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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4257] 涙のはなし
詩人:どるとる [投票][編集]


涙涙のはなしがあるのです 誰にでも

涙涙のはなしをするのです 誰もかも

僕にも君にもあるのです 今日も明日もそういう場面があるのです

ああ 生きること
例えば 笑うこと
例えば 泣くこと
難しいな やりきれない

そう 逃げること
立ち向かうこと
闘うこと
痛いな 苦しいな

傷跡が見えない
無傷なようで
見えない傷だらけ
優しさおくれよ
ぬくもり分けてよ
穴ぼこだらけ
すきま風が冷たいな


涙のはなしをするならば 僕はとてもじゃないが笑えない
涙のはなしをするときは 誰もとてもじゃないが眠れない

枕を濡らした夜がある
苛立ち抱えた時がある
日々の暮らしのその中に
いくつも浮かぶ涙のはなし

けっして楽しいばかりじゃない
けっしてうれしいばかりじゃない

わかってほしいな
君にだけは
認めてほしいな
君にだけは

僕は紙のように脆い
水に濡れたら 涙でぐしゃぐしゃさ

かばう傘はないんだよ

だから言い訳もするさ 背中見せるさ

それを恥と言い切るな

僕は恥だと思わない

そんなときは泣け
そんなときは泣け

涙のはなしが尽きるまで

そのはなしを話し終えるまで。

2012/09/26 (Wed)

[4258] 間違いながら躓きながら
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間違いながら
躓きながら
歩きなさい

いつか、花は咲く
そのはずさ

それを恥だと思うことが恥ですよ

泣きながらでもいい
ぐずりながらでもいい
大人も泣きたいくらいの世の中さ
嘘だらけ
矛盾だらけ それもそのはずだ

間違いながら
躓きながら
生きて行け

それが多分正解だ
無理して繕うな

不器用な人ほど
優しいよ
のろまな人ほど
人らしいよ

僕はそういう人ほど
愛したいな。

2012/09/26 (Wed)

[4259] 過去を背にして今を見つめろ
詩人:どるとる [投票][編集]


通り過ぎて行く日々
通り過ぎて行く時間

僕らはそれを常に
背にうけ 過去を省みる

巻き戻せない時間
立ち止まれない日々

過去が笑う 僕は今を駆ける その姿はまるでランナー

過去を背にして今を見つめろ

瞳は2つ 使うのは心の瞳 映せるだろうあの日の僕やあなたの日々を

そこに見えた光を支えに 闇を行け

これからが本当の始まりだ。

2012/09/26 (Wed)

[4260] 僕はどうして笑ってるんだろう
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どうして
人は心につまらない嘘をつくのか
どうして
涙を流すだけですぐ恥に思うんだ

どうして
他人のペースに合わせさせられて
どうして
自分の思ったように
泣いたり笑ったりできないのか

愛想笑い、苦笑いばかりが目立つ
心から自然と生まれる笑い方忘れてしまうよ

楽しいから笑って
嬉しいから笑って
悲しいから泣いて
嬉しすぎて泣いて

当たり前なその繰り返しが 言うまでもないその行為がうまくできない世の中じゃ息が詰まるんだ

いつの間にかなくしてしまったみたいだ
あの頃のようなきれいに澄んだ笑顔はどこですか?

紛れ込む人の中
すり抜ける人の波
暮れてゆく街並み
眺めて君は何を思う
そしてまた訪れる夜

どうして
人は思ってもないうそをつくのか
どうして
人はこんなにも辛い毎日を笑っていられるのかな

どうして
心の傷は塞がらない
治す薬もない
どうして
弱さや小さな油断に人らしさを見つけられない

世辞や社交辞令
心の入る隙もなく
ただ機械のように
目の前に提示された
問題をこなしてく
人ばかりだな

悲しいときもあって
楽しいときもあって
それがすべて人生なのに

実際本当に悲しいときはうまく泣けない世の中さ
他人の楽しむ仕草を真似て心にもない笑顔つくり

馬鹿みたいに楽しくもないのに笑ってさ
大人はみんな馬鹿だけどなんとなく気持ちがわかるのは
僕も同じように他人に合わせて笑ってる
そんな日々送ってる

本当の気持ちだけで
上も下もなく 語り合えたらいいのに
心の奥が見えないことで相手の本心がわからないじゃないか

笑顔の向こうの憎しみさえ読み取れないだけで 誌面に載るよ悲しいニュース

それでも僕はどうして笑ってるんだろう

悲しいときさえ道化師の様相さ

本当馬鹿みたいだな。

2012/09/27 (Thu)

[4261] イエスタデイ
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先も見えない時代に
生まれてきた
僕らはうまく
歩くことができずに
今日も迷ったり悩んだりしている

何かを得ようが
何を失おうが
結局いつかは
なくすのだからと
心閉ざして
カーテンを閉めた

美しいものへの憧れや希望に満ちた言葉などもう僕にはなんの役にも立たなくて
散らかるばかりの日々の中に生まれる
名ばかりの幸せ
退屈なだけの平穏をそう呼ぶのなら

僕らの明日は霞がかかったように見えなくてただただ生まれる不安を胸にして
目の前の道にどこまでもまだいくつでも生まれるイエスタデイ

此方の期待などお構いなしに 情け容赦なく押し寄せる時間に流されて 今日も僕は笑うしかない。

2012/09/28 (Fri)

[4262] ミライヘノキボウ
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何も見えない
暗闇を照らす
光のような

先の見えない
時代を変える
希望のような

そんな光
見えないかな
青葉のまま
くすぶってる
僕の日々の色々
もし報われるなら

このまま時に誘(いざな)われて
僕はたどり着こう
無理せずとも笑えるそんな場所に
ひとつしか見えない穏やかな光
何不自由なく過ぎる毎日に差す翳り

青葉の頃にふと立ち止まった道の途中に見えていた鮮やかすぎた未来

嘘と言い訳に費やした時間と
行き過ぎた期待と憧れ

この身に伝わるまっすぐな絶望

それでも、それでもとまだ何か捜してる

ミライヘノキボウはまだ捨ててないんだ

日はまた昇ると信じてるから。

2012/09/28 (Fri)

[4263] 恋の窓から
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色を変えながら揺れる木々の隙間縫うように 歩いてくスカート靡かせて

君は笑った顔も泣いてる顔も素敵だよ
ただ少しさみしくて自分に自信がないだけ

ふと気づくといつでも悲しい顔してる君だけど 良ければ僕がそばにいて命分かつまでずっと 君の心の総てに肯いてあげよう

キラキラかがやく恋の窓から 見えるこの景色
めくるめく パノラマ まるで万華鏡

開け放された心の窓から 覗けばあるよ君の笑顔
なんて素敵なんだろう 恋に落ちそうさ

さあ 何度でも押し寄せては引いてくような季節の行き帰りのなかで 君は少しずつ自分らしさを取り戻して行くよ

キラキラかがやく恋の窓から 見える
瞳に映る どれも違う君の表情(かお)

閉め切ったままじゃ見えるはずもないこの景色
まぶた持ち上げて 微睡みながらでもいい

両手でぐっと押し開けてみよう その向こうに広がる景色はばら色 きっとばら色。

2012/09/28 (Fri)

[4264] おもかげ
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ひとりぶん
多くつくってしまった夕食 向かい合ったふたつの椅子
残されたように
僕は一人味気ない
夕食をとるんだ

気づけばほら 季節も変わりはじめて
街の木々も衣替えするようにやがてあざやかに色づくのだろう

「さよなら」聞こえないふりしていたけれど
この胸にあの日のさよならが残り火のように まだ消えない

おもかげだけが 部屋の隅に 居るようで
もう会えない君の笑顔 君の涙 君のあの声

世界中どこを捜しても どこにも君は…
もう伝わらない届かない 僕だけを誰よりも愛してくれた

君のあの何もかもを包んでしまうような
ぬくもりも優しさも

おもいでだけが 心の奥で 燃えている
もっと色んな事をしたかった
もっと色んな場所に行きたかった
後悔だけが 生まれてはシャボンのように消える

おもかげだけが 部屋の隅に 居るようで
もう会えない君の笑顔 君の涙 君のあの声

せめて二度と会えないのなら 一言だけ
「ありがとう、ずっと愛してる」 それだけ言わせてね

いつの間にか
食べ終わったお皿の上
残ってる涙の跡

僕はそっと立ち上がる
前に進むために
おもかげに手を振って
おもかげに手を振って。

2012/09/28 (Fri)

[4265] 陽はまた昇る
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タイヤは転がる
土砂が転がる
土地も転がる
夢も人も何もかも
転がる 転がる
転がって 転がって
やがて落ち着く
場所を探すよ

街は転がる
崩れたり建ったり
景色が変わる
景観が変わる
流れて 流れて
流されて 流されて
いつか覚めるだろう
長いこの夢から

気づけば夜で
気づけば朝で
真昼の月が
昇る頃に見る白昼夢

陽はまた昇る
日出るその時に
聖者も愚民も同じ星の中で生きる

砂漠のような
荒れ果てた大地に
水が湧くように
凍てつくような
最北端の氷河に
オーロラ見えるように

何かがあるよ
必ずあるさ
どんな1日にも
どんな場面にも

何か光のような
どこか救いのような
差し込む陽射し
君を包むだろう

陽はまた昇る
陽がまた昇る
どんな街でも
どんな空の下でも
空がそこに見える
穏やかな雲浮かぶ
遠い憧れが僕ら呼ぶ

陽はまた昇るのさ
なんどでも なんどでも
陽はまた昇るんだ。

2012/09/28 (Fri)

[4266] 暮らし
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なんでもない毎日が
いつも幸せなこと
誰も気づかないで通り過ぎるよ
でも時に見えるよ

本当はこうして笑って生きてるだけで
幸せなのにそれを当たり前と言うだけで
何不自由なく暮らせる毎日の中に隠れているいくつもの幸せのかけらに気づけない
それは悲しいことだろう

生きがいなんてなくてもいいさ
ただただ過ぎる毎日がなんとなく大切な時間に思えれば

ありふれた暮らしの中に輝く
たくさんの笑顔や涙に出会いそしてめぐり会う日々の先に

まだまだ まだ見ない明日がある
今日は雨でも明日が晴れたなら行ける場所があるように

きっと、意外と近くにあるんだ
誰もが求めてやまない本当の幸せは。

2012/09/29 (Sat)
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