詩人:どるとる | [投票][編集] |
そして夜はやってくるのです 誰の瞳にも
やがて夜はやってくるのです 君の瞳にも
平らげた時間 お皿には何ももうないよ
君が全部 食べてしまったから
苦いのや 甘いのや
忘れたくない味
それは全部
1日というお皿に乗ってたごちそうだよ
いただきますと言って 食べ終わるまで
嫌いなもの避けながらも僕らはいつも頑張って食べる
ごちそうさま言うとどんなにまずかった1日でさえ 過ぎるとやっぱり切なさがあとからこみ上げる
お皿の上にはもう付け合わせの涙さえ ないけれど
いいんだよ
また美味しい明日というごちそうが乗るまで 僕は舌なめずりして待ってる 待ってる
さあさあ 明日はどんな1日になるかな
今から楽しみだ
世界中の人にお休みを言ったら もう今日はおしまいだよ
さよならさ。
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気づかなければわからない そこにある幸せ
見ようとしなければ見えない 揺るがない幸せ
あなたには見えるだろうか あなたは見たいだろうか
そこにあるのにどこにもない だけれど確かに誰もが触れているはずのもの
何気ない毎日の中
咲いている揺れている
街の中 君の中 僕の中 空の下 ポケットの中 夜の中 朝の中
たしかなものだらけだな 君にはまだ早かったかな 立ち上がるように 何かが僕の背を押すよ
間違わずに迷わずに歩いていけるわけもない この世界は複雑で曖昧さ
外に出れば色んな障害が行く手をじゃまする
だからたしかなものひとつ 君には持っていてほしいんだ 例えばくだらない日常の隅に転がる何でもないこと
それが本当は それだけが本当は一番大切なものなんだ
嘘じゃない まやかしじゃない たしかにあるさ
ここにあるさ。
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どうしてそんなに慌てているのかな
ゆっくりのんびり生きていけばいいのに
いい人生ってどんな人生なのかな
僕にはいまいちわからないんだ
今日も嬉しくて
だけど悲しくて
そんなことは当たり前のように思うけど
笑え 笑え 泣け 叫べ
繰り返すこと全てに意味があるとは思わない だけどだけど
ただ何気なくしていることがなんとなく幸せで 楽しくて
いいもんなんだな
僕の人生なんて ちっぽけで つまらないかもしれない
だけど だけど いいんだ ヘタに贅沢でも張り合いがない
遠回りの人生だけど
そのほうが僕にはお似合いさ
くだらないなんて思わないからね
そのまま歩いて行こう
このまま進んで行こう
その先に待つ日々の色々 手のひらに乗せて 回る季節を旅する僕は幸せ
僕は幸せ。
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僕らは恋人
世界一の恋人
どこにでもいるようでここにしかいない
誰よりも愛してる
君だけの僕は恋人
今日も手をつないで
歩いて行こう
いつも君を思ってるよ
いつも君を気にかけているよ
いつも君だけの幸せを願ってるよ
本当のことをいえば
僕は早くあんなことやこんなことをしてみたいけどまだそれは先の話しかな
僕らは恋人 歯がゆくてもどかしい こんな時間をまだ何度も繰り返しながら
僕らは少しずつ 大切な二人になって行くのさ そしていつか同じ屋根の下で愛を誓うだろう
それまではどうか恋人でいようね。
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悲しいときには
歌を歌おうぜ
ここぞって時には
歌を歌おうぜ
嬉しいときにも
歌を歌おうぜ
困ったときこそ
歌がある 歌がある
歌える歌がある
世界中を平和にするのなら ばかばかしい歌のほうがいい
戦争やいじめなんてばかばかしくなるほどくだらなくなるほど
そんなばかで意味のない楽しい歌がある
歌を歌おうぜ 一緒に
君が笑うこと
君がはしゃぐこと
なんて素晴らしい
国会や国際会議で
どんな誰が素晴らしいこと言ってもね
そっちのほうが僕には何倍も素敵に思える
そうさすべてがもうばかばかしくなるさ
そうさすべてがもうくだらなくなるさ
そんな歌を歌おうぜ
そんな歌を歌おうぜ。
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庭先で揺れてる名も知らぬ花の影が
土に映って まるで昨日枯れたあの花の代わりを果たすように
ほら、風に揺れてる
当たり前なことや
ありふれていることを本当にそうだと
決めつけるのはなんだろう 確かなことでもないのに
目の前に転がる漠然としたルールにただ従うばかりの
僕らは自分の思う当たり前を蔑ろにしてないか
いつも当たり前なことがいちばん大切だったりするのにな
僕らは気づかないまま 幸せの目の前を通り過ぎてしまうよ
そして当たり前なことがいちばん輝いて見えるから不思議だ
僕らは気づかないふりで 鼻で笑うように素直になれない
きれいな花はいつもすぐそば 君の隣に
咲いているのに。
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願い事をするよ
この世界の全ての人が分け隔てなく
幸せになれますように
願い事をするよ
この世界の全ての人の元に同じぶんだけ
幸せが届くように
今日も楽しかった
いつの間にか日が暮れていつの間にか夜が来た 窓の外はもう暗闇に閉ざされて
何も見えないよ
だからそこに自由に描くのさ夜空はキャンバス なんでも描ける
願い事をしよう
この世界の全ての人が明日も明後日も笑顔でいられますように
そんな世界でありますように
願い事をするよ
この世界のありとあらゆる場所、ありとあらゆる国でも子供大人も人種も性別も関係なく誰もが
生きていることの喜びに気づけるような
そんな明日が来るように
僕は願い事を捧げる。
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わからないこと
イコールで繋げて
答えを出そうと
するけれど
零(ゼロ)にも満たない
マイナスばかりだ
僕だけ 私だけの答えを探してる
そしてまた見失う
僕は誰だ君はなんだ
そしてこの世界は
答えと問いを重ねて
繋げてまた解(ほど)いて僕は自分という問題の答えを見つけようとしている
答えは人によって
様々に形を変えて
生き方にさえも
働きかける
君はどう生きる?
僕はどう生きよう
明日をも見えない
日々の中 先ばかり見て 今を疎かにしてしまう
不安にかられて眠れない夜 あの夜空の向こう側にわけもなく消えてしまいたいんだよ
答えはまだ見えない
わからないこと
方程式持ち寄って
常識ではかっても
何もわからない
見えやしない
謎は深まるばかり
霧に隠れて迷い悩む人の中 僕は何かを探してる きっと誰も何かを探してる
目の前に転がる最善の解き方で答えを探しても ありきたりな解答に絡まる思考
さよならさえ 言えないままの日々さ
あの夕暮れを見てごらん 複雑なことなんてどこにもないよ ただ、きれいなだけでそれで存在している
君はどこに走る?
僕はどこまで行く
わからない
わからないことばかりだが 少し見えたんだ
例えば昇る朝陽が
ほら、くれる作為のない素直な色
例えば道端に咲く
ああ、悪意のない純粋な美しさ
そんなものが例えばこの世界の全てなら
僕はそれこそが僕の全てだと謳いたい
そしてそれこそが探していた答えだと思いたいんだ
いいだろう?
灰と化すまで
妄想でも思い込みでもいいから
僕の答えになって
僕を支えて守って。
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わからないこと
常識ではかれないこと はかるのは僕のものさしさ
長さははかれない
大きさや重さもはかれない
だけど少し答えに近い何かを伝える
いいんだ わからないままでも
大丈夫 間違っても
そんな優しい声で本当は囁いて欲しいけど
願ったものがいつでも 手に入れられるとは限らない
この世界は元来、唯一のものを匿いたがるものだから
そこにあるたったひとつだけの特別を守りたいなら 君だけが持つそのものさしで全てをはかれ
そしてもしも少しでも闇がちらつくなら
逃げてもずるくはないよ
僕は思うよ それが正しい答えなら
きっとこの腐った世界にもまだ光は絶えてはいないと
だから信じてはかってみる
僕のこの曲がったものさしで。
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世界は鏡 世の中を映す瞳もまた鏡
僕の悪を映す 他人もまた鏡 人の闇に気づくこと それは僕が人の鏡だからさ
また人の悪を映すから ほら その痛みが鏡に映るように
僕は目には見えない痛みや苦しみまでを映してしまう鏡だから ほら目をそらすことはできない
あなたの悪が僕の悪でもあること
僕の善が誰かの善でもあること
互いを互いに支え合う中で
互いが互いに憎み合いもする
それは身勝手でわがままなようでも
ちゃんと理にかなってる繰り返しさ
全てを踏まえて僕らは鏡だから 脆くて割れやすいものなんだ
命はワレモノなんだ
ほらねきれいだけどひびが入れば鋭くもなるさ
君も僕もこの世界で生きる
一人一人が互いを映して そこに自分の醜い姿を見る
ビードロのような
形を持たない
霧のような何かを
それぞれが抱えたまま
今日も綻んでゆく
世界の片隅
僕は待っている
約束された゛その時゛を
ひび割れて 曇って
汚れて 廃れて
命はやがて暗い世界の闇も知り、そこに救いなどないことを知る
だからこそ自分だけは自分は きれいでいようと無理やり
偽りの太陽気取って暗い暗い世界に光を届けようとする
トンネルは長いから
奥まで届かなくても
届くところまで
歌はひびくだろう
ビードロのような
脆く 儚い世界でも
愛はあるように
平和があるように
戦争やいじめも
絶えない世界にも
夢はあるように
幸せがあるように
僕は切にただ願うから 忘れないで
誰かがいたこと
影のない 幽霊のような存在でも、椅子にはいつかのぬくもりが 僕に君に誰かに訴えかけてる
さよなら 僕は謹んで言うよ 言うよ 歌うよ
ビードロの彼方へ
どうぞ届きますように。