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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4357] 泡沫
詩人:どるとる [投票][編集]


千の朝が訪れ
千の夜が過ぎた
それでも人々は
何度でも過ちを犯す

千の雨が降り
千の夕日が沈んだ
それでもこの心は
まだ全てを許せない

頭で解き明かせるものは限られた範囲の中での唯一

僕はまだわからない
まだ殻を破れない
泡沫の夢の中
綻びの端を掴むように危ういながら目覚めても全てを愛せない

それでも構わないと
言うのならこのまま時に揺られて 終わりを目指そう

最果てへと 最果てへと 舟を漕ぐ。

2012/10/27 (Sat)

[4358] 明日は明日の風が吹く
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誰かの速さに合わせてみても 僕の足の速さじゃついて行けない だから僕は人にのろまと言われてもマイペースで歩きたい

世の中のスピードに乗り切れずに いつも損ばかりする
それでも生きて行くしかないわけなので
とりあえずはなるようになればいいと思う

明日は明日の風が吹く
まあなんとかなるさ
焦っても慌てても
仕方ないと笑いながら歩いて行くだけ
いつの間にか雨も上がり 虹が出るから。

2012/10/27 (Sat)

[4359] 代わりなんていないあなたへ
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世界中の人 誰もが同じ

一人だって 代わりなんていない その人の代わりになんてなれない

その人がいなくなったらもう二度とその人は生まれない

だから掛け替えない

当たり前なことだけどそれをいつも胸にとどめて生きることだ

自分も他人も そこにあってどこにもいない

いつかその意味がわかる。

2012/10/27 (Sat)

[4360] どのくらい
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あとどのくらい笑えるのかな
あとどのくらい泣けるのかな
あがくようにもがくように
僕は生きている

曖昧なものを見つめていると
だんだん全てがわからなくなってしまう
僕はなんだ 僕は誰だ
君はなんだ ここは何処だ

あとどのくらい歩けるのかな
あとどのくらい生きれるだろう
急ぐように急かされるように
今日も生きている

綻びの先にある
小さな光は
鈍色に輝いて
僕を呼ぶ

どのくらい
どれくらい
僕はあと
僕でいられる?

2012/10/28 (Sun)

[4361] 教育
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頭を育てることよりも
心を育むことが
本当の教育

知識を注ぎ込むよりも
野に放つことが
本当の教育

教育とは計算できない子供の素直な感情を押し殺さない程度にそっと遠くから見守るのが本当の教育。

2012/10/28 (Sun)

[4362] 庭で洗濯物が揺れてる
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どんなに小さな幸せでも 嬉しけりゃ笑うだろう それは小さい大きいに関わらず君が幸せだって証だ

くだらないくらいの毎日が 振り返るとなぜか何もかもが輝いて見えるのは きっと時が変えてしまう
何かがあるから
今しか会えない
人がいるから

あの場所 あの空
あの花 あの顔
あの気持ち
僕は忘れない

庭で洗濯物が揺れてる それだけのことだと思うけれど
きっときっと今という時間を今しか一緒にいられない人と過ごす なんでもない日々は誰にでも幸せなことなんだろう

だからほら君は笑うんだよ

だからほら僕も笑っているんだよ

世界中の人たちの明日の幸せ願いながら

眠るよ。

2012/10/28 (Sun)

[4363] 擬態
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枯れ葉かと
思って触れると
舞い上がる

ひらひらと木葉に似せた羽で飛ぶ木葉蝶という名の秋でした

僕も寂しく見える
擬態するように
黄昏に似せて
笑っても

胸の奥隠した
悩みが顔に出て
すぐに剥がれる
偽りの笑み

木葉蝶のようにはいかないと涙こぼして
泣いたっけ
僕の秋はもうここに
ひらひらと頬を掠める赤や黄色の落ち葉です

擬態しようにも美しすぎて真似できぬ。

2012/10/29 (Mon)

[4364] きみはもういない
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隙間空いたような
気持ちだよ
心はもう
あの日から
僕の時間は
止まったまま
動かないんだ

もっと笑いたかったね
もっといろんな場所行きたかった
一緒にいたかった

陽射しのあたる部屋の中 どこに眼差し向けても君はもういない

はるか遠くの空の上から僕を見てるだけ

もう話せない思いも届かない けれど

僕は忘れない 君との日々 この胸に温めておくよ。

2012/10/29 (Mon)

[4365] 存在の保証
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僕は私ではなく
私は僕ではなく
ただ、かんたんに
命と申します

それを宇宙と
読み解けば
人の世の
常識などは
忽ち卵のような
脆く柔い塊と化す

喜びでも悲しみでも
憎しみでも悪ふざけでもない
それを何かと決めつけるのは些か難しい

それが道理と
言うのなら
あなたの信ずる
当たり前などに
何の力があるのやら
小石一つ動かせぬ

保証できるものになどハナから価値など見ていない
人の命も何もかも
保証の限りじゃないもの全て僕はいともたやすく愛などという見えもしない幻想に
少しの光も見えやせぬ

保証なき日々の最果てに 例えば夢とも違えぬ救いがあれば
どんな財より素晴らしい

だから存在に保証などあるわけもなく必要もなく

ただの命で構わない

それを宇宙と
ごまかして
飯事戯れ言世迷い言
形を変えて語り継ぐ
色は変わらずただいつまでも命は命のまま時の流れの果てまでもそこにあってどこにも見えぬ
あるもなしもわからない触れることさえできはしない実体のない影法師

命と肌は違うもの
命と臓物は繋がらない

ただ命と言うのなら
命は見えぬものとだけ

形のないものをさもあるように 語る不思議はおかしなおかしなかた結び。

2012/10/31 (Wed)

[4366] 宇宙と自分を秤にかけて
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果てのない宇宙
広がる波紋
雫の一つに
星が生まれる

僕は空気
この肉体は借り物

回れ 回れ 惑星
地球儀も回る
空の青さに
人は潤い
大地の碧さに
人は安らぎ

今日も生かされているとも知らずに
無造作に転がる幸せの前を素通りする

宇宙の大きさと比べてしまえば 僕の悩みなんてなんてちっぽけなんだ

消えてしまえ 悩みも迷いも宇宙の彼方へそのもっと先へ

この心の奥降り積もる理は総て たった一言で束ねてしまえる

そうだ、下らない
笑ってしまえ
僕ら悩ますもの全て

宇宙と自分を秤にかけて浮かぶ そんな想像

綻びのように
ほどけてく世界に
僕は今降り立ち

ことわる毎におとずれる見境のない悲しみに 晴れ間を見た
そんな気がした。

2012/10/31 (Wed)
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