詩人:どるとる | [投票][編集] |
あたりまえなこと
この世界にいくつあるのかな
僕が思うあたりまえ
誰かが思うあたりまえ
同じようで違うよ
共有してるルールの中でも歩き方が違うようにそれは人それぞれ
電車の中 席を譲る人
寝たふりをして
無視を決め込む人
そんな場面からもわかるように
道端に落ちてるゴミを捨てた人
それを自分のものでもないのに率先してただで拾う奇特な人
どちらがわるくて
いいとかの問題じゃなく
ただ心があるか
ないかの違い
それだけで
知らない場所で誰かの笑顔の種になったり 誰かの手助けになったりするんだよ
誰も知らないずっと先の先の先の明日で
君が生きるのに不自由しない世界を築くため今僕らは
あたりまえとしてることを一つ一つ考えなきゃ
漠然とあたりまえなことといったってさ
たくさんありすぎて
幅広すぎてわからない
だけれどこう考えたらわかるだろ
君だけがよければいいという考えじゃ明るい未来は来ないな
少し心を洗ってごらん
余計な欲望や嘘や言い訳そぎ落としたら
僕や私の中でのあたりまえの意味がだんだんねじ曲がって見えるから
目をそらさないで
耳をふさがないで
全ての人に歌っている。
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風船みたいに人の心は萎んだり膨らんだり忙しい
悲しくもないのに
涙を流したり
嬉しくもないのに
無理に笑ったり
するのって
どこも同じだね
空気が抜けた風船のように 萎びた 心に
現実に 深く突き刺さる 見えない傷跡が痛みを伝える
誰かを思うこと
誰かに思い寄せること
少しずつ少しずつ
わかってきたんだよ
大切なことや大事なものが
風船の心地を味わってる ゴムのようにしなやかな身体でさえ疲れを覚える
なにもない1日が
風船のような丸い夕陽に照らされて
ほらさっきまでのことも遠い昔のような
今朝の会話も遠い昔のような 不思議な感覚 この胸を過(よ)ぎる
さよならが身に染みてくる
傷跡に沁みるな
またこんな気持ちだ。
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限りない宇宙に 僕は抱(いだ)かれて この景色の前じゃ僕など本当に小さすぎて
言葉にもならないよ
生きて行くことや
生きていることが
不思議に思うのは
どうしてなんだろう
生まれた日に戻って
確かめることもかなわず 過ぎ去る日々と費やす時間に僕は少しずつ若さを失うだけ
ああ 何てことない景色の中に咲く 花や
なんとなく見上げた空を染める青に
僕は何を思うだろう
くだらないくらいの悩みなんて この空に比べたら 本当にくだらないよ
ほらね、あの空へ
いつか昇る日が来るから今はただ静かに何も言わず騒がずに季節を旅しよう
いっそ恥ずかしさも捨て去って僕は一生を旅とでも呼ぼう
今がまさにその時。
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恋は線香花火のよう
はじけて 落ちる
蝉しぐれが魅せる束の間の幻
はじめて恋をした
熱を帯びたように
頬を紅に染めた
開けたことのない
ドアが開いたような
解き放たれた気持ち
だけど少し苦しい
君を思うだけで
ふと胸が締め付けられる
でもなぜだか
不思議に嬉しくなる
それが恋なのか
恋は線香花火のよう
揺れては 落ちる
暑さ過ぎれば 亡骸だけを残して鳴き止む蝉の如し。
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君は僕にとって何よりかけがえのない人さ
君がいなくなったら
そんなこと想像できないよ
君といっしょに食べるから美味しいご飯もより美味しくなる
君といっしょに見るからきれいな景色がよりきれいに見える
君といっしょに生きるからありふれた毎日が何か特別な時間に変わる
魔法のように
これは風がつれてきた百年ほどのとある物語
僕らはその中の主人公とヒロインさ
長いような短いような時間の中で
少しずつ大事なものが増えて行く
守るべきものがある
それだけで自信になる
これは風がつれてきた一度きりの限りある物語
誰もがその中の主人公とヒロインさ
悲しいような嬉しいような気持ちで
少しずつ歳を重ねてゆくたびに
輝きを増して行く
そんな人生を歩んで行きたい
僕はやっと自分ってものがわかってきた気がする
まだまだこれからだね
まだ半分も生きてないから
やるべきことがたくさんあるんだ
さあ 行こう 風の吹くほうへ。
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涙を流すとき
人の心は
一番優しくなる
一番温かくなる
どうして
泣いているの
悲しいからなのか
嬉しいからなのか
わからないけど
涙を流せる人は
きっと優しい人さ
人の痛みがわかる
きっと優しい人さ
誰かの苦しみや
痛みに気がついて
いつの間にか
ほほに流れる涙
君が悲しいとき
僕も悲しくなる
君が嬉しいとき
僕も嬉しくなる
心にはちゃんと
届いているんだ
違うようで同じ
心をもってるから
人は頭をつかって 互いの想いを推し量る
だけれど本当は心をつかって 人の想いを感じなきゃだめさ
頭なんかつかわなくたって ほら心が涙を流すとき 君の心が見えてくるよ
だからほら心からあふれ出た涙が 僕のほほに伝う
嘘はつけないさ
欺けないさ
涙を流すとき人は
一番人らしくなる
涙を流すとき人は
一番優しくなるさ。
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瞼に差す 朝陽に目を開けば もうこんな時間 だけれど今日はお休み 急がなくてもいいんだ
カーテンの隙間から
朝がのぞいている
青い空 今日は晴れ
いい1日になりそう
朝の匂いがする
誰かが笑ってる
僕も笑うけどきっとそれには理由などいらない
何もなくたって今日が休みってだけでおもしろい
朝の匂いがする
街が動き出す
寝ていた猫も目を覚ます いつの間にか隣に寝ていた君も僕の布団に潜り込む
ちょっとくらい寝癖がついてたって気にしないよ
だって今日はなんだか素敵なことがありそうだから
さあ出かけよう
鞄にはお財布と
心には夢を詰めて
心には夢を詰めて。
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本当の声を聞かせて
あなたが大事に思う誰かがもしも明日いなくなっても
あなたの心が泣き声ひとつあげないのなら僕はあなたを人とは思わない
なんでもわかる神様に名前がないように
僕にはどうしても見えない明日を信じられない
やがてあの空も
あのきれいな景色さえも僕の瞳からも
跡形もなく消え去ってしまう そんな日が来ることをどうして信じられましょうか
今しか見えないよ
この謎はどんなに才のある人でさえ解き明かせないほど
単純すぎて うまく受け入れられない
この世界にある全てはまるで全てが謎で
誰一人何一つ解き明かすことはできない
時代がどんなに過ぎ去っても 科学が生活を変えても 結局僕らには自然を操る力はない
進んでいるようで少しも動いてない 覚めることのできない夢の中でさまよっているようなものなのさ
生まれてから死ぬまでずっと僕らは目には見えない 迷宮の中であるはずもない答え抱きしめ わかったふりをして満たされているような気持ちになってるだけ
そのほうが幸せなのかもしれないけれど
本当の声を聞いたら
あなたは変わってしまうかもしれない
だからこのまま何も知らないまま 笑うんだよ
張りぼてのような世界を見つめ それが全てだと思っているかぎり 何ひとつ傷つくことはない
それが例えよくできた偽りだとしても
あなたにとって真実となり得るなら。
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僕が神様ならば 貧しい人にお金を渡そう
でもあまり沢山は渡したくない
お金じゃ買えない幸せを貧しい人は知っているのにお金を沢山持ったら そんな無償の幸せ忘れてしまうから
僕が神様ならば 努力をする人に 努力をしただけ報われるような人生を与えたいけど
努力をして何かを手に入れることの喜びを知ってもらいたいから 僕は何も結局手を下すことはできない
きっと神様も同じ気持ちだよ
目の前に理不尽が転がっていても
罪のない人がいても残酷なほど目をつむらなきゃ全ての人に同じだけの手ほどきをしなきゃいけなくなるから
僕が神様でも祈ることしかできないだろう
誰が神様でもその人だけを贔屓することはできないように
僕が神様ならば 貧しい人も裕福な人もどんな誰にでも同じ眼差しで 見つめながらも差し出すその手をやむなく引っ込めるだろう
だから生まれる悲しみやさよならは仕方ないさ
神様をうらむことはできない
だって誰も神様の苦しみや迷いを知っている人はいないから
だから僕が神様ならば同じ気持ちで 空から見つめてるだけ
そして涙を流して
その人の心に
なってあげることくらいしかできない
せめて干渉できない自分の代わりにその人の明日が晴れ渡るように願うだけ
神様にもきっと何の力もないよ
だって僕らは神様と同じように
本当は全ての人を幸せにしたいと思うから
そこには一人だけの幸せを願う嘘や偽りは無いから。
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親から虐待うけていた人やクラスメートに虐められていた人
人間なんて勝手なものでしていた本人はすぐに忘れてしまうけどやられた人はずっと覚えている
傷跡が物語る 確かなあの日の現実が 今も僕を苦しめる
昔々の話でも 僕には何ひとつ昔話にはできないだろう
なぜなら、心に負った傷跡は時の流れも変えることはできないから
僕はずっと悲しいまま あの日を振り返る
だけれど前に進む勇気を少し振り絞って
今は今を見つめて
少しずつ笑って行こうよ
少しずつ顔を上げようよ
そこには思っているほど嫌な世界はない
青い空がある
きれいな景色がある
優しい人がいる
好きな人もいる
昔々と言われれば確かに昔話だけど それだけじゃない何かがあるんだよ
だけど忘れないでね
どんなときだって君を見つめる瞳が必ず傍にあること
生きていることも嫌になるかもしれない
叫んでみよう 泣いてみよう そうしなきゃ壊れそうだった
昔話はやめにして 今は今を生きよう
先の見えない新しい日々に過去は塗り替えられてゆく
そしてきれいなこれからが線路の先続く
君を照らす夕陽が
君を照らす朝陽が
あの日見ていた世界をこんなにも変える
昔話は昔話として 胸の奥に押し込めて
今は数え切れないほどの喜びを感じよう
沢山笑おう 沢山泣こう 目の前の優しい人に愛を誓おう
そしていつか僕も全て忘れて 憎しみを乗り越えて行けたら
素晴らしい。