけだ 街も政治も学校も安全な場所などない
モザイクかけたくなるような現実だ
口は嘘やお世辞ばかり言う
心の中の本当を包み隠して そのまんま
無修正の現実に裸体を晒す 人の愚かさ浅ましさ
何が本当で何が嘘なのか都市伝説のように 様々な情報が錯綜する日々に
画面を通して見える知らない国の知らない人の涙や笑顔にさえ干渉する僕らは何様なのか
モザイクを取り払い己の悪を懺悔せよ
どうでもいいことばかりが世界に知れ渡る
誰かの孤独死や理不尽な虐待に モザイクは要らない
戦争もいじめも同じ秤に乗せて どちらも軽んじずに 大人も目をそらすな
モザイクのかけられぬ現実ならば 僕らの瞳が捉えるありのままの人の汚さや醜さを
偽らず悪と言え
ごまかさず恥と知れ
モザイクをかけた心の中にある本当を
いつか口に出して悪いことは悪い、良いことは良いと言えたのなら
嘘も邪魔な隔たりも差別もなく誰もが心の底から 向き合える
理想論にしか過ぎないが まぶたの裏に広がっている 明日は紛れもなく明るい
かんたんなことなのに 争いは絶えず いまだに人はわがままで欲深だ
金や見栄に埋もれた当たり前な愛や優しさを 呼び起こせ。
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目の前に咲いている花を踏みつぶすか 愛でるかにかかってるよ、これからの世界の行く末は
あなたには見えるだろうか
きれいな花がきれいなように
きれいな花を汚すのもきれいなままで残すのもあなたがきれいな花を見るその瞳の見え方で決まる
あなたの瞳に映る花はきれいな花ですか?
きれいな花がきれいなように見えるならあなたはきれいな心の人です
きれいな花がきれいなように あなたもきれいな人です。
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誰も助けてなんてくれやしない
肝心なときほどひとりでなんとかしなくちゃいけない
ピアノがポロンと鳴るようにそれは決めつけられた規制のように
街中に聞こえてる文句や愚痴の数
頭の良し悪しで人格を否定し才ある者をほめちぎる人々の中 なにが学べるかなにがわかるか
聞こえない 理不尽に放たれる銃声も
見えないよ いじめの実態 ケータイ電話の通話相手の表情と心理
全ては機械のように冷たい人の心を投影したような社会
届かないSOSが今日も聞こえてる
届かないSOSはいつも聞こえてる
ただ見逃されるだけで
ただ聞き流されるだけで
痛みも苦しみも生まれない日はないよ
いつでも。
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いつも言葉足らずで
君を困らせてしまう
生きているだけで
厄介な問題が山積みさ
だけど愛してる人だけには嘘はつけない
悲しいとき 辛いとき
顔にすぐに出るくせ
ごまかせない 君には 少し休んだら?って言う 君の優しさに甘えたよ
あれもこれも 全て愛だね
なにもないけど
愛があるよ
あふれんばかりに
心にあふれてる
間違いなく 愛だね
疑いようのない 愛だね。
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耳をすましてみてごらん
視野をいつもより少しだけ広げてみよう
自分にとっていちばん大切なものはなんだい?
ほの暗い夜の向こう側にある 誰かの涙
そしてその真新しい傷跡 それを誰一人笑えない それは誰一人逃れられない
あれ、空耳かな 僕にも誰かの優しい声が
この耳に いや心におだやかに 聞こえてる
目を閉じると広がる暗闇が 何より優しいそんな夜は 言葉よりも 誰かのぬくもりに包まれていたい
あれ、夢幻かな それにしては はっきりとした夢です 感触さえ感じれる
夢じゃないよ 幻じゃないよ 確かに君がそこにいる
空耳じゃないよ 幻覚でもないよ 確かな愛がここにはある
汚れたような人の中にも 光り輝く希望があるように
どんな場所にも どんな闇の中にも 光はあるんです
空耳かなと感じたら
探しに行こう あの闇の中へ
こんなに星があるんだからね ひとつくらいは君を照らしてくれる
言葉を超えた 姿なき光に照らされて
僕は僕だということを思い出す
その時こそが旅立ちの時。