詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かを思うことや
誰かをそっと
気にかけること
なんとなく思い出す
誰かの顔 そこに咲いていた笑顔
僕や君にとって幸せとは一体なんだろう
わからないけれどわかるんだ きっと生まれる前から知ってた
心から思うこと
まっすぐにただまっすぐにひとりの人だけを思うから
不器用にただ不器用に日々を生きてる僕だけれど
心からただ心からあなたを幸せにすると誓うよ
君を愛してること
君に愛されていること
それだけが僕の自信だ
心から思うこと。
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冬枯れの窓の外
木々は葉を落として
寒そうにふるえてる
僕もふるえてる
独りきりの帰り道
木枯らしに吹かれて
柄にもなく黄昏て
心センチメンタル
モノクロの似合うような景色の中を歩くのさ
どこまでもただどこまでも悲しいけれど
美しさが漂うような
そんな季節になりました
せめて心には
たくさんの熱を帯びて
思い出を振り返り
そこにある悲しさも
少しずつ少しずつ
時の果てへと消えていくことを願いながら この道を歩くんだ
和音が道を埋め尽くす 僕の足音響く
コツコツとアスファルトの上歩く音
ざわざわと木の葉の上歩く音
混ざり合って面白い
こんな寒い日は
ただ家の中で
お茶でもみかんでも
飲んで食べてしたいけど
寒さの中にある季節を見つけに僕はコートの襟を立てて
この道を歩く
秋も深まって
冬がやって来る
その当たり前な中にある幸せを探すみたいに
ポケットの中
人知れず紛れ込む
木の葉一枚
風に乗せて
高い木より高く
空の向こう消えてく
そんな時の流れの中
たゆたうように
僕は歩く 歩く
それが僕の冬の歩き方。
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寄り添う恋人
白髪混じりの老夫婦
同じ年月を歩いてきた二人
今日も寒いですね
だけど心は温かい
今年もまた冬ですね
来年も生きれるかな
元気ならあとは
何も望むことはない
寄り添う恋人
若いときみたいには
いかないことばかり
それでも変わらない気持ちで見つめ合う
愛とはちょっと形を変えて 違う何かが
私たちを繋いでる
時間の果てにある
ゆっくりとした残された白い日々
何度もキスをして
何度も見つめ合って
何度も手を繋いで
何度も寄り添って
何度もすれ違って
何度も振り返って
何度も気づく
そして今、なんとなくたどり着いたこの白い日々に僕らは
気づくのさ 形のない何かを
そう確かなものなんてこんなに生きてもわからないものなんです
ただ、あなた一人だけいてくれればいい
そんな単純な心だけがはみ出したまま
そっといつか
逝けたらいい
残された片方が
さみしくないように
笑って逝けたらいい
降り積もる雪のように儚い命 あと少し
落ちてく砂時計を感じながら てくてく歩くの。
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今大切な誰かを思ってみる 心が熱くなる
不思議なんだ
好きな気持ちがはみ出したまま 柄にもなく恋してる
初恋のときみたいに君にこんなに恋してる
誰かを思うことなんてしばらくはなかったことだから
なんとなく気恥ずかしくて くすぐったいことだけど
もしも時間があったら 伝えたい 届けたい
誰かを思うこと
君を思うこと
この気持ち
心の中の熱
全て明かしたい
十二月は恋模様
淡く切なく儚く
雪の名残 ハラハラとこのまぶたを降りる
ああこんなにあなたが好きだよと言うから
窓の外待ってて
すぐに行くから
独り言みたいにして消えてく二人の恋を
誰かがそっと笑っても 僕らにはそうさ
かけがえのない時間だったと思い出の中
優しく 振り返れる
そんなこれからを送ろうね。
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呆れるくらい見つめ合って
重ねてく 二人の時間
かけがえのない一度きりの大切な二人の時間
わからないものなんだね こんなに時間を重ねても
見えないものばかりで 君の心の中さえわからない 僕だよ
すれ違うたび 気づく あなたの大切さ
存在の大きさ
少しずつ歳をとるたびに 会話もなくなって 気づくと それぞれ別々の時間を生きてる
いつからこうなってしまったのか 僕らは
背中合わせの夜
挨拶もなく出かける朝
気づくといなくて
いても話もなくて
そんな二人がいる
愛しているから
夫婦になったのにね
不思議だね
愛していてもいなくても
夫婦は夫婦だ
あなたはそこにいるんだ
私が今ここにいるように
愛はたしかにここにあった
だけれど今ここにはない
夫婦の明日 夫婦の未来
あの頃の僕らの面影は今あるでしょうか 悲しいほど消え失せた笑顔
部屋の中 ドアの外
あなたは今どこにいる? あの頃の私ならあの頃の僕なら
気にし過ぎて 落ち着かないはずなのに
なぜ僕はなぜ私は
今あなたがいてもいなくても心が騒がない
あの頃ここにいた夫婦は今はここにはいない
ここには夫婦がいる
だけれどあの頃の夫婦じゃない
重ねた時間の数だけ
過ごした思い出がある
だけれどそれ以上の愛があるんだ
触れたら 火傷しそうな熱い熱い愛が燃えていたんだ
だけれど 今は冷めきったマグカップに注がれた珈琲のように
ほんの少しの甘さを残したままで
テーブルの片隅に誰も飲まずにそこにあるみたいに 大事な何か置き忘れたまま
お互いに 偽りの時間の中を生きてる
時間の中を生きてる。
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それぞれの暮らしの中
生活の片隅
僕らは何気なく
素通りしている
本当の幸せのすぐ側
幸せの形なんて人それぞれだと思うけど
誰だって 何不自由なく暮らしてゆけることが一番の幸せだって知ってる
ここにないものを望んでも
身の丈に合わない明日を願っても
きっとそれが現実になってもむなしいだけだ
だから僕のサイズに見合った今を生きるのさ
多少不便でも どこか恵まれてる
そう気づくためにも 僕らは少し 苦労を背負いこむ 毎日を歩くべきだ
そんなふうに生きれたら少しは何かが変わるのかな
卵の中の黄身のよう
割ってみなきゃわからない
小さな不安の欠片が割り入れたお椀の中に浮いてる
それもまたおもしろい。
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新しい命 生まれた
今日は君の誕生日
雨が降ろうと雲が立ちこめようと
めぐりめぐる命の産声聞けば 嬉しくて
あなたに最初に言いたい言葉 赤いほっぺに大きな口
ママに似たのか
パパに似たのか
元気に笑ったり元気に泣いたりする君を見つめて僕は言うよ
僕らのもとに生まれてきてくれてありがとう
君は僕らの新しい家族だ
これからよろしくね
君の名前は 決めてあるんだ パパとママが考えて考えて
決めた名前さ 女の子でも男の子でも 優しくあるように
健やかなときも病めるときでも 呼ぶ君の名前は世界でただひとつの名前だよ
単純で 簡単で わかりやすく言おうかな
愛してるって言葉じゃとても恥ずかしいけど それが一番似合うよ
はじめて抱きしめたとき命の重さをこの身に感じた
ああ これが 僕の子供なんだ
そっと差し出した僕の指を 君の小さな手がつかんだとき
伝わる ぬくもり愛しくて 全てを優しく包み込んでしまう
そしてなんどもなんどでも僕は何かあるたび気づくのだろう
君に出会えたことの喜び
君と過ごしてくこれからが楽しみ
そして増えていく君との思い出
不器用に 歩いてくママとパパと君
夕暮れ帰り道 影を3つならべて 家へと向かう
何気ない場面 ささやかな仕草 些細な表情 小さな出来事
その全てに君が映るよ 影絵のように 曖昧な日々でも
君の存在が 僕の全てを肯けてくれる
生まれてきてくれてどうもありがとう
それしか言えない
それしか言わない
僕にあたえられた
君との時間をこれからどうすごそうか
考えてる 考えてる。
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悲しくて 悲しくて
言葉にできなくて
ただ 闇の中を歩く
悲しすぎても嬉しすぎても
言葉にできなくて
心の中 散らかってる
漠然とした広がるイメージ ただ悲しいとかただ嬉しいとか
そんな簡単なものはないけれど
曖昧なものさ どんな悲しみも喜びも
だから僕は言葉にはしないんだよ
だから代わりにこの悲しみや喜びを
言葉にする代わりに顔に出して 泣いたり笑ったり するのかもね
そして夜の真ん中 朝の片隅 昼間の隅っこ 僕は歩く 君も歩く
どこまでも続く
道の上を 空の下を
地球のお腹の中を
僕は歩く 歩くんです。
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この世界で一番
大好きな人よ
伝えたい届けたい
この愛の詩
何かが 悲しくて
黙りこくり俯く
その背中に
まなざし向けても
夜が長く伸びて
夜明けを迎えても
むなしさだけが
胸に波紋広げる
ああ僕にはなにができるだろう
めずらしく真面目に考えてみた
多分特別なこととかそんなんじゃなくて
一緒に泣いたり笑ったりすることこそが
もう愛なんだな
だから、魔法使いでもない僕ができることいったら側にいてずっと君の話を聞いてあげることくらいだ
それでもいいなら
くたばるまでお手て繋いで一緒にいよう
これは道端に転がってるような誰も見向きもしない石ころか空き缶みたいな
ありふれた愛の詩
だけど笑う君の瞳の中で僕も明日も明後日も時間がゆるす限り笑っていたいから
例え些細な出来事だって偶然だって
僕らが生きることにこそ意味はあって
ただ繰り返す日々
明日も何らためらいもなく僕らは今を幸せと歌うだろう
道端に転がってる
小さな空き缶や小石にも価値はあって
それを当たり前と決めつける誰かがそれを見て見ぬするような世の中じゃきっと
くすりとも笑えないだろう
だから僕がそっと拾うんだ そして宝物にするんだ
遠まわしに言うのさ
愛してます 誰より
この世界で一番
大好きな人よ
伝えたい届けたい
この愛の詩。
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夜が長く伸びて
猫の額ほどの
さみしさ押し寄せる
朝がやって来て
犬の小便ほどの
くだらない会話をする
少し贅沢で たまに安上がりな そんなそんな日々流れる 僕のすぐ横を
聳える塀のあちこち
壁や床や天井にある
シミのように日常にもところどころ見受けられるシミがあるよ
わかりにくいけど
人知れず悲しい
人知れず嬉しい
誰も。