詩人:どるとる | [投票][編集] |
君は僕のどこに惚れたんだろう
何もいいとこなんてないのに
君は僕のどこを好きになったんだろう
もしかしたらかわいそうに思っているだけ
だめなとこばかりだし
情けない 頭もない
金も地位も名誉もない
ないものづくしなのに
そんななにもない僕でも君はまるで当たり前のように愛してくれる
そんな君に僕はなにができるかな
これからどんなことしてあげられるかな
せめてたくさんの楽しい思い出を君とつくりたい。
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悲しみが押し寄せる
今日をさらってゆく
時の波が引いてゆく
そして訪れる夜
時計も疲れ果て
夢の外で 急いだり走ることをやめて
少しペース落とす
この夜が 誰にとっても やさしいやさしい夜になりますように
窓の外にひろがる星空は 僕やあなたのことを静かに見下ろして
ウィンクをしてほらさそってる
いいんだよ 泣きたければ泣いてもいい
いいんだよ むりに笑わなくても
夜がくれば君の涙も隠してくれる
だから遠慮せずに
泣いてごらん
いつでも。
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小さな明かりの下で
僕は見つめていた
なんとなく眠れずに
散歩に出かけた
夜の途中で 明かり探して 群がる虫たちのように生きる答えを探していたんだ
たくさんのなぜが
まだ消えなくて
かさぶたのように
僕の胸に残ってる
真夜中の散歩から持ち帰った 宛もない思い 未来に少し希望がともったかな
真夜中の散歩から逃げ帰った 僕らは瞳に少し涙をためて 昨日より強くなったかな。
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僕は 特別なものを
着込むこともなく
ただ 無防備でいるよ
本当は携帯もパソコンも要らない
不便なら、少し頭をつかえばいい
携帯がなくても直接人と顔を合わせてお話すればいい
パソコンがなくてもしりたい情報は誰かから聞けばいい
便利なものに頼りすぎるあまりに僕らは外に出てもからだを動かさないような
そんな毎日を送る
無防備という名の
素っ裸の心で
風を読み明日の天気を言い当てた 昔の人のように
あなたも裸であれ
あなたを纏う便利な鎧はあなたには重すぎる
わかるだろう?
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今日も朝がやってきて街の夜が明ける
人の足音もにぎやかになるよ
渦巻くような不安と少しだけの期待を胸にむかえた新しい1日
ドアを開けたらそこは 何ひとつ昨日と変わらない世界
だけど単純な僕にはいいことがちょっとでもあるといつもの世界が少しだけ輝くよ
ただ起きて ただ眠る
ただ遊び ただ疲れる
そんな1日もいいもんだ
ただ悲しくて ただ嬉しくて
とても言葉にはならない
平和なら毎日退屈でもいい
ため息を吐き出して
帰る道の先に 揺れている夕陽の赤い色
影は寄り添う
「僕のへたくそな言葉たちがあなたの1日に少し関わっている」
それだけで僕はいい
ただ当たり前なこんな今日という1日があとで振り返った時幸せに思えればなおいい
そんな1日なら
毎日だって幸せ
そんな1日なら
毎日退屈でもいい。
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必要以上に急かされて 誰のためでもなく
ただ流れるように過ぎてゆく毎日に身をあずけ
通り過ぎて行く人の波に誰も似たような顔で紛れてるだけ
どんな人生にも必ず悲しさはつきまとって
足かせのように僕らの心に負荷をかける
たまにはしらばっくれたり むだに強がったりして
目の前の現実から逃げたつもりでいるだけ
折り重なるようにして
どうにかこうにか続いてゆく僕らの他愛もない暮らし
明日も天気になあれとサンダル飛ばして
裏になったくらいで落ち込んでしまうほどくだらないことで笑顔をなくすけれど
僕らはけっしてどんなときも 命だけは投げ出さないでいるから
どうか、その誇りだけでも一際輝かないだろうか
この素晴らしき
くそくだらない世界で。
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どんなに人が失敗を
犯しても 石に躓いても
笑わないでいることができるだろうか僕らには
自分だってたまには犯すかもしれない過ちなのにね
人の失敗だってだけで笑うのかい
どんなにできた人でもね必ず躓くよ
小さな小さな石や誰かが仕掛けた落とし穴に
さあ笑わない努力をしようよ 目の前の大切かもしれない 人に心を開けっぴろげて
飾らない僕や私で
笑わない努力をしよう
笑わない努力惜しもう
そうだよね、悲しくない日なんかないさ
そうだよね、何ひとつうまくいきすぎた日なんかなくていいさ
その傷や涙こそが
駆け抜けた証
よじ登った証
忘れないで
積み重なってきた
昨日がたとえ
どんなに間違いだらけでも人を笑わずに自分戒めた今日がどれほどきれいか
そのための努力なら惜しくないむだじゃない
それが笑わない努力だ。
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人を指差して笑うような輩や 人の失敗を見て 馬鹿にするような輩は人間の面影すらないと思うんだよ
間違いだらけだって一生懸命な奴にかなうやつはいない
ロクなもんじゃねえ
ロクなもんじゃねえ
僕はたまに思う。
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喜びの中にも
悲しさが光る
悲しさの中にも
喜びは光っている
おはようの一言も
さよならの一言も
光と影はどちらにもあるように
生きてゆく悲しさと
生きていることの喜びはいつでも一心同体さ
それでも空を見上げて
晴れているなら笑うだろう
たまには天気にかかわらずに
晴れていても涙に濡れるだろう
だから、たやすく偽ってはいけないよ
なるべく 心の行くままに笑い泣くのだ
振り返ったその道が後悔で 散らからぬように。
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何が悲しくて 君はそんなに泣くのだろう
心を散らかして
何がうれしくて 僕はこんなに笑うのか
人の気持ちを余所に
僕の世界は今 夜にのみ込まれ 都合のいい事だけが僕の耳や瞳を出たり入ったりする
雨の一粒にさえ 少なからず意味があるように 僕ら一人一人にもそれぞれ雨粒と同じ意味がある筈だ
なんだか嬉しい
なんだか悲しい
心定まらない
そんな時には
心静かにして
押し寄せては
引いてゆく
時の満ち引きに
この上ない
幸せを見いだすといい
緑の中を 自転車でいくら駆け抜けても
たどり着けやしない
追いつけやしない
いつかの今日にどんな顔を浮かべようか
それよりも先ずは目の前の今と向き合い
いつもどおり歩いて行こう
僕もありふれていたとしても意味のないものはひとつとしてないたくさんの雨粒の中のたったひとつの一粒になろう。