詩人:どるとる | [投票][編集] |
どしゃ降りの雨の中でそっと咲く花がある
日も当たらない場所で咲く花だってあるよ
それでも美しくきれいに咲いているんだ
ほらね 場所を選ばずに生きている
愛されていたことに
気づけなかった僕だった
知らないうちに幸せの前を通りすぎてた僕がいた
それが愛なんだよ
ちっぽけでもささやかでも
目には見えなくてもちゃんとここにある
果てしない愛が僕をいつでも見守ってる
名もない花に名前をつけようか
瞳には映ることのない愛というあたたかな陽射し
その花はあなたにとっても愛だろうか?
悲しみと喜びの間にひっそりと咲く一輪の花
あなたの心の中に
確かに 咲いている
永遠のない世界でも
咲き続ける 花だよ。
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今夜君の待ってる窓辺に行くよ
そして君を笑わせるよ たくさんの話をするよ
君が笑ってるとなぜだか楽しくなるんだ
君が泣いてるとなぜだか悲しくなるんだ
不思議だね 心がひとつに重なってるみたい
命がリズム奏でるよ
素敵なハーモニー。
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明日どうなるかも
わからない
先の見えない
この世界で
僕らは僕らのできることを探しながら生きている
何もわからないままで走り始めた旅もつかの間に終わる
もしも今日のこの世界でひとつの命の旅が終わるのなら
僕はきれいな賛美歌を歌おう そしてその命が知ることのない明日を目指し歩き出す誰かの明日が輝くことを願います
病室のベッドで寝たきりの人
目が見えない人や耳の聴こえない人
様々な障害を抱えてる人の中で僕らは何不自由なく暮らせる毎日でもきりなく文句を言う
すぐにでも誰かの役に立つことはなくても
きっと明日飛び立つためのあなたの翼の一枚の羽根になる
もしも今日僕の大事な人がこの世界から消えるとしたら
僕は何もできない自分の無力さに嘆くよ
それでも生きてほしいと願うから最後の最後まであなたの命に訴えかけるだろう
明日また明日と繰り返す 毎日の中で
さり気なく 何気ないままに 消えている命もあれば
人知れず戦火の傍らで 生まれる命もある 不思議な巡り合わせだ
悲しみの雨降り続くこんな世界でも信じられる気がする
負けないで 誰しも迎えるその時
扉を開けて広がる世界 今日と何ひとつ変わらないかもしれない
君だけのtomorrow
抱きしめて
生きたいと叫んでごらん
忽ち命が輝きを取り戻すよ。
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言葉にすれば
安っぽくなる
言葉にすれば
ちゃちになる
愛も平和も
心温まる物語も
言葉では
伝えきれないから
夜が動いて また朝が始まる 誰かの帰りを待つ誰かの瞳に誰かの笑顔が戻ったら
言葉にすれば 歌にでも詩にでもできることも 言葉にしなくても伝わるように僕はあなたのこと思うから
わからないままのこの宙に浮かんだような気持ち抱えたまま
僕は歩いて行く
傷跡も隠さず
ありのままの僕を
さらしだして
裸の心むき出して
言葉にすれば 誰もが心を動かすような歌でも書けるけど
言葉にしないことでしか伝わらないこともあるさと 僕は背中向けたまま あなたとお話するのさ
なにもない夜の中
明けないままの心だけが 太陽の光を避けた場所で 誰かのさみしさをただ遠く見つめてる
そこには言葉の入る余地は何処にもない
だから言葉にしないで目を閉じたときの闇の中で 光を描く
触れられない愛だってわけのわからない気持ちだって
僕らはなんとなく感じている
だから言葉にすれば伝わらないでも良かった痛みもあるさと僕は思った。
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灯りの先 揺れる笑顔 さみしさの中にも溢れる僅かな愛しさが壊れそうなその心にその瞳に新しい世界を映すまで
僕は傍でばかを演じるから 君が笑えるように ほら
灯台の光や夜明け前の街の匂い そんな小さな景色の中に幸せを見つけるたび
僕は生きる意味を知る
なんとなく わけもなく遠くまで つづく道
どこまでも どこまでも遠くまで つづく空
緩やかな坂道の途中で息をつくあなたを
少し離れた場所から僕は見守ってるから
さり気なく 何気なく遠くまで 煌めく世界
音もなく 気配もなく遠くまで 夢でいっぱい
僕はこのまま あやふやな時に揺られて
ふらり 旅をするように日々を生きてゆく
ああ 笑うことで悲しみを近づけることに意味は少しもない
だけど悲しみの向こうには必ず夜明けが待っている
遠くまで 遠くまで 行けそうな気がする
遠くまで 遠くまで
想像を働かせれば
世界は足元に
世界は我がものに。
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陽射しの当たらない
場所にも花は咲く
悲しみの中でも
浮かぶ笑顔もある
歩き続けることは
すなわち生きること
生きていけば必ず
壁に突き当たる
進めない もう
夜から抜け出せない
ここはどこだ
僕はなんだ
途端に迷路の中
空が落ちてきたような感覚にとらわれる
日の当たらない部屋の中でも 僕は強く生きていこうと思う
日の当たる部屋の中ならば 愛もいつの間にか当たり前になる
だから少し悲しいくらいが喜びを影に潜ませないことに繋がるよ
僕は雨の中でも
笑ってみせる
君という陽射しが僕を照らしてくれる
もう何も恐くない
もう何も恐くない
僕は逃げない
痛みも受け入れて
夜の中でも朝を見つけた
瞼の裏に浮かぶ景色は少しずつ 優しい闇に変わってゆくよ
日の当たる部屋は
ここにある
見えないぬくもり
触れて感じる日々
人知れず花が咲く
季節は流れ流れて
日の当たる部屋に
朝をはこんでくる。
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ひとつのものから
生まれるふたつ
ふたつのものから
生まれる無数の個々
ひとつひとつ
時間を重ねて
ひとつふたつ
増えてく思い出
足跡を残そう
傷跡の上にも
爪痕を残そう
涙の上に笑顔を
重ねるようにほら
ひとつひとつずつ重ねてく色んなこと
悲しみも喜びも少しずつ柔らかくなる
なんだか生きることも最近踏み出すペダルが軽くなるような感覚があるんだ
ひとつひとつの場面や瞬間に見いだす光がある
ひとつひとつそしてまたひとつ世界が僕に知らない景色を見せてくれる
ひとつの道から
始まる物語
何もない場所から
生まれる無数の星
ひとつのものからでも生まれるものがある
それだけを伝えるために絶える光もある
ほら今も世界の片隅で戦争は続き尊い命が消えている
そんな現実をはらんだままで僕らは日々を過ごすべきだろう
僕らはひとつという数えられるもの全てを真摯に生きるべきだろう
行こう 行こう 闇の最果てへその向こう側へ。
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眠れない夜がある
誰にでも
忘れられない夜や
消しされない
夜がある
覚えているような
覚えていないような
おぼろげな記憶の彼方に涙が光る
残されたもの
消えてったもの
どちらにも
そんな夜があっただろう
背中合わせの二人は口下手で何も話さないうちから 感覚だけで幸せになれた
時々ぬくもりを確かめるためだけに互いを求めていた
あいた穴を埋めるようにほつれを縫うように
僕らは愛していた
夜にさえ 光がある
朝にさえ 闇がある
彼方まで世界
彼方まで宇宙
手に届く場所にある
悲しみ喜び憎しみ
だいたいこれくらいの夢 これくらいの心 見えないものにも想像で形や大きさを定める
このままのまま
彼方までさみしさ
彼方まで煩わしさ
背伸びしてやっと届くくらいの明日
僕らはくり返す
取り返しては
奪われる時間を
そして世界は
やがて海の中
大きな水たまりが広がって 僕は笑顔だけでは強がれない
だから夜の彼方で
ひとり泣くのさ
背中向けたまま
心持て余すように
朝がきたって
関係ない
太陽さえ見えない
陽射しさえ冷たい
晴れだって雨降りだ
誰でもそんな
気持ちになる
生きるとは
それほど散らかるものだ。
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今日は晴れでも 明日は雨かもしれない
今日は平和でも 明日はそうじゃないかもしれない
希望の隣に絶望が
絶望の傍に希望が
常に座っている
晴れ時々ワールド・エンド
大げさなまでの高低差 可能性を孕む
今日は元気でも 明日はいないかもしれない
今日は咲いている花も明日枯れてしまうかもしれない
光があれば闇がある
闇があれば光がある
常に影を潜めてる
紙一重だ あなたも僕もみんな
ちょっとの差で今日も平和に惚けてる
その欠伸の傍ら
その屁の向こう側
今日も死はとどまることを知らない
同じ世界とは思えない悲しみがある
君にはわかるか?
君には見えるか?
大げさじゃない
有り得ないことはない
可能性を孕む日々
不安を伴う
晴れ時々ワールド・エンド
大げさなまでの高低差 爆弾を抱える
今日も 明日も 絶対はないから僕はいつ命を危ぶまれるかわからない。