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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4197] 泣き虫の処方箋
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいときには
どうぞ我慢せずに
泣いてしまいなさい
涙を押し殺しても
いいことなんて
何ひとつないから

大人だって泣きたいことは 毎日のようにあるからね
誰かの涙を指差して笑うのだけはやめなさい

恥ずかしいことなんかじゃないよ 涙を流すことは
涙を我慢してまで笑うことのほうがよほど恥ずかしいことだろう

自分でもわからないけれど 悲しいときほど笑っている
嘘や強がりや他人の目を気にして 涙を流すことも 我慢しなきゃいけないような世の中に

もしも、もう少し 穏やかな心 芽生えれば

心に負ってしまった
傷跡を癒すには
市販の薬じゃ 治せないのさ 誰かの優しさや誰かの気遣いと思いやりで だんだん傷跡が塞がる事もある

泣き虫の為の 処方箋をお出ししましょう
早く 笑えるように
「お大事に」とでも言うように あなたに笑顔を届けよう

なんでだか 涙が止まらない 昨日の悲しみが 今日の僕を濡らすよ
子供のように 誰の目も気にせず 涙流せたらいいのにな

伝わる誰かの痛みが
僕の心に 届いて
ほら、目を閉じたら
何も見えない暗闇の先に あたたかい光が見える
僕はやっと大事なことわかったような気がしたよ

だから 涙を流しながらでもいい 生きて行く道は人それぞれでも
たどり着ける明日がある限り そこに夜明けがうまれる

自分でもわからないけれど 悲しいときほど笑っている
嘘や強がりや他人の目を気にして 涙を流すことも 我慢しなきゃいけないような世の中に

もしも、もう少し 穏やかな心 芽生えれば
誰だって泣き虫を心に宿してるものなんだ
強がったって その作り笑いの向こう側には 絶え間なく雨が降っていること
僕は知っているからね 泣きやんだら真っ先に 本当の笑顔を 心から浮かべよう
作り笑いというお化粧落として。

2012/09/01 (Sat)

[4198] 君だけのヒーロー
詩人:どるとる [投票][編集]


君の傘になりたいな
悲しいときは その悲しみを 受け流す
傘になりたいな

君の太陽になりたいな
もしも落ち込んでるのなら そんな時間をせめて少しでも 照らせる
陽射しを注ぎたい

大したことは多分 おそらくできないけど
ずっとそばで変わらない 気持ちで君を見つめつづけるから

この世界に生きる全ての人を濡らす 悲しみから 守ってあげるよ

君は僕にとってのたったひとりのヒロインで
僕は君にとってのたったひとりのヒーローで

だけど頼りなくて
不器用で
だめなヒーローだけど

気持ちだけなら誰にも負けないつもりだ

今日も言うよ 愛してる 大好きだよ

僕は君だけのヒーロー。

2012/09/01 (Sat)

[4199] そんな人になりたい
詩人:どるとる [投票][編集]


力は弱くても
優しさにあふれてる
頭はわるくても
思いやりを持ってる

足りないもの
足りないところ
補うように
力のない人には
それにも勝る
心があるんだよ

人間、力じゃない
人間、頭でもない
人間はね 人間はね
心できまるよ

誰かのために一生懸命になれるだけ
誰かのために涙を流せる それだけ

有り余る力のために暴力ふるって 誰かを困らせるなら
力などなくていい
なんの役にも立たないよ

それより 頭はわるくても 誰かのこと心から思える人のほうがすばらしい

僕はそんな人になりたいよ

目立たなくても
有名じゃなくても
脇役みたいでも

世界にたったひとりの君という人の持ってるその優しさ
そしてかがやく瞳

それがあれば いい

自分を無意味だとか
無駄だとか言わないで 君がいることできっと誰かが助かってる 誰かの支えになっている 必ず

器用に物事こなす人や 欠点のない人よりも ずっと不器用なほうが人間らしい

考えようによるよ

僕なら そんな人でいたいな

僕はそんな人になりたいな。

2012/09/01 (Sat)

[4200] 夏の終わりに
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遠ざかる夏を 感じ 思うよ 理由のないせつなさを

遠ざかる夏は 残す
誰の心にも 見えない火傷のあとを

青い空 入道雲 みんなで行った海
焼けるような暑い陽射し 夜の花火

肝試し 恋人たちは浜辺をどこまでも歩き
恋のひとつも咲いただろう 何も話せなくても通り過ぎる時間が やけに甘酸っぱくて 明日のふたりを近づけさせたね

夏の終わりは 落ちる線香花火のよう
はじけて飛んでやがてだんだん静かに消えてゆく

あんなにも 暑くてさ みんな 早く夏が終わればいいと思っていたのにね 不思議に夏の終わりが来ると暑ささえ恋しく思うのさ

心に残った 置き忘れたままの 夏の思い出

影はまだ少し残ってる

ほらすぐそば揺れている。

2012/09/01 (Sat)

[4201] 夢から覚めたら
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夢から覚めたら
今日いた人も
居なくなる

影すら 残さず

夢から覚めたら
昨日会った人の顔
覚えてるかな

もらった言葉や
その人の癖や
シワの一つ一つまで

夢から覚めたら
今日の喜び、
悲しみ、憎しみ
全て白紙になって
しまう気がする

朝が変える世界が
夜の静けさに
音を取り戻させる
解き放たされた
ドアの向こうで
生活がまたはじまる

夢から覚めたら
昨日の別れや
昨日の涙は
どうせなら
笑顔や虹に
変われ 変われ

夢から覚めたら
その瞬間から
何もかもが鮮やかに見える

些細なことで
すれ違い
争い始める
人たちを
憎むのもやめて
少し心を片づけよう

そしてまた再び夢に沈むまで 僕は夢のような今日を走るから。

2012/09/01 (Sat)

[4202] 空気みたいな夜
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あの空の青さが やがて 橙に染まる頃

僕は今日いちばんの笑顔に出会う

ドアを開けたら そこはもう夜の端っこ

真っ暗な あたりを 見渡し 思うのは
大体くだらないことなのに

空気のような 柔らかな声やしぐさに僕はためらいもせず 受け止める

日付が変わり 朝が瞳にも 訪れたら
僕はまた 「おはよう」を言おう

それまではね

空気みたいな朝を夢見て 眠る。

2012/09/01 (Sat)

[4203] 愛すべき今よ
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なんのために生まれたのだろう
なんのために生きてゆくのだろう
何もかもが曖昧で
自分さえ見失ってしまいそうになるよ

誰かのために生まれたわけじゃない
誰かのために生きているわけでもない
思えば突然だったな
この世界に生まれたあの日から僕は今まで 歩いてきたけれど

どれだけ歩いても
どれだけ走っても
まだまだ僕は
うまく生きれないな
笑えないな
失敗だらけの毎日だ

どれだけ迷っても
どれだけ悩んでも
まだまだ僕は
たどり着けないよ
見えないんだよ
夢見た明日が

なんのための今なのだろう
なんのための苦労なのだろう
最初から不思議で
時々生きてることさえ解らなくなる

誰かのために生きたいと思うけど
誰のために生きればいちばんいいのかな
ここまでひとりで歩いてきたわけじゃないのに 何を僕は粋がっているのだろう

どれだけ歳をとっても
どれだけ時間費やしても
まだまだ僕には
色がない さみしい塗り絵のようなんだ

どれだけあがいても
どれだけもがいても
まだまだ僕には
わからない 愛すべき今よ これでいいのか。

2012/09/02 (Sun)

[4204] 恋泥棒
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今夜、君に会いに行くよ あの夜空を渡って

南の窓を開けていておくれ とびきりの笑顔を携えて君に会いに行くからね

二人は いつでも自由で なにものにも縛られず 笑いたい時に笑い そして 泣きたい時に泣く だけど愛し合うことだけは誰にも負けないの

予告状を出して 今夜 君の心奪いに行くよ
僕は君だけの恋泥棒
だけどどうやら心奪われたのは僕のほうさ。

2012/09/02 (Sun)

[4205] 雨模様
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久しぶりの晴れ間に
一緒に出かけてみたら またすぐに 曇って
君の顔に雨が降る

僕は何もできないまま 君の涙見つめていた
もう 僕には映画のラストシーンみたいな
さよなら 似合わない

君を置き去りにして
立ち去りたいのさ

恋なんてもう二度としたくないよ

こんなにも辛くて胸痛くて

心は雨模様
複雑な幾何学模様

だけどさよならが言えない

いつまで続くんだろう。

2012/09/02 (Sun)

[4206] さよなら恋泥棒
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予告もなく 盗み出した 君の心は どこか淋しげで 儚げで

雨降るように 優しく静かにこの胸に落ちる。

さよなら恋泥棒

マントひるがえして

夜の闇に消えてゆく

やがて訪れる朝

夢だと気づく。

2012/09/02 (Sun)
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