詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉に代えれぬ思いもここにある
言葉に出せない時だってたくさんある
それをいつもありがとうの一言だけですませられない
せっかくの君からもらった感謝の花束
すべて残らず届けたい
タイミングをつかもうとすればするほど時間に流されて
いつも思いとは裏返し すれ違ったまま醜い自分をさらけ出すにおさまる
それでも君は変わらぬ眼差しで僕を見つめて いつものあたたかい笑顔をくれる
言葉見つからない それでも言わなくちゃ
もらってばかりの優しさを持て余してる
繰り返す夜と朝 空振りばかりの言葉返し
いつか君に言えたなら
愛してると
ありがとうと
この広い世界で
誰より愛されてる
君に伝えたい
思いが此処にあるんだ。
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思い出というプレゼントの箱が開くときよみがえる
大きなツリー 兄弟家族みんな集まって
大げさなほどはしゃいだクリスマスの夜
いつからだろう
こんなにさびしいクリスマスの夜を過ごすのは
心も寒くて凍えるほどジングルベルが なんだか切なくてみょうにむなしくて
大人なのにね涙が出てしまうよ
それでも僕の街にクリスマスが来たよ
自分の幸せ願うのもなんだから誰かの幸せ祈って おやすみ
街は賑やかな クリスマスカラー サンタのプレゼント待ちわびる子供たちが僕の横を通り過ぎてく
その手にはいつかの僕と同じように大きなプレゼントの箱を抱えてる
ママとパパのあいだにはさまれてとてもあたたかそう
見上げるとほら雪が降ってきた
少しだけ心が熱くなったよ
チキンとケーキでも買って帰ろうかな
少しだけ頬がゆるんだよ
メリークリスマス
誰にいうでもなく
つぶやいてみる夜。
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果てしない道が
つづいている
僕の記憶に続く
ワインディングロード
街路樹歩けば
ちらほらと
冬の気配ただよって
落ち葉が 靴の先風に踊ってる
なんとなく
なんとなくさみしくて
弱音を吐いてみた
どことなく
どことなく切なくて
夕暮れに泣いたよ
それとなく
それとなく愛してる
君の手を握った
とめどなく
とめどなく流れてく
涙に世界がにじんだ
振り返ると
何もかもが昨日のことのように僕に優しく語りかけてくる
歌のように
囁きかけてくる
今日も 明日も
たぶん同じ
色で 揺れる
あの木々の向こう
君を待つ にやけた顔を見たらそこに居場所を見つけて
すぐさま抱きしめてあげるから
なんとなくくだらない事さえも愛と呼んでね。
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テーブルの上にさみしさがこぼれ落ちる
悲しいとか切ないとか言わない君の涙が
言葉もなく 伝わる痛みが棘のように突き刺さる 僕の胸にも
テーブルの上の秋を見つけても
テーブルの上の夢を見つけても
テーブルの上にはいつだって
変わらない日常があるだけなのに
テーブルの上に何を乗せても
美味いも不味いも変わらないのに
テーブルの向こう見つめたら
驚くほど愛おしい君を見つけたんだ
色んな季節を越えてきた
色んな出来事を見てきた
色んな僕らがそこに乗っかっていた
色んな物語を映していた
少し傷ついてしまった古いテーブル
あの頃より少しだけ脚の削れた
ずっと前君と買った古い 古いテーブル。
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右も左もわからずに
誰もが同じ土の上
芽を出していつの間にかここに咲いていた
どこからきたのか
お母さんのお腹の中からやってきたこと以外わからない
答えは闇の中
宇宙のような壮大な果てしない物語背負っていつか自分の咲いた意味がわかるときが来るのか
今を生きることの
意味なら沢山ありそうで なぜ僕はなぜ私はここにいるのか
考えてみたら何も答えられない ここまで長い道のりをずい分歩いてきた気がするのにまだ僕は空っぽだった
泣きながら笑いながら 雨風にさらされても 雄々しく咲く花のように誰もが今を生きてる だから君も今を生きてみろよ
恥をかいたっていいじゃないか それが生きてることじゃないか 躓いたっていいじゃないか それがやがて 明日へと繋がれば なんでもない今日も特別になる
花のように ただ咲いては散るだけの一生を僕は時に悲しみ時に大げさに喜び
そして流れる時間の途中 立ち止まり見上げた瞳に一点の曇りもない青い空が見えたとき
生きてる意味や理由なんてもう出ていたことに気づいたんだ
それは簡単なことでただ美しいものを美しいと思うように
生きることの答えは同じように生きることでしかわからないと知る
だから生き続けてこその花になろう
老いさらばえてもなお美しい花になろう。
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行ってきますとドアを開けたら ただいまを持ち帰るまで
それまでが今日だから必ず帰って来てね
そしていつもの元気なただいま聞かせてね
行ってらっしゃいと言って送り出した背中を待ちわびる
あなたが帰って来るまでそわそわしたり落ち着けなかったり
やがて鳴るチャイムがみょうに嬉しかったり
ドアを開けて ただいまという君におかえりという人の身にもなってね
ちょっと切ないんだ
ちょっと苦しいんだ
だから必ず帰って来てね そしておかえりを言わせてね
ただいまとおかえりはセット ふたつでひとつの合い言葉
ただいまおかえり
明日も言おうね
ただいまおかえり
明日もよろしくね
ドアを開けたら
約束ね 約束ね。
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くだらないことで笑いあって ばかみたいに生きよう
青い空に浮かぶあの雲見習って穏やかに生きていこう
何をそんなに急ぐことがあるの? 人生はいつか終わるんだからそんなにあわてずに急がないで ゆっくり生きても罰は当たらないと思うよ
君のめくるめく 表情眺めながら ふとした仕種に はっとして気づくと恋に落ちていた
そんな君のすべてに愛を捧げよう。
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ぽつりぽつり落ちる
雨音を聴きながら
窓に落ちる雨粒を見ていたんだ
どこか切なくてなんだかさみしくて
窓辺に吊した照る照る坊主も泣いてる
笑わなくていいよ
悲しいときなら
我慢しなくていいよ
泣きたいのなら
だから、ほら
あの雨粒のように
なめらかに流れる
涙のように
まっすぐに 素直に
泣いてごらん
影を寄せて 添うように雨音は一つ一つ繋がる
雨音の調べ。
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君を思いながら
この歌を歌うよ
寒い雪が降る夜には
あたたかい歌を歌うよ
心淋しい夜にはたのしい歌を歌うよ
何も言わずに側にいて歌を歌うよ
例えば歌を歌うことが僕にできること
それだけが僕にできること。
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人が人を思うこと
人が人に思われること
人と人が折り重なるように生きる毎日の中で
当たり前のように繰り返される日々の向こう側に幸せが花のように咲いてる
何が幸せで何がそうじゃないのか
少しハンデのある人も
生きることに投げやりになってる人も
みんなみんな同じ地球に生きてる
そうやって不器用でも ちゃんと自分の両足で向かうべき明日に歩いてるのなら
人が人でいることは
思うより難しいもんだ
人に辛くあたるのも
人に優しくするのも
同じように人だから
時に人を憎んだりもするけれど人の中にあるあたたかい心を君はきっと知ってるから人のすべてを嫌いになれないね
人がさらにその先の人になり その人の背中を見た誰かが同じように人からもっと先の人へと心の根を伸ばす
そしてきれいな花を咲かせることだろう
やがてきれいな花を
咲かせることだろう
人が人になるように。