ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[4457] 言の葉
詩人:どるとる [投票][編集]


目には見えない愛を
僕は抱きしめている

触れられないはずの愛を僕は知っている

愛を記そう 君の元へと届けるために
愛を綴ろう 君の側へと伝わるように

ラブレターを書くなら 答えは簡単さ

思っていること全て
言葉にすればいい

ここらへんまで出掛かっているのに
見えない 浮かばない 出てこない言の葉

伝えたい思いは山々なのに ああ
閃かない ペンが進まない 愛してるのに

こんなに好きなのに

繰り返す夜と朝
日が昇ってまた沈んでゆく さよならと言う君のあの声がまだこの耳に残ってる…


書ける気がしていたのに 自信満々だったのに 君を思うと散らかってしまう心さ

届けたい思いがあふれてる そうさ
誰より愛してるはずの君になら伝えられる

素直な気持ちで
心の窓開け放して
今、全て伝えよう

嘘はつかないで
見栄を張らないで
着飾らないで

思ったままの気持ちを

たゆたうように
流れるままに
言の葉 君の元へ
言の葉 君の夜へ

今、伝わるように
否、伝えるように

ポストまで。

2012/12/01 (Sat)

[4458] 手のひらひらけば
詩人:どるとる [投票][編集]


人の向こう側
心の裏の裏
攫えば出てくる
人の粗
人の闇

ぬかるみに足をとられ君は前に進めない
本当のこと 切実なこと 振り返って見える 全て 僕は気づく

耳をすまして
はじめて聴こえる音がある
目を凝らして
はじめて見えてくる景色がある

人を疑って
はじめて出てくる答えがある
人を信じて
はじめてわかる事があるのさ

手のひらを開けばそこにぽつんとある
水色や赤や黄色のビー玉のような人の涙
かすかな脈打つ音

ほら 夢のようにどこか果てしない物語はらんでる

それは僕の全て
そして君の全て
明日へと続く扉の向こう側の出来事
指し示すような心騒がすさざ波

手のひらひらけばあるよ。

2012/12/01 (Sat)

[4459] 夜明けの詩
詩人:どるとる [投票][編集]


夜明けの街 朝霧が包む道の彼方に 昇る朝日

朝焼けの街 ポツリポツリ灯りがつき始める

賑やかさがまた戻ってくる
自転車に乗って知らない街へ 出かけて行こう
電車に乗って 車に乗って 行き先は何処でもいい 手段は問わない

夜明け前は今 逃さないでその時を
はじまりは今 扉を開けて 光の射すほうへ

夜明け前が今 君の瞳に七色の今日を映す
走り出すなら今 靴を履いて 青い世界へ

もういっそ染まってしまおう
もういっそ溶け込んでしまう

そこにある朝に
そこにある幸せに
珈琲飲み干すように

それが例え最後のひと時でもまだ先は長くても変わらないさ

ただ、僕にはひとつだけ確かなことがある

今日はまだ始まったばかりだということ

ああそれだけで
心軽くなる。

2012/12/02 (Sun)

[4460] 呼吸
詩人:どるとる [投票][編集]


右も左もわからずに
生まれて来たのです
さまようようにただようように僕はいろんなことに揺れている

開いた瞼の裏に浮かぶ様々な不安や重たい期待の果てにある予想できる結末
僕は何かを見失ったみたいだな

今を生きる全ての人へ 伝えたい届けたい
もう泣かないでもいいんだよ そのうち笑えるようになるから

ただ、生きて行こう
馬鹿みたいに笑おう
そしてやがて来るだろう波にさらわれるまで
この人ごみの中で呼吸を繰り返そう

夢見がちでもいい
勘違いでもいい

そこにある今に
何か光り輝くものを少し見つけられたなら

平らげよう 夜を
平らげよう 不安も
咲き続けることに慣れても 風に揺れることに慣れることはけっしてないから

ただ生きてみよう
馬鹿みたいと笑われよう
そしてやがて訪れる全てにさよならする日に
ちょっとでも笑えたらいいと思う

日の当たらない部屋の中 薄暗い蛍光灯の光が 揺れながら部屋を照らす
そこにある幸せ 僕には持て余すくらいだ
今僕は笑ってるかな
今君は笑ってるかな

とりあえずこの悲しみの中でも呼吸はできそうだ

この人ごみの中で呼吸を繰り返そう

目に見える幸せはどうやらここにしかないから。

2012/12/02 (Sun)

[4461] 海月
詩人:どるとる [投票][編集]


海に浮かぶ海月のボート 波に揺られて僕は進む

鯨の頭の上 水しぶきをあげて 船を漕ぐ
僕の横 ついてくる

この悲しみは 海にもあるのか
この喜びは 空にもあるのか

この痛みは あなたも背負っているのか
この苦しみは 世界のどこにもあるのか

そして海月は僕らより何倍も小さな体で 小さな命で それでも前に進む前に進む

そんな姿を 僕は見てる
そんな姿に 僕は見とれる

僕は憧れる。

2012/12/02 (Sun)

[4462] くだらないことなのに大切なこと
詩人:どるとる [投票][編集]


君が 笑った
君が 泣いてた
そんな場面に
あふれる幸せ

くだらないことだ
ありふれたことだ
だけど今ある
確かな幸せ

ただ、テーブルを
はさんで見える
君の笑顔
庭先揺れる花
窓に映るふつうの暮らし

生きている
僕は生きている
ただそれだけで
もう幸せなんだ

笑えている
君と笑えている
ただそれだけでも
めぐまれてるんだ

これ以上ない幸せに
この上ない幸せに
僕は満たされている

笑おう 笑おう

くだらないことなのに大切なことさ

いつでもわかっていなくちゃね

鼻で笑い飛ばすような人にはわからない幸せなんだ。

2012/12/02 (Sun)

[4463] 花のように
詩人:どるとる [投票][編集]


咲いては散る
花のように
命燃やし尽くして
やがて土に還るまで
この命美しく咲かせよう

枯れゆくまで
夢のような
時の中たゆたいながら
いつか風に変わるまでその命の旅は続く

少しだけ悲しく
少しだけ嬉しい
そんな日々の中
彼方まで続くような
安らぎの向こう
言葉に代えれられるなら何を語ろう

水のように繊細で
綿のように柔らかな
そんな心で向き合いたい

咲いては散る
花のように
枯れてゆく
夢のような
そんな時の中で
僕らは往く
僕らは往く。

2012/12/02 (Sun)

[4464] 傘になりたい
詩人:どるとる [投票][編集]


君の心に雨がしとしと降る日は君の傘になりたい

ちょっとでもいい
少しでもいい
君の悲しみを
慰められたら
忘れさせてあげられたらいいな

生きていると悲しいのはどうしょうもないことだ

それでもそれでも
少しでもいい
君が抱える荷物を
僕も一緒に持つよ
それで少しでも君の負担を軽くできたらいいな

君が笑顔になれるように まずは僕が笑わなくちゃ
君が早くげんきになれるように まずは僕がげんきでいなくちゃ
君が毎日を楽しく生きれるように まずは僕が人生を楽しまなくちゃ

ちょっと傘を忘れたときに 置き傘程度でいいから 助かったよと思ってくれるような

そんな傘になりたいんだよ
そんな存在でいたいんだよ

多くは望まない求めない

ただ君の心の中に
少しでも僕という存在を大切に思ってくれればいいな

雨が降る日には どうぞ遠慮なくつかってね 少しくらいは役にたつだろう
僕は君の傘さ

愛されなくても
一番になれなくても
僕は君の君だけの
傘になりたい。

2012/12/02 (Sun)

[4465] 惑星
詩人:どるとる [投票][編集]


地球が呼吸する
そのたびふるえる
大地を感じる

遠い昔の忘れ物
時間の果てに置いてきた本当の笑顔

やがてその時は来るだろう 厳かなまでに
時の波がさらうだろう 苦しみを連れて

何度でも行き交うのさ
行ったり来たりの旅のような
意味なさそうで意味のある日々を

僕らは僕らの大事な今をどこかで守ってる

回る回る地球の回転に合わせて君は育つ
回る回る季節のそばで何かを見つめてる

闇に浮かぶ小さな惑星の何処かしらで生きる 小さな魂が

今日も泣いたり笑ったり 時折はにかんだりするのをただ僕は見ていたい

そしてもっと君と
色んなことをしたい

ちっぽけな命をこれでもかっていう程すり減らして 汚して使い古して
僕は生きていくよ

希望など見えなくてもそこにある1日に僕は何か見ているよ

最初の惑星から数えて3つめの星で 今日も大事な人の瞳の中で
嘘もつくしわがままも時々言うけど
うまく重なり合えなくても分かり合える部分がひとつかふたつあればいい

回る回る地球のように少し意味深な物語を
秘めた不思議な繰り返しの向こうにある

小さな退屈やがっかりする結末を僕らが知ることはきっとないけれど

回る回る地球の回転に合わせて僕は笑う
歩き続けるこの旅の果てに何が待つかな

白い息が窓を曇らせる
夜の空気に包まれて

いくら探してもわからない答えを はぐらかしたまま 僕らは終わりをめざす

それをくだらないと笑う人こそくだらない

惑星の隅っこで小さく生きる僕は自分を庇う言葉もないまま

移ろうだけの日々をにわかに 愛そう。

2012/12/02 (Sun)

[4466] モノクローム
詩人:どるとる [投票][編集]


さよなら さよなら
僕にさよなら

新しい今日が来ました
新しい花が咲きました
新しい風が吹きました
新しい鞄を買いました

何も変わらないのに
全てが変わってしまう
そんなふうにそんなふうに僕ら誰もが抱えてる悩みや迷いをくだらないと笑っても 薄れない 痛みがある 拭えない 涙がある

だから色のないぬりえのままで 僕は無声映画のような世界に取り残されている

モノクローム モノクローム 街並みはモノクローム

パレットの中 混ぜる 黒と白 灰色になるはずが黒になる

新しい子供が生まれました
新しい路地を見つけました
新しい服を買いました
新しい靴も買いました
意味のある無意味な行為

さよなら さよなら
僕とさよなら

繰り返されるのは
もはや仕方ない

ただ、受け入れるだけ

モノクローム モノクローム 表通りはモノクローム

わけもなく手を振る窓辺

あの人の最後の笑顔は とても輝いていたのに どうしておぼろげなままなのか

つかの間、泡沫の思い出がシャボンのように浮かぶ

思えば思うほどモノクローム かすんでく世界

好きになっても
好きになっても
どれだけ思っても
持て余す心

それはモノクローム モノクローム モノクローム。

2012/12/02 (Sun)
8416件中 (4341-4350) [ << 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 >> ... 842
- 詩人の部屋 -