詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は思うんだ
お母さんのお腹の中で聞いたあの歌声
あの優しそうなささやき声
まだ覚えてる
お母さんは子供を産んだらもう役に立たないのかな
違うよね お母さんはいつまでも
僕が知ってるお母さんのままで
そこで笑ってるんだ
洗濯物なんかたたみながら 僕に優しく笑うんだ
そっと部屋に差し込む 西日のように
それは意味のなさない 見返りさえない愛
わけもなくただ嬉しくて手を伸ばして触れたあなたの年老いたその細い手が
いつか僕やあなたを抱いていたと思い出した時君はきっと
お母さんがいてくれることのおおきな意味を知るから
子供を産む機械じゃなくて
さみしさ埋めるためじゃなくて
お母さんというあなたの愛がほしいんだ。
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君の通信簿 もしつくったなら僕は全てはなまるつけるよ
君が好きだ 誰より好きだ あれよりこれより
とにかく好きだ つまりは好きだ
とっておきの場所だ
かけがえのない人だ
何もほかにはいらない
僕の通信簿 もし君がつくったならバツばかりなのかな
それならそれでもいい
だけど君の通信簿ははなまるさ
はなまるさ。
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言葉の奥に隠れた
君の心の声が
ふと雨のように
僕の胸に降る
君の言葉の裏に
そっと手を差し伸べて
僕は僕のできる
精一杯をするよ
暗い部屋の中
明かりを見つけたんだ
それは君という
ただひとつの花
汚れた世界にそっと咲いた
君の胸に降る
悲しみという雨を
やませることが
できるなら
今すぐ何もかも振り切って走り出す
君を悲しませる
全ての人や気持ちを
魔法のように
消せたなら
きっと素直な気持ちで言える 好きだよと
時計が回る 夜が来る 朝も来る
人 人 人 絶え間なく流れる人波に
僕はいつも置いていかれていた でも
僕の胸に降る
突き刺さるような雨を
避けることが
できないなら
せめてそばで同じ痛みを分かち合うと
照る照る坊主の代わりに そっと気休めでも 恥ずかしそうな顔で笑う君の瞳に
きれいな明日が見える
虹の架かった雨上がりの空に 僕らは
きっと心はだけて
笑っているから
無意味なんかじゃない
必要ないわけもない
君は僕の
僕は君の
愛しい照る照る坊主。
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感謝してる人に
宛てて手紙を書こう
へたくそな字でも
思いを込めて
こんなに好きだよと
こんなに愛してると
柄じゃなくても
文才なくても
時間がなくても
手紙くらい書ける
手紙くらい書けるさ
感謝してる人を
思いながら書こう
雨空、青空心の天気は変わりやすいけど
手紙にしたためる君への思い 今書こう
愛してるやありがとう
ごめんなさいや元気ですか?
久しぶりだねまた会おう
手紙の中身は様々だろう
でもどんな手紙にも思いがこもっていれば きっと届くさ
心のポストにも
だから手紙を書こう
君へ 君へ 君へ
そうさ手紙を書こう
僕から 君へと
あなたから誰かへ
また誰かから誰かへ
海を渡り 野をこえ
届く 一枚の手紙
今日君はそれを読んでる
きっと泣きながら
笑いながら
手紙を読んでる
手紙を書いてる
手紙を出してる。
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僕は何ができるだろう
僕には何がやれるだろう
大切な人に何をしてあげられるのか
ありふれた愛
ありふれた感情
歌ってもつまらない
だけど伝えたいことはきっとそれなりに深いけど単純で
ビードロのように透けて向こう側がみえるわけじゃない だから時にはすれ違うのが当たり前だ
だけどそうやってお互いの愚かさだとかばかなところに気づくことで少しずつ心を育ててゆくんだ
そしていつの日か
自分のできることをやがて見つけるだろう
新しい朝に新しい夜に
できたての湯気の立つ朝ご飯
食べるような
そんな景色の中に
生まれるなんてことない言葉がきっと
二人には必要なんだな
さあ歌おう ビードロのようにもろく儚い歌を
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後悔が押し寄せる
波のように
人波が揺れている
引けば忽ち夜が来る
探しても探しても
もう遅かったりする
罪悪感が押し寄せる
波のように
網目硝子の向こう側
多分君は笑ってる
笑っても泣いても
もう伝える言葉もない
波のように 揺れては
引いてゆく 時の波に 全ては押し流され
やがて訪れる ただどこまでも青い夜に僕らは言葉もないままに 背中合わせで
明日のことをもう話してる
そんなふうにできている
完璧にはいきっこないし
うまくだなんて生きれるわけもない
だから不器用に
波のように
引き際も静かに
背中向けても
また君の元へ君の元へ
帰る場所を知ってるような
そんな波のように
また君の前
情けない顔浮かべ
僕は隣に座るよ
ああ波のように。
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僕の瞳に映る
君の顔が笑ってると
なぜだか僕も嬉しくて
ただそれだけのことがいつも幸せでいつも楽しくて時間も忘れてしまうよ
庭の隅に咲く小さな花が明日も明後日も花であるように
変わらない暮らしの中 幸せは気づかずいつの間にかこんなにあふれていた
真っ白い画用紙に
君の思う幸せを描いてごらんよ
きっと今みたいなありふれた日々を描くだろう
当たり前でもいい
ありふれていても
ありきたりでも
それが幸せだと
知っているから
特別なものなんて
何も なくていい
ただ、君が笑って
暖かな陽射しが差し込む
たまには喧嘩して
すれ違って離れた寂しさに互いの大切さに気づく
そんな幸せを絵に描こう
今日をそのまま写し取ったように 変わらない明日も笑いあえるさ
例えば今日の気持ち忘れていなければ
明日も笑えるさ
くだらないことに
迷わず笑えるさ。
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笑っているかい?
こんな世界でも
笑えるかい?
目の前で人がもののように扱われていても
明日また明日と繰り返される日々の中
新聞開けば小さな見出しで人の死が沢山の人の目に触れる
テレビの画面で毎日のように報道される悲しいニュース それもごく一部
実際はもっとあるんだ 人の目に触れないだけで
人が人を憎むことは
いつの時代もあるけれど 人が人の命を奪っていい権利なんていつの時代もあるわけがないのに
きれいごとばかりが僕の頭の中回る
通い合う 心と心が
築く 明日に
僕らは 糸を紡ぐように 向き合って
時には 押し寄せる波にさらわれて
なすすべもないままに弱い立場の人たちが傷つくだけならば
僕はそんな人たちをいつか殺してしまうかもしれない
光と影の間を行き交うように 僕ら生きてる 誰も同じだろう。
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苦手なものも
いつの日か
食べれるときが
くるはずさ
自分の子供も
ものみたいに
扱う親の気がしれぬ
自分と同じ
人間なのに
苛める人の心が見えぬ
こんな晴れた
空なのに
こんな賑やかな
街なのに
人の心は
どうして時に
ボタン掛け違うように狂うのだろうか
君が名前を呼ぶと
それだけで
僕という存在は
世界にいること
許されてるような
肯けられてるような
そんな気持ちになる
君が笑いかけると
ただそれだけで
僕という人間は
愛されていること
幸せになれること
教えられてるような
そんなふいに思える
苦手な人とも
やがては
向き合える
そんな明日がある
お皿の上はいつか
空っぽになるさ
そして心洗うように
白く透き通った
気持ちで生きれるさ
矛盾ばかり 疑問ばかり 積み重なってゆく日々も愛さえあれば 君さえいれば
闇の中にも光は
確かに 生まれる。
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幼なじみの彼女は
とても優しくて
気が利くメガネっ娘
今日もとても元気
笑った顔が素敵で
思わず照れちゃうよ
もうすぐ冬がこの街にもやってくるけど
同じ色のマフラーを買ってさ 友達にからかわれた
雪の降る白い道を君と二人 歩こうね
ああ 君が好きだよと僕が呟けば 君は頬を赤く染めて 小さく私もと言うよ
思わず抱きしめたくなるのをこらえて もじもじしてたら君が先に僕を抱きしめた
あったかいね
心もからだもぽかぽかさ
学校卒業したら
結婚しようと
決めたんだ
幼なじみの彼女は
今では愛する奥さん
今、台所で
夕飯の準備している
今夜は何かな
カレーの匂いしてるけど わざと聞いてみるんだよ
エプロン姿の君は一段とかわいい
特別なことなんて何もなくていいや
ただそばにいつでも君がいてほしい
そんなそんなそんな
ありふれた
幸せに肩までつかりたい
これから寒くなるから
あの日みたいにあたためて 心もからだも芯までぽかぽか 愛の熱 伝えて 伝えて
大好きさ
そして、言うよ
幸せにするよって
ああ特別なことなんてできないけれど
君がいつも笑えるように
君がもっと幸せになれるように
僕は何かを頑張る。