詩人:どるとる | [投票][編集] |
胸のあたりが 痛むのは誰かに恋をしたからかな
新しい季節が二人の目の前を今横切ってゆく
緑の映える街路樹を
歩いてる二人の影が夕日に照らされて
少しだけ揺れた
僕が差し出した右手を君が握ってくれる
そのぬくもりだけでほら雨はやんだ
僕が差し出した右手ためらうこともなく
握ってくれる 笑顔もおまけについてくる
ありがとう、ありがとう、ありがとう
愛してる、愛してる、愛してる
難しい言葉は今は必要ないね
笑顔のおまけを僕も付け足そう いつでも。
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君を濡らす雨があるなら 僕が君をかばう傘になろう
ひとりじゃとても解決できない山積みの問題を片づけよう
なぜかいやに目がさえちゃって眠れない夜 それは誰にもある
へんに気を遣って
やけに周り気にして
自分よりも他人を心配しすぎるあまり
心疲れてしまう
そんな優しい君を守る傘になりたい
雨のち晴れのち そのつぎはまた雨かもしれないし 晴れかもしれない
わからない わからない
日々は予想を時に裏切り 僕らの頭の上にだけ雨雲を 浮かべる
わからない わからない
迷い悩む日々もだんだんやがて 溶けて その意味を知る 目を覚ます
愛々傘して歩く僕らは相合い傘の意味を知らずに走る
愛々傘して笑う僕らには常識よりも大切な謎々がある
愛々傘進呈 君にあげるよ 永遠に死ぬまで壊れない 特注の傘
僕がそうだよ ご不満かい まあそう言わずに笑っておくれよ
雨が降るまえに。
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愛だとか夢だとか
ありふれている
この世界の片隅で
僕もいつか
誰かを愛すのか
悩み多きこの時代に僕は生まれて 腐るほどいる人ごみの中でどんな夢を見れば
幸せになれるのでしょうか
抱きしめている
それと同じ位に
愛されたいよ
愛してみたいんだよ
誰かもがそうであるように 僕もありふれていたい
唯一の人の隣で
ばかみたく
幸せそうに笑っていたい
争いや虐めみたいな世の中に差す影など 初めから知らないで いたかった
当たり前とされていること それさえ守れれば約束されたように訪れる未来
人それぞれ違う場所に生まれ 様々な境遇の中で自分なりに日々を積み重ね 思い思いに生きてゆくんだ
そこには何ひとつ
重なる部分はない
僕と君の歩んできた
今までは どちらの人生もすれ違う瞬間がなければ 出会うはずもない幻
抱きしめられてる
心ごと魂ごと
愛し続けたい
明日、明後日もずっと
誰かの真似とかじゃなくて僕なりに不器用に
唯一の人の隣で
同じ空を眺めながら
同じ歩幅で歩きたい
生まれた場所も 育った街の景色も 好きなものも 趣味も夢も全て違うのに
好きな気持ちひとつだけあるだけで
ほら不思議だね
いつの間にか
永遠さえ誓っている
「愛してる」この広い世界でただひとりのあなたを 僕はずっと
どんな明日が来ても
そこに光があらんことを。
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僕は誰だろう
真っ白な
画用紙に描いた
理想の自分
かけ離れている
ずれてしまっている
正体もわからない
それを僕らは
軽率に未来と呼ぶなら 僕には期待をする事さえおそろしい
難解そうで単純な
単純そうで難解な
今を抱えながら
誰もが自分を
明日という
キャンバスに描く
それが今日になる
結論は後回しだ
とりあえず歩こうか
僕が僕を描いたら
それが自画像になる
君が君を描くように
誰も自分を描くんだ
恥ずかしくないわけはない
自分の未来描いたら
それは消せないやり直せない それでもどこかで笑えてる そんな未来を築きたい
僕は誰だろう
君は誰だろう
姿の見えない明日に
脅えながら 描く明日と思っていた明日が必ずしも重ならない現実にたどり着いたまたとない今日を生きる苦しさに想像を描く手が震える。
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テーブルの向こうで
いつも笑っていた君も 今は居ないよ
面影だけが 記憶の中でただ揺れてるだけ
ひとりぶん多い夕飯は 君を忘れることのできない僕の 諦めの悪さだろう
だけど君と歩いた日々は あまりに僕にとって忘れ去ることのできない程 鮮やかなものだった
誰も居ない部屋の隅っこ 壁にもたれ
虚ろな眼差しで僕は何を見ている
思い出に閉じこめられたままであの日から止まったままの僕の時間
神様はほほえまなかった
はじめて神様に悪態をついたよ
君が好きであれば好きであるほどぎゃくに僕の心を締め付けるなんて 皮肉だね
あんなふうに笑った
こんなふうに泣いた
目蓋閉じれば いくつもの思い出に出会えるのに
さよならの向こう側にひとり旅立って行ってしまった
僕も行きたいけれど
君はきっと望まない
ならば君が生きれなかったぶんまで
僕はこれからを生きよう たくさん笑ってたくさん泣いて
君は空の上で 僕を見ていてくれてるかな
ぎこちなく笑いながら 僕の不器用な日々を笑ってるかな
テーブルの上のささやかな夕飯は冷めてしまった 夜が来ると僕の隣にさみしさがいつの間にか座っている そして僕はたまらなくなって泣き出してしまうんだよ
空っぽの心 もう泣かないと誓ったはずなのに
星のまたたく夜空を見上げながらひとり泣いた 君の笑顔が忘れられない 忘れられるわけないじゃないか
今は居ない人だけど
君ほどこの世界であんなに愛する人にはもう出会えないだろう
だって僕は君だけを愛していた
何もかもを解き放って 裸の心さらけ出した
さよならの向こう側にいつか 僕も行けたなら 真っ先に君に会いに行くよ
そしてまた一緒に笑いあおう
だから君と過ごした日々はこれからも僕は忘れずに
背負いながら抱きしめながら生きて行くよ
この世界でいちばん
誰より愛した人の生きた証になるよ。
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さよならの時が押し寄せてくる
今はなき在りし日の人 波にさらわれた昨日を思う
全ては悲しみと化し
粒状の星と変わる
泡となって消えた
つかの間の永遠
僕らが信じた
あの日々が窓から
溢れ出し 逃げる
追いかけるには
あまりに僕らは弱く
追い越すには
あまりに僕らは遅かった
満ち潮に見る 全てを包み込む 有無を言わせないその征服感に
僕はいつまでも浸っていたい
引き潮に出会う その時だけは 涙を流さずにはいられない 去ってゆく背中に待ったの手を伸ばす
それでも 今日もやっぱり引いてゆくのね
あの夕陽のように
夕陽が沈んだように
何もかも
終わらないものがないように
満ちた時は必ず
引いてゆくのね
わかっていたことなのに
悲しみはやむを得ず僕に降りかかる
余韻のような
水しぶきが。
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人生は行く宛のない旅だ 地図さえもないまま 不安と期待に満ちた道のりがどこまでもつづく
トンネルぬけてもまたそこにはトンネルがある
笑えるのはつかの間でまた雨が降り出すよ
もう二度と会えない今日に 僕は来たんだね
昨日と同じような切なさを 僕は抱えるんだね
またとない今日を暮らす ただそれだけの毎日がどれだけ幸せなのかを計るけど
なにが幸せでなにがそうではないかの違いもわからない
ただ流されるままに生きてる そんな毎日だから
またとない今日がまた訪れて 片道切符を握りしめて 一度きりの今日という駅で降りる
またとない今日の始まり始まり
涙もお土産にしよう。
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涙の中に 嘘が見えるようなこんな世の中に 君は何を思う
番組つかって 世界の貧しさや苦しみを伝えるなら お金は要らないよ
笑うのはスポンサーだろう
わかっているんだよ
24の呪縛が解けない
ああ 同情誘って
可哀想ですね
とでも言えばいいのかい
障害者の人たち取り上げるのもいいが
TVの中じゃなくそっと画面の外側で生きていればいい
わざわざ取り上げることはない
僕は思うよ
お涙ちょうだいとばかりに 流れ続ける無駄に長い番組
僕は嫌いだ
昔から。
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たったひとつの命の燃え尽きるまでの旅とでも呼ぼうか それぞれ違う場所に芽を出し花を咲かせ枯れてゆくまでの一生を
時に 笑ったり 泣いてみたり 嘘をついたり
誰かを愛してみたり 憎んでみたり
実に様々な人たちと戯れ 関わって
それなりにめぐまれた毎日を生きてく
だけどふいに思うよ
なんのために生きているのか
なんのために生まれたのだろうと
そんな事考える暇もないくらい慌ただしい日々の合間に気づくと
ただこうして時間と身を削って 送る日々にさえ なんの疑問も持たなかった
こんなに何もかもが理不尽で残酷なくらい不可解な現実なのに
まぼろしのような日々の中 見ていられないくらいの光にだまされて
僕は今を生きてもなんの疑問も感じないほど 周りの空気にすっかりとけ込んでしまったのか
例えば仮に僕らが生まれていなかった世界を想像しても
そこにはきっとなんの不思議もなく ただいつまでも平穏な毎日が続いていたことだろう
だけど僕は今ここにいてまぼろしにはなれずに いつかは朽ちるであろう時を背負い くたばるまで生き続けるという
過酷な旅をしいられている
そんな辛い現実にさえ 笑ってみせる僕らは一体なんなのさ
やがてたどり着くその時にそなえて誰もが 額に汗し走るけど 僕にはなにができるだろう 考えるだけでもうこんなに時は経ってしまった
まぼろしのような 群れの中 なにを生きがいに生きていこう?
言葉に思いが追いつけず したいことさえままならない
とりあえず差し障りのないように 日の当たらない場所でくすぶってる
それが幸せなのか問いかけてみたところで明確な答えなど忽ち雑踏の足音にかき消される
いつか消え失せる今日はまぼろしだから
この平行線たどってみれば 僕はもうそこには居ないだろう
跡形もなくなってから本当のまぼろしに変わるのなら
今を生きる意味に迷う。
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問いかけるから答えが生まれる
問いかけなければ答えは生まれない
なぜ どうして 疑問を持たずして 世の中の矛盾には気づけない
自分の心は解らない
間違いか 正解か 元から そんな概念はなく
正しい答えを探そうとすれば 忽ち意見が分かれる 人によりその価値観は 違うから
生きる意味や理由を探したいのなら
まずは生きてゆくことだ それをやらずして明日は見えてはこない
明るい場所 暗い場所
繰り返す 光と影の連続
それを 悲しみと責め立てるか
まばたきをする その間に 変わるのは景色がじゃなく 僕らの世界の見方
くだらない ばからしい 毎日さえ アングル変えれば 幸せなのかもしれない
気づくか気づかないか それは人それぞれだろう
投げ出せば 永遠に解らない 答もあることを知るがいい
まばたきひとつで 見違える世界がある あなたの夜が明ける
久しぶりに瞳に朝が来た。