詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕ら真似する
パントマイマー
ばかが真似する
パントマイマー
他人の振り見て
それを真似する
電車の中の
優先席あたりの景色
街の道端の
散らかった景色
大人が子供より
幼い景色
僕はため息がつきたくなるよ
希望はあるか 期待できるか 救いはあるか
こんな世界に未来はあるか のるかそるか
誰もが見えない壁隔てて誰かを憎む
ありもしない世界の向こうに話しかける
機械と仲良し 耳と口もあまり使わない
だから、少しさみしい世界
あの夕暮れもあの夜空もあんなに綺麗なのにね
見ようとしない
物まねばかりのパントマイマー
僕らおかしな
パントマイマー
ばかが真似する
パントマイマー
世相に重なる
パントマイマー
どいつもこいつも
パントマイマー。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
寒い帰り道
日の短さに
冬を見つける
ポケットに手を
入れて何処へ行く
自由の風に吹かれても行き場はもう決まってる
何処まで行っても
終わりは来ないさ
僕に出口なんかない
逃げ場所もないんだ
どうせなら 全て
目の前にあるもの
真っ白く染まってしまえばいいのに
心まで 冬の色に
染まって 染まって
街はもうすぐ聖なる鐘の音に包まれる
耳の先までかじかんで
愛して 愛されて
言葉にしなくてもただ寄り添うだけ
それだけで互いの熱が伝わって 伝わって いつもより大事なあなたのぬくもりがわかるんだ
夜の窓辺
月の満ち欠けに
切なさを見つめる
かくれんぼうしてたわけじゃないのに
冬に見つかって僕の瞳に雪が降り積もる
希望こそ無いけれど
それでもどこか救われたような気持ち
この心を冬の色で
塗りつぶすんだよ
このさみしさは
もしかしたらきっと
あなたというぬくもりと出会うまでの
ちょっとした悲しみなのかもしれない
だからもう泣くのはやめたんだ
無理にでも笑うつもりはないけど
少しだけ 今までとは違う明日を見つけてみよう
そこにあるさ
春の陽射しのような
冬の中に埋もれた
幸せという花の蕾が。
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悲しいのに 悲しくないふりしても 側にいる人にその悲しみが風邪のようにうつるんだ
悲しいのに 笑っても 悲しいだけだ 僕にまでその悲しみが痛い程伝わってくるよ
我慢なんかしないで
悲しいなら悲しいと言えよ
笑わなくていいから
泣きたいなら泣けばいいんだよ
誰がなんて言っても
僕の言葉に耳を傾けて 君をずっと見てるから
お願いだ 笑わないで 悲しみに涙を見せてごらん 心のままに
お願いさ 強がらないで 人はそんなに頑丈にできてないから
そして君の心の空に夜明けが来るまで
泣き続けて 悲しいと言えよ 素直な心だけはだけだして
そうじゃないと
そうじゃないと
心が風邪を牽くから
君に出す処方箋は
笑顔という薬です
少しずつ笑えますように 悲しいときには必ず飲んでね
いつかは 笑えますように 君の心の夜が明けますように
君に注射を打つよ
ぬくもりというワクチンさ
どうぞ、笑えますように。
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どこに向かっているんだろう
どこからやってきたんだろう
なんのためにここにいたんだろう
なんのために浮かんでいるのかな
生まれた意味や
存在する理由さえ
わからないわからない
僕はなんだ
衛星のように 漂うだけの日々 闇に浮かぶ 地球を見つめる
衛星のように 打ち上げられただけで 迷子のように彷徨ってる
僕は僕の心が読み取れず 自分のからくりさえわからず仕舞だ
衛星のような 命を燃やしながら なんとなくでも歩いてみる
衛星のような 魂感じながら 喜び悲しみ 繰り返す夜と朝遠く
僕はただここにいるってだけで僕だということを知る
見つけた光 闇の中に
なんとなくでもいい
ここにいたい
そう思うから
僕は僕のまま
わけもわからず
意味のなさに
意味を築く。
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その先には何がある
その先には何かある
綺麗な綺麗な空や
広く青い海がある
そして暮らしの傍らに欠かせないぬくもりがある
その向こうに何がある
その向こうには何もない
行ってみないとわからない 開けてみないとわからない
ドアの向こうにあるものを僕らが知るためには 悲しみだって抱く覚悟でノブを回さないとだめなんだ
一歩踏み出さないとだめなんだ
ふべんなようにできている
わかりづらそうにできている
でもねどこか恵まれてる
そんな気がしないか
そんな気がしないか
ストロボが光って一瞬を切り取るように写し取る その一枚に収まらない大きな世界で生きている
小さな小さな僕らの旅はいつまで続く
いつまで続く?
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ごらん 君の顔は特別さ だって世界にひとつしかない
それが どんなに不細工でも ちょっとへんてこでも
あなただけの顔だよ
自信を持っていいと思うよ
あの人を見てごらん 頭の悪い人だけど顔はきれいだ
でもあの人は頭が悪いから 嘘はつけないしだまされてばかりだ
だけど心は優しいから頭わるくてもきっと自分をばかだなんて思わない
顔がだめなら心で生きよう
外見がだめなら 中身から輝こう
頭がわるいなら 自分の身の丈に見合う生き方探そう
ドジだってまぬけだって ちゃんと生きられるさ
着飾らずに 僕は僕
君は君のまんまで
歩いていこう
意地を張らずに
強がらずに できないことはできないままでも 歩いていこう
きっと きっと それは間違いなんかじゃないさ
いつか いつか それが間違いじゃないとわかるさ
それまではせめて
歩いていこう
それまではずっと
歩いていこう。
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悲しいときは 涙見せて 泣いたっていいんだよ
大人だからだとか子供だからだとか関係ないさ
なんとなく生きている
なんとなく歩いてる
意味なんかないさ
理由なんかないさ
ただここにいる
切ないときは 笑えるわけもない 僕はわかってる
男だからだとか女だからだとか 世界はないよ
それとなく生きてみる
それとなく歩いてみる
保証なんかないさ
希望なんかないさ
ただここにいたい
涙が 涙が 出る
悲しみに 喜びに出る
鼻水も 出る
時には枕を濡らす
いいんだよ いいんだよ いいんだよ
大人もたまにゃ泣きたいときがある
だから涙を流してとりあえず気休めに涙を出すんだよ
言葉を連ねる詩人のように言葉を出す代わりに涙が出る
ただそれだけのことさ。
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時間に追いかけ回されて 疲れ果てて
にげこんだ部屋の中
言葉もなくうなだれている僕はひとりきり夜に取り残されたまま 文句ばかり言うよ
もし明日でこの世界が終わるとしたら
僕はさいごの日に何をするだろうか
貯金使い果たしても大したものは買えない
強盗やるにも良心がじゃまをする
結局さいごの日も僕は今日みたいにただなんとなくあくびして寝てる間に終わってしまうさ
ちょっとは笑おうか
ちょっとは悲しいか
わからないけれども
夕日はきれいだろう
さいごの日が金曜日なら週刊誌は買うし
さいごの日がゴミの日ならきちんとゴミも出すだろう
逃げ惑う人を見て笑うだろう
さいごの日は今日と同じくなんでもない日になるだろう
そのうち電気も切れてテレビが砂嵐になっても 部屋の中で毛布にくるまり眠ってる
所詮なすすべがないのならさいごの日だろうとあきらめて
僕は ただいつもの生活をするしかない
さいごの日が さいごの日が 例え明日だとしても
僕はさいごのさいごまで生きるよ。
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人は一人の力だけでは生きてはいけない
誰かの力をかりなければ生きられない
それがありがた迷惑でもお節介でも
誰かのためを思うから人は人と手を繋ぎ
すれ違い傷つけあうこともあるけれど
ほら気づけば人は人という形を成している
間違いだらけのこの世の中で 信じられるものは数えるほど
だけど一人一人にひとつあればいいんだよ
心から信じられる
そんな人がいれば
人と人が重なって
人ははじめて人になるんだ
人は一人じゃ役不足
いくら人だと叫んでも
それは悲しい声だろう
人は誰かの力をかりて今日も生きている
重たい荷物も一人じゃ持てなくたって
そこに一人また一人と人が手伝ってくれるなら 重たい荷物も運べるじゃないか
一人でなんでもできるって強がっても一人でできることなんて数少ないだろう
たくさんの人の手が生み出す新しい明日で僕らは今日よりもっと人になろうよ
一人の力じゃなくて誰かの力になれるたくさんの人の中にいても輝けるような人になろうよ。
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庭先で揺れてる小さな笑顔 幸せを絵に描いたようなそんな笑顔
優しく微笑んで 少し切なさ漂わせて
生きている 君は生きている 今という今を
当たり前なことがいつも幸せだったんだね
何気ない窓の向こう側見える景色
それが例えどんなにちっぽけでも
あなたが笑うとやっぱり嬉しいし
あなたが泣くとやっぱり悲しいよ
何気なく繰り返すことがそんな毎日が
ありふれていると思いこむのは決めつけるのはこちらの勝手
だけど忘れないでいてねそれはそれは本当は恵まれてるということを
当たり前じゃないさ
特別でもないけれど
例えば庭先で揺れてる洗濯物のような
生乾きの心 幸せはどこにあるか 今ならちゃんとわかるだろう
ここにあるよ
見えなくても感じるさ。