詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は ひとり 孤独な道を歩くんだよ
何かしら 誰かしら
いいこと あるよ
きっと あるよ
夜の明かりを ひとつひとつ 通り越して
木々の間 縫うように時代が つかの間に流れてく
それを遠くから近くから 見てる僕は
落ちそうな大きな月を瞳に映して
はじめてのダンス 踊る あなたのピエロにならなってもいいよ
何かあるよ きっと
なにもないわけはないさ
何かしら 誰かしら
いいことあるよ
きっと あるよ
孤独な道にも いくつもの笑顔が落ちてる
さびしい夜にも いくつもの夢が転がってる
さあ 気づくなら今しかないよ
君の視線独り占めしよう
そんな、わがままな物語があってもいいと思うよ
可能性はあるよ。
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盗みに行くよ、今夜
予告もなく 奪うんだ
君のそのハート
僕は恋泥棒 君のハート盗むため 今夜月にいざなわれ あらわれ マントひるがえして
魔法仕掛けの夢の中
幻と戯れて遊ぶ
君もどうだい?良かったら
誰も恋泥棒 人、人、人の交差点で 今日も手を繋いで 愛してるなんて呟くよ
まさにミステリー
それは不思議 奇々怪々
言葉交わしただけで
ほんの数秒 恋に落ちる
僕はもう君の虜さ
恋泥棒が ハート盗まれてしまうよ そんな夜は なんて月がきれいに見えるのかしら
恋泥棒が 逆にハート盗まれてしまうよ
そんな毎日が明日も続いてゆけば 幸せなんてすぐにてのひらの上さ
恋泥棒 馳せ参じました 君に会いに
盗まれたままのハート
それで僕は満足。
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心に嘘をつかないで
心が悲しみでいっぱいになるから
心に嘘をつかないで
涙で明日が見えなくなるから
悲しみを受け流す傘がない
心まで水浸し
降り出した
雨がやまない
だから心にだけは
嘘をつかないで。
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目には見えないものにも 命が宿る
優しさを手探りしても見つからないのは
優しさは手ではつかめないからだ
だけどふいに優しさにふれるのは たしかにすぐ側に優しさがあるからだろう
人はひとりじゃ 涙拭うことさえ 時間を有するものだ
だけれど 誰かが側にいれば あっという間に涙が笑顔に変わるだろう
そこに 何かが残るなら 無意味なことなんて何ひとつないから
目には見えなくても感じることで 見えないものをつかむんだ
例えば、花が種を落とすように 途方もない未来へ 希望や期待を託すように
今は見えなくても信じることで はるか遠い明日に咲いてみよう
それが明日咲く花だ。
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朝を象るように
縁取るように
悲しみが
円の周りを
なぞってく
それにも負けずに
笑ってしまおう
あなたは
泣き止む強さを
持っている
朝の輪郭が
悲しみから
始まるならば
その輪郭を
かき消すぐらいの
笑顔で迎え撃とう
挫けても転んでも
再び歩き出す
強さを知っている
その先に待つ
喜びを知っている
だからなんどでも
ここから 描くんだ
きりもなくスタートラインを
朝の輪郭を。
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偶に いい詩ができる
それでいい
偶に いい事がある
それでいい
偶に 大げさに笑う
それでいい
いつも楽しいんじゃ
ぎゃくに悲しい
いつも悲しいんじゃ
生きるのがいやになる
偶に 悲しくて
偶に 嬉しい
その高低差がいい
その比率がいい
それでいい
偶に 生きる喜びを感じる
偶に 生きる悲しさを感じる
全てが大事な事だから無意味な事などひとつもない
たまには考えてみることだ
空っぽの頭の中に 風を送り込んで
真っ白なイメージの中に 何か思い浮かべて
たまにあれやこれやをなげうって
足の裏の魚の目にも気づかない日々に昔を振り返る 時間を与えよう。
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その一瞬を 閉じ込めて 記憶の中に
その一瞬が 永遠になる いつかの今日に
その一瞬に 救われる 涙に濡れた昨日よ
僕は言葉を忘れて
黙ったまま 泣いた
黙ったまま 笑った。
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落ちた 涙 すくって
可哀想だというのは簡単だけど
それだけじゃ涙は救われない
だから 僕は愛を込めて 手のひらで 涙流す人を 厳しく叱るんだ
悪を 悪だと 言いたい
僕をゆるして
この意味 紐解けるかな。
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そして今日は終わる
夕暮れが空を燃やす
誰かの帰り道を照らす夕陽
長くのびた影を引きずって 寄り道せずに家をめざす子供たち
誰も居なくなったあとの公園にポツリ
風に揺れるブランコ
明日まで笑い声も聞こえない 静かな公園からも見える沈む夕日
ただいまを届けるために今帰るから
ドアを開けたら 優しくおかえりって抱きしめて
たくさんのただいまが 今いたるところで聞こえてる
たくさんのおかえりが ただいまの数だけ聞こえてる
そして今日は終わる
何事もなく終わる
なんの特別な事もなかったのにね
なぜかどこか幸せで
なぜか心満たされて
何気ない1日が何より幸せに思えるんだ
食卓に並んだおいしそうな夕飯を
食べたら 星を眺めて綺麗だねって言おう
ありふれた中にもこんなに輝く幸せのかけらが散らばってる
今日は終わるけれど
明日が楽しみで眠れないよ
そうやって歳を重ねて誰もが大人になってゆくんだね
今日は終わるけれど
涙見ずには歩けないけど
泣きやんだら笑って明日にそなえて 今日はもう眠ろう
そして今日も終わる
世界中の人の目蓋の裏
ひろがる明日が輝けと僕は祈るから
心の汚れは落ちて
真っ白な気持ちで
またスタートできる
ここから。
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君が涙を流すと
僕の瞳からも
涙がこぼれ落ちる
どうしてだろう
うまく笑えない
君が笑うと
僕もためらわず
笑えてしまえるのに
涙はそうはいかないな
嘘はつけないよ心には
何かがやっぱり
悲しかったんだよ
だから溢れ出る涙
心さえ濡らす
何かを持て余して
すっかりがらんどう
僕の中に君の中に
ひろがるさざ波
押し寄せてくるのは
名前のない感情
流されまいと
何かに必死になって
つかまっている
何も言わないで
何もしないで
何も知らないままで
もしも君の全てを
愛せるのなら
意味のない事だなんて何ひとつないはずだから
小さなこの瞳で
君の心をわかりたい
いくつもの涙を
知りたいよ
いくつもの笑顔を
わかっていたいよ
何遍でもきりもなく
二人はキスをして
涙に溺れて
苦しくなる
それでも「好き」な人だからそんな苦しささえも いつの間にか愛に変わっている。