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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4187] 自画像
詩人:どるとる [投票][編集]


いつの間にか 訪れた夜の闇が 街中の音を食べ尽くす

悲しみもどうせなら食べてくれないかな

半分に切り分けた光と影の世界 表向きだけは立派なのに中身が外見に伴ってない

笑おうか 幾たびも押し寄せるであろう
これからの転機に
泣こうか 目の前にそびえ立つ
わかりやすいほど単純な境遇に

緻密な計算や難解な方程式さえ 役に立たないほどに
僕は人という形を失わないただ人でありたいと願うから

そこに朝が生まれても
そこに闇が広がっても

僕は僕以外のなにものでもなく
僕からはみ出すことも抜け出すこともできない

それは退屈なようで
時に救いのようで

そして今日も僕はただ僕だ。

2012/08/30 (Thu)

[4188] 誕生日のうた
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今日も誰かの誕生日
ただ忘れてるだけで
大人の人も子供たちも少しずつ歳をとる

いつも誰かの誕生日
いつからしなくなったのか いつの間にかおめでとう 言わなくなった

年に一度の誕生日
一年に一度くらいは主役になりたいよ
子供の時はあんなに祝福された
歳をとることが嬉しかった

なのにな どうしていつの間にか 僕はこんなにも 自分の誕生日も気にしなくなって
祝われないことさえ悲しくも思わなくなったのかな

ふと気づけば僕もこんなに 歳を重ねたよ
だけど歳ばかりくって 何ひとつ大事なものは見えないまま
大人になってしまったんだ

今日は僕の誕生日
せめてケーキを買って 食べようかな

今日が僕の誕生日
せめて誰にも祝われなくても 言おうかな

「おめでとう」と。

2012/08/30 (Thu)

[4189] 子供の世界
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楽器なんて弾けなくても 歌は歌える
言葉という誰もが持つ特別な楽器があるから

頭なんてよくなくていい 半端な知識なほど邪魔だ
いっそ ばかのほうが単純で分かり易い

勉強なんて出来なくても 簡単な文字なら書ける
瞼を閉じて 広がるやさしい闇に自分だけの世界を築け

誰かを思う気持ちさえあれば それがやがて歌へと変わる
誰かを気遣う気遣うもあれば それはやがて輝きを持つよ

子供の世界のように どこまで行っても
同じような空と大地がつづく景色のような

子供の世界のように
どこまで走っても
似たような夢と憧れだけが輝く日々のような

そんな歌を歌いたい

虐めやくだらない戦争ばかりの 暗い毎日を笑いたおして しまえるくらいの日々の中にあるような
単純な幸せが咲く場所へといざなってあげるよ

子供の世界のような
どこまで行っても
遊び心にあふれた物わかりのいい 昔のような

そんなあの頃へ帰ろう

途端に争う事がばかばかしくなる。

2012/08/30 (Thu)

[4190] 幸せが咲く場所
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差し込んだ陽射しの中で 微笑む君を
そっと 部屋の窓から僕は見ていた

慣れ親しんだ関係をそろそろ断ち切って
恋人という蛹から蝶になりたいな

無理して買った指輪が 指に合わず 笑った 少し安い指輪だけど 代わりにあとで買った

君は貧しくても 何も不満を言うこともなく ただありふれた毎日を 幸せと呼んだ

いつしか、時が経って 僕と君の それぞれの 決心がついたら結ばれようねと誓った

この窓に映る
なんでもない 生活がいつも幸せなんだね
気づけなかったよ
今まで あまりに満たされていたから

そうだね この場所こそ幸せが咲く場所さ

2012/08/30 (Thu)

[4191] つぎにうまれてくるときも
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もしも いちどしんで またもう一度生まれ変われるなら
僕はなにになろうかな 迷うところだ

ばかげた話だとどうか 言わないでおくれよ みなさん
僕は真剣に考えているのです これでも

窓から差し込んだ陽射しを浴びて 少しまぶしいと閉めたカーテン 一度閉めてしまえば なかなか開くことはない

それでも少しずつ 心ほぐれてゆくのは
君がなんのためらいもなく 好きとうたうから

つぎにうまれてくるときも 君の隣で こんなふうに ばかなことを しながら
笑っていたい

そのくらい君のこと
愛してるんだ

こんな気持ちにさせてくれてありがとう

しぬことさえ惜しくなるよ

こんな気持ちに出会わせてくれてありがとう

またうまれかわれるかな

つぎのつぎもつぎのつぎも君の 隣で何度でも笑いたい

つぎうまれてくるときも。

2012/08/30 (Thu)

[4192] テーブルのむこうに
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だいじなものや
だいじなことは
遠くにある

気づけるかな
気づいているのかな
立ち止まったその一瞬に永遠があるように

きっと終わりの先にも光はあるから

誰かの死を 悲しみだけで満たしてはいけない
誰かの今を 喜びであふれさせてはいけない

テーブルのむこうの現実を のぞき見れば そこには僕の歩むべき ドアがある

テーブルをどかしてみれば その下に隠れた 小さな幸せがきっかけを与えてくれる

少し変わろう
少し進もう

ここからが僕の始まり。

2012/08/30 (Thu)

[4193] 騙しの日々
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何かがあまりに足りないよ
この世界には

物であふれてるのに
本当に必要なものは数少ないな
都会でも田舎でもそれはかわらない

どうでもいいものばかりが 散らかって
当たり前の中にあるような 無償の幸せに気づけないまま 僕は嘘っぱちの幸せに 笑いかけてる

君にもあるだろう
気づくことが
僕にもあるだろう
大事なことさ

虚像にだまされて
本質を見失う
実像はそこじゃない
君の隣や 君の足の下にあるよ

鼻で笑うのなら それほど安い幸せはないな

自分を騙くらかして
他人をも騙くらかして
一体いつから本当のことが言えなくなったんだろうな

両目を閉じて 心の瞳で見た世界は 今まで隠していた不平不満にあふれてる

両耳をふさいだら 音のない世界が悲しくて 僕は音を恋しがりすぐに両手を離した

歩くことや走ること
悩み迷うことをやめたら 僕らは生きるすべを見失うから

結局自分を騙してまでも 悲しみにさえ時に微笑むくらいの痛みを味わうのも厭わない日々にいなきゃ。

2012/08/31 (Fri)

[4194] 悩み多きこの時代に
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尽きぬ悩みや迷いに埋もれた 時代の影にさすらうように
男はひとり夕暮れの中笑う

夜明けの中にも黄昏はあって ほら気を抜けば忽ち意識の外であの頃を思う 髪巻き上げるような風が吹く

嗚呼 悩み多きこの時代に 僕は生まれてきてしまったよ
それを 幸せと思うか不幸と思うかで 見える世界が鮮やかにも色あせても見える不思議 胸に灯る

隣り合って 重なり合って 束になって悲しみさえも飲み下す日々
この足が 動くままに 地図は広がり
朝と夜が幾度か繰り返されたあとに 僕はまた今日と同じように笑えるだろうか

今はまだ不安さえ新しくて

悩み多きこの時代に 生まれたことを素直に楽しめずに笑えない

だから言葉ひとつすら濁るのさ。

2012/09/01 (Sat)

[4195] 欲望の種
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お家が欲しい そんなに大きなお家じゃなくてもいいから みんなで楽しく住めるような

家族が欲しい さみしいとき寄り添ってくれるような 喧嘩しても何度でも笑いあえるような

あれもこれも欲しい
なんでもかんでも欲しい
欲望ばかりが膨らんで 財布は空で

お金で買えない幸せを僕は知っているはずなのに
どうしてだろう
欲望に目をぎらつかせて お金を欲しがるよ

なにもなくても幸せは 人の心の中に生まれる
ただ大好きな人と心落ち着く場所があれば
それだけでいいのに。

2012/09/01 (Sat)

[4196] なんでもない日
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なんてありふれた毎日だろうな だけどどこかが幸せに満ち満ちている

陽射し差し込む部屋の中 僕はひとり
何かを見つめてる

平凡の中にある 限りなく確かな幸せを 探したいだけなんだ

当たり前なことがいつだって いちばん幸せだってこと
そんなことは初めからわかっていたはずなのにね

いくらお金を持っていても心が豊かじゃなければ 貧しいだけだってことを
僕はだいぶあとになってから気づいた

日常の隅にある なんでもない喜びに笑いかける今日のよき日には

財布が空でも 笑える

雨の中でも つよく咲く花のように僕も 逞しくいよう

非情な運命に さらされた人だって いつかは笑える日が来ることを僕は誰よりも知っているから

ふいに吹いた風に
理由もなく笑ってる
そんな今日はなんでもないただの1日

それでも特別な1日。

2012/09/01 (Sat)
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