詩人:どるとる | [投票][編集] |
ありふれているということ 多分それが全て
椅子があって 机があって 飯が食えて たまにエッチなことをいう
恥ずかしくって 照れくさくって 情けなくって 甘酸っぱい
眠れない夜があって 寝起きのわるい朝があって たまにはケンカもする
そんな日々 これからもこの部屋でつづいていく
なんとなく それを
僕は幸せと呼びたい
わけもなく 君に
僕は愛してると言いたい
ここにいるということ
そんなものは本当はきっとくだらない
意味などない 探す手間を省いて僕は叫ぼう
種も仕掛けもないということ 多分それが答え
テレビがあって ラジオがあって ついでに優しい恋人がいればいい
ついてる日もあって ついてない日もあって 雨の日も晴れの日もある
そんな人生 今日はその中のほんの一頁
色々なことがある
なんとなく それは
僕に幸せを教える
そんなこんなで
君という人と出会った
ここにいるということ
そんなものは考えることさえくだらない
理由などない 面倒だからと流れにまかせて生きる
笑って 泣いて たまに怒って 悄げたり 喚いたり 背中合わせでケンカしたり 互いの誕生日祝ったり
色んなことがあって
楽しければいい
二人が二人であればいい
そんな日々を愛と呼ぶのならば
当たり前すぎてくだらない
遠慮もせずに 躊躇もせずに 僕は幸せと叫ぼう
君や僕がここにいるということ もうそれがこの世界の全て
そしてただ生きる
それを人生と呼ぶのならば 何も間違えはない
歩いて行こう
たまには躓こう
ずるもするし
落ち込んだりもする
そんな日々が全て
いつかこの世界に生まれた僕に与えられた時間だと夜通し考えても何ひとつ浮かばない
それなら ここにいるということ それだけでなんの意味もないこと
そういうことでさようなら。
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どうして人はいつも
急ぐ旅じゃないのに
忙しない日々を過ごすのかな 僕から見ればばからしい
時には 急な上り坂
かと思えば楽な下り坂
山あり谷あり そんな人生はつづく
たまに泣きたくなって
たまに笑ったりして
心の中に映る景色のままに 僕らは歩く
文字通り 行き止まりまでは
雲の速度で 歩いて行こう
悲しみ 喜び 引き連れながら
雲の速度で 生きて行こう
ありとあらゆる欲に誘われながら
どんなときでも いつ何時でも 急いで躓くくらいなら ゆっくりのんびり 生きて行こうよ
急いだってしかたないさ
雲と一緒に 歩いて行こう
色んな夢を眺めながら
雲のように 生きて行こう
有らん限りの人らしさ持ち寄って
雲の速度で 歩いて行くのさ
急ぐ旅は僕には似合わない
旅はのんびり ゆっくり 行こう
世の中の速さに流されて 何か大事なものを忘れてしまっているような毎日ならば
見上げてごらん
あの雲が全て知ってる
今日は雨でも明日は晴れる 繰り返される日々の色々
とりあえず笑うことからはじめよう
案外 素敵な明日が待ってる気がする
だから雲の速度で
いつか終わる旅を一緒に歩こうよ。
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どこまでもやさしい人だから あなたが好きなんだ 誰よりも
カレンダーに並んだ
数字を見つめれば
もう季節は秋です
暑さに堪えていたと思えばもう肌寒くなっている
紅葉舞う 街並みを
やさしい人と寄り添うように 歩く
幸せはかんたんにこのてのひらに生まれる
愛してると言いたいよ 当たり前なことだけど
当たり前なことほど何時でも忘れないように言葉にするんだ
やさしい人よ 笑っておくれ 君の幸せだけを願うよ
やさしい人よ 傍にいておくれ 心が凍えないようにあたためて
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今日も1日疲れたね
いろんなことがたくさんあったね
ほらもうすぐ日が暮れるよ きれいなオレンジ色 広がるよ
誰かの口笛みたいな五時のチャイムの音が聞こえたら
さよならの時間が来る
なんだか悲しくもないのに胸の中が切なさでいっぱいになる
明日もまた会えるのになぜか今日のさよならがしみてくる
ただいま おかえり
言い交わすその言葉が 今日の無事を知らせるように 誰かの心に優しさと安らぎを与える
今日は今日の悲しみが
今日は今日の喜びが
そこに あるように
君にもあるよ
ほらね、笑ってる君の顔が見たいから
明日もまた会おう
涙が こぼれそうになっても ガマンしないで泣いてもいいよ
後ろ向いてるから
気づかないふりしてあげるから
さよならがしみてくる
そんな1日の終わりでも ただいまと言うだけであなたのおかえりなさいが聞こえてくる
優しさが押し寄せる。
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秋めく街並みに僕はひとり佇んで ポケットには切なさをつめ込んで 無理して笑う
落ち葉を数枚 ポケットに入れる 誰かの帰り道照らす夕陽が見える きれいだね
誰に言うでもなく
僕はつぶやいた
さよなら さよなら
そして季節は歩き出す
君が行くこの道辿って
同じ景色の中を木の葉舞うように
涙はこぼれるから。
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そうさ何も特別なことなんてなくていい
そこに今日があって
たまに少し笑えるようなことがあってさ
平和であればいい
屁をこくように
あくびをするように
本当は悲しい日々も
吹き飛ばすような
ばからしさに笑みがこぼれる
そんな日常ならばいい
さあね本当の幸せなんてわからない
そこにある思いや
そこにいる人に感謝と憎しみ半々で寄り添えるなら いいよ
頭抱えるように
何かに悩むように
本当は悲しいのにまるでなんでもないみたいに笑っている僕に下手な嘘はつかないでと涙こぼす君は
ただの日常を特別にしてくれる
僕が世界でただひとり愛する人
そんな日常さん 明日もまたよろしく。
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何かいいことあるのかも そんな気がする1日だった
何かいいことあるのかも そんな気がした今日だった
悲しいことも嬉しいこともあったけれど
悲しいときも嬉しいときも僕は進んだ
ただ歩いた
あの夕暮れもあの雲も 四角い窓から見える小さな世界も
戯れに描いた未来想像図も その全てに僕は目をつむっていた
何かから逃げていた
でも今少しずつ見えてきた
なんとなくだけれど
ちょっとずつだけど
あやふやなんだけど
曖昧なんだけれど
何かいいことあるのかも そんな気がする今日だから
歩いて行こう
心のゆくままに。
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何か悲しいことが
あるような
ないような
何か忘れていることが
あったような
ないような
通り過ぎた道に
咲いた花は
人の憧れを
写す鏡に変わる
ほらね見てごらん
一番なんてないんだ
物言わぬ風が伝える
君の浅はかさや愚かさ
何も言わなくても
電話くれなくても
あなたの心なんて
もう丸見えなんだ
今まさに夜が
空を闇で覆う
もう誰もが
黙ったままでも
涙を流しても
わからないだろう
誰も知らない
長い夜が始まる
僕はあなたの何も知らないし
あなたも僕の何も知らない
ただ想像やつまらない推測で決めつけたり思いこんだりするだけ
泡沫のような 儚さに僕は命の終わりを見る
物言わぬ風と長い夜
全ての哲学がひっくり返って見えるんだ
もうこの気持ちには答えはない
静かに眠れ ゆらゆら落ちてゆく夜に
戯れに描く指先に落ちた滴が明日を映すのなら そこに一抹の希望を捧げてもいい
さあ 今こそ夜明けは世界を照らすはずだ
そこに僕が求めた
明日がある
そこに君が求めた
奇跡がある
待ってて、まだバスは来ない。
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行き当たりばったりの旅へ出かけようか
予定なんてものは決めずに心はだけだし
流れる時から少しのあいだ抜け出そう
誰も誰かを待っていて
誰にも待っている人がいるから
その人に会いに行くためにこのドキドキは夜の闇を突き抜けて進む
長い夜が 明けるまで 君はそこにいて
当たり前な日々の中に僕らはいるよ
ただ、そのなんでもない日々をきらめかせるのは 些細なのに特別なあなたの愛だったり優しさだったりするんだ
長い夜が押しも押されて 朝へと急かす
ありふれた顔の中にひとつだけの花が咲く
思い違いやすれ違いなんて大したことじゃないさ 立ち止まってる暇さえない 素敵な夜へとまた僕らはたどり着く
そこで何度でも君に恋をする
心奪われていた…
長い夜の途中で。
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戦火の中でもね
争う人のすぐ傍で
平和を願い歌を歌う人がいるでしょう
いじめをする人
される人
同じ空を見上げても
そこに映る世界の違いに嘘も本当もないけれどどちらの瞳にもきっとろくな世界は見えてないさ
街は耳を塞ぎ
目をつむり
見過ごしては
聞かなかったふり
そんな毎日の中でも
歌はそっと密かに
生まれている
何気なくドアを開けて 散歩の途中に見つけた花や風の音、お母さんが小さな子供を呼ぶその声が
僕の中に歌を生み出す
ラララやルルルに言葉を乗せて僕らは平和という大それたテーマを単純に愛と説く
訪れた朝に フライパンからこぼれた目玉焼きの焼き具合
おはようという君とおはようと返す僕
そんな日常の何気ないあらましの全てが明日へと繋がるように
今ここで僕らが歌を歌うように
石ころ高く積むように
積み重ねていく毎日がやがて誰かの笑顔になるように
単純でいて難解な
僕らの夜や朝や昼が何がしかの物語を創るのなら
詩は泥濘の中からも生まれると
詩は雑踏かき分けて聴こえてくると叫ぶ
明日もまた日は昇りまるで何事もなかったように朝が訪れるならば
せめて昨日よりも少し数センチ前に進めなかった人が前に進めるよう
せめて泣きはらしていた誰かの涙が嘘みたいな素敵な今日が来るように
僕は願うから
だから裸のままで歌うよ
聴こえない歌を歌うんだよ
誰のためでもなく
ただ、此処にいるために。