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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4387] それぞれの明日
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は何も知らない
誰にもわからない
人の心の奥に
広がってる闇なんて

僕は僕のことでさえ
全てはわからない
人の心の傷あとに
触れてはじめて気づく

僕はあなたのことを何も知らないし
あなたも僕を何も知りはしない
それでも人は背中合わせでも愛を語る

万人があなたのことを好きにはならない
全ての人をあなたが愛せないように
それでも人は降り止まぬ雨の中佇んで
それぞれの明日を見つけるだろう

それぞれの希望を見つけるだろう。

2012/11/05 (Mon)

[4388] プレゼント
詩人:どるとる [投票][編集]


そっと伝えたい
そっと届けたいな
この思いを

お金は要らないよ
名誉も地位もゴミだよ
ただ傍にいる
それだけでいいんだ

価値のあるものなんて
値札のついたものよりもプレミアのついたものよりもずっと
君がくれる笑顔や
君がくれる優しさが
僕には何より価値のあるものに思う

幸せの定義など僕には難しすぎて
わからないけれど
君がいる それだけで心が満たされるんだ

君と過ごす時間はかけがえのないプレゼント
箱の中身はきっとありふれたものばかり
だけど
その箱の中にはたくさんの喜びがたくさんのときめきが入っている

何もできないでごめんなさいなんて時折こぼすけど
君がいてくれるだけで僕はうれしいんだ

僕こそごめんね
こんな不器用なのに
愛してくれる君に何もできなくて

そんな僕に君は言ってくれたね あなたといる事こそが もう私にはかけがえのない何よりのプレゼントなんだと

君が笑う顔 君がはしゃぐ声 その全てがプレゼント
目には見えない愛が僕の心のほつれをそっと直してくれる
自分さえうまく愛せない僕なのに君はこんな僕を好きでいてくれる

言葉にならない
感情が僕の中にあふれた
僕は知ったんだ
幸せって本当は近くにありながら最初から持っているから気づかないんじゃないのかなと

君と過ごす時間はかけがえのないプレゼント
箱の中身はきっとありふれたものばかり
だけど
その箱の中にはたくさんの喜びがたくさんのときめきが入っている

新しい箱のリボンをほどいてみよう
そこには何があるのかな

そっと伝えたい
そっと届けたいな
この思いを

僕は君が幸せになることをいつも思ってる
愛してる 愛してる
プレゼントはもうたくさん君からもらってるよ

幸せがこの胸いっぱいあふれてる。

2012/11/05 (Mon)

[4389] 日々のこと
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僕は歩く
ただ歩くんだ
太陽が昇って
沈むまで
自分の足で
夜に向かっている

時間があとから追いかけてくるだけだ

悲しいような
嬉しいような
気持ちでもって
生きている
自分の両手で
朝を引き寄せてる

なんでもない日々の中 穴があいたようにそこら中継ぎ接ぎだらけ
それでも不器用に愛を抱きしめてる
世界中見渡せば多分幸せなほうだと思うんだ

語るまでもない日々のこと あくびをするようにのん気に考えても
頭の上たちこめる雨雲は避けられない
とりあえず自分を愛すように人と向き合おう

とりとめもない会話の続き 受話器の向こうは雨模様 幸せそうには笑えない
きれいごとも積み上げたら邪魔くさい
だから僕はいつもの調子で鏡に向かって笑う

すべての人が
すべて笑えない
今日だけれど
なるべく人の
ためになれるよう
励むよ頑張るよ

わけのわからない気持ちぶら下げて
僕は歩く
ただ歩くだけ
まん丸お月さま
眺めて気づくんだ
そうかこれこそが
幸せなのかと

今日を生きた
いや、生きれた
それだけでもう
いいんだってこと
いうまでもない
僕に関するすべてのこと 振り向いた道の向こう側にあったことのすべてが気づかず幸せだったこと
今さら気づいた
僕なのさ
今さら気づいた
君なのさ

なんてことない日々のこと
今から話そう
聞かせてやろう

驚くぞ余りにつまらなさすぎて

でもそれが本当は幸せだってこと
でもそれが本当は恵まれてるってこと

みんなそれを笑う
なんてばかなんだろう。

2012/11/08 (Thu)

[4390] 朝を見つけたよ
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朝を見つけたよ
少し早く起きた
夜明けの空に

朝を見つけたよ
ふだんは通らない
道の片隅に

おはようが聞こえ
おはようと返る
ただそれだけ
それだけで もう
朝は心におとずれる

幾ら瞳に太陽が
昇っても心に
太陽が昇らなければ意味はないのだろう

朝を見つけたよ
誰より早く起きた
ラジオの向こうに

朝を見つけたよ
群れ集まる鳥の
鳴き声のトーンに

僕は何も朝を
そのまま受け入れているわけじゃない
だけれど朝は今
瞳に映っている
でもそれもただ明るいだけかもしれない
本当は心で理解している

朝は心にこそおとずれる

だから朝を見つけたときは心が先に起き上がる

目覚ましでは覚めない五感の奧に眠る意識が朝を見つけるよ。

2012/11/08 (Thu)

[4391] それを問わば忽ち僕らは真っ白になってしまう
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僕はなんの意味もない
ただここにいるだけ
僕はなんの色もない
画用紙さえはみ出す

戦争は目の届かない場所でつづいてる
平和のずっと向こう側で誰かを殺めてる

人ごみの中にいる人たちみんな同じ顔
あなたがどんなに叫んでも届かないよ
あなたの心と僕の心など最初から違うから

君の目に映る世界と
僕の目に映る世界は
いつまでも重ならない

ああ 人はありのままを受け入れた上で僕や君を 赤い色で塗りたくり 面倒なこと全てを義務づけて
繰り返す日々に嫌気が差しても 世のため人のためと自分ごまかし 世の中をものの見事に平泳ぎ

それを問わば僕らは忽ち真っ白になってしまう

それでも僕らは
積み重なる不履行に
尾を振るだけ

いつでも僕らは
積み上げては崩す
積み木遊びしてる

ああ 例えそこに深い意味はなくても

ただ、毎日を水のようにとどまることなく流れていければいいだけ。

2012/11/08 (Thu)

[4392] ネジ
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ネジが一本
足りないよ
そんな世の中に生きている

人を思いやったり
人を気遣うことを
当たり前に思えなきゃ他人への親切にも見返り求めてる浅ましい心がほらはみ出すだろう

新聞の片隅に
毎日のように
おどってる
悲しいニュース
珈琲の湯気で曇るメガネの向こう側
レンズを通して見える景色に 僕はむなしさを見てる

ふとした場面に気づくのさ
誰かの優しさやぬくもりに
心に聞けばわかるんだ 大切なこと大事なこと

水はけの悪い
土だから
いい花が咲くはずはない

だけれど本当は人の心が時代映す鏡なら
人の心が腐ってる
ただそれを時代が映してるだけ

ネジが一本
足りないよ
そんな世の中に生きている

笑顔がちっとも
浮かんでこない
そんな毎日を生きている

うつろな眼差し浮かべて 空を飛ぶ鳥を見ていたよ
窓の向こうの憧れといまだ抱える悩みとか
小さなプライド捨てられず 殻にこもったかたつむり
一人さみしく唄っては夕暮れの道に佇んで

自分の心がわからずに
僕は僕を疑った
ネジの足りない僕だけど

あなたを思うと
少しだけ
こんな世の中でも
たのしく笑って生きられる

おとずれた夜に
さみしさを抱えて
ひとり歌ってる
きっといつかの
僕とは違う
愛という名前の
ネジを回して
僕は夜明けへと動く
小さな小さな玩具

優しく 愛して
そっと 見守って

君の笑顔が
もっと見たいんだ。

2012/11/08 (Thu)

[4393] たまに
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たまに かなしくて
たまに うれしくて
たまに おちこんで
たまに しょぼくれて
たまに うらやんで
たまに ねたんで
たまに にくんで
たまに さげすんで
たまに むなしくて
たまに せつなくて
たまに さむくて
たまに おそろしい

そんなひびが
どこかしあわせで
たまになきたくなる

いきてること
うまれたこと
ここにいること

そのすべてが
ただありがたくて

たまに たちどまる
ごくたまに。

2012/11/08 (Thu)

[4394] あめのひ
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あめがふる
あなたのひとみに

あめがふる
みんなのひとみに

こころにふる
そうぞうのあめ
まちをぬらすあめ
かさをさしても
かなしくなるのは
きょうがあめのひ
だからかな

かなしくて うれしくて
あめがふる きょうというひを いきる
ひといきれ こいわすれ
なみだのようなあめがすべてをぬらす

こころがなみだをながすようだね

あめのひとつぶにぼくは おおきないみをしるだろう

あめのひにはそんなそうぞうが いくつもぼくのこころにふりそそぐ

だからきょうはあめのひ

だからあしたもあめのひ。

2012/11/09 (Fri)

[4395] だいじょうぶ
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だいじょうぶだよ
ちゃんと笑えてる
だいじょうぶだよ
ちゃんと生きてる

心臓も動いてるし
脈拍も正常だよ
頭がわるいとか
運動が下手だとか
そんなもの
どうでもよくて
ただあなたが
笑っているところが
僕は好きだから
あなたと一緒に
いるだけで
それだけでもう
僕は幸せなんだ

様々な場面に
様々な瞬間に
僕は気づくんだ
君の存在の意味を

生きるってことは
きっとそれなりに
むずかしくて
面倒なことばかり

だけれど二人なら
重たい荷物も
少しは楽に持てる
だから

寒い夜なら ぬくもり分け合おう
悲しい時には 僕が傘の代わりになろう
君がいつでも笑えるような帰れる場所になりたいんだ

だいじょうぶだよ
ちゃんと泣けてる
だいじょうぶだよ
ちゃんと愛せてる

ちゃんと生きてる
僕が君の全てを
認めてるから
わかってるから

だいじょうぶさ
だいじょうぶだよ。

2012/11/09 (Fri)

[4396] 傷跡の歌
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君だけじゃないんだよ
傷を抱えてる人は
人と人比べても
悲しいからやめよう

傷あとにしみるような
そんな歌歌うよ
君と僕も違うように
みんなそれぞれの今を

走るように
あがくように
もがくように
埃のように
日々生きてる

汚れながら
つまずきながら
転びながら
石ころのように
いつも頑張ってる

だから君の傷あとを特別にするのは簡単だけど 僕は君の傷あとだけを愛すことはできない

でもね心は痛むよ
それは僕の心にも君と同じように傷があるから。

2012/11/10 (Sat)
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