詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しくないわけはない
生きることが辛くないわけはない
それでも泣いてる顔は人には見せず 涙は手のひらで隠すんだ
悲しくないふりをしてるだけで
本当は今にも泣き出してしまいそうだよ
それでも笑っているのは負けないために
打ちひしがれないために僕は自分に嘘をつく
人に優しさ 求めても何も生まれない
それも時代だと 言う人がいるけれど
僕は人が優しさ忘れたら 悲しいだけだと思うから 僕は人にも優しくしたい
そして思いやりを持っていたい
例え時代がどんなに冷たくなろうと
人の心はあたたかいままだと信じたい
街にあふれる人ごみの中に 何を求めているのかな
そして人の心の中に愛を見ているのかい?
さまよいながらあがきもがきながら見つける 光のような小さな希望が未来を照らす明日が見える
殺伐とした日々のその中に 僕は何を見ているのか 鏡越しの自分を見て 自分の中の悪を 憎んだ
それから僕は少しずつ変わった 変わった 変わった
歩き出すのは間違いなく今だ
思い直すのは間違いなく今だ
変わりゆくのは間違いなく今だ。
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この耳で あなたの声を聴く それはまるで優しいそよ風のよう
この瞳で あなたの顔を見る 色んな風に変わる まるで魔法さ
この世界でいちばん愛している 大好きな人の傍で 笑っていられることがどれだけ幸せか 僕はやっと気づいた
些細な場面、一つ一つの瞬間 君がくれるその他愛ない笑顔 それがすべて僕にとっての幸せの種 花が咲くようにほらね 笑顔が僕の心に咲くよ
抱きしめている
抱きしめられている
愛されている
それと同じだけ
僕も愛している
それだけでいいのさ
いつまでも ずっと
僕らは 重なれない
違う人間だけど
唯一 心はひとつになれる
何かと面倒な世の中だけど 君と二人なら どんなことも乗り越えられる そんな気がするから 僕はこわいものなど何ひとつないんだよ
そうさ、いつか やがて 少しずつすべての悲しみや傷跡も
散らかったままの今の心も片付いている 静かな心で向き合える その時こそ言おう 君が誰よりも好きだよと 僕なりの言葉で
唯、ひとりだけ ひとりだけさ 愛しているよ 唯一。
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大切なことは最初からみんな知っている
だけれど時に人は見方を誤って 人を責め立てる 蔑むのです
悪を指差して 責めるなら 自分の中の悪も指差し それを悪だと先ずは呼ぶんだよ
人を叩く手のひらは
自分を叩く手のひらにして
人を責める唇は
人を慰める唇にして
人を恥じる心は
自分を恥じる心にして
鏡を見て そこに映る自分の中の汚れやシミを 悪だと呼んで
責めてみなさい
街にはびこる 様々な理不尽や 矛盾を悪だと呼べるほどお前はきれいなのか?
自分の顔だけは きれいに描きたいようだが
他人の顔だけは 汚く描いても 構わないようだが
それを悪と呼べるだけの 心の清さは何処ですか? 自分はそれほど良くもなく きれいでもない 僕もあなたもきっと
自分を描いてみたら 案外 上手く描けない 繕った笑いじゃ 悲しいだけだ
他人を描いてみるのに一生懸命になったらなぜか上手く描けたよ それが本当の自画像だ
他人は自分の心を映す鏡 他人の悪は自分の悪 人の中に悪を見つけたら それは僕の中にもある悪だと知れ
話はそれからだ
自画像を破り捨てて
他人に合わせて 笑う自分を悪と
他人を平気で傷つける自分を悪と
嘘ばかりつく都合のいい自分を悪と
悪と呼べ 悪と呼べ
上手くなんかないさ
悲しい自画像だな
やっぱり僕は良い人間なんかじゃない
誰の中にも隠れてるだけで悪がある
悪がある。
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僕のはじまりは 最初からおわりの匂いをさせていた
人は生まれた瞬間からおわりを定められている
途中でなげだす命なら最初からないほうがいい
途中で諦めるくらいなら最初からなくても同じだろう
そんな弱い気持ちはくだらない
そんな気持ちなら生きる事さえ悲しい
おわりのはじまり はじまりのおわり
繰り返す時間の行き帰り さよならおはよう こんにちは
可もなく不可もなく当たり前のように
振り向きざまに 歌うのさ 僕らはみんな最初からあるようでない空気と同じだと
おわりのはじまり はじまりのおわり
暮れゆく空に 投げかけたあの問いかけは神様も解けないほどに難しい
さよなら さよなら
余計な言葉はいりません
持て余しただけの心
余りある時間の中
生きることの辛さや悲しさなど誰にもつきまとうもの 人との差を比べても言い訳にしかならない
自分の力で立ち上がることのできない人はただ悲しいだけだ
なげだすだけの命なら
最初からないほうがいい
授かった命を 自分のものだけと思ったら
その命は腐るさ
生まれたからには生きるだけが答え
生きるだけが答え。
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僕には計れない
人の命の重さ
どれだけ重いのか
人の命は
街の中にあふれる
人の中にも
誰一人いなくて
構わない
人などいないのだ
自分のやった
悪を隠すのが巧い大人たちの恥はすぐにケツを出す
ごまかされたままの現実は嘘ばかり
本当の言葉で偽ることなく話し合いたい
僕らは口を塞がれたまま
目と目でお話しても
何もわからない
口と口でお話しても
喧嘩してしまうだけ
心と心でお話しすれば
やがて夜は明けて
新しい明日が見える
とても簡単なことさ
みんなが自分の足元で踏みつけてるその当たり前を大切にすれば それでいい
虐めもしかり
戦争もしかり
同じようなもの
ただ、どちらも
くだらない
すぐにやめたほうがいい 命を奪いあい
人の尊厳を蔑ろにする行為は
今日もまた日が暮れ
何事もなく1日が終わるけど 僕はなぜか胸の中にぽっかり穴が空いたまま
うまく笑えないよ
拳と拳で殴りあっても本当の痛みの伝わらない
法律や規則で縛ってしまえば同じこと
心と心を向き合わせて 少しずつ心の歪みやねじれをなおしてゆくしかない
とても気の長い話だ
それでも僕らが始めた意味のない喧嘩は僕らで止めなきゃ
目の前のたくさんの当たり前という概念を そのまま見つめたらだめさ
少し角度を変えて
少し視点を変えて
当たり前という概念に自分なりの見解を見いだせ
虐めや戦争を悪だといえるその心があるならば きっと希望はあるよ
ほらね 正しい事など最初から 誰もがわかっているんだから
それを 当たり前にしてゆけばいいだけだ
笑っているあなたのその顔がいい
泣くほどに嬉しがるあなたのその声がいい
そんな当たり前な明日が当たり前に 訪れる日を 僕は待つ。
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それはまるで
おならのようなもの
自分の恥を聞かれてしまうよう
幸せの匂いがする
どこからか漂ってくる
君からしてるよ
笑ってるから
おならの匂いがするよ
恥ずかしがらずに
自分は人だと言おう
涙も出るだろ おならだって出るさ
嘘もつくだろ おならだって出すさ
それは自分が人だというあかし
おならをするように笑ってみせる
どこにいても 何をしてても
人の中でも笑ってみせる
人の中でも泣いてみせる
おならをするように
恥ずかしがらず
夜も朝でも 誰といっしょでも
君の隣でふざけてみせる
君の隣でカッコつけたいよ
幸せの匂いさせながら
おならが出ると どんなに真面目な人も常識にまみれた大人も顔を赤らめて 思うだろ
自分も他の人と変わらない人なんだってこと
おならが出ると 僕も思うよ 臭いのほかに言うことがないけど
その臭さが たまらない 僕が僕に語りかけてくる なんとなく思うよ 僕もあなたと同じ人なんだってこと
だから恥ずかしくなんかないさ 僕は恥をしのばず おならをするように生きてみる。
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明日誰が死のうと
僕には関係ない 関係ない
明日誰が生まれようと
僕には関係ない 関係ない
世界は鏡で 人と人同士もお互いを映す鏡で みんながみんな悪いところも良さもお互いに向き合わせて
自分の悪をそこに見る
自分の利点をそこに見る
さよなら 砂浜に波が打ち寄せて 今日の全てをさらってゆく
さよなら ビルとビルの間に昇ってる太陽が沈んでゆく
さよなら 小さな子供たちの笑い声が遠ざかるとすぐに夜に来る
街は少しの音を残して あとは闇の中に食べられました
意識は胃液に溶かされ やがて 何もわからなくなる
眠るまえに 言った言葉だけが頭の片隅回る
おやすみのそのまえに。
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夜の街の 片隅で 君の笑顔が 闇の中でも光る ああきれいだね
夜の街に 灯された明かり それはまるで蝋燭のよう きれいだな
寂しさも ほんの少し残っている もどかしさも明日になれば
全て 全て 忘れてる
誰もが見る夢が 惨たらしい現実も忘れてしまうほど 楽しいものであれと願う
そんな夜もあるんだ
君が見る夢がせめて今日の痛みや 今日の寂しさを そっと癒やしてくれるものであれと祈る
そんな夜があるんだ
夜の街は何も言わないし何も教えてくれないが僕らが勝手に勇気をもらい優しさを分けてもらうんだ
そんなふうに生きてゆく 暮らしの中にそっと今日も街に夜がやって来る
夜の街の片隅 今日も君の笑顔が 闇の中で光る
もう言葉は何も必要はないはずだよね
一人じゃない 強さが僕の心を包み込むと
涙で目の前が見えなくなるけれど 夜の街の美しさだけはいつまでも 変わらない
まるで優しい君のように。
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ふつうの暮らしに 甘んじて 僕はそれを幸福と呼ぶ
ふつうの暮らしに 飽きたらず 金に群がる人たちに悲しさを見る
ふつうの暮らしの中にある幸せを見つけられないことは悲しい
欲深い人たちの瞳は冷たい 今日も金が全て名誉が全てと間違える
ふつうの暮らしを指差して こんなものと唾をはく そんな人たちには二度とは見えない
僕や私が抱えてる
血の通った幸せは
目には見えない財産が
きっとあなたも抱えてる
涙で濡れた幸せは
かけがえのない財産は。
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あなたの言葉で 誰かを慰めて
あなたのやり方で 誰かを労って
目の前の散らかった現実など気にせず
あなたはあなたの言葉で目の前で泣いている人を抱きしめて
単純な愛でいい
簡単な愛でいい
ただそれが
いつの間にか
あなたの糧になり
誰かの心に
きれいな花を咲かすから
枯れ木に花を咲かせるように
乾いた笑顔は やめて
泣き顔に笑顔を咲かせましょう
この乾いた時代に
僕がばかばかしいほどにまっすぐな歌を歌うよ
朝のはずの今も夜に食べられたように暗い暗い 街の中 人と人は目も合わさず にこりとも笑わない そんな世の中になるまえに枯れ木に花を咲かせましょう
もういいんだよ
無理やり笑わなくても ほんとの涙こそが 輝く世界をいっしょに目指そう
言葉もなく 宛もないままに 時計の針が進むほうとは逆回りに僕は進むけれど
やせ細り 滅びるんじゃなく 少しずつもとの美しさと形を取り戻すんだ いつか
そして 単なる言葉は 魔法のように きらめいて あなたの心にとどくだろう
忘れていた笑顔も こんな気持ちも ほら思い出したように 咲いた 咲いた 咲いた
枯れ木に花が咲いた。